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 Posted by ミリタリーブログ  at 

初期アフ映像考察 BBC「Taleban Patrol」編 PART1



久々に映像考察ネタを書いていこうと思います。
今回の題材は2003年10月19日に英BBCで放映されたドキュメンタリー番組です。


BBCの「CORRESPONDENT」という番組のようです。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/correspondent/3172814.stm

良く分かっていませんが、おそらくNHKスペシャル的な番組で、週変わりで色々なテーマを取り上げるドキュメンタリー番組だと思われます。
ちなみに「タリバン」というと英語スペルは「Taliban」だと思っていましたが、BBCの公式サイトでの表記は「Taleban」となっています。
「Center」と「Centre」的な感じで、イギリス式とアメリカ式でスペルが違うようですね。初めて知りました。

題名の通り、アルカイダやタリバン関係者を捜索する為に村をパトロールするシーンが多く収められています。





ぱっと見「いつもの初期アフ」な感じの装備ですが、よく見ていくと「これ使ってたのか!」的な新たな発見が多くあり、トップ画像の隊員のごとく思わず小躍りを繰り出してしまうような素晴らしい番組でした(笑)

以前「逆BALCS伝説」という記事で書きましたが、BALCSを前後逆に着ているという貴重なシーンも収められています。



番組の公式サイトを見ると「US National Guard Special Forcesに密着したよ」と書いてあります。
ということは、第19か第20特殊部隊グループということになりますね。

上記に貼ったYoutubeのUP主は「19th」と記載していますが、コメントを見てみると「正確には20thだけどね」や「20thだよ。番組に出てる隊員俺の知り合いだもの。」的なコメントがありますので、20thである可能性が高そうです。

20thとなると、アフガニスタンに派遣されたのは下記Wikipediaの記事によれば2002年9月のようです。
イラクに転戦する3rdの後釜として、7thの第2大隊と共に派遣されたと書いてあります。
参考記事:Wikipedia「History of the United States Army Special Forces」
URL:https://en.wikipedia.org/wiki/History_of_the_United_States_Army_Special_Forces

服装を見ると、ニットキャップを被っているくらいなので少なくとも夏ではなさそうですし、そこまで厚着ではないので真冬でも無さそうです。


パキスタンの国境がどうとか話が出ていますので、おそらく南部~東部のどこかの話だと思います。
3rd SFGはおそらくカブールの近くに派遣されていたようですので、置き換わりだとしたらこの番組の舞台もカブール周辺の東部地域ということかもしれません。

そこで、首都カブールと南部都市カンダハルの気候を調べてみました。
カブールは義務教育レベル、カンダハルはミリオタ義務教育レベルで知っている名前ですね。
ちなみにカブールについては、私は小学生の頃社会科の勉強で「アホがニス被る」で一発で覚えて以来、20年間一度も忘れた事がありません(笑)
語呂覚えは偉大ですね。

Wikipedia「カーブル」
URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB

Wikipedia「カンダハール」
URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%AB

ニット帽を被っていたシーンはおそらく朝で、日中は基本的にDCUを捲らず着ていたり、現地人はM65ジャケットを羽織ったりしています。
そんな服装の感じと平均最低気温と平均最高気温を見る感じでは、撮影されたのは2002年の10、11月あたりか、2003年の春、もしくは9月あたりかな?と推測してみました。
まあ上記2都市と標高が大きく違ったら気候も全然違うと思うのでなんとも言えませんが。

考察する上で大切な情報である部隊と時期ですが、とりあえずはこんなところにしておきます。

それでは隊員の装備を観察し、気になったポイントを挙げていこうと思います。
今回は1つ目の村をパトロールするシーンを考察します。

OTV
何人かの隊員はウッドランドのOTVを着用しています。


背中のポケットが特徴的でわかりやすいですね。

BALCS着用率はあまり多くないようで、OTVやABAのソフトアーマーを着用しているのを多く見かけます。

初期アフODAのOTV着用例は下記のようにミリフォトも出てきますが、新しい着用例を見つけられてよかったです。


まだ一度しか着用していませんが、レプリカを買った甲斐がありました。


V1 or オメガベスト


EAGLEのV1ベスト、もしくはBHIのオメガベストと思われるベストを着用しています。
色はグリーンのようで、下に黒いソフトアーマーを着用しています。


肩部の特徴的なベルクロの形状からABAの物と思われます。
今私の中で一番欲しい初期アフアイテムです。

ちなみに右手前の隊員はBALCSですね。
他の視点から、背中下部にアリススロットがない&上部にドラッグハンドルが無いのでSF仕様だと分かりますね。


次回以降に書こうと思いますが、なんと背面にドラッグハンドルが付いたBALCSと思われる着用例をついに見つけられました。
(ドラッグハンドル付き=RANGER BALCSのはずです。)

サイドの調整部はパラコード方式です。


この画像の右側の隊員ですが、顔にぼかしが入っています。
所々ぼかしが入っている隊員が出てきます。
この番組のYoutubeページのコメント欄でも言及があり、おそらくOGAか通訳ではないか、とのことでした。
いずれにせよ、ODA隊員では無さそうですね。

グレネーダーベスト


40mmが全面びっちり収納できるタイプのグレネーダーベストを着ている隊員もいました。
「童貞を殺すセーター」よろしく、ざっくり空いた背中が特徴的です(笑)


おそらく官給品ベスト(Filters Company?製)でしょう。



現場で交戦となった場合、狭いので40mmは出番が無さそうですが、移動中等で開けた場所で交戦となった場合を想定しているのでしょうか。
20発持てるようですが、こんなに持っとくとはどういう想定だったのでしょうかね。

無線機収納術
前述のV1ベストの隊員ですが、おそらくベストの一番左のマガジンポーチにはPRC148を入れているようです。


有名なODA961のCowboy氏も同じ方法で携帯していましたね。


DCUの足ポケットに無線機(おそらくPRC148)を入れている隊員がいます。


これも以前考察した「Profiles From The Front Line」に出てきた3rdと思われる隊員や、


Special Operations Force: America's Secret Soldiers」で登場したODA342の隊員もIC-F3Sですが足ポケットに入れていたので、これも初期アフ鉄板携帯術といえそうですね。


ただアイテムを集めて漠然と着るだけでなく、汚したり加工したり、こういった細かいツボを押さえた「ぽい」着こなしをすることで装備の完成度は上がると思っています。
足ポケットインはサバゲでは落ちそうで不安ですけどね(笑)


RACAL URBAN ASSAULT HEADSET


これも定番アイテムの認識ですが、この部隊はやたらと被っている人が多いように感じます。
この村の場面ではないですが、キャップの下に被っているパターンもあり、着こなしの勉強になりますね。


似た形でTEAのTASCがありますが、どアップで映るシーンが多いので判別し易くて助かりました。
私はURBANを所有していたので大丈夫でしたが、持っていない方はこの動画で欲しい病を患う可能性が高いので注意してください(笑)


金属探知機


これも以前考察した「Special Operations Force: America's Secret Soldiers」に登場していましたね(同型かは分かりませんが)。


モデル特定や入手は難しそうですが、なんちゃって小道具シリーズとしてDIYするには面白いかもしれません。


タイラップ


手錠として使っています。
輪っかにして、ベストの背面のアリススロットに挿しています。
番組中で実際に背中のスロットからシュッと抜いて容疑者の手首に巻くシーンがありました。
これもお金の掛からない小道具としてありがたいですね。


レッグホルスター


定番の6004を装着している隊員が多いです。
銃も皆さんM9のようですね。
ここでもグロックや1911系の使用例は確認できませんでした。
一体いつになったら初期アフODAでの使用例は見つかるのでしょうか。


バックパック&レッグポーチ


謎の巨大バックパックを背負っています。
何なのか全く分かりません。
バックパックはUM21以外は特徴が掴みづらい上種類が多く、私には全然わかりません。

サバゲでも使いやすそうなレッグポーチを着けています。
TAC-Tのレッグダンプポーチあたりでしょうか。

レッグポーチ類は初期アフODAらしさを出すにはもってこいな上サバゲでも実用的な装備なので、色々取り揃えておきたいところです。


とりあえず最初の村の場面はこんなところにしておきましょう。
この後現地民との宴でODA隊員によるキレッキレな踊りを見たところで疲れがどっときたので、今回はここまでとします(笑)


次回以降、また「ガッサガサ画像観察シリーズ」が続くと思いますが、どうぞお付き合いお願いします。
お読みいただきありがとうございました。  


2018年07月28日 Posted by 4039  at 00:14Comments(3)初期アフガンODATaleban Patrol

第87回ビクトリーショー 戦利品



7/22に開催されたVショーに行ってきましたので、戦利品を記録しておこうと思います。

今回も大物とは出会わず、小粒だが満足度の高いアイテムをいくつか入手できました。
例によって初期アフを意識したアイテムばかりです。

それでは順に書いていきます。

実物M4キャリングハンドル



初期アフODAではちょくちょくキャリングハンドルを着けた状態でM4を運用しています。




別にマルイ純正でも不自由はしないのですが、実物が非常に安かったので思わず買ってしまいました。
刻印は詳しくないので全く分かりませんが、安いのであまりレアではないと思います。


いい感じでやつれていますので、このままM4に装着して楽しめそうです。
重くなるだけの自己満100%アイテムですね。


BHI ストックポーチ



M4等のストックに巻きつけるタイプのマガジンポーチです。
M4マガジン1本携行できるようです。
これも爆安だったので衝動買いしました。

タグから見るに、時代的には初期アフでもOKと思われます。


実際に手持ちのM4に付けてみました。


中々の存在感です。
ストックポーチを運用しているミリフォトは見たことはありませんが、まあアリかなと思います。
マガジン以外の物を入れたりしたら逆に説得力が出るかもしれないですね。遊び甲斐がありそうです。
PMC装備でも使えそうですし、いい買い物をしました。


LC-2メディカルポーチ



東京キャロルさんで購入しました。
かなり状態がよく、ハードケース付きでネットオークション相場より安かったのでいい機会だと思い確保しておきました。

初期アフODAでは3rd SFGのODA342の2002年8月とされる写真で使用例がありますね。


以前記事にした「金属探知機おじさん」です。

ハードケース入りなので、サバゲでは濡れたり潰れたり砂で汚したくない品を入れておくのに丁度良さそうです。
綺麗過ぎるので、ちょっとお化粧して我が家の初期アフ装備ラインナップに参加してもらいます。

ちなみに東京キャロルさんで買い物をしたら「じゃがいも1つどうぞ」と言われて、M67手榴弾のレプリカを1個おまけでもらいました。


レバーやピンは無いですが、シボや印刷等の質感は良く軽量で、中身が無くて寂しいグレネードポーチのアンコとしてぴったりと思います。
いずれ何かしらでレバーとピンを作ってみたいと思います。


シュマグ

あまり見ない柄のシュマグを見つけたので確保しておきました。


有名な初期アフODAの写真(おそらく2002年8月のMountain Sweep作戦時の19th SFG)の隊員の巻いているシュマグの柄にちょっと雰囲気が似ているかなと思って購入しました。


シュマグは意外と装備の印象を左右するアイテムなので、地味ですが拘りたいところですよね。


6C謎キャップ


6Cのキャップです。これも激安でした。
特に元ネタらしいものはありませんが、一応初期アフと思われる時期に6Cのブーニーハットを被っていた隊員の写真はあります。


鍔の裏地のなんともいえないダサいグリーンと、名前が記入されている所が購入の決め手です(笑)


DCUで頭だけ6Cというのが中々味があるなと思い、購入しました。
なんだかVショーに行く度に謎キャップが増えている気がします(笑)

ちなみに今回のキャップはHarver-Dacoという広告会社?のおそらくノベルティです。


キャップは目立つ箇所な上自由度が高く、遊び甲斐があるので大好きです。


そんなガラクタ夢いっぱいのアイテム達をカバンに詰め込みVショーを後にし、中野にある「White Rook」さんに初めて行ってきました。
店長さんと色々お話しをさせていただき、大変勉強になりました。

初期アフ好き的には非常に気になる、未開封の旧型ALTAニーパッドを入荷されておりました。
ミリブロの記事でも宣伝されていますね。


パッケージのおかげでALTAニーパッドの仕様の謎が一つ解けました。
ALTAニーパッドは足への固定方法がアルタロック、ベルクロ前留め、ベルクロ折り返し後ろ留めの物があります。
これらは年代に依るものだと考えていましたが、パッケージの裏側を見るとこの3仕様がイラストで一挙に紹介されていました。


つまり3仕様は年代ではなく、オプションとして選べたのではないかと思います。

ちなみにわざわざひとつ開封してくださり、パッド裏面の製造年を確認していただけました。
確認した固体の製造年は08年でした。思ったより最近まで旧型だったようです。
ちなみに同じパッド形状のBucket Head氏の個体は02年製でしたので、少なくとも02~08年は「ALTA刻印無し&縁有り」のパッド形状だったと推測できます。
08年以前の再現装備で「ALTA刻印付き」のパッドはオーパーツになってしまうかも、ということですね。注意です。

このパッドですがまだまだ2桁単位で入荷が予定されているらしいので、欲しい方は要チェックですね!

その他にも放出品の物商流の話や、Larry Vickersの鉄砲写真集のお得な買い方等、大変楽しく勉強になる話が聞けました。
また一店、素敵なお店を見つけることができ、満足感を味わいながら帰路につきました。

お読みいただきありがとうございました。  


2018年07月23日 Posted by 4039  at 22:46Comments(0)装備初期アフガン

BALCS トイソルジャーレプリカ



徐々に安定供給されてきた感のあるトイソルジャー製レプリカBALCSですが、超絶シブいカスタムBALCSの影に隠れてひっそり我が家にも転がり込んでいました。
簡単に調達できる初期アフ鉄板アイテムということで、どの程度のものなのか?実物と比較を交えながらレビューしてみます。

WLは既に他メーカーの高品質レプリカ(おそらくSPECWARCOM製)を所有していたので、今回3Cを調達しました。


ファーストインプレッションですが、
全体を見渡して「生地とか縫製とか安っぽいけど、おさえるところはおさえてあるし、ポーチも沢山付いてこの価格ならまあ妥当かな?」
着てみて「(悪い意味で)何かタイトでスタイリッシュで違和感MAX」
といった感じです。

それでは実物と比較しながら詳細を見ていきます。

生地
実物3Cと比較してみます。

左実物 右トイソル


実物は2004年製のXLサイズです。
先日のユルゲ3taroybmxさんから、ゼロを一個間違えているどころではない価格で譲っていただきました。

色はかなり違いますね。
特に一番白い部分の色差が激しく、実物の方が赤っぽいです。
ただ、DCUに関しては実物でも赤っぽかったり白っぽかったりしています。



少し調べた限りでは、年代やリップ、ノンリップ生地等の差では無さそうというところまでは突き止めましたが、何が違いなのか特定ができてません。
単純に日焼け、経年変化なのでしょうか?
比較した実物とは異なりますが、レプリカに近い色味の実物もあるっぽいのでとりあえず暫定的に「よし」とします。

生地の質感もかなり異なります。

左実物、右レプリカ


全体的にレプリカの方がツヤっぽくて硬いです。
露骨に安っぽいと感じる程まではいかないまでも、実物と並べると違いが目立ちます。
大面積を占めますし、肉眼で見るとぱっと見で質感が異なりますので、少々痛いところです。

ちなみに裏地も若干色が異なりますが、違和感を感じるほどでは無いですし、何より着たら見えないので無問題ですね。


ベルクロ
これも3C実物との比較です。

左レプリカ、右実物


色味はレプリカの方が少々赤っぽいですが、違和感は無い範囲と思います。
手触りはレプリカの方がジャリジャリしていて痛いです。

PALS等ナイロンテープ
上実物、下レプリカ



レプリカの方が若干黄色味が強いですが、まあ許容範囲かと。
実物が退色している可能性もありますしね。
後述しますが、縫製の雑さが目に余ります。


サイドバックル



オスの形が全然違います。
実物オス


細かい所ですが、以前から私の所有しているレプリカ(多分SPECWARCOM製)は実物が使われていたので、個人的には少々残念でした。
メスの方も実物より角ばっていて、ヒケやウエルドっぽいのも浮いていて軽薄で妙に安っぽいです。
機能上は問題ないですし、ぱっと見は違和感ないのでゲーム使用では何も不具合なさそうですが、コレクション的にはマイナスですね。


肩部


実物はソフトアーマーが縫いつけられていますので、分厚く硬いです。


レプリカも芯材が入れてあり、実物ほどではないですがちゃんと硬く肉厚になっており、好感が持てます。


上レプリカ、下実物


何気に着た時の見た目の印象に影響する箇所だと個人的には思うので、ここはナイスなディテールだと思います。


サイズ
ここまで比較していた実物3CはXLサイズなので、ここで退場です。
代わりに実物WL RANGER仕様のMサイズに登場していただきました。


RANGER仕様なのでもしかしたら実物同士でもSF仕様と型紙が異なる可能性もありますが、とりあえずこれでレプリカと比較してみます。

フロントパネルの胴回りは片側3cm程度実物の方が長いです。


実物と同じ位置感覚でベルクロを留めようと思うと「あれ?俺太った??」となってしまうのはここが要因と思われます。

次に首周りです。

フロント



バック



かなり形が違います。
フロントもバックも長さ、幅共に実物の方が首周りがゆったり作られています。
というかトイソルレプリカはタイト過ぎます。
平均的な頭囲の日本人なら、必ずと言っていいほど耳を擦って非常に痛い思いをすると思います。

着用した時にトイソルレプが妙に「スタイリッシュ」に見えてしまったのはこの首周りが原因かな?と思います。
BALCSにスタイリッシュさは全く必要ないと思います。むしろマイナスでしかありませんね(笑)

あと若干脇の下のスペースもレプリカの方が詰まっています。
これらの形状の違いが全体的に「タイトでスタイリッシュ」という第一印象を私に与えたのかもしれません。

ミリフォトを眺めていると、体に余る程のサイズで若干の「着られてる感」を出すのがBALCSの着こなしだと個人的には思っています。




おそらくLかXLサイズを着ている隊員が多いように思います。
トイソルレプリカは、ユニクロの服はMサイズがジャストの私が着てもちょっと小さい印象で、ミリフォトの着こなしとは違って見えてきます。


プレート挿入部


実物MサイズにジャストフィットのTMC製Mサイズプレートですが、トイソルレプは幅がキツキツです。
あっちを引っ張りこっちを引っ張り、何とか挿入が出来るレベルです。
まあ長さはちょうど良いので、挿入に苦労するだけで入れてしまえば問題はありません。


縫製
全体的に雑過ぎます。



私はコレクターでは無くサバゲーマーとして装備を見るので細かい所は気にしない方だと思いますが、それでも一見して「ヒドい」と言ってしまうような出来です。
トイソル製品はあまり持っていないので何とも言えませんが、従来品に比べても明らかに悪いように思います。


ポーチ
ELCSキットに入っているM4マガジンポーチ×3と、SPEARにあったかな?なピストルマガジンポーチ×2が付属します。



ピストルポーチの方は実物を持っていないので比較できませんので、M4ポーチをレビューします。

左レプリカ、右実物



生地やバイアステープ、縫製のインプレッションは本体と同じです。
造り自体は一回り小さいように見えまずが実物同様で、中にちゃんとゴムが入っています。

ELCSのM4ポーチはそっくりの外観で1本用と2本用があります(写真は2本用)。
ちなみに2本用に1本いれても、ゴムのテンションで暴れず問題なく使えるので、1本用を造った意味が謎です。。
レプリカは一応2本用を手本にしたようで、実物よりきついですが2本入りました。良かった良かった。


PALSに通す紐?ですが、実物は樹脂(おそらくカイデックス)がインサートされており硬く、地獄のような取り付け性です。


かたやレプリカはインサートがなくフニャフニャなので、PALS取り付けは非常に楽です。


フルロードの実物マガジン(約500g)とほぼ同じ重量のマルイガスブロM4マガジン2本を入れてBALCSに付けても特に外観上、使用上問題はなさそうです。
ここは実物がかなり贅沢というかオーバースペックというか、安全率が掛かった設計なのかもしれません。
総合的に、インサートを省いたのはコストダウン&操作性アップとなるので懸命な判断だったのではないでしょうか。
ただ、この点もコレクター目線的にはマイナスになりそうですね。

また、今回新品で購入しましたが、ポーチの1つのドットボタンが外れていました。


付いていた物が外れたというよりは、もともと固定し忘れていた感じです。。
一応使えますし、実物ポーチを持っている身としてはゴミ箱2軍行きの代物なのでどうでもいいのですが、縫製の雑さといいボタン工程忘れといい、品質管理がずさんな感じはします。
トイソルジャーが自社工場を持っていて製品は全てそこで作っているのか?外注ベンダーをいくつか持っているのか?は知りませんが、想像するに、このBALCSは「安かろう悪かろう」な外注に作らせているのかな?と思いました。

まだまだ細かい所はありますが、ざっくりレビューは以上とします。

1万円強ならまあ納得、1万5千円以上だったら損した気分、1万円以下ならいい買い物、といった印象です。

個人的には、これから初期アフ装備を揃えようという方にははっきり言ってお勧めはしないです。
これを買うくらいなら、3分の1以下のコストで実物を調達できる56式弾帯を強くおすすめます。
新品ピカピカのトイソルBALCSよりも、30年前に作られた中古の56式弾帯一個引っ掛けたスタイルの方が確実にカッコイイ見た目になります。
56式は他の装備への使いまわしや、単純にサバゲ用品としても実用性がありますが、BALCSは初期アフ~初期イラク米軍特殊部隊以外はほぼ使用例が思いつきませんし、さらにサバゲ実用性は低いです。

BALCSを手に入れたい場合はSPECWARCOM等の良質なレプリカや、条件の良い実物と出会えるのを待つ方が懸命と思います。
トイソルレプリカの出現のおかげで、実レプ問わずBALCS全体の相場は落ち着きを見せてきている印象ですので、その意味でトイソルレプリカの恩恵にあずかるが吉と思います。

ただ、トイソルBALCSも汚したり工夫すれば質感は出せるかもしれませんので、その見極めは今度実施する予定です。
サイズ感はなかなかどうにもなりませんが。
また、実物では勿体無くて出来ないがっつりカスタムを施すベースとしても使い出がありそうです。

総じて「初期アフちょっとかじってみよう」という向きには56式弾帯の方があらゆる面で優れており、「がっつり初期アフやろう」という向きには出来がイマイチという、なんとも中途半端なレプリカという印象を持ちました。
ただ、このレプリカ含め5着もBALCSを持っている結構特殊な人間の感想なので、あまり参考にならないかもしれませんが(笑)

このままでは他に控える4着のBALCSを差し置いて着る機会はまずなさそうなので、汚してみたりカスタムしてみたりして色々遊んでみようと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2018年07月19日 Posted by 4039  at 23:42Comments(4)装備SPEAR BALCS

ユルゲ3参加装備 PMC編



前回に引き続き、7/8に開催されたユルゲ3に着ていった装備をまとめておきます。

本題に入る前に、是非とも紹介したい番組があります。
7/9にTBSラジオ番組の「アフター6ジャンクション」にて「第1回!みんな大好き! アーノルド・シュワルツェネッガー総選挙!」という特集コーナーがありました。



聴取者投票でシュワちゃんベスト映画を決定するというコーナーです。
ランキングを読み上げるのは、なんと玄田哲章さんでした!
これはもうシュワ本人が読んでいるのと同義ですね(笑)
てらさわホークさんのシュワモノマネも個人的にかなりツボでしたし、トークも面白すぎて電車の中で笑いを堪えるのが辛かったです。
シュワちゃんファンの方は必聴と思います。
TBSラジオクラウドというアプリで聴けますし、Youtubeにも転がってると思います。

ちなみに私の中のベスト・オブ・シュワ映画は「トゥルーライズ」です。


アクションコメディの金字塔と言っても過言ではないのではないでしょうか。
全盛期のシュワちゃんの旨味が全部しっかり滲み出ている作品だと思います。
ただ、家族で見るにはちょっと不向きなシーンが多いのが玉に傷ですね(笑)
小学生の頃、TV放送をリビングで家族皆で観ていて、奥さんが娼婦に扮して任務遂行するシーンは非常に気まずかったのをよく覚えています。

脇を固めるキャストも素晴らしいですし、金の掛かったアクションも今の目で見ても迫力十分です。
クライマックスのハリアーで暴れまわるシーンは映画史に残る名シーンと思います。


Bucket Head氏とは小学生の頃からの仲ですが、何度も一緒にこの映画のゴールデン洋画劇場の録画ビデオを観た思い出があります。
リムジンでのキャットファイトの末の「橋がないじゃん」は、何故か毎回爆笑していた記憶があります。


ちなみに吹き替えでは「橋がないじゃん」という台詞ですが、オリジナルは確か一言「shit」くらいなものだったと思います。
吹き替えのセンスが輝いていますね。
もし、万が一この映画を未見の方がいらっしゃったら、絶対に「フジテレビ版吹き替え」がおススメです。
大変ありがたい事に、数年前に発売されたDVDからフジテレビ版吹き替えが収録されています。

前置きから濃ゆくなってしまいましたが、そろそろ本題に入ります。
前回午前中の初期アフ装備をまとめましたので、今回は午後から着替えたPMC装備についてまとめます。




イメージのベースにしたのは映画「ハート・ロッカー」に出てきたPMCです。





映画の舞台は2004年のイラクになります。
最近色々PMCの勉強をしているのですが、PMCの仕事は原則兵站や要人警護、施設等の警備が主だったようで、劇中に出てきたような賞金稼ぎ的なPMCは異例と言えると思います(私が勉強不足なだけかもしれませんが)。
当時「PSCAI」という、所謂「PMC組合」的な組織があったそうで、お金を積んでそこに登記さえしてしまえばPMCとして現地で活動ができたようです。
なので映画のPMCの一団は「企業」としての実体は無く、形式だけ企業を繕ってPSCAIに登録してイラクという無法地帯にまで上手くすり抜けて、そこで一攫千金を狙っている「ならず者集団」という設定なのかなと想像しました。
まるで法の網目を掻い潜った現代の盗賊、山賊ですね。

そんな感じでバックボーンも想像しながら装備を考えていきました。

下記にレシピを列記します。


・EAGLE V1ベスト
・カスタムPACA
・EAGLE Mk3ホルスター
・LBT リガーベルト
・ALTAニ-パッド
・ユニクロ ポロシャツ
・メーカー不明 コットンパンツ
・MERRELL Slickrock Granite
・シュマグ
・OAKLEY STRAIGHT JACKET
・ヒゲ
・LCT AMD65
・マルイ エアコッキング グロック17

メインアイテムはほぼ初期アフアイテムの流用で済みました。
上記の妄想から、大きな企業ではなく個人事業なので資金力は無く、所謂「貧乏PMC」という設定です。

下記にポイントを挙げていきます。

カスタムPACA


1月のVショーの帰りに上野のファーストで激安で購入したものです。
かなりカスタムされている上、相当使い込まれています。
買ったはいいが初期アフ装備でどう使おうか悩んでいましたが、今回の貧乏PMCにうってつけでした。

「アーマーを着ていないと被弾した際に保険がおりない」という話をどこかで聞いたことがあるので、ベストの下に着込んでみました。
ただ、今回の設定のPMCは保険に入っているかすら怪しいですが(笑)


シュマグ


映画を真似して所謂「ゲリラ巻き」に挑戦しました。


慣れれば1分も掛からず巻け、汗をすばやく吸い取りすぐに乾く上、風も通すので非常に快適でした。
今度初期アフ装備でも導入しようと思います。
シュマグを巻くと一気に「ならず者感」がUPしますね(笑)
装備をちょっとアレンジすれば、シリア等の民兵装備にも鞍替えできそうです。

当日その場でBucket Head氏にも巻き方を伝授しましたが、すぐに習得できていました。


かなりいい味出ています。

近くの席にいらした女性の方にも「巻き方教えてください」と言われてお教しえましたが、一発で出来ていました。
一見してなんか難しそうですが、一回やり方さえ分かってしまえば誰でも簡単に出来ると思います。
巻き方も色々あるようなので、この機会に色々研究してみようと思いました。


LCT AMD65


貧乏PMCという設定ですから、AKは必須です。
PMCはブラックマーケットで現地人に代理購入させて調達していたようです。
(PMC社員はブラックマーケットに立ち入り禁止だったそうです)。

現地で手に入れたAMD65に、休暇で帰国した際に調達したマウントとC-MOREサイトを取り付けた、といったところでしょうか。

ちなみにドキュメンタリー映画「シャドウ・カンパニー」によると、AKの価格は低品質なもので$100、ロシア製等の高品質なもので$300程度だったそうです。



電動ガンより全然安いですね(笑)

当然弾薬も安価だったようで、Wikipediaによれば2000年代中盤まではロシア製の高品質な弾でもアメリカ国内で1発12円程度だったようです。
イラクで中国製等の低品質な弾であれば、これよりも更に安価だったというのは容易に想像できますね。
競技用の高品質な重量BB弾の方が単価高いかもしれませんね。。

書籍「戦場の掟」によれば、敵対的な危ない村を車で通過する時はとにかく窓から発砲しまくって突っ走ったPMCもいたという記述がありましたが、1発いくらもしなければ経費的にはなんら問題なさそうですね。


7.62mm×39弾は非常に安いという事を知りましたので、今私の中で「貧乏PMC銃」としてHK32が激アツになりました。


要はAKの弾が撃てるG3です。
外観的にはG3にAKのマガジンが挿さっているという、マルイのカタログを見て育った人間としては割と違和感ありまくりな銃です。
さらにPMCは折りたたみストックで短銃身が基本なので、これのカービンタイプのHK32KA3がベストです。


ミャンマーあたりのG3を正式採用している国軍の兵士だった男が荒稼ぎの為に中小PMCに入社し、慣れ親しんだG3が使いたいからAKと共通して安い弾薬が使えるHK32を調達してもらった、なんて設定を妄想して楽しんでいます(笑)
LCTさん、どうかモデル化お願いします!!

マルイ グロック17


エアコッキングです。
安くて軽量というのも大きな理由ですが、何よりもフレームがGEN2というところが素晴らしいです。
フィンガーチャンネルやサムレストの無いのっぺり形状が個人的には非常に好みです。

ミリフォト等で確認したことは未だにありませんが、初期アフODAでもグロック17や19は使われていたという話はたまに聞きます。
そこで、初期アフ当時のグロック17の世代は何だったのか?ちょっと考察してみました。

私が中学生の頃、友人が当時新発売のKSCのグロック17のガスブロを買ったのを思い出しました。
そこでKSCのグロック17を調べてみると、1999年発売でした。


フレームはGEN3のようです。
ということは、1999年には既にGEN3は登場していたということですね。
おもちゃでモデルアップされるくらいですから、その1年以上くらい前にはGEN3は世に出ていたと想像できます。
初期アフは2001年からですので、初期アフでGEN3でもなんら問題なさそうです。
イラク戦争はさらにその後なので、イラクPMCでももちろんOKですね。

「マルイのガスブロを買ってガーダーのGEN2フレームを組み込まなきゃな」と思っていたので、その手間とお金を省けるのはありがたいです。

ちなみに1992年あたりに発売されたMGCのグロック17はGEN2のようです。


逆に2000年代中盤の設定の装備でGEN2を携行していると「貧乏臭さ」を演出できそうですね。
いずれにしても、貴重なGEN2モデルを新品で安価にどこでも入手できるマルイエアコッキングは大変ありがたい存在ですね。
性能面も、緊急時のサイドアームとしてなら十分機能するレベルというところも素晴らしいです。

以上のように、即席ですがそれなりに装備に中二妄想こだわりを詰め込む事ができ、初めてにしては全体的に満足のいく仕上がりになりました。


同じく「貧乏PMC」で合わせたBucket Head氏とMUNAGEさんと共に記念撮影です。


先日勢いで300円でDIYした警告看板ですが、MUNAGEカー(日産サニートラック)という最高の貼り付け先を見つけられ、無事に成仏できました。



荷台に乗った時の「輩感」「雑魚感」がお気に入りです。


これで企業だなんて、きっとコンプライアンスの欠片もないでしょうね(笑)

ピックアップトラックは男の憧れですよね。
もしまだ独身で家族を乗せる事を考えなければ、今頃日産ダットサンかフォードF150あたりに乗っていたかもしれません。
流石にピックアップトラックは嫁稟議が通らないと思うのではなから諦めています(笑)

その後、Bucket Head氏と共にユルゲ初回時にハシモーさんに教えてもらった秘密のスポットに赴き撮影しました。





数あるサバゲフィールドの中でも屈指のロケーションだと思います。

ゲームや撮影だけでなく、BBQや買い物もでき非常に楽しく大満足な一日でした。
ここ数ヶ月イベントや貸切にしか行っていないので、そろそろ定例会にも参加して、ヒゲ姿を冷笑されながら大人数ゲームをストイックに楽しみたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2018年07月13日 Posted by 4039  at 22:14Comments(2)装備サバイバルゲームPMC(PMSC)ユルゲ

ユルゲ3参加装備 初期アフ編



早速参加されていたミリブロガーの方々が記事UPされていますね。
ぽん太さんの記事を読んでいて思い出しましたが、結局「ゆるげズ」ってどなただったんでしょうか??


先日のユルゲ3に着ていった装備をまとめておきます。
途中お着替えしましたので、2回に分けます。

今回のユルゲ3にはいつもの初期アフODAと


初のPMC(初期イラク)にチャレンジしました


今回の記事は午前中に着用した初期アフODA編です。
ユルゲ3開催数日前に、「チーム若年寄」筆頭のMUNAGEさんから「ユーももちろんBALCS着るよね?」とお誘いを受けたので、熱中症覚悟でBALCSを引っ張り出しました。
丁度先日入手したばかりのカスタムBALCSが早速出番です。


どうせならばと、ダミーソフトアーマー+プレート全部入りで臨みました。
(というかTシャツ1枚の上からだと、中身をしっかり入れないとブカブカになってしまいます)

道連れ仲間を増やさなければと思い、Bucket Head氏にも「初期アフもやんべ」と打診しました。
1週間に満たない突然の誘いだったにも係わらず、この完成度です。



流石としか言いようがありません。
蜂のお腹みたいな色合いの特徴的なカンダハルメイドプレキャリは、色んな方に羨ましがられていました。
私も喉から手が出るほど欲しいです。

最近PMCも研究していますが、初期アフODAのラフ装備とPMC装備は結構共通点が多いと思いました。
分かり易い違いは「銃の軍用仕様っぽさ」と「迷彩服」あたりでしょうか。
裏を返せば、この2つさえ変えれば簡単に初期アフODAとPMC装備をコンバートできるということですね。
彼の装備もM4をAKMSに、DCUをタンカラーのタクティカルパンツに替えれば、ほぼ同時期のPMCとして通用しそうですね。

ちなみに前回の記事でMUNAGEさんから310Rレプのロゴシールを頂いた話を書きましたが、Bucket Head氏も貰っていました。
そしてBucket Head氏からMUNAGEさんへのシールのお礼がこれです。


映画「ヒート」の冒頭で主人公ニール達が変装していた民間救急会社のパッチです。
さすがは「チーム若年寄」、贈り物もお返しのチョイスもニッチ過ぎです(笑)
なぜこのお返しにしたのかと聞くと、先月のギアフェス東北でMUNAGEさんが「ヒートTシャツ」を着ていたからとのことでした。


このTシャツを見た時は超盛り上がりました!
「チーム若年寄」の隠れメンバーであるちゃっかりノリスさんも、このTシャツを見たらきっとヴァイヴスがエライ事になると思われます(笑)

では、そろそろ自分の装備について書いていきます。
今回はカスタムBALCSがメイン、暑さ対策でハーフパンツを履こうというところから考え始めました。





以前考察した初期アフドキュメンタリー「Profiles From The Front Line」中にハーフパンツにBALCSという組み合わせの隊員はちょいちょい登場します。



このあたりの隊員を参考に、かなりユルめに装備を構築しました。

いつもの通り、まずはレシピをざっと羅列します。


・BALCSカスタム
・BHIデューティーベルト
・サファリランド6004
・ストロボポーチ
・ALTAニーパッド
・官給デザートブーツ
・リアルツリーキャップ
・薄チョコT
・DCUハーフパンツ
・官給靴下(黒)
・CASIO DW-6900-1V
・OAKLEY STRAIGHT JACKET
・シュマグ
・RS 56式小銃
・マルイ M92F
・ヒゲ

めぼしいアイテムの詳細を下記に書いていきます。

BALCSカスタム


先日レビューを記事にしましたので、あわせてご覧いただければと思います。
激シブ!カスタムBALCS

装備構築にあたり、THALESのラジポと小物を追加しました。
「初期アフのラジポといえばまずコレ」と言って差し支えないと思います。


ミニマルデザインで着ける場所を選ばず、黒の差し色も相まり装備構成時にとても重宝します。
ALICE規格というところもまたステキですよね。
今でもまだ結構な頻度でネットオークション等で見かけますが、変に高騰する前に確保しておくと良いかもしれませんね。

小物はINOVAマイクロライト、GERBERツールポーチ、Velket、シャーピー等、鉄板アイテムで固めました。

肩とサイドのファステックス部に元々巻いてあったダクトテープは今にも朽ち果てそうだったので、上から新しく巻きました。
巻いた後、タミヤのウェザリングスティックで汚して質感を合わせました。
ウェザリングスティックは一家に一本マストアイテムと思います。


これを着て実際にゲームしましたが、屈むとELCSの前掛けが垂れるので非常に不便でした(苦笑)
次の出番までには下部を縫い合わせておこうと思います。

背中を盛ったりホルスターを胸に装着してみたり、IC-F3Sを直付けしたりと、このBALCSでやってみたいコーディネートは山ほどあります。
十数年の時を経て、中東の戦場から極東の島国のレジャー施設に場所を変えて、これからも末永く第二のナイロン生を送ってもらおうと思います。


サファリランド6004


初期アフODAの鉄板中の鉄板のホルスターですね。
最近ようやく手に入れられました。

当ブログで何度も書いていますが、初期アフODA使用は旧型になります。
旧型のパッと見で目立つ特徴としては、孔周りが膨らんでいない「のっぺりレッグパネル」と、裏面までスウェード張りなところです。

対応機種はもちろんM9です。
マルイのエアコキM92Fもぴったり入りました。

全体的の丁度良いやつれ汚れ具合で、大変満足しています。
これで初期アフホルスターは4つ体制になりました。
いずれ初期アフホルスター特集をしたいところです。

ベルトとの結合部は下記ミリフォト(2002年夏 3rd SFG隊員)に倣ってダクトテープでがんじがらめにしました。


6004はEAGLEやBHIのレッグホルスターに比べてベルトとの結合がきつく出来ないので、非常に実用的な工夫ということが分かりました。
こうやって実物を手にして真似してみると、納得のいく工夫ばかりで本当に面白いです。


ALTAニーパッド


最近オークションにコンスタントに出品されてはいますがやたら高値が付くので渋っていましたが、幸運にも相場の3分の1程度で入手できました。
硬質パッドの上部に「ALTA」刻印はありません。
ちなみに刻印付きは初期アフ的にはオーパーツと思われますので注意ですね。


刻印なし仕様でもいくつか年代、仕様が分かれているようで、まだ解明できていません。
硬質パッドの縁の形状やアルタロック金具の形状、アルタロックではなくベルクロ留め仕様等を確認しています。
ALTAニーパッドについては以前全快娘さんが比較記事を書かれており、非常に勉強になります。

私の個体は2004年製のようです。
膝裏を捲ると製造年刻印が確認できます。


Bucket Head氏のニーパッドは私の物と全く同じ仕様で、2002年製でした。
なので私の仕様は少なくとも2002年当時には存在していたようで、とりあえず一安心です。
皆様のご家庭にあるALTAニーパッドも、もし未確認でしたら是非この機会に製造年を確認してみてください(笑)

まだ少ししか使ってないので早合点かもしれませんが、使い心地は個人的には同じく初期アフODA鉄板のBijan'sのニーパッドに軍配があがるかなと思います。


現在のレア度的にはBijan'sの方が希少性がありそうですしね。

ALTAは緩く付けるとズレますし、かといってきつくすると痛く、丁度いい塩梅が見つけられませんでした。
膝裏でクロスさせて着ける等、しばらく試行錯誤してみようと思います。
もしくは飾りとして踝にでもいてもらいましょう(笑)


今目指している2000年代中期のPMC装備でもがっつり使えるので、1粒で2度美味しいアイテムです。


DCUハーフパンツ


ロスコ製です。
真冬にネットオークションで数百円だったので、思わず買ったものです。
暑くなってようやく日の目を見れました。

ハーフパンツにALTAニーパッド、黒ソックスチラ見せからの官給デザートブーツという、理想の初期アフコーデが出来たので満足です(笑)


リアルソード 56式小銃


私の中で今のところ「ユルゲはAK」という謎の縛りを設けているのと、装備のラフ感を高める目的もあり銃はAKをチョイスしました。
今私の中でアツいPMC装備的には、AKは折り畳みストックしか見ないので、56-1式もそろそろ工面しようかなと思っている今日この頃です。


ネットオークションの初期アフ関連アイテムの競り方や各種SNS等を見ていると、体感的にはもっと流行っていてもいいと思うのですが、今回も明確に初期アフと認識できたのは我々チーム若年寄の3名だけでした(同年代フィリピーノを入れると4名)。
装備好きが100人集まっての3人なので、全く流行ってないと言えそうですね(苦笑)
まあ流行ったら流行ったで、天邪鬼な私は逆に興味を失うかもしれないので、このくらいがちょうどいいのかもしれませんが(笑)

今回ぽん太さんと会話している中で「「初期アフは自由で楽ちん」みたいに言うけど、雛形が無さすぎるっていうのも逆に難しそうだよねー。」とおっしゃってました。
私もそれは一理あると思います。
一応「初期アフテンプレ」としては、DCU+56式弾帯+デザートブーツ+キャップ+黒レッグホルスター+プレーンM4あたりになりますが、逆にこのテンプレだけだと簡単に揃い過ぎて味気無さ過ぎるのかもしれませんね。
かといってそこから先に進むためには、基本的に約20年前から存在する物品をかき集める事になるので骨が折れます(そこが醍醐味でもあるのですが。)
しかも中途半端にニッチなので、メジャーなWW2や、最新装備のようにレプリカが少ないのも難易度UPに拍車を掛けます。
さらに特殊部隊主体の小規模な戦争だったので、実物放出品も出回っている数はベトナム戦争等の大規模な戦争時の物よりもかなり少ないと思われます。
参考資料も解像度の低いミリフォトくらいなもので、参考になる書籍やブログ等での情報発信は多くはない印象です。
題材映画も「オブジェクティブ」というカルト映画か「残念ホース・ソルジャー」くらいなものですし。



こうやって冷静に分析すると「初期アフ流行るっしょ!」なんて、夢物語もいいとこかもしれませんね。。

これからも日陰者として、粛々と初期アフ研究を発信していきたいと思います(笑)
お読みいただきありがとうございました。  


2018年07月11日 Posted by 4039  at 22:59Comments(0)装備SPEAR BALCS初期アフガンユルゲ

ユルゲ3



7/8に開催されたユルゲ3に盟友Bucket Head氏と共に参加してきました。
ユルゲは今年1月に開催された第1回目から、今のところ皆勤賞です。
過去参加記事は下記リンクになります。
ユルゲ
ユルゲ参加装備
ゆるげ2
ゆるげ2参加装備

第1回目はかなり的を絞った招待制、第2回目はVショーと被ったためかどちらも30名に満たない程度でしたが、今回は100名近くの参加者でかなり賑やかでした。



場所は1回目と同じくオペレーションフリーダムでした。



草が生え、残雪のあった1月とは見違える様子です。
2年前の夏に定例会でもお邪魔しましたが、一部を除き基本日陰が無いので夏場は非常に過酷なフィールドですね。
ただ今回はユルゲ、参加者が100名いてもフィールドに出るのは毎ゲーム30名程度でした。


安心の出勤率です(笑)
私も三十路を超え、夏場はこのくらいユルいのが丁度よく感じるようになってきました。
5年前は真夏でもフル装備で全力疾走して、熱中症一歩手前になるような無茶をして喜んでいましたが、歳には勝てませんね。

ゲームが控えめな代わりに、色々な方と交流したり、フリマ「ユルショー」やBBQ、写真撮影を十二分に楽しませていただきました。



「ユルショー」は名前とは裏腹に本家Vショーに負けず劣らずのアイテムが並んでいました。
ただ、価格設定だけは異常にユルかったです。
皆さん暑い中長袖着てヘルメットなんか被るから、思考能力が小学生以下になったんじゃないかと心配する程です(笑)
基本的にどの方も、冗談抜きにゼロを一個付け忘れているレベルの価格でした。

ちなみにぽん太さんは2個忘れていたようです。
暑い中サバゲに行き過ぎて、いよいよおかしくなっちゃったのでしょうか(笑)

そんな出品者の皆さんが夏ボケしているのに便乗して、色々初期アフアイテムを買わせていただきました。

ICOM用?謎ポーチ


とりあえずIC-F3Sがピッタリ入りました!


これでIC-F3Sポーチ問題は解決!(でいいのかな??)

ELCS 30rd 2MAGポーチ


地味に2MAGポーチの数が足りなかったので、超安価格で買わせていただいてかなり嬉しいです。

BALCS XLサイズ


地球上のどこよりも安いと断言できる価格でお譲りいただきました!
XLはかなり大きいですが、資料として&真冬にフリース+DCUの上から着る用にしようと思います。
(これで我が家のBALCSは5個になりました(笑))

上記、一切の誇張無しで普通に調達するよりゼロが1個少ない以上の安さでした。
恐るべしユルショー!
我が家の初期アフコレクションとして大切にします。ありがとうございました!

ちなみにBucket Head氏も商店を出していました。


が、アイテムが軒並みニッチ過ぎて、1個しか売れていませんでした(苦笑)
でも唯一売れたのが最も大物(BHIのRACK)だったので喜んでいました。

BBQも午前中から大盛況でした。


私もキャンプはするのですが、皆さん非常に手際良く作業されていて、どれもとても美味しそうな料理ばかりでした。
BBQ場は何度か覗きにいきましたが、泥沼さんは一日中ずーっっと何かしら焼き続けていたと思います(笑)


ユルゲ2に引き続き、焼きそばごちそうさまでした!おつかれさまでした!

まだまだ色々ありましたが、ミリブロ含め様々なSNSで全体の様子は皆さんもじゃんじゃん上げられると思いますので、このくらいにします。

次に装備の話です。
今回PMC装備一本で行くつもりでしたが、事前にMUNAGE師匠に「このクソ暑い中BALCS着ませんか?」という悪魔のお誘いを受けました。
というわけで、朝一は早速先日手に入れたカスタムBALCSで出動してきました。




ユルゲということで、ゆるい感じでハーフパンツを履き、AKを持ちました。
「Profiles From The Front Line」のMIKE大尉やRANDY少佐や3rd SFGのラフな隊員の姿をイメージしました。




BALCS以外にも初投入のアイテムがいくつかあるので、詳細は後日別途記事にしようと思います。

Bucket Head氏も初期アフ合わせです。




カンダハルメイドのプレキャリ+年季の入ったBHIの旧型チェストという井出立ちです。
Tシャツを忘れたためポロシャツを着たと言っていましたが、逆にこなれ感が出て良い味が出ています。
同じく「Profiles From The Front Line」でもMARK曹長がポロシャツを着用していましたね。



言いだしっぺのMUNAGEさんはDCU上下にBALCS+ELCSという、完全フル装備でした。



流石にこの格好でゲームはしていませんでしたが、あの暑さでこれを着た時点で賞賛に値します。
というかセルフ罰ゲームの域ですね(笑)

M4もまたかなり良い味が出ていました。


実トリジコンサイト、ノーマルハンドガード+PEQ2直付け、シュアファイアのM26マウント+6P、デルタパッドといったところでしょうか。
個人的に500億点のM4です。涎が止まりません。
初めて実物のトリジコンサイトを覗かせてもらい、貴重な体験をさせていただきました。
この個体のトリチウムはまだまだ崩壊前で元気なようで、夏の日差しの下でもはっきりレティクルが視認できました。

さらにMUNAGEさんにはVFCの310Rレプの「V1911」というしょうもない刻印をカバーする用のシールをいただきました。



しかもサイズ微妙違い、スペア付きです。
これはかなり嬉しいです。ありがとうございました!

そしてもう一方、2000年初期GB装備合わせの方がいました。
ギアフェス東北主催のTJ1さんです。



ゆるげ2に引き続き、はるばる東北からの参加です。本当に頭が下がる思いです。

BALCS+BHIチェストを着ていますが初期アフではありません。
初期アフと同じ時期にフィリピンに派遣されていた1st SFGの再現ですね。




私もいつかやりたいと思っていましたが、完璧な再現装備を目の当たりにしてその気持ちがグッと高まりました。
WL BDU+BALCSってこんなにかっこいいのかと思い知りました。
サバゲ的にも森フィールド等では有利でしょうし、実用的でもありますね。
それにしてもこの暑い中、BALCSにチ〇コガードまで着けて大型チェストを着るなんて、MUNAGEさんに負けず劣らずの漢気GB装備でした。

そんな2000'sアーリーズで撮影しました。





個人的にはこのちぐはぐさが「2000年代初頭グリーンベレーっぽくていいな」と、写真を見ながらほくそ笑んでいます。
皆でポーズを取って撮影したらタミヤの箱絵っぽく感じたので、表紙のように加工してみました(スペル間違えてますが(恥)。
お二人の顔がちょうど隠れてしまったのが玉に瑕ですが、逆に絵師の方が手を抜いてあえて顔を隠したと考えれば「っぽい」ともとれますかね?(笑)

これまた「Profiles From The Front Line」からの引用ですが、方や半ズボンに56式、方やBALCS+ELCSという構図は実際に見られます。


初期アフ装備で写真を撮り、1ゲームやって会場をぐるっと回ったらあっというまにお昼でした(笑)

お昼からお色直しで、今回初デビューとなるPMC装備を着ました。





ユニクロの1200円のポロシャツと大学時代にどこかで買ったパンツに、PACA+V1ベストというお手軽装備です。
頭はシュマグの「ゲリラ巻き」、膝にはALTAの旧型ニーパッドを装着しました。
プライマリはLCTのAMD65、セカンダリはマルイのエアコキグロック17です(ようやく買いました)。
PMC装備として投資したアイテムはグロックとポロシャツのみで、後は基本全て初期アフ装備からの流用です。

イメージとしては映画「ハート・ロッカー」に出てきたPMCです。





間に合わせで構築した割にはまあまあ雰囲気は出せたかな?と思いますが、まだ自分の中では完成度30%といったところです。
これからもっと研究して完成度を上げていきたいと思います。
詳細は後日記事にしたいと思います。

Bucket Head氏も同じく午後からPMCにお着替えです。




ポロシャツに5.11のパンツ、パラクレイトのCVC+カンダハルメイドチェストという組み合わせです。
頭は私と同様にシュマグ巻き、プライマリはLCTのレイル付きAKMSにナイツグリップという、絶妙な野暮さのタクティカルAKでした。
細部こそ異なりますが、全体的な雰囲気は「ハート・ロッカー」のPMC隊長そのまんまです。素晴らしいの一言に尽きます。

AKMSのワンポイントスリングの着脱機構や「指名手配トランプ」等、映画を観ている人は思わずニンマリしてしまうツボをしっかり押さえているところが流石です。



さらにMUNAGE師匠も我々がPMCをやるという噂を事前に聞きつけ、「貧乏PMC」合わせをしてくれました。


米軍払い下げのCVCにMP5ポーチのみという、「シンプル・イズ・貧乏っちい」素晴らしい装備です。
チェックシャツはユニクロに赴き、売っている中で一番ダサく見えるデザインを選りすぐったそうです(笑)
実際にイラクPMC明瞭期はこんな感じの軽装PMCが実際にいたので、ツボを押さえたリアル感があります。


シンプルですが各アイテムが絶妙なバランスで、確かなセンスを感じます。

しかも愛車である日産サニートラックをPMC社用車として供与してくれました。


私の手作り警告文看板を後部に貼り付け、記念撮影です。



想像以上に「貧乏っちさ」を醸し出せて大満足です!
こんなやつらに警護されても何にも安心できませんね(笑)
MUNAGEさんがMP5Kで超軽装というところも、ドライバーという設定で見ると非常にしっくりきてまとまりがあると思っています。

これを撮った時点が私の中でユルゲ3のクライマックスでした(笑)
あとはイベント名の通りちょこっとゲームをしたり、BBQをつまみ食いしたり、ミリブロガーで集まって「ミリブロあるある」談笑したりでユルユルと幸せな時間を過ごしました。
ぽん太一門とは安定の団欒の一時を過ごせてとても楽しかったです。


ちなみにマーキー君のMARSOCも初めてとは思えないほど良い味出てました(泥沼野郎にイジられる事必至ですね(笑))。
LV-MBAV+Tシャツのラフ装備は私の中で憧れMARSOC装備です。

過去2回と比べると人数が非常に多く、その分お一人ずつとの交流は薄くなってしまいましたので、その点は良し悪しかと思いましたが、総じて終日賑やかで笑いの絶えないとても素敵なゲーム会でした。
「テトラ」も既に企画していただいているそうなので、引き続きユルゲ皆勤賞が持続できればと思います。

モリゾーさん&MMR-Zの皆様、またまた楽しい時間をありがとうございました!

なんだかんだつらつらと書いていたら超長い記事になってしまいました(苦笑)
ここまで読んでくださった方はほんの一握りと思いますが、最後までお読みいただきありがとうございました。  


2018年07月10日 Posted by 4039  at 00:01Comments(4)装備サバイバルゲーム初期アフガンODAPMC(PMSC)ユルゲ

激シブ!カスタムBALCS



今回は初期アフネタになります。
最近はPMCと初期アフを行ったり来たりです。
どっちも野暮ったい装備に変わりありませんが(笑)

今回、超絶シブいカスタムBALCSを幸運にも手に入れられましたので、記事にしておきます。


縦BALCSに「ELCSの背中パネル」を背中から肩に引っ掛けて前に垂らしています。


こうすることで、前面を横MOLLEとして運用が可能になっています。

なるほどこの手があったか!と思うと同時に、大胆不敵なカスタムに惚れ惚れしますが、驚くべきことに実際に使用していた?特殊部隊員からの放出品とのことです。
どの部隊から放出されたのか?詳細は不明でしたが、もしグリーンベレーであれば3rdか5thからの放出でしょうか。

ちなみに7thも2002年にアフガニスタンに派遣されていたようで、7thの第2大隊C中隊のODAとされる写真を1枚発見しました。


この写真が本当に7thなのかは不明ですが、信じればSPEARはウッドランドが支給されていたのかもしれませんね。
7thの担当地域が中南米というところも、植生を考えるとウッドランドは符号しているような気がします。

それにしても「現地の有り物でやりくりしている感」が醸し出され過ぎていて、見ているだけで笑みが止まりません(笑)
縦PALSを解いて横に縫い直していたというのはよく聞きますし、実際に下写真のように実例とおぼしきものも出てきます。


ebayで見かけましたが全面ベルクロに張り替えているという面白いカスタム事例もありました。


今回のカスタム例は初めて見ましたが、上述のようなPALSを縫い直すカスタムよりもかなり手間は省けると思います。
ELCS前掛けをめくると、縦PALSはそのまま残っています。


主な作業としては、ELCSの背中パネルをBALCSの背中から肩部にストラップを通し、前面の数カ所を縫い付けたのみです。
縫い付けた箇所はほぼほつれており、上部2カ所が止まっているだけです。


残った糸を見る限り、かなり雑な仕事です。
残っているこの2箇所を解けば、普通のSF BALCSに戻せます。
ネットオークションに出品されていましたが、一見してクセのあるカスタムだったので全く競らず、今のBALCS相場にしてはかなり安く手に入れられましたが、普通のBALCS+カスタム+ELCSポーチ×3のオマケ付きと考えると死ぬほどラッキーなお買い物でした。感謝が止まりません。

肩部の内側にはクッションが貼り付けられています。



ELCSのクッション材を切り分けて、ベルクロを縫い着けてBALCSに固定しています。
ここは何故かやたら芸が細かいですが、余程肩こりに悩まされていたのでしょうか。
それともここから取り組んで力尽き、前部の縫い付けは適当仕事になってしまったのでしょうか(笑)

全体的に手抜き感MAXで全く洗練されてない感じといい雑な縫製といい、きっと仕立て屋等には出さずに隊員自らDIYしたのかなと思いました。
「お、これをこう組み合わせれば横MOLLEとして使えるじゃん!」的な思いつきで、非番の日にチクチク縫って作ったと想像すると、愛おしさすら感じてきます。
思わず1歳の愛娘と同じように抱擁してしまいました(笑)

要所要所ダクトテープで固定していますが、これも放出当時のままだそうで、やっつけ感が素晴らしいですね。


さすがに半分化石になってしまっているので、朽ち果てたら貼りなおそうと思います。

背中の紐の左右非対称な処理の適当さも嬉し涙が出てきます。


「着れればいいだろがい」と言わんばかりの仕事ぶりです。
これぞ初期アフ!(イラクかもしれませんが 笑)

サイドのバックルはメスが外されオミットされています。


単に割れちゃっただけなのか分かりませんが、外しているということは無くても問題無かったのでしょうね。
確かにコマ数からして大した重量を搭載できなさそうですし、サイドのベルクロだけで十分支えられたのでしょう。
逆にOTVはベルクロ固定のみですが、いっぱいポーチを着けて満載しちゃうと、前かがみになった時に自動で開いてしまったようです。
細かいところですが、こういう部分にも地味に現場の説得力を感じます。

余談ですがに多くのプレキャリにはお腹に巻くエラスティックバンドがありますが、オーバースペックなのか放出品は切られている場合が多いです。
サバゲで月1回着る程度では何ら切る必要を感じませんが、戦場で毎日頻繁に着たり脱いだりする生活をしていると次第にうざったくなるのでしょうか(笑)

バックルが無い為に年代特定ができないと思いきや、内側のチ〇コアーマー取付用のバックルの製造年は確認できました。


2000年製造のようです。ステキ20世紀。

私も過去、56式チェストの肩紐を解いてBALCSの背中PALSに引っ掛けるカスタムをして運用していました。



元ネタは無く完全に想像のカスタムでしたが、このBALCSも構造としては同じ発想で感動しました。
今回のようなカスタムBALCSが実際にあったと思うと、私の56式チェストカスタムもやっていた人がいても全く不思議では無いように思えてきます。

サイズはラージレギュラーです。
私の体格は170cmちょいの中肉中背ですが、ダミーソフトアーマーとダミープレートを仕込むと、Tシャツ1枚の上から着用して長さ、胴回り共にぴったりです。

いつの間にか実物Mサイズ、実物Lサイズ、トイソルレプリカ、メーカー不明レプリカと、BALCSが増殖していましたので後日比較をしたいと思っています(今は手放しましたが、過去もう1着持ってました)。


ちなみに今ホットなトイソルBALCS(写真右上)ですが、実物に比べてかなりタイトな作りな感じがします。
私は頭囲はどちらかというと日本人としては平均ちょい小さめだと思っていますが、トイソルBALCSは頭を通す時に耳が超擦れて痛いです。
胴回りもソフトアーマー&プレートを仕込むと、逆に前後パネルのベルクロが届かないんじゃないかと不安になるくらいです。
外見や着心地も上手く言葉で表現できませんが、実物を着た時のようなユルい野暮ったさはあまり無く、ピチッとしていて最新のプレキャリを着た感じに近い印象です(単に新品でヘタってないからだけかもしれませんが)。
総じて「モダナイズされたBALCS」といった感じで、個人的には少し違和感を覚えました。
詳細はまた後日レビューしようと思います。


本カスタムBALCSに戻ります。
実際に着てみてマガジンチェンジ動作をしてみましたが、正直かなり使いづらいです(苦笑)
MOLLE部がエプロンのように肩から掛けてあるだけなので、ポーチからマガジンを出そうとすると引っ張られて前掛け全体が浮いてしまいます。

前掛けをちゃんとBALCSに縫い直せば改善しそうですが、まずはこのままでこの不便さ含め楽しもうと思います。

ラベルを見てみると、一部が四角く切り取られています。


手持ちのもうひとつの実物ラベルと見比べてみます。


コントラクトナンバーが入っている部分ですね。
この切り取った部分や、前オーナーが特殊部隊員から直接買い取ったという話も含めると色々と妄想が拡がります。
そもそもELCSの背中部をBALCSに縫い付けてしまったらELCSが使えなくなると思うのですが、どうしていたのでしょうか?
「ELCSなんてクソ装備は着ないから大丈夫」だったのか?
「破れちゃった体で背中部分だけ支給してもらった」のか?
「同じ隊の仲間から買い取ったor物々交換等で手に入れた」のか?

そして、前々から思っている疑問のひとつに「TLBVやLC-2や56式等、なんで古めかしい装備をわざわざ着けていたのか?」というのがあります。




今まで「ELCSよりこっちの方が使いやすいから」「支給が間に合っていなかった」あたりがまあ考えられる理由かなと思っていましたが、今回私の中で新たな設定が生まれました。

「背中部分等の部分品をカスタムに使っちゃって、もしくは同僚にあげちゃったので、以前支給された旧式の装備を着ていた」という妄想です。
さらに飛躍させ「最新装備(ELCS)は横流しするといい金になるから、この前帰国したタイミングで売っちゃって無いから旧式着てた」という、ブラックコメディ映画に出てきそうな設定まで妄想が捗りました(笑)

実際に特殊部隊で支給品がどのように管理されていたのかは知りませんが、「任務中に破損or紛失した」等でごまかせばちょろまかせるのでは?と思ったりしました。
特殊部隊の最新装備キット一式ともなれば結構な額になると思うので、意外と薄給であろう特殊部隊員にとっては良い小遣い稼ぎになったのでは?と邪推もしてみました。

上記はあくまで妄想です。
このBALCS含め、世にある放出品はちゃんと正式な手続きを踏んで放出された物品だと私は信じています。

それにしても「支給品である装備を切ったり縫ったりしていいのって自由過ぎやしないかい」という、原点回帰な疑問を改めて持った今日この頃です。

見ているだけで様々な妄想を繰り広げられる逸品を手に入れられ、感無量です。
装備は着てなんぼと考えていますので、サバゲでガシガシ着回して楽しんでいこうと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2018年07月04日 Posted by 4039  at 22:57Comments(10)装備SPEAR BALCS初期アフガンSPEAR ELCS