ホース・ソルジャー ネルソン大尉装備検討



ネルソン大尉の装備を眺めていると、ふと「レプとか活用すればかなりお安く揃うんじゃね?」と思いました。
そこでなるべく安く揃える「ネルソン大尉装備」を軽く試算してみました。
下記が今回考慮したポイントです。
・出来るだけ安く
・なるべくネットークションやイベントは考慮せず、ネット等で定常的に入手できるルートを想定
・難しいアイテムは妥協してアレンジ

まずは銃以外のアイテムを書いていきます。

・AAV
イーグルフォースから「タクティカルベスト タイプ1」という名称でレプリカが出ています。


ただしこれはネルソン大尉着用のOD色はラインアップに無さそうです。
あとは「FSBEタイプ タクティカルベスト」等で調べるとノーブランド品でOD色も出回っていました。


いずれも5000円程度でポーチ付きと、非常にお得ですね!
定例会に行くと大抵1名はAAVを着ている方がいて(所謂「ゲーマー装備」で)、いつも「AAVなんてシブいチョイスだなあ」と思っていたのですが、単純にお得なセットだからなのかもしれませんね。
OD色もラインナップはあるようですので、プレキャリはこれでOKですね!
BALCSは出来の悪いレプリカでも現状2万円オーバーですので、ネルソン大尉がAAVを着ていてくれたことに感謝ですね(笑)


・BHIコマンドチェストハーネス
ネットで「AKチェストリグ」等で調べるとメーカー不明のレプリカがわんさか出てきます。


旧型レプも現行レプも3000円程度で入手可能ですね。
Vショーやネットオークションだと1500円程度で売っているところもよく見かけます。

ちなみに現行実物は2万円前後、初期アフ適合の旧型は3万円程度が現在の相場ですね。


・DCU
サバゲー用のレプリカ衣類であれば4000円程度で上下揃いそうです。


ただ、ここは面積的にも安っぽさが非常に目立ちますし、BDUは他の装備でも永く使えますので、実物放出品かミルスペック品を調達した方が結果得かなと思います。
10000円もあれば上下入手できると思います。

・ECWCSフリース


レプリカは見たことがないので、基本は放出品を狙うことになります。
時代的にも入手難易度的にも、GEN2が狙い目と思います。
状態によりピンキリですが、選ばなければ3000円程度から手に入ります。
サイズ感は一般的な日本の衣料品の2サイズは大きい造りなので注意が必要です。
身長170cm程度で、中肉中背ならばXS、Sサイズがイイ感じです。
余程体格が良くないとMで若干「着られてる感」が出始めます。
その為、サイズによる価格差が激しいです(大きいほうが断然安い傾向)。

初期アフ装備でワンステップ上を目指すのであれば、LEPのフリースをおすすめします。


通称「スピアーフリース」ですね。
レプもありますが、レプ実合わせてもECWCSに比べて圧倒的に流通数が少なく、Sサイズ以下の入手は困難です。
暑くてフリースなんかに食指が伸びる人がいない今の内に調達するが吉と思います。

ちなみに、ECWCSとLEPの比較はtaroybmxさんの記事がものすごく分かり易いです。
私はLEPの実物とレプリカを比較するという、誰も求めていないニッチな記事を過去書きました(笑)


・サファリランド 6004
実物は2万円前後は確実&中々見かけないので、レプリカ安定でしょう。


「サファリランドタイプ」とかで検索するとヒットします。
旧型のレプリカは私は見たことがないので、M9用の現行レプリカでOKで妥協しましょう。
レプリカであれば4000円程度で結構どこでも売っています。

・CAMELBAK マックスグリップグローブ


先日の記事でも書きましたが、そもそもこのグローブかどうかも怪しいですが、新品で買うと6,7000円程度です。
ネットオークションで運がよければ2,3000円程度でしょうか。
ただ、このグローブも年代でマイナーチェンジしているようなので、2001年当時の正確なモデルは入手困難かもしれません。
確証の薄いアイテムにコストは割きたくないので、ここは妥協ポイントですね。
初期アフ鉄板のフライトグローブなら新品実物で4000円程度、OD色の軍手まで妥協すれば1000円以下で買えます。




・トレッキングシューズ
靴は拘りどころでもありますが、同時に妥協が簡単なポイントでもあります。
2001年当時のトレッキングシューズはネットオークションを探すと意外と沢山出てきます。
4,5000円もあれば、当時何万円もした靴が手に入りますが、状態は漏れなく「リスク有り」です。
特に接着剤で本体とソールを結合しているものや、ソールがウレタンの物は劣化が激しい可能性が非常に高いです。
加えて試し履きも出来ませんので、何度か失敗することを覚悟して手を出す必要があります。
私は2度の失敗を経て、96年製のNIKE ACGのシューズに出会いました。


履き心地は上々で、既に何回もゲームに投入していますが問題無しです。
かなり良かったので、予備も調達済みです(笑)
どちらも4000円程度で買えました。

あとはHAWKINSの96年製も2000円で入手済みだったりします。
いずれ「初期アフ靴特集」は記事にしたいです。

余計な時間とお金を掛けたくないのであれば、「東京靴流通センター」や「ワークマン」等でそれっぽい靴を調達するのがよろしいかと。


もしくは「ネルソン大尉装備」とは外れますが、「初期アフ」という括りとして実物orレプリカでデザートブーツを探すのも手だと思います。
最悪サバゲ経験者の方ならば、普段サバゲで使っているシューズでもいいんじゃないでしょうか。
メレルのMOABあたりがサバゲーマー御用達ですが、MOAB等でもまあ違和感は無いと思います。


SALOMON等でも問題なさそうですね。

ビンテージ靴ならば4000~10000円
それっぽい靴ならば2000~3000円
デザートブーツなら実物で7000円、レプリカで5000円といったところでしょうか。
自前流用ならゼロですね。

・無線
PRC-148のレプリカ+THALESスピーカーマイクのレプリカが最安と思います。



PRC-148は2000円、スピーカーマイクは3000円程度ですね。

・シュマグ
サバゲ用品店に売っているような、1500円程度の物で十分と思います。


柄薄めの特徴の無いサンドカラーですしね。
ネルソン大尉のものはボリュームがあまり無い感じなので、半分にカットして使うと良さそうですね。

以上、バランスを考えつつ妥協するところは妥協すると、下記あたりが落としどころかなと思います。
・イーグルフォース ベスト 5000円
・レプリカメーカー AKチェストリグ 3000円
・放出品DCU上下 8000円
・ECWCS GEN2フリース 4000円
・サファリランドタイプ 6004ホルスター 4000円
・ノーメックスフライトグローブ 4000円
・ワークマン 靴 3500円
・無線 5000円
・シュマグ 1500円

ざっくり4万円弱といったところでしょうか。
ネットオークションやイベントをうまく活用すれば3万円程度で揃えられそうですね。
真冬以外はフリースなんて暑くて着てられないので、サバゲ装備であればフリース無しにアレンジした方が無難でしょう。
ちなみにAAVをBALCS WLにして、チェストを旧型にして全部実物、年代の合ったアイテムで集めても15万円もあれば揃うと思います。
最新実物装備に比べたら相当安いですね!


次に銃です。
M4とM9です。
M4はピンキリですが、リアル&実用を考えてVFCをベースとすると
・M4本体(RAS付き) 40000円
・旧型ストック(マルイ製) 3000円
・PEQ2レプリカ(がらんどう) 3000円
・ACOGレプリカ 4000円
・ナイツグリップレプリカ 2000円
・シュアファイアM660
・1インチマウントリング 1000円

一応M660も書いてみましたが、価格だけでなくそもそも入手チャンスが無いので鬼門です。
ここは妥協ポイント筆頭ですね。
少し妥協して旧型の6P、死ぬほど妥協すればAMAZON等で売っている、どこぞの1000円程度のフラッシュライトですかね。


マウントリングも細かい所なので、気にせず数百円の物でいいと思います。
ただ、実際の初期アフODAは光学機器すら着けていない「素4」も使っていますので、ここは「ミリフォトを参考にした」という大義名分を盾にして、一気に経費節約するのも手ですね(笑)


「ネルソン大尉装備」という目標からはややずれてしまいますが、「初期アフODA装備」としての説得力は落ちません。

M9もエアコキならば2,3000円ですが、WAのガスブロならその10倍は下りません。
ここも予算と相談ですね。

お手軽な「映画ホース・ソルジャー」装備の検討でした。
次回は「リアル・ホース・ソルジャー」装備について考えていきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2018年05月11日 Posted by 4039  at 21:55Comments(0)装備初期アフガン映画ホース・ソルジャー

ホース・ソルジャーのナイトビジョン



まだまだホース・ソルジャー関連で書きたい事は山とありますが、全く時間が足りません。
こういう時「精神と時の部屋入りたい!」とかよく言いますけど、下は何歳くらいまでなら通じるんですかね?


リアルタイムのストライク世代は現在30~40歳くらいだと思いますが、超有名作品ですし再放送やリメイクもしょっちゅうされていますので、まだまだ全世代OKなネタなんでしょうか。

無駄話で頑張って何行か「かさ増し」してみましたが、今回は短めです(笑)
前回の感想で書き忘れた事をひとつ書きます。

※前回も書きましたが、ネタバレを親の敵のように憎む方や「重箱の隅突き太郎」が生理的に受け付けない方は、既に鼻毛は一本も残っていないかもしれませんが読まない事をおすすめ致します。


感想を書き忘れていたのは、ナイトビジョン演出についてです。

主人公達がアフガニスタンへ潜入する際、チヌークから降り立った際にナイトビジョンを装着していますが、対物レンズが煌々と緑色に光っていました。


おそらく演出の為にわざとやったのだろうとは思います。
「ナイトビジョンってさ、なんか緑色に光ってたよね??」的な、雰囲気的なノリで撮ったのではないと信じたいです(笑)

ただ、これはさすがに近代ミリタリー事情を何も知らない江戸時代の薩摩藩士からも「じゃっどん、暗か所でこげん光っておったら、わいからもおいの居る場所が丸見えじゃなかとか!」と、時空を越えてツッコミが入るのではないでしょうか。


西郷どん超面白いですね!
変態仮面、恥ずかしながら未見なので早く観ないと。


これは鈴木亮平のキャリア的には功績なのでしょうか?黒歴史なのでしょうか?笑
今は超マッチョですが、いつぞやはガリッガリになり、こんな芸当もこなすなんてまさに「和製デニーロ」ですね!



この着陸シーンを観た時、ブラックホークダウンのDVDのメイキングコメントでリドリー・スコット監督が「夜のシーンの撮影はリアルに撮り過ぎると真っ暗でわけわかんないし、いじりすぎると嘘くさくなってムズいんだよねー」と言っていたのを思い出しました。



きっとホース・ソルジャーの着陸シーンも苦心の末の演出だったのだと思います。

BHDの監督のコメントを聞いてから、映画の「夜のシーン」は少し意識して観るようになりました。
「13時間」は大半が夜の戦闘シーンですが、結構明るめで分かり易くて、かつ銃撃や爆発のエフェクトが映え、迫力があったのが印象的です。


「ヒート」ではラスト決闘の決着は夜だからこその演出で非常に素晴らしかったですよね。


相手の影の観察、自分の影の管理はサバゲでも非常に重要なテクニックですよね。

また、CGの「アラ」をごまかす為に「夜」と「雨」が使われると聞いたことがあります。
CG時代の幕開けだと私は認識している「ジュラシック・パーク」も、トイレおじさんがパクッといかれるシーンは雨の夜でした。

小学生の頃このシーンを観て「スピルバーグは優しいおじさんの皮を被った悪趣味残酷魔神」という認識をトラウマと共に心に刻みました(笑)

「GODZILLA」もずーっと雨でずーっと夜のニューヨークでしたね。


時が経って韓国製の「グエムル」は昼でしたが雨が降りしきっている漢江のほとりで暴れまわっていたと思います。


新作はまだ見ていませんが、「パシフィック・リム」も雨の夜の香港でデカイの同士がぶつかりあっていましたね。


他にも例を挙げたら枚挙に暇が無いと思います。
CG技術が成熟した最近の大作でも使われているので、単に技術不足をカバーする意味合いの他にも、粗く作って経費や時間削減ができるテクニックなのかもしれませんね。

気づいたら話が逸れまくってただの映画駄話になってしまいましたので、ここまでにします(笑)

次回はまたホース・ソルジャーの装備の事を書こうと思います。
まだまだ続きます!ホース・ソルジャー祭り in 4039 JETTINGS!

今までの祭りの模様
ホース・ソルジャー 装備考察
本当のホース・ソルジャー
ホース・ソルジャー 装備考察 PART2
ホース・ソルジャーとカニと修造と

お読みいただきありがとうございました。  


2018年05月10日 Posted by 4039  at 21:44Comments(0)映画ホース・ソルジャー

ホース・ソルジャーとカニと修造と



ホース・ソルジャーネタ4日連投です。
我ながら頑張りました。
「堰を切ったような勢い」とはこのことですね(笑)
劇中装備の話やらリアルホースソルジャーの話をしてきましたが、ようやく映画としての感想、レビューを書いていこうと思います。

今回は文字多めでいつにも増して濃い目ですので、「鼻毛を抜くぐらいしかやる事が無い」ほど暇な方が、鼻毛をすっかり抜いた後にでも読んでいただければと思います。
※ネタバレを気にされる方、この映画を「すげー面白かった!」と思った方は、鼻毛を抜き終わってもお読みにならない事をおすすめします。

まず総評を書こうと思います。
「9.11の直後に勇敢なアメリカ兵士とその家族が、自らの身を賭して勇敢にテロリストと闘い、勝利した英雄譚があるんだよ」と、9.11をリアルタイムで知らない世代に紹介する教材という意味では、ちょうど良い作品なのかなと思います。
まあ一言で言うと「アメリカ軍かっけー!グリーンベレーかっけー!!」映画ですね(笑)
私は好きです。

ミリタリー趣向的には「初期アフって言葉は知ってるけど、詳細はよく知らない」という方には非常に良い取っ掛かりになると思います。
あとはストーリーも分かり易く、映像も迫力ありますので、普段あまり映画を観ない方にとっては映画体験としても楽しめると思います。
逆に言うと原作を読んでいたりある程度2001年の戦いの動向を既に知っていたり、映画をたくさん観ている方にとっては、ミリタリー的にも映画経験的にも得るものはあまり無いと思います。
また、個人的には「リアル」に徹底して欲しかった想いが強かった為、トンデモ戦闘シーンの数々や、クド過ぎるステレオタイプなタリバン描写等はノイズでしかありませんでした。

個人的な史実系大作戦争映画番付イメージとしては、プライベートライアン=BHD=シンレッドライン=プラトーン>>アメスナ=ロンサバ=13時間>ハクソーリッジ=本作といった印象です(他にもたくさんありますが割愛してます)。
多感な時期に観たこともあってか、私の中では下記作品が何度も何度も見返している不動のトップクラスです。






ストーリーについて
今月号のコンバットマガジンでDJちゅうさんが書いていた「ナウシカみたい」という言葉が非常にしっくりきました。
原作のクライマックスパートが丸々カットされているのは残念でした。
こんな中途半端な内容にするなら、今流行の「映画以上の巨費製作費」ドラマとしてNETFLIX等で作って欲しかったと節に思います。
(作品権を握るジェリー・ブラッカイマーとネット動画配信業界はどういう関係かは全然知りませんが。)

史実なので仕方ない部分もあるかと思いますが、起伏が無く、テンポとしては少し冗長に感じました。
また、物語の背骨となるドスタム将軍とネルソン大尉が信頼関係を築いていく過程は、一応起承転結はありましたが陳腐で、ドラマとしての見応えはイマイチでした。


このあたりは「いちアクション映画」としてみると欲を言い過ぎなのかもしれませんが、史実系のリアル路線映画として認識していましたので、個人的には物足りなかったところです。
「敵が共通というだけで、全く未知の人間」とどうやって信頼関係を築いていったか?をもっとしっかり掘り下げて、普遍的なメッセージまで落とし込んで欲しかったところです。

ただ、ドスタム将軍については全キャラクターの中でもしっかり描かれている方で、役者さんの雰囲気もあってよかったです。
一緒に観た友人は「デニスの植野にしか見えなかった」と言っていましたが(苦笑)



たしかに似てますね(笑)


演出について
装備が日を追うごとに汚れまくっていく過程等は雰囲気があってとてもよかったです。


所々にあるODAのチームメイトの「じゃれ合い」は戦争映画屈指の「良い雰囲気」が醸し出せていたのではないでしょうか。


全体的な画の感じや、効果音や特殊効果は「さすが大作系」と思える趣がありましたし、映画館に足を運んで鑑賞する価値を感じられました。

また、銃撃表現に関しては空薬莢がしっかり飛んでいるのは好印象でした。
終盤、ドスタム将軍が拾ったAKS74Uをコッキングし、装填されていた弾が排莢されるところまで描写されていたのには心の中で拍手しました。

タリバンについては描写があまりにもステレオタイプで、少し呆れてしまいました。
「タリバンは性差別的で非人道的で、こんなケダモノ共は全員米軍に殺されて当然!」と言わんばかりのシーンを結構長めに見せられます。
このグローバルなご時世に、こんな一方的なイメージを押し付けてくるのも珍しいというか、作品としての薄っぺらさを感じてしまいました。
相手が架空のエイリアンだったらこれくらいでもいいでしょうが、同じ人間同士、しかも実在する思想なわけですので、「どうしてタリバンがこんなに過激な思想になったのか?」「そもそもなんでこんな恐い人達がアフガニスタンを掌握できたのか?」を考えたり調べようと思うきっかけになるくらいの含みは持たせるべきだと個人的には思いました。

ここはまさに映画演出の妙だと思います。
以前ライムスター宇多丸のラジオ番組で「カニと修造理論」というのを聞きました。


それについて非常に分かり易い文章を下記URLで見つけましたので、抜粋します。
https://www.aap.or.jp/aapblog/%E3%82%AB%E3%83%8B%E3%81%A8%E4%BF%AE%E9%80%A0%E3%80%80%E7%90%86%E8%AB%96/

「松岡修造さんがグルメレポーターを務める『くいしん坊!万才』で、修造さんが漁船の上でカニを食べるシーン。
採れたてのカニをゆで、脚をバキッと折って、プリップリッの身を口いっぱいにほおばる。
甲羅をパカッと開けてカニみそを味わう。超おいしそうですよね。
その前には、なかなかカニが獲れずに苦労する修造さんの画。
やっとの思いで手にしたカニは本当においしそう。
「やったぜ、ついにカニが食べられる!超新鮮!超うまい!」ってもう完全に修造さんの気持ちになっちゃいますよね。

ところが、カニを食べる前に、ファインディングニモのような海の中の生き物の楽しく穏やかな生活のシーンを挿入したとする。
お母さんガニが赤ちゃんガニを連れて初めてのお散歩に出かける。
赤ちゃんガニはお母さんガニに寄り添って初めて見るきれいな海の世界に目をパチクリ。
そこへ修造さんが現れてお母さんガニを捕獲。ひとり残され泣き叫ぶ赤ちゃんガニ。
修造さんは母さんカニを調理し、脚をもぎ胴体を分解して、満面の笑みで、「いただきまーす!」と。
お母さんガニを食べる修造さんは完全に悪魔か何かです。カニ側の気持ちで映像を見てますから。」

修造=ODA、カニ=タリバンと置くと、この映画は前半の描き方になりますね。
家族の為や、脅されて仕方なく従軍しているタリバン兵士も多くいたはずです。
そこに何の警告も無く、突然天高くから爆弾を落として爆殺するわけです。
しかも背を向けて逃亡したり、手を挙げて投降している兵士も容赦なく撃ち殺します。
映画内ではこのようなシーンの前にタリバンの非道さを強調しているので「こんなやつら死んで当然。ざまあみろ!」という感情を促すような構成になっています。
2018年というご時勢でグローバルに配給する「史実映画」で、こんな歪んだ勧善懲悪演出は古臭いというか陳腐というか、率直に「ダサい」と思いました。

グリーンベレーはじめ現地で戦った米国兵士を「祖国の為を思って戦った英雄」と賞賛する事は大賛成です。
但し、その敵も己が正義を信じて賢明に戦った事を忘れてはいけません。
敵味方の熱い闘志のぶつかり合いを克明に描き、戦争とはなんなのか?平和とはなんなのか?を観た者に考えさせる事が「戦争映画」のあるべき姿だと私は思っています。

書いてて思いましたが、まさにこれは「ガンダム」が伝えているメッセージそのものですね。


ほぼ40年前のアニメでこれをしっかり描ききっているわけですから、ジャパニメーション恐るべしですね(笑) 日本の誇れる文化になるわけです。


戦闘シーンについて
「馬」がキーワードなので、馬を活躍させたい気持ちはわかりますが、戦国時代よろしく馬に乗って敵陣に突っ込む描写はやはり「残念」と思わざるを得なかったです。


「なんで自分は被弾しないで、走る馬上から片手で撃つ弾がバリケードに隠れている敵にバッシバシ当たるの?弾倉交換どうやるの?」という感想は小学生でも持つと思います(苦笑)
スタローンやシュワちゃんのような「存在自体が異次元」の役者が主人公であれば、このような描写はむしろケレン味として「旨み」になりますが、リアルっぽく描いている本作では私にとっては完全に「萎えポイント」になってしまいました。

「ハクソー・リッジ」も戦闘シーンが非常にお粗末で、残念な思いをした記憶があります。
特にクライマックスでハウエル軍曹が主人公に引きずられながらM3グリースガンをフルートで撃ちまくるシーン。


ゴルゴ13並みの射撃センスでバッタバタと日本兵をやっつけていました。
彼のM1ヘルメットの下にはきっと「無限バンダナ」が巻いてあったのでしょうね。
やられるのが我らが日本兵というのもあって、残念感に拍車がかかりました(苦笑)
ハクソー・リッジの戦闘シーンについてとても面白おかしく書いている記事を見つけましたので、参考に載せておきます。
https://takmo01.com/post-943-943

本作に話を戻しますが、フルオート(or 3バースト?)で撃ちまくって敵を倒すのも個人的には萎えました。
実際には至近距離だとフルオートで制圧射撃したりするのかもしれませんが、こと「映画的なリアルさ」においてはマイナスだと思いました。
というか交戦距離がサバゲ並に近いシーンが多く、サバゲ経験者は親近感を感じると思います(笑)

薄くてボロい土壁を、至近距離で発砲したAKの弾が全く貫通しないのもサバゲっぽかったですね。
昔に比べて近年はリアルなFPSゲーム等の普及で「薄い壁や脆い障害物は崩れたり弾が貫通する」というのは常識的な感覚として認識されつつあると思いますので、そろそろ映画表現としてもこのあたりは見直しして欲しいところですよね。
(20年前のプライベート・ライアンではしっかり「壁抜き」シーンがありますが)


前回の記事にも書きましたが、この映画を心から面白いと思ってらっしゃる方には、非常に不快な思いをさせてしまったであろう事を謝罪します。
映画と初期アフへの「愛」ゆえの「可愛さ余って憎さ百倍」状態なので、どうかご容赦ください。
私はこの映画に対して非常に期待が大きかった分、少しの「アラ」に対してかなり敏感になっているのは確実です。
ただ逆に、これが史実初期アフ題材でなければこんなに憤りは感じない反面、1ヵ月後には観たことを忘れるような薄味映画だったとも思いますが。

こういった脚色の映画を観ると「アメリカはずーっと戦争しているんだよな。そりゃこういう映画も必要か。」と、良くも悪くも自分が平和ボケした日本人だということを自覚します。

お読みいただきありがとうございました。  


2018年05月09日 Posted by 4039  at 21:48Comments(0)初期アフガン映画ホース・ソルジャー