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 Posted by ミリタリーブログ  at 

カート式電動ブローバック ベネリM2 TTIカスタム風入手



ご無沙汰しております。
生活環境が変わり、すっかりミリタリー熱&ブログ更新が低迷してしまっている今日この頃ですが、
久々に食指が動いて長物をゲットしたので、記事にしておきます。
最近は家で一人の時間があるとひたすらガンプラを作っているので、中々ブログを書く暇がありません。

そんな日々でも、中華トイガンの新製品には常にアンテナを張っていました。
ここ数年、非常に勢いがあって次々にエポックメイキングな製品が生み出されている市場ですよね。
中華トイガンというと品質が劣悪なマルイの電動ガンのコピー品、という非常に悪いイメージが日本のトイガンファンには刷り込まれていると思います。
かく言う私も、色々と中華トイガン相手に痛い目を見てきました。
トイガン業界に関わらずだと思いますが、大陸のメーカーの品質管理や品質基準設定、生産体制等、モノづくりのレベルというか姿勢は、日本のメーカーが作って売っている製品の所謂「常識」で見ると、首を傾げてしまう事が多々あること自体は今も昔も変わっていないと思います。
ただ、製品の機能や仕様、デザイン等は先行品の単なるコピーではなく、あっと驚くような独自性のある製品が目に見えて増えているように感じます。
今回入手したベネリM2も完全オリジナルな製品で非常に興味深く、また同時に中国のモノづくりの大らかさを感じる事になりました。

ではそろそろ本題に入ります。
今年の頭頃から各種SNSで試作品の動画は上がっていましたが、つい最近発売となった電動ブローバックカート式ベネリM2を入手しました。




ありがたい事にAmazonで出品してくれているショップがあるので、Amazonで普通に買えます。
価格は3万円強で、先に発売した同じく電動ブローバックカート式ショットガンであるベレッタM1301とほぼ同等の価格になります。


ベレッタの方もかなり気になったのですが、ベレッタが発売される頃にこのベネリの発売が予告されていたので、ベレッタは見送った次第です。
メーカーはFJSというところで、全く馴染みがありませんね(笑)
ネットで調べると1万円程度でM4系列の電動水弾ガンを製造しているような会社のようです。


正直この程度の水弾ガンであれば、大陸の通販サイトを覗けば聞いたこともないメーカー品が溢れかえっています。
そんな有象無象の1メーカーと思いきや、今回超絶技巧メカを積んだベネリM2、しかもあのジョン・ウィックで登場したTTIカスタムを非常によさげな雰囲気の外観で発売してきました。
さらに当ブログでも幾度にも渡り紹介したカート式ショットガンAKA870のシェルが共用できるとあって、発売ホヤホヤで飛びつきました。

まず結論から言うと、私は作動不良品の所謂「ハズレ個体」に当たってしまい返品したので今は手元にありません(苦笑)
写真は撮ってあるので、各部詳細と不良内容、その後の顛末について書いていきたいと思います。

まずは外箱です。


この手のトイガンは段ボールに製品名だけ印刷されている箱が多いので、しっかり作り込んである方だと思います。
中も緩衝材も軟らかい発泡材をくり抜いてあってしっかりしています。
ストックは分離してありますが、2分もあれば簡単に組付け可能なレベルです。




付属品を見ていきます。
ここで既に不備が2、3あり不安になりました(笑)
付属部品は以下になります。
・バッテリー
・充電器
・水弾ローダー
・シェル10発
・エマージェンシーロードシェルホルダー
・チャージングハンドル
・ネジ2本

商品説明では水弾が付属すると書いてあり、袋が入りそうなスペースも存在しますが私の個体は入ってなかったです。
ネットで他の購入者の写真を見ると入っているようです。
ただ、他の方は逆にローダーが入っていなかったり、本体に「空撃ち厳禁」と書いた帯が巻いてあったりなかったり、
ピンが1本抜けていたり、使わないねじが入っていたりするようです。
私もチャージングハンドル固定用と思われるねじが明らかに長過ぎ、全部締めこんでもチャージングハンドルがガタガタでした。

私の個体&いくつかのネットのレビュー情報から、ろくに梱包出荷チェックが出来ていない事が分かります。
本体からも垣間見えますが、おそらく発売納期に向けて大慌てで生産した為、各種検査や組付け、梱包等がおろそかな物が現状流通しているのだと思われます。
きっと生産現場も、組み立て作業の標準化や各種治具の整備、作業員の教育が不十分な為、不良品が多発しているのだと思います。
後述しますが私の個体は1発撃てば分かるレベルの不良でしたので、全く作動チェックせずに出荷したのか、数合わせの為に作動不良品と分かった上で出荷したのか、そんなところだと思います。
この辺り、日本のまともなメーカーでは考えられない事だと思いますが、向こうではそれなりの規模のメーカーでもかなりずさんだったりします(仕事上、色々な中国メーカーの現場を見てきた上での感想です)。

そろそろ肝心の製品を見ていきましょう。
本体、銃身は樹脂ですが、変なヒケや成形不良は無く、シャープで硬質でしっかりしており、安っぽさは皆無です。










メカボックスは削り出しと思われ、その他作動に関して重要な部品は金属で造られているようです。
部品同士の嵌合もがっちり、印刷等も綺麗に入っていて、価格相応の外観品質、仕様だと思います。
一点気になったのは、ボルトに付いているエキストラクターです。
シェルを排出する重要な部品であり、実銃同様の構造を模してあり好感が持てますが、明らかにワイヤカットで造ったように見えます。
加工面を見れば推測できます。


ワイヤカットは、金属等の板やブロック材を、高電圧を印加した細いワイヤーで断ち切る加工です。
金型が要らず段取りも早いので、よく部品を試作する際に用いられる加工です。
反面、鍛造やダイキャストに比べて1個あたりの加工時間が長く、材料を捨てる部分が多いので量産には向いていません。
この形状であれば鍛造とボール盤で造るのが最適なように思われますので、何か事情があったのかなと勘ぐってしまいます。

シェルはAKAの870シリーズの物と共用可能で、金属製リムに樹脂の筒状の胴体、上下に水弾保持用のパッキンが装着されています。


ネット情報によると水弾は7mm径を使うようです。
初速は水弾1発(0.2g程度)で50m/s程度のようなので、ちょっと優し過ぎますが法定オーバーよりはよっぽどいいですね。
メカ部のバランスが非常にデリケートなようなので安易にパワーアップは難しそうですが、気密周りを強化すれば初速上がるかもしれないですね。
BB弾化もそこまで苦労せず実現できるかもしれません。

バッテリーはLIPOで、表記は11.1V 2000mA 30Cです。
コネクタはタミヤコネクタで、丁寧に変換コードも付属していました。






付属のUSB充電式はちょっと怖いので封印です。
コネクタは汎用規格の物で国内で電動ガンやラジコン用で流通しているものが使えます。
試しにリフレッシャーで電圧を見てみましたが、全セル3.9Vちょっとでちゃんとしてそうでした。
他のレビューを見ても、それなりにまともなバッテリーっぽいです。
11.1Vの物であれば動くのをyoutubeでレビューをあげられている方が確認されておりましたので、心配であれば品質が確実なメーカー品を調達した方が良いと思います。
幸いバッテリースペースは広いでのバッテリーサイズは融通が効きます。
ただ、通常の電動ガンよりも安定作動できる出力設定がシビアなので、VとC値は11.1、30がよさそうです。

ここまでは予想以上の完成度で期待が膨らみました。
いよいよバッテリーを繋いでみます。
基盤で電子制御のメカボックスのようで、バッテリーを繋ぐと内部から青いLEDランプの点滅とブザー音が鳴り、起動を知らせます。
いよいよシェルをマガジンチューブに押し込み、ボルトを勢いよく引いて離すと、引っかかることなく初弾が装填されました。
ドキドキしながらトリガーを引くと、ピストンが解放されエアガン特有のポンッという発射音と同時にボルトが勢いよく後退し、ちょっとしたリコイルを手に伝えてきます。
この瞬間まではめちゃくちゃ感動していたのですが、ボルトが後退し切った刹那、「ガリガリ」という異音と共にノロノロとボルトが前進していきます。
当然シェルも上手くチャンバーに入る訳がなく、ポート内でジャムって終了です。
動画を撮ってyoutubeに上げたので、リンクからご覧になっていただくのが一目瞭然かと思います。


結果としては何度やってもこの現象が発生し、1回もまともに撃てませんでした。
泣き寝入りするにはちょっと眠れない値段の代物ですので、面倒くさいですがメーカーに問い合わせ発動です。
購入検討されている方もいると思いますし、この後しっかり褒めるのでショップ名を出してしまおうと思います。
Amazonで出品されているvoiskyさんという名前のショップです。
現在、この手の中華トイガンショップで国内で知名度が高いのは臥龍商店さんとVoickyさんだと認識しています。
いずれのショップも中華系の方が経営されていると思われます。

amazonのサイトのメッセージ機能で日本語で症状を伝え、自力で解消できる方法がないか?できない場合は返送修理が可能か?問い合わせました。
すると1時間もしない内に怪しい機械翻訳チックな日本語ですが、症状が分かる写真を要望されました。
なので動画を送ろうと思ったのですが、Amazonのメッセージでは動画ファイルは送れず、ならばとクラウドに上げリンクを貼ったのですが、
リンクはamazonにより自動的に削除されてしまう仕様でした。
仕方ないので動画の要所を何枚かキャプチャした写真を送り、次のような中国語で説明を加えました(日本語→機械翻訳より私の拙い中国語の方がマシだと思ったので)。
「枪栓前进太慢了和发出奇怪的声音」
意味は「ボルトの前進が超遅くて、異音が出てます。多分歯車のかみ合いの問題だと思っています」
中国で過ごした3年間がまさか日本のAmazonの買い物で役に立つとは思いませんでした(笑)
これからも中国語力は忘れないレベルでいいので維持したいところです。

すると、また怪しい日本語で「フィードバックをありがとう。今メーカーに症状を伝えて対応を検討しているので24時間待ってください」という旨のメッセージが来ました。
結局次の日に「商品代と送料全額返金するので、返送してください」という連絡が来て、返送して全額戻していただきました。
日本語自体は怪しさ満点ですが、全編通して言いたい事はお互い正確に伝わり、誠意を感じる対応をしていただき終始安心して手続きを終える事ができました。
ハズレ個体を引いてもしっかり返品対応してくれるので、気になる方は一か八かで思い切って買ってみるのも手だと思います(笑)

各種SNSを見てみると、僅かですが購入レビューをあげておられる方が散見されます。
いずれも大なり小なり不具合を抱えており、今回の私の個体と同じ症状の方見受けられました。
もともと出荷直前に不良が見つかり発売が遅延した情報もあるので、おそらくまだ生産体制と設定の微調整が不完全なのだと思います。
製品としてはクオリティが高いと思いますので、本来の設計通りの性能が引き出せれば超楽しい鉄砲だと思います。
ちょっと待って、メーカーが生産に小慣れてきて、ユーザーのレビューや対策情報が増えた頃に買うが吉だと思います。

注意点としては、国内メーカー品と違い、作動安定性、交換消耗部品調達性、アフターサービスは未知数なので、そのリスクを容認できれば買って損はないと思います。
マルイ電動ガンの模倣品であれば世の中的にノウハウが蓄積されているので何とでもなる場合が多いですが、このような新機軸モノはよりリスクが高いですよね。
その分とてつもない魅力も放っていますが。
痛い目を見てもなお、絶対買いなおそうと思っていられる程素晴らしいおもちゃなのは間違いないです。
流行って沢山日本で流通してくれるのを祈るばかりです。
この記事がその一助になれば幸いです。  


2023年08月28日 Posted by 4039  at 23:05Comments(2)鉄砲

カート式M870 新種登場 乖巧虎編



GTAリメイク版を買ったばかりなのですが、9月にPS4版がリリースされたGREEN HELLというゲームも始めました。


事故で記憶を失った状態でアマゾンのジャングルで遭難し、記憶を取り戻しながら謎を解いていき脱出を目指す一人称視点のアドベンチャーゲームです。




まだ始めて10時間程ですが、やり応え十分です。
食料やナイフ等のツール、地図すら持っていない裸一貫状態で始まります。
やっと地図を入手しても「あなたは今ココ!」と光るアイコンなんて無く、周囲の地形とコンパスで自分の位置を把握する必要があります。


しかもご丁寧に部分的に欠落しており、そのエリアは完全に手探りで探索する必要があります。
(多分欠落部を補完する地図があると思うのですが、私はまだ見つけられてません)
ランドマークが乏しく見通しが悪いジャングルなので、油断するとすぐに自分の位置を見失い、数十メートル先にあるはずのベースキャンプを見つけられず迷子になるなんてことがザラにあります。


刻一刻と腹が減り疲れるので、食事や休息を取らないと体力やスタミナゲージが減っていき死にます。
水や食べ物は全て現地調達な訳ですが、生水を飲めば腹を壊し、生で蟹や蛙なんて食べた日には食中毒で嘔吐して逆に体力が激減します。
しかもタンパク質、脂質、炭水化物、水分の4大栄養素があり、全てをしっかり摂らないと体力ゲージが完全に回復しません。
各栄養状態はオーバーテクノロジーなスマートウォッチのおかげでいつでもチェック可能です。


こんなすごい機能が付いていて電池切れしないのに、機能はこれと時刻表示とコンパスしか無いというヘンテコウォッチです(笑)
きょうびのアウトドア向けスマートウォッチにはもれなくGPS付いてるだろと突っ込みたくなりますが、この辺りはゲーム仕様上のご愛敬ですね。
安全な寝床を作り、清潔な水源を確保し、火を起こして調理して衛生的に栄養素の高い食事が出来るようにならないと探検もままなりません。

毒蛇や毒蜘蛛に噛まれたら早急に措置をしないと、毒が回って死にます。


最初噛まれた時は治療法が分からず、「とりあえず寝てりゃ治るか!」と思って寝たらそのまま死亡しました(苦笑)


開始直後からどこに行って何をすればいいかというヒントはゼロです。
最初にチュートリアルはありますが、火の起こし方と擦り傷の治療を学べる程度です。
「道標になって体を清潔に保てる小川沿いを中心に探索するか」「高台に登れば周囲の状況がわかるかも」等、ユーザーの判断に全て委ねられ、判断一つの誤りが死に直結する厳しいゲームです。
最近ではあまり見ない「ユーザー突き放し系ゲーム」ですね。
探検中に野営が必要と判断し、日が暮れる前にスルスルと一通りキャンプを構築できるくらいに慣れてきたらノーマル難易度では特に難しいとは感じなくなりましたが、右も左も分からない最初の数時間はダークソウル系のゲームより歯ごたえがありました。
最初の1時間ちょっとはセーブすらできなかったです(セーブする為にはシェルターを作る必要があります)。

個人的には「神ゲー」だと思います。めちゃくちゃ面白いです。
昔メタルギアソリッド3が発表された時、「ジャングルでサバイバルしながら潜入任務」という触れ込みでしたが、蓋を開けてみたらサバイバルはオマケ程度の要素でガッカリしました(勿論ゲーム総評としては素晴らしい出来ですが)。


GREEN HELLは、発売前に妄想していたMGS3のサバイバルシステムが具現化されたような印象で、まさに夢のゲームです。
映画のような凝った演出のストーリーもあり、引き込まれます。
とりあえず一通り全クリするまではクリティカルな攻略情報は見ないと心に誓い、日々緑の地獄に挑んでいます。
難しいからと言って、安易に攻略サイト等を見ちゃったら楽しさ9割減のゲームだと思います。
(情報があると開始直後から有用なアイテムを入手したり最短ルートで各種要素を消化できてしまい、手探りで新たな発見をするというワクワク感が大いに削がれてしまいます)
何度も死んで試行錯誤して、ジャングルマスターになった暁にこの地獄から脱出したいと思います。
PC版の他、PS4とSWITCHで出ていてお求めやすい価格なので、この手のゲームがお好きの方には間違いなくおススメです。

つい盛り上がってしまい前置きが超長くなってしまいましたが(苦笑)、そろそろ本題に入ります。
前回に引き続き、カート式ナーフショットガンAKA M870の亜流(コピー品)を入手したのでレビューしていきます。
今回入手したのは「乖巧虎」もしくは「龍天虎」というメーカー?ブランド?のモノです。




ちなみに乖巧(グァイチィアオ)は「賢い、利口」という意味で、虎(フー)は日本語と同じタイガーの虎です(通常は「老虎」と書く認識ですが)。
余談ですが、ガンダムに出てくるグフは中国語だと「老虎」です。


語尾の「フ」の音とグフの獰猛な格闘イメージを表現した感じなんですかね?

結論から言うと、前回レビューした激趣のM870はAKAの正当コピー品でしたが、本機は構造そのものが異なる物でした。
現物見た事がない上、ネット上の情報もごく僅かなので精度の低い推測ですが、もしかしたらAKAではなく黄蜂(WASP)というメーカーのM870コピー品かもしれません。


通常仕様は写真のような青白のボディのもので固定ストックモデルで3000円程度です。
今回私は「黒仕様」というオプションを付けましたが同価格でした。
ソウドオフグリップの仕様だと2500円以下です。
激趣のソウドオフグリップ品は4500円程度なのでかなり安いですね。

ただし質感、構造も値段なりでした。
まず本体の質感ですが、テカテカしていてレシーバーの成形ヒケが目立ちます。


写真では分かりづらいですが、触って凹凸が分かるくらいヒケてます。

ネジの露出も異様に多いです。




余計なネジが多いトイガンは安っぽいですよね。
ほとんどが六角穴で黒染めされているのがまだ救いですが。
剛性はそれなりですが、バレルを持ってちょっと力を込めるとレシーバーとの間で少しグラつき、捻じるとバレルが回転します。

ボルトロックレバーも未塗装の安っぽい板金丸出しです。


このレバー可動はしますが残念ながら機能は無いダミーで、コッキングして一度ボルト閉鎖した後でもこのレバーを押さなくても普通にボルトが引けてしまいます。
これは構造的にはかなりマイナスポイントですね。
リアルでないのも勿論マイナスですし、実使用においてもコッキング後にボルト(=シリンダー&ノズル)を中途半端に後退させた状態でトリガーを引くとピストンが解放されてしまい、エアが足りず低威力&内部メカに余計な負荷を負わせてしまいます。

シェルは拳銃の薬きょうを大きくしたような形状でショットガンらしくなく、ここもかなり萎えポイントですね。


その代わりエキストラクターががっつりリムをくわえ込むようで、排莢時のシェルの飛びはAKA品より快調で目を見張るものがあります。
さらにコッキング操作は非常にスムーズで気持ち良く、排莢アクション自体はかなりハイレベルで夢中になるくらい楽しいです。
ただ、最初の数回はエキストラクターとリムの嵌め合いがキツ過ぎ、途中で食い込み装填不良を起こしました。
何度か無理くり動かすと角が取れスムーズに動きましたが、これって要は出荷前に動作確認していないってことですよね(苦笑)

実射性能は所詮ナーフなのでどれも五十歩百歩ではありますが、激趣に比べるとバネが弱くシェルの精度も低い為、低威力で不安定な弾道でした。
これを買うくらいなら、もう一声出して本家AKAか激趣の870を買った方が幸せになれると思います。

今のところAKA 870の流れを汲むと思われるトイガンは後は写真の製品くらいだと思います。


レシーバーのネジ位置やボルトの形状から、おそらくAKA品に類似する構造だと予想されます。
興味はありますが流石に同じようなショットガンばかり買って飽きてきたので、これはパスしようと思います。

私はサバゲーマーなので、ナーフではやはり物足りずBB弾発射化したい所ですが、ある程度気密を保ってインナーバレルでBB弾を加速しないと、いくらバネを強化してもろくに飛ばないと思います。
BB弾発射化を図るのであれば、水弾用のチャンバーが入手できるAKA製が一番手っ取り早いと思います。


インナーバレルの内径は水弾に合わせた7mm径ですが、チャンバーに圧入してあるだけなので簡単に引っこ抜け、外径が同じで6mmちょい内径のバレルに換えれば即BB弾対応のチャンバー&バレルは完成します。


チャンバーにシェルとバレルを繋ぐトンネル部分が少しあり、そこも7mm径ですが多分そのままで大丈夫じゃないかなと思っています。
必要であればここも小径化する必要がありそうです。
固定ホップのインナーバレルを使えば、回転位置出しさえできればホップ化も比較的容易だと思います。

水弾用シェルは現在入手性が少し悪いですが、こちらでは売ってなくは無いです。


こちらも内径が7mmなので、外径6.8mm程度、内径6mmのパイプ材を突っ込み、薄いゴムシートに5.9mm程度のパンチ穴を空けた物を弾頭部に貼ってBB弾が脱落しないようにすれば、BB弾シェルも完成となるはずです。
少し手間は増えるかもしれませんが、現状日本でも普通に入手できるナーフシェルでも簡単にBB弾化加工可能だと思います。
装填時、ボルトがシェルをチャンバーに押し付け、弾頭のラバーがチャンバーに密着するので、シェル~インナーバレルは気密が確保される構造になっています。
シェルとバレルの芯出しはシェルの胴体外径とチャンバー内径の嵌合で取っているので、上記で書いたチャンバー部のトンネルも相まって、BB弾がシェル~バレルに飛び込む際に段差でつっかえるかもしれません。
そのような場合は各部にテーパーを付けてBB弾を誘導するなりが必要になりそうです。

私の手持ちのAKA 870も早くBB弾化したいのですが、無論こちらではBBエアガンのパーツはおろか、6mmBB弾すら売っていません。
エアガン用途とは一言も書いていないですが、6mm径のプラスチック弾や6mm径のベアリング鉄球は売っていますが(笑)
内径6mmちょっとの真鍮パイプやアルミパイプも当然売っていますので、こちらでもBBガンに改造できない事は無さそうですが、おそらく法に触れるので止めておきます(苦笑)

日本に帰った後のサバゲ投入を考えてカートキャッチャーも入手しました。




筐体はAKA 870専用の形状で3Dプリンタで出力したようで、射出成形では不可能な形状が造形出来る点を活用してAKA 870にジャストフィットします。
シェルがこぼれたり、逆に排莢の邪魔になる心配は皆無です。
たしか1500円くらいだったと思います。
3Dプリンタが無いひと昔前にこの形状の製品を造るとしたら、加工方法を考えると売価はこれの2倍や3倍では効かないかもしれませんね。
いい時代になりましたね。

袋に30発以上入る上、ゲーム中安全地帯ですぐに袋からシェルを取り出しも可能なので十分サバゲ運用できそうです。
ただしポートに指を入れられないのでジャムった時のリカバリーが絶望的ですね。
まあジャムったら割り切ってサイドアームに切り替える事にすれば、普段お飾りのハンドガンも活躍して新鮮なゲーム体験が出来て逆にいいかもしれません。

中国トイガン動向はこれからもまだまだ注目に値すると思います。
BB弾が使える時代は日本のエアガンのデッドコピーで事足りていたんでしょうが、規制に次ぐ規制により、今までのコピー造りで蓄積したノウハウを活かして独自進化の道を歩んでいる模様です。
シューティング系ゲームの流行から、トイガン市場も今後も一定の規模は維持されると思うので、これからもあっと驚くようなギミックのトイガンが生まれ続ける可能性は高そうです。
今後も新情報が入り次第、記事にしていきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2021年12月07日 Posted by 4039  at 18:52Comments(9)鉄砲

カート式ショットガン激趣870 黒パーツ化



知らぬ間に「GTAトリロジー決定版」なる物が発売されていたので慌てて買いました。


好きなモノコトにはそれなりにアンテナを張っているつもりですが、引っかからない事もまだまだ多くありますね。。
高校生の頃にGTA3からリアルタイムでプレイしていたので、非常に懐かしい気持ちになります。
ただ、エンジンそのものから?載せ替えされているとは言え、ゲーム全体のデザインは今でも十分通用する洗練されたゲームだと痛感しています。
10代でこのようなセンス抜群の良ゲーに触れられた事を改めて感謝しました。
映画でもゲームでも本でもスポーツでもファッションでも食事でも何でも、なるべく若い間に良質な物に触れておくのは、所謂「センス」を醸成する上で重要な要素だと思っています。

ちょうどタイミング良く「フリー・ガイ」も、忌々しい「ディズニープラス縛り」から解放され視聴できました。


MMOゲームをプレイした事がある人のツボをかなり的確に押さえているのではないでしょうか。
私はドハマりでした。
あとは例の「光る剣」が出てきた時は、思わず一人部屋で歓声を上げてしまいました(笑)
映画館だったら泣いてたと思います。
直ぐ上に「忌々しい」なんて書いていますが、今度は「ディズニー様様!」の掌返しですね(苦笑)

内容も個人的には遠くない将来にありそうな、いい感じの距離感の夢想感で心地よかったです。
GTA3で遊んでいた当時の自分に、「20年後にこんな映画が作られて世界中で大ヒットするよ!」と言ってあげたくなりました(笑)
きっとこれから先も、子供の頃夢見たものを遥かに上回る世界が拡がっていくと思うと、人生は希望に満ち溢れていると感じます。
そんな風に 現実逃避の手段 未来の素敵なホビーライフを日々想像して、これから味わうであろう中壮年期の苦労を乗り越えていきたいと思います(笑)

ではそろそろ本題に入ります。
先日レビューした激趣というメーカーのAKA 870コピー品ですが、デフォルトの紫のパーツが気に入らなかったので黒パーツ化しました。




まずは前回撮り忘れた分解写真を載せておきます。


プラスドライバー1本と六角レンチ1本で、4本ネジを外せば3分掛からずここまで分解可能です。
細かい部品が飛び出したりする事なく、非常に洗練されている印象です。

ちなみにAKA870はフロントアッシーを抜くとレシーバーの中に部品がいくつか残り、すぐポロリする上、組み立ての際にフロントと上手く噛み合わせながら入れる必要があり少々コツが必要です。
対して激趣の方は全てフロント部分で1ユニット化されており、ただ所定の位置まで挿し込んでネジを締めれば組み立て完了です。


ただしこのユニットを更にばらそうとするとAKAより厄介そうなので、個人的には一長一短だと思います。

グリップはAKAと完全互換なので、ピストルグリップを調達して取り付けました。


一切のガタツキなく、がっちりポン付けできました。

ボルトはAKAと互換性が無いので、激趣の物を脱脂してグレーに塗装してみました。


見える部分は操作しても極一部以外は他部品と擦れないので、操作で剥がれる事はありません。
ボルトに直接何かが激しくぶつかったりすれば剥げますが、まあ剥げたら再塗装すればいいですね。
黒で塗っておけば、少しくらいの剥げならマッキー等でタッチアップすればリカバーできます。
今回は適当に中性洗剤でザっと洗ってガンプラ用のスプレー塗料でブシャーと塗っただけなので密着はあまり強くないです。
ちゃんと漂白剤等で芯まで脱脂して、表面をペーパーで荒らして足付きを良くして、皮膜強度の強そうな屋外用スプレーで塗ればもっと強くできると思います。

フォアエンドはAKA 870の物をそのまま付けようとするとゆるゆるなので、フォアエンドとフォアエンドチューブナットの間にスペーサーを噛まして取り付けました。


ちなみにフォアエンドを分解するには、写真のフェアエンドチューブナットを回す専用治具が無いとちょっとツライです。


おそらくマルイのM870分解用の治具等でも代用できると思います。

スペーサーと言っても、適当な厚みのプラ板を適当に切って噛ませただけです。
ただ、スペーサーを接着も何もしていないので、何度か射撃している内にズレて嵌合が外れてゆるゆるになってしまいました。
スーパーX等の強力接着剤で接着してしまえば改善出来ると思いますが、今回は違う方法を試みました。
フォアエンドの内側の筒状の部品からそっくりAKAの物に換えてみました。


マガジンチューブ径やアクションバーのネジ穴位置はAKAと激趣で互換性がありましたので、ポン付けできました。
しかも激趣品はプラ、AKA品はアルミ製なので、若干ですが重量UPも果たしました。
フォアエンドもノーマル品ではなく、コンパクトなレイル式にしました。
これで紫部品を全て排除する事ができました。

AKA用の黒パーツ単品を入手する事自体が現状日本では難しいと思いますが、とりあえずボルトは塗装しても構造上簡単に剥がれる心配はないのでおススメです。
デフォルトではかなりオイリーなので、しっかり脱脂してあげる&塗装後はピストン摺動部に再度グリスアップをお忘れなく。
逆にグリップやフォアエンドはぶつけたり擦れたりしまくる部分なので、並みの塗料では塗ってもすぐに剥がれてしまうと思いますのでおすすめしません。
AKAの黒パーツ自体はこちらでは安価でかなりの数出回っている印象ですので、遠くない内に日本でも流通する可能性は高いのではと思います。

激趣のオプションパーツは日々通販サイトを巡回していますが、金属リムのシェルがお目見えしました。


本体同梱のプラリム品が6発で350円程度なのに対し、こちらは6発で倍の700円程度です。
刻印も入っていてプラリムより上質で、色も数色あります。
ただ、メタルリムはプラリムに対して本体のエキストラクターの損耗を早めると思います。
エキストラクター自体はAKAと互換性あると思いますが、交換する為にはボルトに圧入されている細いピンを抜く必要があり少々面倒です。
圧入なので何度も抜き差ししているとバカになってしまいますし。
AKAなら換えのボルトは1000円もしないで買えますが、現状激趣品はボルト単品販売が皆無なのも不都合です。
シェルの価格も倍しますし、多少耐久性が上がるとはいえどちらも消耗品ですし、排莢した時のシェルの飛びは軽いプラリム品の方が豪快ですので、敢えてメタルリム品で遊ぶメリットはあまりないかもしれませんね(装填する時の雰囲気は上がると思いますが)。
床へのダメージを考えてもプラリムが優位でしょう。
基本飾っておく以外はプラリムの方が合理的かもしれませんね。

もう一つのコピー品もそろそろ到着しますので、近い内にレビューできればと思います。


お読みいただきありがとうございました。  


2021年11月22日 Posted by 4039  at 19:11Comments(0)鉄砲

カート式M870 新種登場 激趣編



中国ではカート式のトイガンの新製品が矢継ぎ早に登場してきています。
直近水弾銃が禁止になり、実射性能については絶望的なナーフ弾にするしかなくなったので、ギミックに凝って付加価値を上げようとしているのだと個人的には推測しています。
中折れ式の2連ショットガンも登場し日本にも入っているようですね。


日本だと7000円程度が相場ですが、こちらだと1500円程度です。
物がデカいのでどうしても輸送費が嵩むのでしょうね。
これも大人が持って丁度良いフルサイズで排莢ギミックがかなり良く出来ていて、バレルを折ると勢いよくシェルが飛び出してきて爽快です。
ひたすら装填排莢したくなる逸品です。
木製風ストックの出来もおもちゃとしては上々ですので、部屋で遊び用におススメの1廷です。
ちなみに先端のオレンジ色のカバーは爪で引っかかっているだけなので簡単に外せます。
さらにちなみに、同梱されているドットサイトは思わずひっくり返るくらいチープですので、一笑いしたらゴミ箱直行必須です(笑)

そんな空前のカート式トイガンブームの中、日本でも結構流通してきた感のあるカート式エアコッキングM870ですが、元祖AKA 870のコピー品と思われるショットガンがいくつか出てきました。






中でも日本でも既に流通しておりこちらでも多く見るのは、紫色のパーツが特徴の激趣という会社の物です。


外箱にあるロゴを見る限り、英語名は「WARINTEREST」というようです。


現状確認できる仕様は上写真の紫のボルト、紫のマグプルタイプのフォアエンド、紫のソウドオフタイプのグリップのもののみです。
価格はこちらでは4500円程度でした。
ちなみにAKAのR1タイプが白赤仕様で6500円程度なので、ストックを考えてもちょい割安な感じですね。


この激趣社の870を早速入手してみました。
簡素なボール箱を開けると、レミントンという刺繍が入った収納袋に入っている状態で梱包してありました。
帯に短し襷に長しな大きさですが、捨てるのに嵩張る緩衝体を敷き詰められるより有意義ですね。




肝心の中身ですが、結論から言うと下記になります。
・構造はAKA 870を一部ブラッシュアップしている箇所あり
・AKAとのパーツ互換性はほぼ無し
・質感、操作感はAKAと互角かそれ以上

正直ただの劣化版デッドコピー品だと思っていたので、予想外の完成度に驚きました。
後述しますがAKAとの部品互換性が思ったよりも全然なかったので、沢山出回っているAKAの外装カスタムパーツがほぼ使えないという所が現状では痛いです。
ほぼ同じ形の部品でも微妙に寸法が異なり、AKAの部品を激趣870には組み込めません。

デフォルトの仕様で満足できる方であれば、AKAよりもこちらの方がコスパ良いと思います。
今後他の仕様や黒パーツが登場する可能性もありますが、互換性の無い部品を「AKA/激趣互換パーツ」として売っている業者もおり、既に市場が混乱気味です。
遅かれ早かれ、どちらかが淘汰される可能性が高そうです。

では詳細を見ていきます。
見て触った感じの第一印象はAKAのそれとほぼ同じで、カチっとしていて安っぽさがありません。
日本のBBエアガンであれば2万円越えていても全くおかしくない印象です。
レシーバーはAKAと同じく樹脂ですが、綺麗にシボが掛かっています。
AKAよりもシボ目が細かく、よりマットです。
トリガーグループを留めるピンが黒染めなのもいいですね。




エッジもキリっとしていて、刻印も雰囲気あります。
この質感はどちらが良いというよりは、好みといったところでしょうか。
どちらもムラがあったり目立つヒケがあったりという事はありませんでした。

バレルとマガジンチューブは金属製(おそらくアルミ)で、先端部はレシーバーと同じ質感の樹脂です。


ここはちょっと残念ですが、オレンジ色とかにされていないだけ感謝ですね。
バレル根本には刻印も入っており、雰囲気があります。


ポンプアクションはかなりスムーズです。
引ききって戻す際の滑らかさはAKAよりも上だと感じます。
バネはナーフ弾仕様の為か、水弾仕様のAKAよりも重いにもかかわらず、AKAよりも全体的に滑らかに感じます。
シェルはリム部が別パーツですがプラスチックでAKAよりも安っぽいです。


ただしプラ製リムのおかげで5発で350円程度と安価で、コスパはAKAよりも断然いいです(AKA純正は5発で1300円程度します)。
シェルは消耗品なので、安いに越したことはないですね。
シェルの互換性は下記です。
・劇趣870×AKAシェル:問題無く装填排莢OK
・AKA870×激趣シェル:装填不可(マガジンチューブにもチャンバーにもリムが引っかかる)

原因はリム径にあるようです。


正確に測っていませんが、激趣の方が僅かに太いです。
同じく排莢式ショットガンのXM1014においても、各社コピー品のシェルが微妙に寸法が異なっていて、使えたり使えなかったりしています。
おそらく敢えて互換性を無くすことで何かメリットがあるんでしょうね(訴訟対策?)。

シェルの飛びはリムがプラで軽量な事も有りかなり快調で、クルクルクルーっと回転しながら綺麗な弧を描いて飛んでいきます。
映画等で見るイメージ通りの挙動です。
ジャムも皆無で非常にスムーズに作動し、ゆっくり操作しても勢いよくシェルを弾き出す様子は感心します。
実射性能はAKAのナーフ版を持っていないので比較できませんが、XM1014ナーフよりも初速はいくらか速く感じます。
シェルを装填せず銃口に手をかざして空撃ちしてもかなりのエアを感じるので、BB弾用のチャンバーとインナーバレルを入れてBB弾を撃ちだしたらかなりの初速が出るかもしれません。

紫色のパーツを黒に換えようと、在庫のAKA870のパーツを引っ張り出してきて分解してみました。
分解組み立て手順はAKAとほぼ同じですが、バレル&マガジンチューブとアクションレバー周りがユニット化されており細かい部品がバラけず、AKAの物よりも非常に楽に分解組み立てが出来ました。
トリガー周りは完全にAKAと同じ構造で、変なバリや変形等無く、非常に綺麗にまとまっている印象です。


ただし、マガジンチューブやバレルを交換しようと思うと(=ユニット単位を更に分解しようとすると)、AKAよりも手間が掛かる印象です。
アクションレバーはかなり軟らかめの金属(おそらく鉄材)で、表面仕上げも粗く、いかにも錆びそうな感じなので注意が必要かもしれません。
ここはAKAのパーツの方が上質だと感じました。
フロントをバラしてマガジンチューブキャップを外し、フォアエンド&アクションレバーアッシーを抜き出してフォアエンドを交換しようとしたのですが、AKA品は嵌合部の形状が全然異なりポン付け不可でした。


ちょっと切った貼ったすれば付けられそうですが、他の箇所も色々いじりたいので今回はひとまずパスしました。

次にボルトをAKAの黒パーツに交換を試みました。
が、これも入らずでした。
全く同じ形状に見えるのですが、幅が1mm違いました(AKAの方が太い)。
このせいでレシーバーに入りません。
ならばとレシーバーもAKAに換えてしまおうとしたのですが、そうするとフロントアッシーがレシーバー内部の突起と干渉して入りません。
干渉する部分はそこまで大きくないので、地道に削ればAKAのレシーバーとボルトに換装できるかもしれませんが、あまり費用対効果を感じませんので断念しました。
(このあたりは作業に夢中で写真撮ってません。ミリブロあるあるですね(苦笑))

最後にストックです。
まずデフォルトのソウドオフグリップの分解ですが、ネジにアクセスする為には接着されているキャップを破壊しないといけませんでした。


マイナス穴にドライバーを捻じ込みこじ開けましたが、変形しまくるのでキャップの再利用は不可能です。
交換の際は不可逆反応なので注意してください。
AKAのノーマルストックは難なく付きました。


嵌合部がぴったりだったのでおそらく同寸?で、AKAのピストルグリップも付くと思います。
という感じで、届いて数十分いじり回した結果が以上です。
ストックはAKA品の黒パーツを調達すればOKで、フォアエンドもちょこっといじればいけそうですが、ボルトはいかんともしがたいのが現状です。
成形色を変えるだけなのですぐにオプションで黒パーツが出てくるとは思いますが、現時点ではどこを探しても見つかりませんでした。
(AKAのボルトを「激趣にも対応」として売っている店はありましたが、多分ポン付かないです...。)

総合的な印象としては冒頭でも書きましたが、現状黒に換えられない紫色パーツが気にならないのであれば、AKAと同等かそれ以上の満足度を得られるモノだと思います。
しかも価格はAKAよりも安いです。
パクって開発費が掛かっていないので当然と言えば当然ですね。

いち消費者として短絡的に見れば、「さらに安くてさらに高品質の物が出てくる」のは嬉しいですが、本家AKAはこれらコピー品の出現によって経営に打撃を受け、次の商品開発のリソースを失う事になりますよね。
なので長期的に考えれば、技術力のあるメーカーの元気が無くなってしまい、より心躍る新製品誕生の芽が摘まれてしまうコピー品の存在は害悪だと思います。
だからといってコピー品を買わないようにしよう、と綺麗事を言うつもりは毛頭ありません。
コピー品をのさばらせない法律や規則を整備しない限り、いち個人レベルが何かしたところで無駄だと思うからです。
一人一人が見ず知らずの他人を信じて社会の為に我慢が出来るのであれば、とっくにこの世から戦争は無くなっていると思います。
基本性善説でいたい派ですが、残念ながら人間はそこまでよく出来た物じゃないのが現実ですよね(苦笑)

日本等ではこういう権利周りはしっかり法で保護されている認識ですが、こっちは玩具でも家電でも食品でも、お構い無しの無法地帯という印象があります。
余談ですが、こちらでかなり大手の「真功夫」というファーストフードチェーンがあります。
このお店の看板が下写真です。




この看板を見た人はおそらく100人中90人以上が「ブルース・リー」の文字を頭に浮かべると思います。
私も最初ブルース・リーをイメージキャラクターとしているお店なのだと思っていました。
しかし、お店はブルース・リー側に特に何の許可も得ていない事を後から知って愕然としました。
顛末がどうなったかは知りませんが、昨年ブルース・リーの娘が賠償金と使用停止を求めて提訴したそうです。
しかし訴えられたお店側は「たまたま似てただけ」「もう15年以上も使ってるのに、今更そんなこと言われても困る」という主張をし、それがまかり通った?ようです(笑)
全国チェーンレベルの大きい会社がこういうモラルもへったくれも無い事をしちゃうところが、中国に苦手意識を持つ日本人が一定数いる原因なのかもしれないですね(苦笑)

話を戻しますが、UDL XM1014のコピー合戦はAKA870の一歩先を行っていて、コピー品のそれまたコピー品が溢れている状態です。
明らかに劣化版と思われるコピー品が今や1500円以下で売られています。


案の定というか、UDL XM1014と兄弟機種のUDL M870は登場して1年以上経つと思いますが、次の機種は出てきていません。
もしこれらコピー品の売上がほぼ全てUDLに集まっていたなら、今頃続々と新型が出てきていたかもしれませんね。
おそらくAKA 870もこれからますます泥沼コピー地獄に陥り、構造を流用&進化させた後続機種は出て来ないのではと思います。
ただ、激趣のようなコピー+αを盛り込んでくるメーカーが新機種を出してくる可能性はあるかもですが。
(激趣は他にもマルイ系列電動ガンコピーも結構な機種を出しているメーカーのようで、それなりに技術力がありそうな感じです。)

激趣の他に下記も注文済なので、届き次第分析してみようと思います。


こちらはフルサイズのストック装備にも係わらず激趣よりもさらに安く、「黒バージョン」という詳細不明のオプションを付けても3000円程度でした。
本家AKAの半額レベルの製品になりますので、実力が気になりますね。

あとは別件ですが「電動排莢式M1ガーランド」なる物が出現してきました。


まだ詳細が全く分からず手を出していませんが、下記の動画の物だとしたらかなり楽しそうです。


クリップを装填して、ブローバックして排莢して、8発目にちゃんとクリップも吐き出しています。
価格はおそらくプラストックバージョンで30000円程度です。

マルシンのガスブロガーランドは持っていますが、楽しいのですが作動がかなりもっさり&大飯食らいなのでほとんど撃っていません(苦笑)
この動画のレベルの作動が電動で、しかも排莢までするなら言う事無しですね。
こういうニッチでエネルギッシュなモデルを躊躇なく出せるのは、今のパワフルな中国ならではのフットワークかもしれませんね。
こちらも詳細分かり次第記事にしていこうと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2021年11月15日 Posted by 4039  at 23:33Comments(9)鉄砲

カート式エアコッキングガン AKA M870 レビュー PART3



カート式エアコッキングショットガン AKA M870について、今まで何回か記事を書きましたが、結構使い込んだ私の手持ちの個体の現状、及びこちらでの販売状況の現状を記録しておこうと思います。

AKA M870の概要については過去記事をご覧ください。
カート式エアコッキングショットガンAKA M870
カート式エアコッキングガン AKA M870 レビュー PART1
カート式エアコッキングガン AKA M870 レビュー PART2

現在私は3丁+スペアパーツを保有しています。
1丁目はスタンダードな感じです。






カスタムパーツとしてロングアウターバレル、ロングマガジンチューブ、アルミボルトを調達して付けました。
ロングバレルはSAI風のカスタムバレルで、特徴的なコンペンセイターの穴、セレーションの入ったベンチリブ、蓄光フロントサイトが装備されています。




アルミボルトは中々質感が良く、ピストンもアルミ製になったので射撃音が「バキンッ」と迫力ある物になって撃っていて非常に楽しいです。
(その代わり衝撃が大きく、各部のネジの緩みや部品の損耗には気を遣いますが。)


装弾数も7+1発なので、一気に連続射撃すると自然と脳汁が出ます(笑)

2丁目はコンバットショットガンな感じを目指してみました。




バレル全体を覆うマウントベース、ARストック&グリップアダプター、フォアエンドを付けました。
サイドには金属製のシェルホルダーを備えています。


さらに最近新発売された、チャンバーへ緊急給弾できるホルダーも取り付けました。




3Dプリンタで出力された物のようで、価格は非常に安く500円くらいでした。
ネジでポン付けでき、シェルの保持力もちょうどよく、スムーズにチャンバーに給弾できて楽しいです。
ちなみにこのホルダー、よく見かけるんですが正式名称ってなんなんでしょうね?

ブリーチングハイダーとスカウトライトも搭載し、CQBでヤル気満々な感じにしてみました。


これで家の中をクリアリングごっこすると脳汁が出ます(笑)


3丁目はスーパーショーティーです。




これはほぼカスタム無しで、レシーバーにライト取り付け用のマウントレールを取り付け、レシーバーサイドにベルクロを貼って着脱式のナイロン製のシェルホルダーを装着しました。




装弾数は2+1発と少ないですが、シェルホルダーから忙しくせっせと弾を抜いて装弾して発射してを繰り返していると、気づいたら脳汁まみれになってます(笑)

カスタムパーツはどれも数百円~数千円程度で安く、分解組み立ても簡単なので気軽にカスタムできます。

そんな感じで、テイストの違う3丁を代わる代わる引っ張り出してきて遊んでいる日々ですが、使い込んで分かって来た事を書いておきます。
これはどの排莢式トイガンにも言える宿命ですが、カートのリムの削れ&エキストラクターの削れで排莢不良が起こるようになりました。
新品状態ではジャムは皆無のAKA M870でしたが、やはりカートは消耗品と考えた方が良さそうです。
エキストラクターも摩耗しているようで、リムのエッジが元から甘いサードパーティ製のカートは新品でも排莢できない個体がありました。
リムはご覧のように結構傷だらけです。


エキストラクターでの削れ以外にも、硬い地面に落下した時にも変形してしまいそうです。
私は木の床の室内でしか使っていないので、おそらくそこまで落下での変形はしていないと思います。

サードパーティー製はプラ+めっきのシェルがあり、純正より安価で印刷が付いているのでお買い得なのですが、純正品に比べるとリムのエッジが甘く、エキストラクターが鈍ると引っかからなくなる事が多くなります。




幸いエキストラクターも交換自体は簡単で安価なので、予備パーツを確保するか、もしくはアルミテープや金属パテで増肉させるメンテが必要になりそうです。
スチール製の頑丈なエキストラクターがあればいいのですが。
正確な数は数えていませんが、少なくとも数百発は排莢を繰り返しているので、まあ及第点といえる耐久性でしょう。
部品の調達さえできれば何の問題もありませんね。
トリガーフィールは全く変化が無いので、おそらくシアの削れ等はほぼ起こっていないのかな?と思います。
全体的には肉厚で耐久力の高そうな構成なので、シェル周りだけ予備が調達できれば永く機能維持はできそうです。
幸い日本国内でも「臥龍商店」さんというWEBショップが中国トイガンを色々輸入販売されているようですので、このAKA M870も部品含めて仕入れてくれると日本のショットガンナーの皆さんが幸せになれると思います。

シェルに関しては国内で出回っている他のメーカーのBB弾シェルを流用出来れば一気に解決&一切改造なしでBB弾仕様に変身できますね。
一番安定供給されているであろうマルゼンシェルが使えれば完璧ですね。
次回帰国できた際に検証してみようと思います。


次に現在の中国のトイガン事情ですが、以前の記事で書いたように水弾ガンは完全に姿を消しました。
明確なソースを確認したわけではないですが、どうやら政府の規制が入ったようですね。
私がAKA M870を調達した5月頃はまだ「AKA M870のステッカー」や、「AKA M870の箱」みたいな感じで水弾式のM870が出回っていましたが、今は全く見なくなりました。


その代わりポップな色でナーフ弾を撃てるよう仕様変更されたM870が堂々と売っています。
ガ〇ダムコラボモデルも登場してます(苦笑)


私が確認した現状のラインナップはR1、R2、R3の3種類です。
R1はスタンダードな井出達


R2はスーパーショーティーなんですが、まともな商品画像が見つかりませんでした。
唯一見つかったのは明らかにUDLのM870なのですが、AKA R2と記載されており、価格もAKAとして妥当な値付けです。


なぜR2のまともな画像が無いか?は不明ですが、R2タイプは専用部品が多くカスタムしづらいので人気が無いのかもしれないですね。
ほぼ同じ値段なら大型のR1の方がお得と考える人が多いのかもしれません。

R3はSAIカスタム風です


私が入手した頃はR3仕様は無く、SAI風にしたい場合はカスタムパーツを搔き集める必要があったのでありがたいですね。
ナーフ版はおそらくチャンバーが水弾の物とは異なり、インナーバレルはオミットされていると思います。
シェルももちろん違うものです。

ただし、通販サイトを見ていると、水弾仕様のシェルは普通に売っています(純正品で5発1300円程度)。


以前と異なる所は商品ページに「水弾」という文字が一切書いていない事です。
ナーフ弾のシェルについてはどのページでも明確に「軟弾」という表記があるので、分かる人が見れば水弾仕様のシェルだという事が分かるようになっています。

純正のチャンバーとインナーバレルも普通に売っています(1000円程度)




水弾銃は売ってないですが、水弾は売ってます。
黒い外装も売っていますし、元から黒外装に換えて売っているお店もあります(どれもナーフ弾仕様)。
以前よりも予算と手間は掛かりますが、今でも私が所有しているような水弾仕様の黒外装のM870は新品部品で構築可能です。
カスタムパーツもまだまだ木製ストックや黒色の金属製ロングバレル等も沢山出回っていますし、新しいパーツも出てきています。

かなり完成度の高いおもちゃで値段以上の価値を感じる人が多いでしょうし、中国以外でも展開している人気商品と思いますが、油断するとある日突然姿を消すなんてことがあるのがこの国です。
「まだ普通に売ってるから今度でいいや」と思わず、今の内に予備パーツを調達しておこうと思います。

ナーフ版になった事で日本に入ってきやすくなったのか、日本のアマゾンでも買えるようになってきているようですね(当ブログからメッセージいただいた方に教えていただきました)。
赤白のR3タイプで5万オーバーのようで、正直5万出す価値は個人的には無いと思います。
ちなみにこちらだと1万8000円くらいで買えますので、もう少し数が入って来たらもっと安くなる可能性は高そうですね。
R1であればこちらでは1万円以下で買えるので、黒外装で2.5万程度で買えれば個人的には十分満足できるかなと思える感じです。
水弾用シェルとチャンバー、バレルは比較的輸入も容易だと思いますので、水弾化できる可能性も十分あります。

このAKA M870に限らず、今まで水弾銃として売っていたトイガンが軒並みナーフ仕様に変更されて売っていますので、ナーフ好きにとってはまさに天国だと思います(笑)
先日、リアルサイズのミニミを模した電動ベルト給弾式のナーフガンを購入してみました(リポバッテリー込みで2000円以下!)






一目でミニミとは分かるレベルの一応リアルめな外観で、ベルト給弾されるメカは見ていて面白いのですが、如何せん発射速度が遅いです(体感ですが3発/秒くらい)。
射程も推して知るべしで、バラつきが大きく3~6mくらいのションベン弾です。
黒く塗装して、高電圧のバッテリーに換えたら高速連射になって迫力出て面白いかなと思いつつも、中々重い腰が上がらない今日この頃です。

AKA M870をはじめ、中国現地トイガンに関してまた何か動きがありましたら記事にしていこうと思います。
お読みいただきありがとうございました。  


2021年09月25日 Posted by 4039  at 16:23Comments(0)鉄砲AKA M870