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 Posted by ミリタリーブログ  at 

初期アフガンフリース比較



今回も初期アフガンネタです。
すっかり記事が初期アフガンに偏ってきてしまいましたが、気にせず初期アフガンまっしぐらです(笑)

気がついたら似たようなフリースが我が家に3つもありましたので、一度まとめておこうと思いました。
初期アフガン戦に投入されたと思われるモデルのフリース達です。


右:実物ECWCS GEN2 LEVEL3のフリース。初期アフガン界隈では「後期型」とも呼ばれたりしていますね。
中央:実物LEPのフリース。「スピアーフリース」や「初期型」等で呼ばれます。
左:トイソルジャー製レプリカのフリース。中央のモデルのレプリカと思われます。

一番右と他の2つの形状的な違いは、「初期アフ フリース」等で検索すれば分かりやすくまとめられている素晴らしい記事がいくつも出てきますので、今更私が書けることはありません。
ちなみにこの2者ですが、私は規格そのものが違うと認識しています。
右の「後期型」と呼ばれたりする方は第2世代の「ECWCS(Extended Cold Weather Clothing System)」のLEVEL3ので、
中央の「スピアーフリース」と呼ばれたりする方は「LEP(lightweight environmental protection)」のLAYER4という認識です。
この「LEP」はSPEARのサブシステムとして開発された装備のようで、運用思想はECWCSと同じようなモノのようです(組み合わせで防寒レベル調節)。

参考サイト
ECWCS:https://ja.wikipedia.org/wiki/拡張式寒冷地被服システム
LEP:http://ciehub.info/clothing/CW/LEP.html

トップ画像は初期アフガンのフリースを語る上で100%出てくる写真ですね(笑)
第5特殊部隊グループの隊員とトミー・フランクス司令官の写真です。
隊員がLEPのフリース、将軍がECWCSのフリースを着ていると思われます。

以前から初期アフガンODA装備としてトイソルジャーのレプリカを所有しており「これで初期アフフリース問題は解決」と思っていたのですが、方々で「トイソルのフリースは海軍仕様」という情報を目にしました。
グリーンベレー装備を揃えている身としてはいてもたってもいられなくなり、この程実物を手に入れました。
せっかく実レプ揃ったので、比較結果を記事にしてみようと思った次第です。
ECWCSとLEPの比較記事はよく見かけますが、トイソルジャーレプリカと実物の比較は見かけた事が無いので、何かの参考になれば幸いです。


比較の前に、今回私が入手した実物を説明しておきます。
2004年製造の未使用品とのことです。
ビニール包装に入った状態でした。


POLARTECの紙タグまで付いたままです。なんか嬉しいですね!



ちなみに紙タグの裏側は日本語でも説明が書いてあり、ちょっとびっくりしました。
「山田」のシャチハタは、おそらくショップの方が検品等した際のものでしょう(笑)
(それともまさかのメイド・イン・ジャパン?)

タグです。


サイズはSMALL REGULAR。170cm、70kgの中肉中背の体型で縦も横も嬉しくなるくらいジャストフィットでした。
タグの表記で注目したのが下から2行目の「MCN」です。
MCNは「Management Control Number」の略で、言うなればNSN(National Stock Number)の米軍身内バージョンのようなもの?みたいです。
「MCN」参考URL:https://wikileaks.org/wiki/Management_Control_Number

英語力が足りずちゃんと理解できていませんが、ATEC(U.S. Army Test and Evaluation Command)という米陸軍組織が運用していた規格のようです。
「ATEC」参考URL:
https://en.wikipedia.org/wiki/United_States_Army_Test_and_Evaluation_Command

安直かもしれませんが「陸軍が運用しているMCN規格が記載してあるんだから、このフリースは陸軍の放出品だろう」と考察しました(が、下の方で覆ります 笑)。

それでは実物とレプリカの詳細を比較していきます。

まずは全体写真です。
トイソルジャーもサイズはSサイズです。

下が実物。上がレプリカ。

各丈、各幅ともほぼ同寸です。


ジッパー
どちらも全て安心のYKK製ですが、
ポケット部のジッパーが少し異なりました。

左が実物。右がレプリカ。

実物の方がジッパーの目が細かいです。
この部分以外は少し目の粗いジッパーになっています。
レプリカは全箇所同じ粗さでした。
この部分以外は実もレプも見分けがつかないレベルです。


ポケット部のカバー

左が実物。右がレプリカ。

実物の方が若干幅が狭いです。
パラコードは実物の方が細いです。

起毛部の質感

右が実物。左がレプリカ。

実物の方が黒々しており、フカフカ感が段違いです。
ただ、これは単に保管コンディションの差かもしれません。
ちなみに上部のつるつるナイロン部はそっくりな質感でした。


袖口

下が実物。上がレプリカ。

分かりづらい写真ですみませんが、実物の方が絞りが強いです。
ただしこれはレプリカの方が「伸びた」だけの可能性はあります。

表側の違いは以上です。
続いて内側です。

タグ
実物


トイソルジャー



当たり前ですが違いますね(笑)
ちなみにトイソルジャーの方は日本語が書いてありました。


内ポケット部


右が実物。左がレプリカ。

ここが最も異なる箇所でした。
・裏材の光沢感、面積
・メッシュポケットの深さ、色
これが所謂「海軍仕様」と言われている所以なのでしょうか?


私が認識できた違いは以上でした。
内側ポケット部以外、仕様というよりは、製造年度や工場の差等のバラつきとも考えられるようなわずかな差しかありませんでした。
少なくとも、トイソルジャーレプリカの完成度は素晴らしいということは断言できます。

内側なんて着用してしまえば全く分かりませんし、わざわざ実物を調達しなくてもこのレプリカで十分事足りましたね。。

両者を比較した後「そもそも「特殊部隊仕様(陸軍仕様?)」と「海軍仕様」が存在するのか?」という疑問が浮かびました。
そこでネットに上がっている同型フリースのタグ写真を片っ端から集めてみました。






確認できたのはサイズを除くと3種類です。
ひとつは私が今回入手したものと同じ記載内容


もうひとつは上記プラス「DAAK」の規格表記が入ったもの


そしてもうひとつが海兵隊マークと「DAAN」「NSN」が入ったものでした。


「DAAK」はU.S. Army Soldier Systems Command(日本語訳分からず)の予算での調達品のようです。つまり試作品のようです。
ちなみに「DAAK」は97年までで、98年からU.S. Army Soldier Systems CommandがU.S. Army Soldier Systems Center(右に同じ)に改名され、ナンバーも「DAAN」となりましたが、その翌年に他の組織との統合があり「DAAD」になったようです。
いい加減にして欲しいですね(笑)

また、「DAAK」、「DAAN」ナンバーの3、4ケタ目が調達年号ということもわかりました。
いくつか「DAAK」入りのタグを確認できましたが、全て「96」でした。
2004年製造の私のフリースには無く、LEPが1996年から運用開始しているようなので、「DAAK入り」はLEP初期の試験運用的に調達された物なのかもしれませんね。

「DAAN」の方は「98」です。上記の経緯とも合致しますね。
気になるのは陸軍組織の予算での調達品のはずなのに、USMCのタグがあることです。
そうなると同じく陸軍組織の予算調達ナンバーであるMCN=陸軍支給品という私の考察は間違っている可能性が高くなってしまいました...。残念!

「DAAK入り」と「DAAK無し」、トイソルジャーの内側ポケット部の画像を下に載せます。
非常に口惜しいですが、USMCタグの「DAAN」品のポケット部の画像は見つけられませんでした。

04年製 DAAK無し


96年製 DAAK有り


トイソルジャー


DAAK有無の両者は若干メッシュの色味が違う(撮影光源の差?)程度で、どちらもトイソルジャーのレプリカとは明らかに違いました。
こうなると俄然USMC+DAAN品の内ポケット部が見てみたくなってきますね。


内容が煩雑で長くなったので、まとめます。
・実物タグはMCN、MCN+DAAK、DAAN+USMCのものが確認できた
・トイソルジャーのレプリカの内側ポケットは、MCN表記の実物内側ポケットとは違う仕様を再現した可能性がある
・DAAN+USMC品の内側ポケットは画像が見つからなかった

以上の考察より、下記3つの可能性が導かれます。
1.そもそもこのフリースに「特殊部隊仕様」や「海軍仕様」というようなバリエーションは存在せず、
1-1 単にトイソルジャーのレプリカの詰めが甘い
1-2 年代によってマイナーチェンジされており、今回比較した実物とレプリカが再現した年代が異なる(ただ、これは96年製と04年製がほぼ同じデザインだったので、考えづらいです)

2.USMC+DAAN品が巷に言う「海軍仕様」であり、トイソルジャーはそれを忠実に再現している

とりあえずUSMC+DAAN品の詳細が確認できれば進展がありそうです。


長い事ごちゃごちゃ書きましたが、最も大事な結論は、
「初期アフフリースはトイソルのレプで十分!」です(笑)

私はサバゲ装備で「パッと見本物っぽい」でOKなので、ここまでの考察でお腹がはちきれる程いっぱいになりました。
もし何か情報をご存知であったり、私の考察に間違いがあったらご指摘いただけると嬉しいです。

流れで色々タグ表記のお勉強をしましたが、非常にややこしいですね。
とりあえず「MCN」や「DAAK」「DAAN」「DAAD」等、記号めいた略語の雨あられは本当にやめて欲しくなりました(笑)
タグをぱっと見ただけで「これは〇〇」と判断できる人を心底尊敬します。
タグはそのアイテムの素性を特定する上で非常に有用なのは間違いないので、折に触れ勉強していこうと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2017年11月30日 Posted by 4039  at 22:34Comments(2)装備初期アフガンODA

初期アフガンお宝映像考察 PART1



先日、初期アフガン当時のドキュメンタリー番組「Profiles From the Front line」を発見しました。
前回の記事:「初期アフお宝映像発見!

今回から各隊員の装備について考察していこうと思います。
この番組でグリーンベレーにおいては第3、第19特殊部隊グループの各1個のODAに密着しているようです。

ちなみに番組は適宜文字によって下画像のように状況説明がされるので、英語に疎くても大まかな内容は把握できる親切設計です。




豆知識ですが、文中の「19th」の後ろに[RC]とついていますが、これは「Reserve Component」の略で、州兵と予備役部隊で構成される米軍の組織のようです。
第19特殊部隊グループは州兵(National Guard)なので、[RC]と付いているのですね。

いくつかwebページを見つけましたが、参考にwikipediaのリンクを貼っておきます。
Reserve components of the United States Armed Forces
https://en.wikipedia.org/wiki/Reserve_components_of_the_United_States_Armed_Forces


それではまず第3特殊部隊グループの隊員から見ていきます。
何名かの隊員がインタビューを交えてフォーカスされていますので、1人ずつ詳細を書いていきます。



Team CommanderのMARK氏。
2人目の項で後述しますが、番組の冒頭に「安全上の理由で兵士達の詳細は伏せています」的な記述があるので偽名かと思いましたが、おそらく本名です。
劇中に他の隊員に「MARK」とも呼ばれていますし。
「所属部隊の詳細やフルネームでは氏名を表示しません」というニュアンスなのでしょうか。

階級はMaster Sgt=曹長のようですね。
カート・ラッセルにも肩を並べる男臭さ(褒め言葉)が画面からもプンプン漂ってきますね。
素敵なおヒゲです(自作ヒゲで真似しやすい生え方という意味でも 笑)。

画面で確認できる範囲で、MARK氏の主な装いは
・ポロシャツ or Tシャツ
・DCUパンツ or 民生品?パンツ
・デザートブーツ(おそらく官給品)
・黒いベスト(民生品?)
・バックパック(たぶんEAGLEかBHIのA3)
・M4
・パコール
です。
下記に各部詳細を見ていきます。

トップス
日によってTシャツかポロシャツを着用しています。


色味的におそらく官給品のTシャツだと思います。


ポロシャツは本国から持ってきたのでしょうか。
無地なのでユニクロ等で代用できますね。夏のサバゲの装いバリエーションが増えて嬉しいところです。


黒いTシャツの日もありました。


ボトムス
DCUかおそらく民生品のモスグリーン?グレー?のシンプルなパンツを履いています。




ちなみにブーツは官給品デザートブーツっぽいです。
詳しいメーカーやソールは私の知識ではわかりませんでした。


黒いベスト




デザイン的に軍用品の類では無さそうです。
胸にある謎の白い丸い物体ですが、日によって右胸にあったり左胸にあったりします。。
何なのか全くわかりません。缶バッジ?だとしたらなんで?おしゃれ?笑
アフガン市民に対して自分が何者なのか示すマークなのでしょうか?全くわかりません。
いつか手がかりが見つかるよう、常に心に留めておきたいと思います。


バックパック


バックパックには疎いので、有名所しか思い浮かびませんでしたが、おそらくEAGLEかBHIのA3パックだと判断しました。
多分日帰りで車両移動の任務なのに3dayパックとは、中身は一体何なんでしょうね?
他の隊員はかなり軽装ですし。
訪問する村人へのお土産でも入っているんでしょうか?だとしたら日本のサラリーマンにも通ずるものがありますね(笑)


M4
アップになる瞬間が意外に少なく確認に難儀しましたが、中々面白いレイアウトでした。


タンカラーに塗装され所々剥がれており、まさにイメージ通りの「初期アフM4」ですね。


手前の初期アフおじさんの存在感がすごいですが(笑)見るべきは奥のM4です。
レイルにはPEQ-2が載っており、ナイツのフォアグリップにリモートスイッチが付いているようですね。
照準器はACOGだと思います(カバー付?)。
マガジン底部には引っ張りやすいようにダクトテープでタブを作っていますね。


レイルの右側面にはなんとキャリングハンドルが付いています。
ACOGのバックアップの為でしょうが、特徴的で面白いですね。
サバゲで付けていったら、単にふざけているように見られそうですね(笑)
でもぜひ真似したくなるポイントですね。


その他
パコールは日本のショップでもよく見る形状、色をしています。


アイウェアはOAKLEYのM FRAMEっぽいです。
年代的にフレーム上面がイボイボしていないタイプでしょう。
フレームの色が紫っぽく、他の隊員も同じ色、形状なので、部隊単位で調達したのかもしれませんね。


腕時計はアップになりましたが、見当も付きませんでした。




太股周りは何も着けず、全体的にスッキリしています。セカンダリは腰に着けベストで隠れているのかもしれません。
ベストである程度の収納力があり余計な装備が少ないので、サバゲに向いている再現装備かもしれません。
メインで目立つ黒ベストを上手く再現できさえすれば(白マーク含め)、イメージはかなり寄せやすそうですね。
ただ、世間一般のイメージとしては民生品っぽい装具+パコール+バックパックだと所謂「OGA装備」に見られてしまいそうなので、如何にしてODAらしさを出すかが難しいかもしれません。

「初期アフガン装備」はよく「安く簡単に揃えられる」と言われます。
これは半部本当で、半分本当では無いと私は思っています。
「とりあえず初期アフ」であれば、非常に簡単にローコストである程度の完成度になります。
少なくとも米軍装に興味のある人から「初期アフだ」と思われるレベルにはなります。

私も数年前に「安くて簡単」という甘い言葉に釣られて収集を始めた訳ですが、細部を詰めたり一味違う装備を考えはじめると、非常に奥が深い事を思い知りました。
「とりあえずTシャツか3Cの迷彩服とキャップ、56式弾帯かTLBV」の先に行こうと思うと途端にハードルが上がります(私は今ココです)。

まだまだ知らないこと、持ってないものばかりなので、今後も知識収集や画像映像観察、各種アイテム調達、DIY等で修行をしながら初期アフガン装備レベルを上げていこうと思います。

長くなってしまいましたので、今回は1名のみで終了です(このペースだと何回続くことになるのやら 笑)。
他の記事も挟みつつ、気長に書いていこうと思います。

お読みいただきありがとうございました。


追記:
この記事の続編は下記リンクになります。
初期アフガンお宝映像考察 PART2
初期アフガンお宝映像考察 PART3
初期アフガンお宝映像考察 PART4
初期アフガンお宝映像考察 PART5
初期アフガンお宝映像考察 PART6
初期アフガンお宝映像考察 PART7
初期アフガンお宝映像考察 PART8
初期アフガンお宝映像考察 PART9
  


2017年11月27日 Posted by 4039  at 23:35Comments(2)装備初期アフガンODAProfiles From The Front Line

初期アフガンお宝映像集発見!

先日Google先生に素晴らしい初期アフガン情報を教えていただきましたので、ご紹介したいと思います。

2002年頃の第19特殊部隊グループの詳細を知りたく、最近暇があれば「19th special forces group afghanistan 2002」的な検索ワードで出てきたサイトを開いては英語のお勉強をしていました。
そんな折、私にとって「宝の山」と言えるような動画を発見しました。


「Profiles From The Frontline」という1時間×全6話の2003年のドキュメンタリー番組です。
初期アフガン装備をやっている諸兄姉にとっては「知ってて当たり前」なのかもしれませんが、恥ずかしながら私は先日初めて存在を知りました。

米ABC製作の番組のようで、プロデューサーはなんとあのジェリー・ブラッカイマー氏のようです。
時期も部隊も少し違いますが、雰囲気は来年公開の同氏製作の初期アフガン映画「12 STRONG」のインスパイア元になっているかもしれませんね。


残念ながら私は日本人の平均的な英語力しかないので、内容説明については諸々間違いが多いと思います。予めご了承ください。

番組の内容は、2002年時点でアフガニスタンに展開していた各部隊にフォーカスし、密着取材をしたもののようです。
グリーンベレーについては、第3と第19特殊部隊グループの各1個ずつのODAに密着しています。

各隊数人の隊員が紹介され、インタビューを織り交ぜながら任務に同行している様子が映し出されます。







画質は最悪ですが「これ使ってたんだ!」や「こんな着こなしてるんだ!」や「なんだこれ??」等発見の連続で、まさに宝の山です。
パトロールや捜索のシーンばかりなので、画的には基本「地味」と言わざるを得ませんが、初期アフガン時の本物の隊員の任務中の映像を見られる時点で鼻血モノですよね!笑
GoProやCONTOUR等で隊員1人1人が録画しているような時代ではないので、貴重だと思います。

今まで私の初期アフガンのビジュアル的な参考資料は、ミリブロ等に挙げられる皆様の装備画像や、現代に比べて圧倒的に数の少ないミリフォト、初期アフホラー映画の決定版(笑)「THE OBJECTIVE」くらいなものでした。


そこに一気に数時間分の「本物映像」が見つかったので、大幅に考察が拡がりそうでワクワクが止まりません。

これから何回かに分けて、気になった映像をキャプチャして考察した内容や感想をまとめていこうと思います。
とりあえず夜中に砂漠で汗まみれ埃まみれのおっさん達の動画を見て興奮している姿だけは、家族に見られないように気をつけます(笑)

お読みいただきありがとうございました。

追記:
この記事の続編は下記リンクになります。
初期アフガンお宝映像考察 PART1
初期アフガンお宝映像考察 PART2
初期アフガンお宝映像考察 PART3
初期アフガンお宝映像考察 PART4
初期アフガンお宝映像考察 PART5
初期アフガンお宝映像考察 PART6
初期アフガンお宝映像考察 PART7
初期アフガンお宝映像考察 PART8
初期アフガンお宝映像考察 PART9
  


2017年11月26日 Posted by 4039  at 09:17Comments(2)装備初期アフガンODAProfiles From The Front Line

使用アイウェア&小技紹介



先日、初期アフガン装備用にOAKLEYの「STRAIGHT JACKET」を入手しました。
1999モデルと言われているもので、その名の通り1999年発売のモデルのようです。




ネットオークションで購入しましたが、古い製品にも係わらず新品同様のコンディションで感動しました。

ちなみにSTRAIGHT JACKETは現状3型存在するようで、それぞれ1996,1999,2007モデルと呼ばれているようです。


蝶番の形状で見分けるのが容易のようです。


実際の使用例は見つかりませんでしたが、1999モデルであれば初期アフガン装備でも「オーパーツ(設定年代に対して、まだ存在していないアイテム)」にはなりませんね。

私は実際の兵隊の格好をモチーフにしてサバゲーをしますが、アイウェアは「実際に使用していた」という縛りは特に妥協気味で、性能やフィッティング重視としています。
サバゲではあまり推奨されないシューティンググラス着用もなるべく避けるようにし、極力ゴーグルタイプを使用しています。
アイウェアはゲームにおいて最も重要な防具の1つであり、「格好だけ」で選んで隙間だらけだったり、すぐにズレ落ちてしまったり、挙句BB弾で割れてしまうようなものを装着していては愚の骨頂ですよね。
自分のみならず、一緒に遊ぶ方々へも多大な迷惑がかかってしまいますしね。
私もまさにそうですが、所謂「装備ゲーマー」は無駄に重く不便な装備を身に着けて、とかく戦力的には味方に負担をかけがちですので、せめて安全対策だけは十分にしたいところですよね。

それでもやはり装備と親和性のあるアイウェアにしたく、色々試した結果、現在使用しているものをご紹介します。

一番のお気に入りはbolleの「X800(T800)」です。



広い視界&ベンチレーションに振った構造により、曇り止めを併用すれば曇ることは皆無で非常に使いやすいです。
古くから米軍各部隊でも使われているようなので、各種装備との相性も高いです。
実物新品を格安で手に入れもう長く使っていますが、トラブルはゼロです。

2番目はこれまたbolleの「AXIS2」です。



非常に安価にも係わらず、ノーズ部とテンプル部が調整できるので高いフィット感が得られます。


ジャストな位置調整に加えテンプルには滑り止めが効いているので、走っても頭を振り回してもズレることはなく、視界も広いです。
調整部の耐久性がイマイチですが、安価なので消耗品と割り切って使っています。
ただ、比較的最近の製品なうえ、米軍使用実績は不明なので「装備のリアルさ」では一歩譲る形となります。

3番目はESSの「プロファイルNVG ターボファン アジアンフィット」です。



1流メーカー品で堅牢な作り、ファン付き、アジア人向けバージョンと、スペック上は申し分ありません。
米軍での使用例も多く見かけます。

しかし実際に使ってみると、上記に挙げた他のアイウェアに対して、奥まった視界、汗を含んだスポンジ部の不快感、配線強度が弱く接触不良によるファン作動信頼性の低さ等で私の使用率はあまり高くありません。
完全無欠な防備としたい場合や、ファンをガンガンに回さないとどうにもならない高温多湿の状況でもない限り、基本出番は無いです。
非常に高価なので、サバゲ使用においての費用対効果で言うと個人的にはあまりオススメできません。

4番目はOAKLEYの「M FRAME2.0」です。



1枚レンズでの広い視界、軽快な付け心地は素晴らしいです。
またレンズも取り外しが容易でメンテナンス性は抜群です。
しかし、先祖代々の「平たい顔民族」の血をしっかと受け継いだ私の顔面とは相性が悪いようで、激しく動いた際に隙間やズレが気になる事があります。

M FRAME2.0は軍、警察向けのSI(Standard Issue)シリーズにラインアップされ、2006年デビューのようです。
なので、2006年以降の米軍再現装備で撮影する時等はこのグラスを着用する事が多いです。

ちなみに曇り止めは私は「アンチフォグα」一択です。


ほんの少し視界が白く濁ったようになりますが、曇り止め効果は抜群です。
私はこれが無いとサバゲできないと言っても過言では有りません。
本当に優秀な製品だと思います。
効果を実感するコツは「惜しまず気持ち厚めに塗ること」です。


STRAIGHT JACKETに話を戻しますが、ここ数年コツコツ集めていた初期アフガン装備もそれなりに揃ってきたので、そろそろアイウェアにも拘ろうと思って今回調達した次第です。
しかし、M FRAME以上に絶望的に私の顔面に合いませんでした。。
特に鼻の高さが致命的で、鼻当て部分が鼻に乗るように着けると、眼球とレンズがぶつかる始末です(笑)

これでは使い物になりませんので、鼻に乗る部分を「かさ増し」することにしました。
このモデルは着脱式のノーズパット等は無く、純正品で対応することはできません。
そこでネットで調べてみると、このようなメガネの鼻当ての「かさ増し」が出来る商品はいくつも販売されていました。

基本的にはどれも「シリコン等の軟質部材が丁度良い大きさに成形されていて、1面に粘着剤がついている」というものでした。
価格はピンキリですが、安くても1000円弱で、どの製品もレビューを見ると「1日で剥がれた」等の内容が散見されます。
このような眉唾な賛否両論の製品に野口さんに出動してもらうのも申し訳無いので、いつものように100均でアイデアを練りました。

100均ショップをウロウロして見つけたのがこちらです。


3mm厚程度の発泡ウレタンシートの片面に粘着剤が付いたものです。
本当はブラックがあれば文句なしだったのですが、ホワイトか写真の「優しめのスカイブルー」色しかバリエーションがありませんでした。
少し悩んだ末「優しめのスカイブルー」色を我が家にお迎えしました。108円なので贅沢は言えませんね。
丁度我が家にはまだネコ以下のIQを持つヒトがおりますので、家具等への衝突緩和にも使えて一石二鳥です。

これを適当な大きさに鋏で切り取り、鼻当ての部分に貼り付けます。



見事にジャストな付け心地に改善されました。
よく見るとみすぼらしい部品が鼻とグラスの間に挟まって見えることになりますが、まあそこまで目立ちませんし、実用性は格段にUPしました。
また、この用途としてはとてつもない内容量なので、使い捨て感覚でばんばん交換できますね。

ただ「優しめのスカイブルー」色は流石に浮くと思ったので、正面を黒シャーピーで塗りつぶしてみました。
気持ちマシになりましたが、鼻の当たる部分まで塗ってしまうと、鼻が黒くなります(笑)

鏡や自撮りで隙間が無いか確認したり、X JAPANのYOSHIKIばりにヘッドバンキングしてズレないか検証しましたが、特に問題なさそうです。
レンズも電動ガンで撃ち込んでみましたが問題無く、実戦で使えそうです。

ゆくゆくはこのグラスに使い慣れて、原価償却できたら(飽きたら)黒いホットボンドを盛り、格好良く恒久的な「かさ増し」にチャレンジしたいと思います。
(買ったばかりなのでまだその勇気は湧きません 笑)

お読みいただきありがとうございました。  
タグ :OAKLEYESSbolle


2017年11月23日 Posted by 4039  at 22:49Comments(0)装備初期アフガン小技紹介100均アイウェア

初期アフリストコンパス 加工編



先日、下写真のCowboy氏が腕に巻いているリストコンパスを私なりに特定しました。
前回の記事はこちら「初期アフ リストコンパス問題

外装が酷似しているSUUNTOのM9を改造して「Silva風」にしてしまおうという計画を立てましたが、今回はその実践編になります。

Cowboy氏が着用していたと思われるSilva製コンパス



SUUNTO M9


それでは先日手に入れたばかりの新型M9を使って、早速改造開始です。
といきたいところですが、せっかくなので既に所有している旧型と記念撮影です。


これが最初で最後の記念撮影です(笑)

ロクに比較検証もせず、新型をバラし始めます。
後述しますが新型の方がデザイン的にSilvaに寄せやすい上、旧型は今やプレミア化しているので都合が良かったです。

まずは分解の経緯をまとめます。

ストラップを抜き取り、まずは黒いベゼルとコンパス部分を分離します。


裏側を見ると、時計でいう3時と9時の部分にある2箇所の突起でコンパスの底面を支えているようでした。


ベゼルを曲げながらコンパス部を押し出せば外せると思ったのですが、意外にベゼルの剛性が高く、無理に曲げて折ってしまうのが怖かったので、突起を一箇所ナイフで削り落とし、コンパス部を取り出しました。


突起が「かえし」のようになっていて、組み立てるときは圧入しやすく、一度圧入したら外せない所謂「嵌め殺し」構造なのかと思っていましたが、パッと見でそのような突起形状ではなさそうです。
SUUNTOでの製造工程はどのようにしているのか?興味深いところです。

何はともあれ分解できましたので、次はコンパス本体の分解です。
まずは中の液体(油?)を抜きます。
おそらく風防を組み付け→側面の穴から液体を注入→穴を封止という工程で作られていると想像しました。
分解はその逆を踏んでいきます。

封止したと思われる部分がこんもり樹脂を盛った跡があったので、ここにドリルで穴を空け、中の液体を抜きました。



液体が抜けましたので、次は風防の分解です。
これも分解は想定されていない設計のようで、風防とケースは接着されているようでした。
境目にデザインナイフを入れてグリグリすると、「パカッ」と風防が外れました。


耐候性、耐衝撃性が求められる用途、質感、触感、傷つきやすさ等から鑑みるに、本体材質はポリカーボネートだと思われます。
(一応樹脂を使った製品を設計開発するお仕事でご飯を食べています)

なんとかほぼ原型を保ったまま、文字板まで分解できました。

次に改造です。
改造レシピは下記になります。
・風防部の印刷を除去
・風防部にライン描きこみ
・文字板改造

風防改造
風防の内側にある印刷を除去し、変わりに白いラインを描きこみます。
M9の風防にもともと入っている赤い三角と3本のラインを除去し、


白いラインを描き込みます。


まずは除去です。
スクレーパーでこそげ落とし、仕上げにラッカー塗料用のうすめ液で拭き取りましたが、見事にスクレーパーで擦った跡が残ってしまいました。。
最初から根気よくうすめ液攻撃のみにしておけば良かったと、早速失敗です。

脱脂した後、ラインを描き込んでいきます。
タミヤのエナメル塗料を筆塗りします。
エナメル塗料は伸びがよく、筆塗りでもムラになりづらい特長があります。発色も良いです。
単純な幾何学模様ゆえ、逆にフリーハンドでは難しいです。
なのでマスキングテープを切り貼りしライン部をかたどり、筆でべた塗りしました。


乾燥後マスキングテープを剥がし、はみ出た部分を微修正し風防部は完了です。


文字板
文字板の改造は脱脂した後、下記手順で進めました。
1.中央部マスキング
2.黒スプレー塗装
3.白矢印描き込み
4.NEWS文字描き込み

1.中央部マスキング
外周部の目盛りと数字はM9をそのまま流用するので、中央部分のみ丸く空けた状態でマスクし、ラッカースプレーで黒く塗りつぶします。
ちなみに外周部の目盛りが旧M9より新M9の方がSilvaの物に近いデザインのため、新M9の方が改造ベースに向いていると判断しました。

マスキングテープを丸く切り抜くために100均にお世話になりました。
「コンパスカッター」なるツールです。


コンパスのような構造で、片側が鉛筆でなくカッターになっているものです。

この道具のおかげでマスキングテープを非常に簡単にきれいに丸く切り抜けました。


一応工具箱に保管しましたが、次使う機会がいつ来るかは謎です。。
このような一発屋工具を揃えるのに100均は本当にありがたいですよね。

2.黒スプレー塗装
切り抜いたテープで文字板をマスクし、黒いスプレーで塗装します。


気がはやったため、ムラ気泡が入りかなり残念な仕上がりになってしまいました。
やはり模型工作で焦りは禁物ですね。大反省です。

3.白矢印描き込み
風防と同じ要領で矢印型にマスクし、白エナメル塗料を筆塗りします。
乾燥後マスクを除去、微修正します。

4.NEWS文字描き込み
フリーハンドの筆書きで文字を描いていきます。
これも焦って描いたため精彩を欠き、まあまあ残念な感じになってしまいました(笑)


実際は矢印、文字共に黒印刷が抜かれているので、外周部と同じく文字板成形色(淡いグリーン(蓄光練りこみ樹脂))の色が正のはずです。
よりリアルを目指すのであれば調色必須ですね。

とにかくも、これでコンパス部の改造は終了です。
組みなおしてベゼルに組み付けます。
ベゼルにも「Silva」というロゴをフリーハンドで描きます。


完成です!


本物


あとは汚し塗装をしてアラをできるだけ隠しました。
「3m離れて薄目で見れば、まあ見える」程度にはなったと思います(笑)


個人的にはオリジナルのジョークグッズ(レプリカというにはおこがましい)ができましたので、満足しています。

今回は何もかも手探りでの作業でしたので、色々改善点が浮き彫りになりました。
なので本機はXM177のように「examination」の意味を込めて「XM9 Silva-ish」と名づけ、しばし試験運用することにします。
また改めてM9コンパスを手に入れ、今回の反省点を活かし「1m先でパッチリ目でもまあ見える」程度のモノを造り、正式に「M9 Silva-ish」と命名したいと思います。
(その前に本物が見つかれば御の字ですが)

最後に自らの備忘録のため、今回の製作を通じて分かったこと、改善にあたっての検証項目をまとめておきます。

分かったこと
・風防部は一箇所起点を作れば簡単に外れる
・風防、ケース材質はおそらくポリカ
・中の液体(おそらく油)は中性洗剤で脱脂可能
・ラッカー塗料、エナメル塗料共に問題なく乗る感じ
・フリーハンドでこのサイズ、フォントの「NEWS」を書くのはキビシイ

改善検証項目
・ラッカー、エナメル塗料共にこの液体に浸しても溶けないか?今回抜いた液体を使い評価試験実施する
・文字板矢印、「NEWS」はCAD等でPC上で描画したものを印刷しマスキング出来ないか?試作する
・矢印、「NEWS」文字色を調色し外周部の成形色に合わせる
・液体の再充填手法、器具調達(注射器?)
・風防用接着剤、封止剤選定

上記を踏まえて焦らずじっくり準備し、いつの日かリベンジしたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。  
タグ :SUUNTOM9Silva


2017年11月19日 Posted by 4039  at 21:03Comments(0)装備初期アフガンODA自作,DIY100均リストコンパス

SPEAR ELCS 3マグポーチ小改良

今回はナイロンポーチの小技を紹介したいと思います。
材料にしたのはELCSキットのM4 3マグポーチです。

このポーチ、正式名称は「POUCH,M-4 AMMO(3MAG,30RD)W/FRAG&MULTI-PURPOSE GRENADE,RIGHT(もしくはLEFT)」と超長ったらしい上、地味に違う右用と左用があります。

上がRIGHT、下がLEFT


使用例もそこそこ出ていて存在感があるためかELCSポーチの中では1,2を争う人気で、ネットオークション等でも比較的高値で取引されているようです。







長ーい名前の通り、M4マガジン3本、フラググレネード1個、スモークグレネード等1個が収納できる大容量を誇ります。
以前の記事でも少し書きましたが、私はこのポーチに官給品の「ラッシングストラップ」等を組み合わせレッグポーチ化しています。



切ったり縫ったりはしていないので、ストラップを外せば元通りにできます。

元ネタはこの御仁です。


この使い方も他での使用例を見ませんが、この方は他にもリストコンパス、レッグホルスター、ベストと、珍しい仕様の物ばかり身に着けており、本当に興味深いです。

コンパスは最近記事にしたばかりです(「初期アフ リストコンパス問題」)



レッグホルスターはイーグルのMk6のODカラーのようですが、太腿の止め具がファステックスではありません。


V1ベストの調整部もパラコードを通す穴があるのにも関わらず、ストラップ式になっています。


ポーチの話に戻しますが、フラップは開け閉めしやすくも勝手に開いて内容物が落ちることはないので、ゲームにおいてはこのポーチは空マガジン入れとして運用しています。
しかしこのポーチ、硬質板が左右の側面には仕込まれているのですが、正面底面は仕込まれておらず中途半端に「フニャフニャ」します。



ゲーム中いざこのポーチに空マガジンを放り込もうと思うと、変な形で潰れておりうまくありません。
そこで小技を用い改良しました。

言わずもがな、100均の出番です(笑)
今回は透明の下敷きを調達してきました。
(写真撮り忘れましたが、何の変哲もない下敷きです)

これをポーチの正面、底面幅長さに合わせてそれぞれ切り抜き、テープでつなげます。


これをポーチに突っ込みガムテープで固定する事で、多少の外圧が加わっても「フニャフニャ」しなくなりました。


ビジュアル的にも良くなりますね。


実戦投入はまだですが、部屋でシミュレーションをする限りでは良好な使い心地です。
M4マガジン2本までは手元を見ずに容易に放り込めます。

私は大抵のゲームではM4ノーマルマガジンを5本ないし6本程携行します。
初期アフガン装備の場合、2本はこのポーチに放り込み、あと2、3本は同じくELCSのSAWポーチに放り込み、残りはマガジンポーチに差し戻すことで対応します。

SAWポーチ(正式名称「POUCH,M-60/SAW,100RD」)
このポーチも使い勝手が良く重宝しています。



今回の3連ポーチに限らず、下敷きや段ボールでポーチの潰れを防止するテクニックはローコストで効果的だと思います。
また、クリア下敷きは照準器のレンズ保護にも活用できるので、1枚持っておくと何かと役に立つと思います。

お読みいただきありがとうございました。  
タグ :ELCS


2017年11月17日 Posted by 4039  at 21:52Comments(0)装備初期アフガン小技紹介ODA100均SPEAR ELCS

INOVA MICROLIGHT 旧モデル入手



前回、下写真を参考に初期アフガン小物として「INOVA MICROLIGHT」を購入しましたが、その後少し調べてみると、最低一度はモデルチェンジされているようでした。



前回の記事はこちら「初期アフガン小物 INOVA MICROLIGHT」

古いモデルは最新モデルにはない「スライドスイッチ」が存在するようでした。
ヤフオクで調べてみると、スライドスイッチ付きの旧モデルと思われる物が1つ出ていたので購入してみました。



あまりにもあっけなく入手できたのでその時はなんとも思わなかったのですが、後から調べてみると、この型はどのサイトにも売ってない上、ヤフオクでも過去数ヶ月確認できる範囲では同型の落札は無かったです。
装備品調達は本当にめぐり合わせだなと思う次第です。

具体的にうまく表現出来ませんが、先日アマゾンで購入したものより「レトロ」な雰囲気のパッケージですね。
ちなみに先日入手の新型は下写真です。


片面に確かにスライドスイッチが存在しました。


プッシュスイッチを押している間点灯、スライドスイッチで常時点灯の2モードの操作です。


新型の方はプッシュ毎に点灯HIGH、LOW、点滅の3段階切り替えです。

新旧並べて比較してみました。



スライドスイッチだけの差かと思いきや、プッシュスイッチの凹凸が逆転していたり、金具の形状やロゴが違ったり、本体も新型の方が一回り大きかったりと結構違いがありました。
新旧手に入れたからこそ分かった事実ですね。

ひょっとしたら電池残量の差もあるかもしれませんが、光量は歴然とした差がありました。


操作性、光量どちらを取っても、実用品として買うなら間違いなく新型の方ですね。

これよりさらに古い型もあるかもしれませんが、先日のモノよりはこっちの方が古いのは確実と思われるので、私の初期アフガン装備としてはこちらに置き換えです。
本体の成型色や、金具の部分がブラックなので、参考にしたミリフォトにより近い仕様になりました。
ささっと「タミヤ ウェザリングスティック」でばっちくした後、V1ベストのファスナー部に取り付けてみました。



なかなか良い感じです。

すこし話が逸れますが、個人的には装備の「リアルさ」は使用感の演出(剥がれや傷、汚れ)と小物使いが鍵だと思っています。
どんなに考証が正しくて実物や完成度の高いレプリカを選んでも、それらが洗濯糊すら取れてないようなピッカピカの新品のようだと「リアル」の観点が自分とは違うんだなと思ってしまいます。
(それが良い悪いではなくて、「自分とはセンス、価値観が違うな」と思います。)

私は実物であっても躊躇無く加工して汚していたり使用感を出しているのを単純に「カッコいい」と思い、自分も実施しますが、
中には「歴史的な資料」である、又は今後なり得る装備品を故意に汚したり破損、劣化させるのに不快感を持つ方もいらっしゃるようです。
どんな趣味の世界でもあることだと思いますが、大枠では皆同じ方向を向いていても、その中で180度違う価値観があるというのは難しくもあり、また面白くもあるなと思います。
同じ趣味の同志だからこそ、お互いの価値観は尊重したいものですよね。


話を戻しますが、先に購入した新モデルの方はMBAV等に取り付けて、比較的新しい年代の装備の方で活躍してもらおうと思います。


にぎやかしに適当なモノをいろいろ引っ掛けてみましたが「MOLLEにさりげなく引っ掛けられる小物特集」とかちょっと良さそうですね。
気が向いたら記事にしてみたいと思います。

今はネットで大抵の事は簡単に調べられますが、ネット環境が整備される前にこの趣味をしていた方々は大変な苦労があったのだろうと想像し、尊敬しています。
逆に言ったもん勝ちの側面もあったのかもしれませんが(笑)

お読みいただきありがとうございました。  


2017年11月14日 Posted by 4039  at 22:41Comments(0)装備初期アフガンODA

初期アフ リストコンパス問題



今回も飽きずに初期アフガン、ODA961ネタです。
トップ画像は「初期アフと言ったらこのおじさん」というくらい有名な方ですね(Cowboy氏)。
このCowboy氏が右腕に巻いているアイテムが何か?
初期アフガン装備愛好家の方にとっては常識なのかもしれませんが、私の中では随分長い間謎でした。
このほどようやく私なりに「これかな」という解答を導けたので記事にしておきます。

問題解決の経緯を下記に記します。

まず各写真のCowboy氏の腕元をアップにしました。









パッと見で腕時計かリストコンパスだと判断しました。
腕時計にしては文字板が大雑把過ぎるので、リストコンパスと判断しました。

米軍特殊部隊御用達のリストコンパスの両横綱といえば「SUUNTO M9」と「CAMMENGA TRITIUM WRIST COMPASS」が思い浮かびます。

SUUNTO M9は新旧2デザインある認識です。
旧デザイン


新デザイン


使用例



CAMMENGA TRITIUM WRIST COMPASS



この2モデルではないかと睨み、写真を比較しました。

文字板部は黒基調でCAMMENGAっぽいのですが、側ケースはどうみてもM9のように見えます。
なのでM9の黒文字板バージョンがあるのかと思いネットを彷徨いましたが、欠片も出てきませんでした。

光の加減でたまたまM9の文字板が黒く見えているとも到底思えず、個人カスタムするにも文字板を塗るには構造上一度壊さなくてはならないし、黒く塗るメリットも想像できずその線もないだろうという結論に至りました。

詳しい友人に聞いても分からず、捜索はすぐに暗礁に乗り上げ、自らの情弱具合を嘆きながら本件は永らく迷宮入りとなっていました。

しかし5月にブログを始めたことや、ギアフェス参加決定をきっかけに「情弱なら情弱なりのやり方で見つけてやる」と奮い立ち、Google先生のもとへ再訪しました。
やり方は単純至極。「wrist compass」で画像検索し表示された結果をひたすら見ていくという、ザ・アナログ手法です(笑)
「これはIoT全盛の今日に反旗を翻すパンクだ」と、半ば半狂乱になりながらこの苦行をこなしていきました。

そうしたところ、こんな愚かなる私にもIoTの神様は微笑みかけてくれ、1枚の神々しい画像を授けてくださいました。


この画像を見つけた刹那、反射的に小躍りを繰り出しておりました。
大学受験合格発表で自分の番号を見つけた時よりも嬉しかったです(笑)

ベゼルの色埋刻印を見るにSilvaの製品のようです(製品にメーカーロゴ入れるって大事!)。
型番や発売時期等は未だ不明ですが、ミリフォトと見比べる限り十中八九これではないかと思います。




「メーカーが分かればこっちのもの」と思い他画像を探しましたが、あと2枚しか出てきませんでした。



アメリカの通販サイトで売り切れ状態の商品ページが2つ見つかったのみで、詳細を紹介しているサイトやブログには全く当たらず、依然として謎だらけです。

それにしてもSUUNTOのM9と外装が酷似しています。


さすがに偶然ではないと思いますし、どちらもメジャーメーカーなのでまさかコピーでもないと思います。
OEM等の絡みだったのか?意匠権みたいなものを譲渡したのか?事情をもしご存知の方がいらっしゃったら是非教えていただきたい次第です。

それでもとりあえずメーカーは分かったので、現物を探して購入しようと思いました。
が、各種通販サイト、ヤフオク、ebay等をいくら探しても影も形も見当たりません。
(ここでも各サイトで「Silva コンパス」でヒットした結果をしらみつぶしに探しました 笑)

私は気が短めなので、「いつか出品があるだろう」と気長に待つことができません。

そこでDIYの出番です。
上述しましたがこのコンパス、側はM9にそっくりです。
なのでM9を改造して「Silva風」にしてしまおうという、無謀極まりない考えに至りました。

思い立ったが吉日、次の日には通勤途中にあるファントム横田店さんにお邪魔し、通販部の在庫を取り寄せていただきました。
そして先日、M9(新デザイン)を手にいれました。


あとはこのまま狂気に身を任せ、己の腕を振るうのみです。

プロローグ編は以上です。
次回、加工編をまとめたいと思います。
もし今後、待てど暮らせど加工編がアップされなかった際はお察しください(笑)

お読みいただきありがとうございました。


追記:
この記事の続きは下記になります。
初期アフリストコンパス 加工編」  


2017年11月13日 Posted by 4039  at 22:12Comments(0)装備初期アフガンODAリストコンパス

初期アフガン小物 INOVA MICROLIGHT



今回も初期アフガン、ODA961ネタです。
先日のビクトリーショーは見事に空振りに終わり、悔しかったのでアマゾンでお買い物をしました。
「本当はVショーでお金を使うはずだったから」という、無駄遣い人間特有の大義名分のもとポチりました(笑)

何気なくミリフォトを眺めていると、下の写真で発見がありました。



左側の立っている隊員の胸元に、どこかで見たことのあるシルエットがあります。
おそらくDCUのボタン穴にNITE IZEの「INOVA MICROLIGHT」を引っ掛けているのだと推測しました。


存在自体は結構前から知っており、ビジュアル的に最近の製品かと思っていましたが、調べてみると意外にも2001年発売でした。
初期アフガン時には最新アイテムだったということですね(笑)
初期アフガンに限らず最近の装備でもよく見かけるので、1つ持っていて損はないアイテムだと思います。




型やカラーが多彩な上、モデルチェンジの情報等が勉強不足で不明ですが、とりあえずアマゾンでも売っており、安かったので買ってみました。





早速ミリフォトを真似てDCUの胸元に着けてみました。


実際に着用してみると、暗がりで手元の地図やメモを読む際に丁度よい使い勝手だということが分かります。
ミリフォトでみる装備は現場の工夫が随所に見て取れ、実用性に裏付けられたコーディネートはやっぱり格好いいもんだなと改めて思いました。

また、幾度と無く眺めているはずの写真なのに、ふとした瞬間に新たな発見があるのもミリフォト漁りのやめられないところですよね。
私のスマホの写真フォルダは、我が子の写真の合間に突然むさ苦しい米軍兵士の写真が現れるというカオスになっています(笑)

ロングセラーのアイテムでもいきなり廃盤になったり、モデルチェンジしてしまいプレミア化する事が往々にしてあるので、
「いつでも手に入るから」といって油断していると足元をすくわれるので注意が必要ですよね。
特にこの趣味は全体的にニッチな事もあり、アイテムに出会えるチャンスが少ないので「あの時買っておけば」と後悔する頻度が高いと思います。

私の集めている初期アフガン装備は大規模戦ではないので、レプリカ含めアイテムの流通数も情報も多くはありません。
既に16年も前の出来事なので、今後益々古くなって手に入りづらくなる前に色々入手しておこうと思います。
来年公開の映画「12 STRONG」で需要が爆発して、軒並み価格高騰する可能性もゼロではありませんしね。。

お読みいただきありがとうございました。

追記:
この記事の続きは下記になります。
INOVA MICROLIGHT 旧モデル入手
  
タグ :INOVAODA961


2017年11月08日 Posted by 4039  at 18:21Comments(2)装備初期アフガンODA

初期アフガン小物 PEQ-2 リモートスイッチ



来たるギアフェスに向け、11月は装備強化月間としています。
大物は調達するつもりはありませんが、小物を買ったり小加工で主にディテールUPを目指します。

今回は5分で出来る簡単加工です。
以前記事にしました「PEQ2 アクセサリーキット」の中に実物PEQ-2のリモートスイッチが入っていました。


特徴的な形状で、初期アフガンM4にぴったりです。


このスイッチを眠らせておくのは勿体無いと思い、レプリカのPEQ-2に付けようと思いました。
実物は後部中央にコネクタを差す端子があるようです。(写真はキャップが付いています)


私の持っているPEQ-2はがらんどうの所謂「バッテリーケース」ですが、この部分はモールドでキャップが被さった状態を再現してありました。


なのでピンバイスと棒やすりでコネクタが入る穴を空けました。


穴だけではコネクタがユルユルなので、後ろ蓋を外し内側にウレタンフォームを入れ、そこにコネクタをぶっ刺し固定しました。


ちょっとやそっとでは抜けないくらいしっかり固定でき、一安心です。


コードを適当にまとめて、フレームに貼ったパイル&フックにスイッチを貼り付け完成です。



ごく簡単な工作でしたが、実際にM4に着けてみると中々に存在感があり、予想以上に満足できました。

PEQレプリカは実用面では邪魔なだけですが、安くて軽くて着けるだけでグッと雰囲気が増すのでナイスなアイテムですよね。
出来ればPEQ-2もリアルな可動レプリカが欲しい所ですが、今やプレミア品なので我慢です。

仕事も遊びもそうですが、目標とするイベント等があると「いつかやろう」と思っていたことにやる気が出てきますね。

お読みいただきありがとうございました。  
タグ :PEQ-2M4


2017年11月06日 Posted by 4039  at 22:27Comments(0)鉄砲初期アフガン小技紹介自作,DIY