スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  

 Posted by ミリタリーブログ  at 

AK整備



約1ヵ月の日本帰国が終了し昨晩中国に入国し、14日間の強制隔離生活がスタートしました。
空港に着いたら全員の健康状態や個人情報を確認し、PCR検査用の検体を採取され、バスに乗せられます。
そのまま隔離先のホテルまで運ばれ、手荷物を全て消毒液でビッチョビチョに洗浄された後部屋に入れられました。
隔離用のホテルは複数あるようで選ぶ権利はありませんが、幸い海辺のリゾートホテルに当たったようで、広くてきれいな部屋でラッキーでした。


隔離中も日本語対応可能なスタッフが常駐しており、いつでもチャットや電話が出来るので安心です。
地図を見ると市街地から離れた場所のようなので、隔離にはうってつけなのかもしれません。

飛行機の中からホテルまでの全行程、つま先から頭のてっぺんまで全身防護服を着た人員で作業が行われ、人数もかなり豊富で迅速な対応でした。
中国から成田に着いた時は普段着にマスクのみか、それに手袋をしたくらいのスタッフの方が対応していましたので、この辺りの徹底ぶりは日本も見習うべきものがあると感じました。
日本での14日間待機は、日に一回厚生労働省からの自動LINEメッセージで「元気ですか?→はい」というアンケ―トをし、後は実質野放し状態です。
成田に入る際に「私は申告した住所から外出しません」という旨の誓約書を書きますが、その誓約を守らせるようなチェック機構等は皆無です。
なので、待機中に新幹線等に乗って全国津々浦々旅行したとしても、まず誰にもバレません。
万が一その人が変異型のウイルスを持っていて、運悪く空港の水際PCR検査で陰性が出てしまったら簡単に日本で蔓延してしまうと思いました。
日に2回程度スマホのGPSで位置情報を指定サイトやアプリに登録する、という誓約を追加するだけでも勝手に出歩く人は激減させられると思いますが、何か不都合があるのでしょうかね?

隔離中の食事はまだ2食しか食べていませんが、普通に食べられる味ですが食欲が出過ぎないいい感じの味でした(笑)
お酒は禁止、お菓子は頼めば配達で買えますがわざわざそこまでする気も起きないので、一ヵ月間日本で蓄えた脂肪を落とすいい機会かもしれません。

少々長くなってしまいましたが、そろそろ本題に入ります。
まとまった時間が確保できたので、我が家のAK達の現状確認と整備を行いました。
まずはリアルソード56式です。


過去のレビューやメンテ内容は記事にしてあります。
過去記事
リアルソード 56式自動歩槍 PART1

セミからフルに変えると何故かトリガーが引っかかって撃てなくなる症状が出ており、おそらくセレクターとトリガー周りの調整が必要と思われますが、まあセーフティ→フルであれば全く問題無いので今回はスルーしました。
メカボを開け、各部損耗確認しましたが問題無し、汚れもあまり溜まっておらずまだ開ける必要無かったかもしれません。
折角開けたのでシリンダー、ノズル、ピストンヘッドを洗浄しグリスアップして閉めました。
パッキンも特に劣化していませんでしたがついでなので新品に交換(マルイ純正品)しておきました。
バレルは毎回サバゲ後に綺麗にクリーニングしているので、汚れはゼロなのでそのままです。
あと、RS56式はストック内とトップカバー内両方にバッテリー端子があります。


直列配線なのでどちらにもバッテリーを繋ぐと大変なことになるので、どちらかはバイパスコネクタで繋ぐ形式です。
トップカバーにバッテリーを入れる事は絶対にないと思ったので、この部分をオミットしました(コネクタを切り取り、はんだ付け&被覆)。
所謂タミヤコネクタは結構電流を損失する要因だとどこかで聞いた事があるので、簡単なのでやっておきました。
気持ちサイクル上がったかな?と思いますが気のせいかもしれません。
電圧が落ちかけて来た頃だったら差が出るかもですね。

RS56式は一部マルイ系パーツの互換性がありません。
なのでちょうどオークション等で出ていた予備部品を買い集めておきました。




現状リアルソード社が息をしていない以上、いずれパーツ類が枯渇する可能性は非常に高いですからね。
運が良ければどこかの会社が販売を引き継いだり、同社のドラグノフのようにサードパーティがパーツを出してくれるかもしれませんが。


特にモーターホルダーは経年劣化?でボロボロに崩れ去るらしく、しかもマルイ互換品はポン付け不可能です(少し加工すればいけるようですが)。

※この画像は私の個体では無く、借り物です。

製造時期(シリアルNo.)によっても耐久性が異なるというウワサもあり、初期の頃は丈夫だそうです。
ちなみに私の個体はシリアル7000番台でかなり後発ロットだと思いますが、購入して3年以上経ち十回以上ゲームに持ち込んでブンブン振り回し3万発くらいは撃っていると思いますが、今のところビクともしていません。
どこか一時期のロットが「ハズレ」なだけなのか、もう数年したら私の個体も崩壊するのかは分かりません。

吸排気系、バレル周りはマルイ互換でいけそうなので調達はしていません。
あとはメカボ本体も予備があると尚安心ですが、ちょっと手を出す気になれない相場です。

外装もバラしたついでに木ストにワトコオイルを塗布し、一層深みのある色合いになりました。






ワトコオイルは質感いいですし香りも(個人的には)凄く良く、木スト自体の耐久性(耐食性、割れ欠け耐性)も上がるので超おススメです。
国内どこでも安価に手に入る上、色も沢山あって好きな仕上げに出来るのも素晴らしい点です。
組み上げた後、鉄部分にWD-40を塗布して完成です。


WD-40は実銃の工場でも使われているらしい防錆剤です。
日本国内でも普通に手に入るのでおススメです。
以前記事書いていますので、詳細は下記リンクからどうぞ。
実銃で使われる防錆剤

各部がスッと余計な力を入れずに噛み合い、組みあがるとガタ皆無でひとつの金属の塊のようになる様は本当に惚れ惚れします。
ここ数年の新品は触っていないので進化している可能性はありますが、ひと昔前のLCT等のAKには無い精度感です。

自分で分解整備しながら少しづつ改良を重ねていくと愛着が深まりますね。
外装はみすぼらしく劣化しないマテリアルのみで構成されているので、ジーンズのように使い込みたくなります。
私の所有銃の中でその対極にあるのが次世代M4で、使っていってボロボロになったらパーツ取りして新しく買い直しています。
なので好きは好きですが、愛着はそれほど無いです(苦笑)
そろそろトレポンに更新して、1丁を永く愛でる形式に変えたいところです。

余談ですが最近リアルソードの56式がオークションで高騰しており、一部で少し話題になっていますね。
おそらく取引成立せず再出品となっていたと思いますが、15万円まで上がっているオークションもありました。
確かに実銃並の外装、内部も工作精度はその他の海外メーカー品より高く、良いモノなのは疑いようがありません。
現状新品は流通せず、内部部品は専用品が多いので個体数は減る一方というのも相場上昇の傾向になるのは間違いないと思います。
ただ、上述したようにパーツ枯渇で性能維持が困難になる事を考えると、遊ぶ為のエアガンとしては大きなマイナス点です。
今は他のメーカーのAKも実銃並にリアルな外装素材&構造になっており、まともな外装と性能を持ったガスブロも出てきていますので、リアルさという点のみでリアルソード56式を選ぶメリットはあまり無くなってきていると思います。
値段が高騰して「高嶺の花」感が出るのは所有者として悪い気はしませんが、逆に「無駄に高くて、買う人の神経疑う銃」みたいにもなりそうで嫌です(苦笑)
定例会等では盗難の警戒も必要になってしまいますしね。

次です。
10年以上前から持っているLCTのAKMをちょこっといじりました。


ストックを同社のAKM63の物に換えました。
AKMのストックはどうも個人的に頬付けしにくく、更に合板の合わせが弱く油断するとすぐ亀裂が入るのが気に入りませんでした。
そこで、頬付け部の抉りが大きく単材ストックであるAKM63の物にしました。
AKM63はAMD65の兄貴分(フルサイズ版)です。


AMD65は有名なのに、何故かこっちはマイナーですよね。
現地でもストックが割れたりして交換していた事例はあったと思いますので、リアル系装備でもまあ不自然ではないかなと思います。
そのままでも味のある仕上げでしたが、より愛着を感じるべく、こちらもフォアグリップ共々ワトコオイルで仕上げました。
ビフォー


アフター






ハンドガードとストックは別々の個体に付いていた想定なので、敢えてオイルの色味を変えました。
メカボはまだ未調整なので、いずれ調整して実戦投入しようと思います。
ただ、固定ストックのフルサイズAKとなると56式とキャラが被るので出番は少なそうです(苦笑)
こんな変なカスタムAK欲しがる人もいないでしょうから、手放しても大したお金にならないでしょうしね。

次です。
LCTのAMD-65です。


ストックに特注でチークレストを取り付け、バレルをリアルサイズに切り詰めています。
チークレストは割と錆びやすいので、WD-40を塗りパラコードを巻いてみました。


LCTのAMD-65はなぜか実銃と微妙にバレル長が違く、一度知ってしまうと無視できないくらいのちょうど気持ち悪い長さです。
実銃


LCT


どちらの加工も千葉のガンズグローバさんでやってもらいました。
AK好きにはたまらない素敵なお店ですよね。
お近くの方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
木製ストックと一緒に木製フォアグリップを手に入れたので装着し、光学機器は外しシンプルな姿に戻しました。


このAMDやAKM63等のハンガリーAKはレシーバーが黒染めのようなので、LCTの製法はリアルと言えると思います。
ロシアのAKMは塗装仕上げなので、LCTやE&Lの仕上げは実はリアルじゃないというのは結構有名ですよね(めちゃくちゃカッコイイですが)。
リアルさと黒染め特有の色落ち具合を矛盾せず愉しむには、ハンガリーAKはもってこいだと思います。
米軍特殊部隊であればしっかり使用例がありますしね。




実際ヨーロッパ系AKは本家よりも造りが丁寧な機種もあるらしいので、米軍特殊部隊員も好んだ可能性はありそうです。
LCTのAMD65、AKM63はセレクター部の刻印もAKM等の流用ではなくちゃんと実銃を再現していて芸が細かいです。


ワイヤーストックもフォアグリップもガタつき一つなく、大変出来が良いです。
銃身は短く、エアガンでは無用のでっかいハイダー付いてないバージョンも実銃で存在するようなので、外せばゲーム的にも使いやすいです。
実際グリーンベレー密着ドキュメンタリー「INSIDE THE GREENBERETS」でもハイダー無しAMD65と思われるライフルが登場しています。


パーツを搔き集めればもう一丁くらいLCTベースのAKが組めそうですが、いつか気が向いたら組もうと思います。
以上が我が家のAK達でした。
元々は銃が好きでこの趣味を始め色々手に取ってきましたが、今は集めている装備に合う銃しか手を出さないようになってしまいました。
AKは昔から好き&装備的にも何かと潰しが効く銃なので、末永く大切にしていこうと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2021年02月22日 Posted by 4039  at 18:56Comments(3)鉄砲リアルソード 56式

AKバリエーションのお勉強



先日から始めたPS4ゲーム「SEKIRO」ですが、無事エンディングを迎える事ができました。


歯ごたえのある難易度で、久々に熱中出来たオフラインゲームでした。
ラスボスもそれなりに苦戦しましたが、私のSEKIRO履歴でダントツで苦戦したのは序盤の「まぼろしお蝶」という婆さんです。


寄り道的なステージのボスなので、今考えればある程度本筋が進んでパラメータや回復アイテムが揃ってから挑むのがセオリーだったと思います。
ですが当時の私はよく分からず、このステージに行けるようになってすぐに挑んだ為、死にまくりました(多分50回くらい)。
(プレイした事がある方なら分かると思いますが、赤鬼と出会う前に倒しました。)

知らず知らずのうちに「超縛りプレイ」をしてしまっていました(苦笑)
なのでこの婆さんを仕留めた瞬間は、ガッツポーズし過ぎて腕の筋を軽く痛めました。
序盤の序盤で相当打ちのめされ、心と腕前を鍛えられたおかげか、その後は初見で倒せたボスも割といて、結構スルスルと最後まで行けました。

難しいといっても理不尽さ(無駄な運要素や進行不能バグ等)は無く、ちゃんと考えて体得すればスマートにクリアできるようになっていて、終始余計なストレスなくプレイできました。
マルチエンディング&周回要素があるので、やり込みしようかと思いつつ、早く次のゲームをやりたい気持ちもあります。

ちなみに次は「METRO」シリーズ一気プレイをするつもりです。


では、そろそろ本題に入ります。
先日、AK-47を模した電動ガンを塗装しました








プラ外装ですが、下地に銀色を塗った後に黒色を塗り、黒のみ剥がして「表面処理が落ちた金属」っぽい雰囲気を出そうと思いました。
この加工をするにあたって、各国のAKについて改めて自分の中で知識整理をしましたので、この機に記録しておこうと思います。
あくまで一朝一夕で身に着けたニワカ知識なので、間違いが多いかもしれませんのでご注意ください。

この記事を読まれる方は勿論ご存知だと思いますが、AKはソ連/ロシアのみならず世界各国で無数のバリエーションやコピー機種が存在しています。
そんな多種多様なAKですが、金属部品の表面処理は大きく分けて「黒染め(四酸化三鉄処理)」か「パーカライジング(リン酸塩皮膜処理)」か「塗装」の3種類に絞られるようです。
(一言に黒染めやパーカライジングと言っても生地材質、表面の仕上げ具合や処理条件によって強度や色味はそれぞれ違うでしょうし、塗装も塗料は千差万別だとは思いますが。)
まあ鉄の一般的な表面処理なんて、後は乾式めっき(PVD/CVD)か湿式めっきくらいなものだと思いますが、AKでの展開は多分無いと思います。
(処理単価及び設備設置/維持費用が高額だったり、膜機能として軍用銃の用途に適していないと思われるので)
まあどこぞの金ピカAKなんかは金めっき処理だと思いますが(笑)


まさかまさか金無垢ではないと思いますが、金持ちの考える事は凡人には理解できないので、もしかしたら世には金無垢AKもあるかもしれませんね。。

ちなみに、かのG-SHOCKも金無垢モデルが存在します。
G-D5000-9JRというモデルです。


G-SHOCK35周年にちなみ35本限定、1本なんと700万円です。
しかも月産3本という、手作りレベルの量産体制です。
きょうび一部上場のメーカーがやる事とは思えないバブリーな製品ですね(リンゴ時計も似たような事をやっていましたが)。
中身は至って普通のG-SHOCK(GMW-B5000)ですが、予約段階で即完売だったようです。
世の中上を見上げるとキリがないですね。。

話を戻しますが、上記のように表面仕上げや処理、使用される環境、経年数、生産時期の品質等により、AKのウェザリングはまさに十人十色ですよね。






そんな中、ウェザリングの印象に大きく影響しているのは表面処理だと思われます。
塗装は剥がれのグラデーション感が少なく、「黒か銀色」のコントラストがはっきり出ます。
例えばエジプトのMISRですが、レシーバーはパーカライジング、その他の部品は塗装のようです。


フロント部(塗装)のアップです。


ぶつかったところが局所的に剥げて素地が見えたり、よく擦れる角部も素地が露出しています。
次にレシーバーのアップです。


カバーは塗装です。
カバーに対して艶感が異なります(ブラストがかかったような感じ)。
色の落ち方に関しては塗装と大差無さそうな感じがしますね。
MISRの他の写真も見てみましたが、もしかしたらパーカライジングの上からさらに塗装されているのかもしれません。


手前の兵士の右手上部分の剥がれ具合から推察しました。


黒が剥がれた下に銀色ではなくグレーっぽい層が見えます。
おそらく塗装は剥げたが、グレーのリン酸塩皮膜は残っている状態だと思われます。
ちなみに右のほうに見えているハンドガードリングの角部は塗装のみと思われ、グレー部が無く黒からいきなり銀色が露出しています。

確実に塗装だと思われる、ソ連製AKMのアップ写真です。


MISRはテカテカな感じでしたが、本家AKMは塗料の粒子が粗いのか、シボっぽい質感ですね。
ひと昔前のD-BOYSの塗装仕上げに近い感じがします。
当時D-BOYSのAKを手にした時は「安っぽくてやだなあ」と思っていましたが、実はあの安っぽい質感こそ「リアル」だったんですね。
今はDOUBLE BELLのAKあたりが似たような質感っぽいです。

次に黒染めAKを見ていきます。
個人的に確実に黒染めと認識しているのは、中国の56式とハンガリーのAMD-65/AKM-63あたりです。






エッジ部の銀色の露出面積が塗装に比べて大きく、よく擦れる部分がグラデーション状に色落ちしています。
LCTやE&LのAKと同じような質感ですね。

AMD-65のアップ写真です。


全体的に色味が均一でなく、まだらっぽい感じです。

以上のように表面処理によって外観の印象が大きく左右されるので、AKトイガンのウェザリングを考える上では、その機種が塗装なのか染めなのか?を想定する事が重要だと考えました。
一口にAKと言っても様々ですが、大きく分けて7.62mmのAKM系列とAK-47系列、5.45mm口径のAK74系列の3つに分類するのが一般的だと思っています。
そこで今回、AKM系列とAK-47系列の各機種についての表面処理を考察しました。
AKM系列とAK-47系列について、ここではざっくり下記で定義します。
AKM系列:基本的に直銃床、プレスレシーバー等AKMの特徴をトレースしている機種
AK-47系列:基本的に曲銃床、切削レシーバー等AK-47の特徴をトレースしている機種

それでは、AKM系列から考察します。
AKM系列は黒染めと塗装両方の機種が確認できます。
塗装の機種は沢山あると思いますが、私の中で確実に塗装だと考えているのは、上述した本家ソ連/ロシアのAKMやエジプトのMISRです。

黒染めAKMで有名所はルーマニアンAKMやハンガリアンAKMだと思います(塗装仕様も存在している可能性もありますが)。
ルーマニアンAKMはハンドガードが特徴的なAIM/AIMSで、トイガンも豊富で日本でもメジャー機種ですよね。






ちなみにトイガン化はされていないかもしれませんが、AIMS初期型は本家AKMSと同じようなU字スイングストックです。


56-1式と同様、プレスレシーバーなのに曲銃床ですね。
ストックにフォアグリップが干渉しないように、後期型と曲がり方が違いますね。

ただ、写真を見ているとAIM/AIMSと思われる機種で塗装っぽいレシーバーの個体も見かけます。


AIMS前期型のようですが、フロントやレシーバーカバーは染めっぽいですが、レシーバーはどうにも塗装っぽい感じがします。
塗装仕様も存在するのでしょうかね?
そもそもフロントとレシーバーの色差があり過ぎてどういう経緯を経たAKなのかさっぱり想像できません。

ハンドガードだけAIM/AIMSの物に換装し、他は全然違う機種なのかもしれませんね。
この写真なんかいい例と言えそうです。


下ハンドガードは明らかにAIM/AIMSの物だと思いますが、レシーバーは削り出しで曲銃床、ガスパイプは穴空き、フロントサイトは56式のような天面が覆われた物です。
ハンドガード以外AIMの特徴は何一つ当てはまらず、むしろ56式が全て当てはまります(固定銃床銃剣無し仕様も輸出用で存在するようです)。
ハンドガード上下の質感も違いますね。
もしかしたら輸出用の銃剣無しの56式にAIMグリップを着けた個体かもしれません。
それかイランの56式コピーKL-7.62かもしれません(KL-7.62に切削レシーバーがあるかは不明ですが)。

AKはこのような部品同士の「ツギハギ」が可能で、グリップやストックは破損が激しいのか茶飯事のようなので、考察を難解にしますよね。
私の56式もAIMハンドガードに換装したら、より「現場感」が出て面白そうだなと思いました。

ハンガリアンAKMはAMD-65が日本では一番有名だと思います。


ストックとフロント形状が特徴的で、一発で判別できますね。
AMD-65は本家で言うAKMSの立ち位置であり、AKMの立ち位置にはAKM-63という機種があります。


LCTがモデルアップしていますね。


こんなニッチ機種まで出すなんて本当に素晴らしいですよね。
AMD-65もそうですが、ちゃんとセレクターの刻印はハンガリアン仕様になっています。
(他の細かい所は違っていたりする?ようですが)


もうひとつAKMと大きな違いは、ストックが合板ではなく単材であるところですが、LCTはちゃんとこれも再現しており、これまた素晴らしいです。


色の明るさも実銃写真でよく見る色に近いと思います。
地味な機種ですが、拘りが詰まった隠れた逸品ではないでしょうか。

ちなみにAMD-63という機種もありますが、これはAMD-65の民間向け仕様のようで、AMD-65のバレルを延長しセミオートにしたモデルのようです。


さらにハンガリーは、AKM-63/AMD-65を採用した十数年後に、AK-63D/AK-63Fという機種を採用します。



特徴的なハンドガードは廃止され、グリップ以外はAKMとAKMSにそっくりになります。
先にあのハンドガードを採用しておいて、後から先祖返りするというややこしい進化を遂げているんですね。
しかも名前もややこしいです(苦笑)
AKM-63:AKMの立ち位置、特有のハンドガード
AMD-65:AKMSの立ち位置、特有のハンドガード
AMD-63:AMD-65の民間バージョン
AK-63D:AKM-63の後継機で、普通のハンドガード
AK-63F:AMD-65の後継機で、普通のハンドガード

あと、中国の56式はAK-47とAKMの中間的な仕様ですが、切削レシーバー、プレスレシーバー共に全て黒染めのようです。


ちなみに56式をコピーしたアルバニア製のASh-78-1も黒染めだと思われます。


56式との分かりやすい識別は、マガジンハウジングの上の「えくぼ」の有無とセレクター刻印くらいでしょうか。
かのシカゴレジメンタルスさんですら勘違いされていたようですので、激ムズ問題と言えるでしょう。
世の中で1、2を争う無駄知識ですが、「銃器知識でマウント取りたい勢」の方には非常にお勧めの情報です(笑)
是非SNS等で「AKバリエーションクイズ」を出題して56式と引っ掛けて、「ブー!残念でしたw」とドヤ顔して嫌われて親睦を深めてくださいね。

LCTやE&LのAKはどのモデルも黒染めの為、ペーパーなどで表面を落とすと手軽に「歴戦のAK」のような使用感が出てカッコいいですよね。


しかし、実銃が塗装仕上げのモデルの場合は「カッコいいけどリアルとは言えない」というジレンマが発生します。
そこで、上記のルーマニアンAKやハンガリアンAKモデルを選べば「リアルでカッコイイ」AKとなります。

国軍の正規装備を再現する場合は機種が限定されますが、民兵やPMC、米軍特殊部隊装備であれば機種の選択の余地は多いと思います。
そのような装備用にLCTやE&LのAKMを買う場合は、実銃が染めの機種を選ぶと「リアルでカッコイイ」が両立できますのでおススメだと思います。

個人的にはAKM-63のハンドガードを他の適当なAKバリエーションの物に換え「独特なフォアグリップが邪魔 or 壊れたから現地で適当なやつに交換した」AKが現場臭くていいなと思います。
56-2式のハンドガードのような、チープなプラ製に変えると変態度拘り感が増しそうですね。


もしくはAK-63の実物ハンドガードを入手して、トイガンでモデルアップされていないAK-63Dを再現するのもオツですよね。
フルサイズAKは、既に56式を持っているので持て余しそうなので調達を迷っていますが、AKM-63なんてマイナー機種はいつ廃版になるか分かりませんので、無くなってから後悔しないためにも今のうちに入手しておくべきかもしれませんね。。

次にAK-47系列を調査しました。
AK-47系列はパーカライジングか黒染めばかりで、今回の調査では塗装仕上げの機種はほぼ確認できませんでした。
(AKM系列の調査まとめで力尽きた感もあります(笑))
ちなみに本家AK-47はパーカライジングのようです(Ⅰ~Ⅲ型や工廠によって違うかもしれませんが)。

現在私が確認できている唯一の塗装AK-47系列は、ポーランドのPMKという機種です。


PMKは黒染め(染まりが浅いのか、青が強め)と塗装の2種類存在しているようです。

黒染め


塗装


塗装は先述の本家AKMと似たような質感に見えます。
ちなみにPMKの後継機種であるAKM系列のPMKMも、塗装と黒染めがある?かもしれません。
黒染めっぽい


塗装っぽい


ちなみに上述の3ヵ国やブルガリア等の「ヨーロピアンAK」は本家よりも丁寧な造りをしているらしいです。
米軍特殊部隊やPMCが現地でAKを調達する場合、当然高品質なものを選んだと思いますので、イラクやアフガンの米軍特殊部隊装備やPMC装備でヨーロピアンAKを持つ際の言い訳裏付けとして良いかもしれませんね。
AIMSあたりは実際に持っている写真もありますしね。


こんな感じで、まだまだ超浅瀬ではありますが一応知識は頭に入りましたので、いい感じに剥がれたミリフォトを眺めながら電動ガンの塗装を剥がしました。

私の買った電動AKはAK-47系列の特徴(マルイのAK47の特徴)を模してるので、切削レシーバーの黒染め処理の個体の色落ちを真似する方がリアルかなと思いました。
とはいえ実際の作業は塗装を落とすので限界はありますが、あくまで「黒染めが落ちた質感」を理想の姿として作業しました。












実銃の質感とは程遠いですが、箱出しよりは大分マシになったので良しとします。

ちなみに写真は残っていませんが、最初はミリフォトをろくに見ずに自由気ままに落としていたら、超嘘っぽくなってしまい一度塗り直しています(苦笑)
激しめにやるとどうしても嘘っぽくなってしまうので、かなり控えめに終わらせました。

基本的にはよく擦れる部分と手で触る部分の色が薄くなっている傾向が強いようです。
具体的にはレシーバー下面の角やグリップ上部周辺、レシーバーカバーの角、フロント周り全般の色落ちが激しい傾向です。






私も最初のトライでやらかしたのですが、よくトイガンAKのウェザリング加工例でやってしまいがちなのは「リアサイトブロック側面」と「レシーバー後部側面」の色をがっつり落としてしまう事だと思います。


面積が大きいのでついつい手を入れたくなってしまいますが、ミリフォトを見ていると実はここはあまり色落ちしていない個体が多い印象です。
たしかによく考えれば角もないし触らないし、あまり擦れない部分ですよね。
AKをウェザリングする時の注意ポイントだと思います。
あとは擦れだけではなく線状の傷(金具等の硬い物がぶつかった痕)が多い個体があったりしたのも、今回実銃写真を色々見て学んだ点です。
まだこの辺りの再現は出来ていませんが、ゆくゆくはいい加工法を考えてトライしてみようと思います。

装備は放出品の実物や、レプをがっつり汚してくたびれているのに、銃は汚したり傷つけるのを躊躇してしまいピカピカだと、どうしても浮いてしまいますよね。
まあ実際の戦場ではそうなる場面もあるのでしょうが、一般的に想像される所謂「リアルな感じ」とは違うのではないかと思います。
今回の勉強を通じて、「現実」と「(ある種のファンタジー的な)リアル感」のバランスを取る事が、装備趣味では大事な要素だと再認識しました。

つらつらと書いていたら非常に長くなってしまったので、ひとまずAKのウェザリング加工についての記事はこれでおしまいにしようと思います。

お読みいただきありがとうございました。

P.S.
今回考察していて、「世界中のAKバリエーションを詳細にまとめたAK図鑑があればいいのにな」と思いましたが、ラリー・ヴィッカーズの「VICKERS GUIDE: KALASHNIKOV」がまさにそんな感じなのかもしれないですね。




高価な上に日本では入手しづらい本ですが、たしか中野のWhite Rookさんに閲覧用に置いてあった記憶があるので、今度見に行ってみようと思いました。

  


2020年05月27日 Posted by 4039  at 21:36Comments(0)鉄砲中国現地トイガン

INSIDE THE GREEN BERETS考察 PART2



飲み会や残業のない平日や休みの日は、ジムに行きトレッドミルでジョギングしながらタブレットで映画等を見るのがすっかり定着してきました。
おかげで運動不足にはならず、脂っこく酒量多めな食生活でも体重は維持できています。
そんな感じで先日映画「サーチ」を見ました。


2年前のカリフォルニアが舞台で、突如失踪した高校生の娘を父親がネットを駆使して捜索するというお話です。
面白いのは映画は全てPCの画面上のみで進行します。
そのアイデア一発勝負のB級映画だろうとナメて掛かったのですが、意外や意外、丁寧な演出と思わぬ展開にどんどん惹き込まれる大変面白い作品でした。

ストーリー的には世界丸見えや仰天ニュースの犯罪ドキュメントに出てきそうな内容で、その手のものが好きな方ならまず問題なく楽しめると思います。
感心したのは、マウスのカーソルの動きや一度書いたメール文章を消す等のPC上の操作で登場人物の心の動きを描いている事です。
PCやスマートフォンの操作は特定の地域を除けばもはや国籍や言語関係なく一般常識と言っても過言ではないので、一連の表現はすんなり入ってきます。
尺もコンパクトで見やすいのでお勧めです。

個人的には、ある写真や動画を見て「あれ、この顔って...」や「このシャツのロゴって...」でネットで検索掛けたり他の写真に写り込んでいるのを発見するシーンで、ミリフォト研究と重なる所があり思わずニヤリとしてしまいました(笑)


それでは前回に引き続き「INSIDE THE GREEN BERETS」の考察を書いていこうと思います。
前回記事:INSIDE THE GREEN BERETS考察 PART1

前回同様、気になった瞬間を切り取ってコメントしていきます。

まずは下画像です。


M4にDUOストックを装着していますね。


たまーに忘れた頃にミリフォトで見かけます。
この機に改めて使用例を探してみましたが、結構あるんですね。




特徴的な形も魅力的ですが、反動の無いエアガンであれば実はかなり使いやすいのではとちょっと思います。
これまた忘れた頃にオークションサイトでお手頃価格で出品されていたりするので、いずれは手に入れたいところです。

次です。


M4が綺麗に映るシーンがありました。
RAS(もしかしたらRIS)に旧型ストック、ACOGにPEQ2にフォアグリップと初期アフ時代と何も変わっていないですね。
この方の違う瞬間からフォアグリップはナイツのものだと思われます。


ちなみにこの方はレッグホルスターです。
黒いナイロンでメーカーは不明ですが、BHIかイーグルあたりでしょうか。
これも初期アフ時と通ずるものがありますね。
ホルスターの位置とM4の構え方から左利きなのでしょう。
腕時計はSUUNTOのベクターでしょうか。


グローブはどこかで見た気がするのですが思い出せません。キャメルバックでもないですし。。
あとすっごい細かいところですが、ジャケットの袖を内側にたくし込んでいますね。
こういう細かい着こなしを見つけるのは大好きです。
ゼロ円で装備レベルを上げられますからね(笑)
でもなんで普通に外側に捲らなかったのか?理由が思いつきません。

次です。


AMD65が大写しになる瞬間がありました。
ODA隊員ではなく同行している通訳?現地部隊?の装備です。
全体的にかなりやつれているというか整備されてない感がすごいですが、AMD65の特徴であるマズルが付いていません。


トイガン的には長くなって重くなるだけの飾りなので外しても何も問題ないですが、実銃でも外す人いるんですね。
やはりマズルフラッシュや反動に影響してくるのでしょうか。
マガジンも妙に長いですし(40連くらい?)、何かと興味深いAMD65ですね。

次です。


CIRASの背面にラジオを装着しています。
ポーチはおそらくTAC-Tの物だと思われます。


このラジオポーチですが、年代によってファステックスの色が変わっているようです。
最近のロットはカラーになっています。


いつから切り替わったかは分かりませんが、黒ファスの物は2005年製のものを確認しましたので、この頃の装備を再現するのであれば黒ファスが無難そうですね。
ファステックスの色は何気に目立つので気を使いたい部分ですね。

アンテナの収納方法はCIRAS定番スタイルですね(と勝手に思ってます)。

次です。


UCPのキャップを被っている隊員がいます。
今までノーマークでしたが、かなりカッコいいですね!
安いでしょうし、今度調達しようと思います。

UCP繋がりで、UCPのOTVとUCPカバーが付いたMICHを被っている隊員も登場します。




もしかしたらグリーンベレーではないのかもしれませんが、もしそうだとしたら陸一般部隊ライクな装備もしていたということになりますね。
ちょっと掘り下げてみたくなりました。

次です。


お揃いでASOLOのFSN95を履いていますね。


こうして使用例を見る度、買っておいて良かったと思えます。
入手した際に昔のアウトドア雑誌をめくり返した記事を書きましたので、よろしければご覧ください。
過去記事:ASOLO FSN95 GTX

日本を出る時に乾燥材と一緒に密閉袋に入れていますが、おそらくソールはダメになっているでしょう。
絶版なのかどうかもよくわからない感じなので、日本に戻ってまだ普通に手に入れられる状態だったら買い直そうと思います。

思うままに脈略なく書いていたら結構なボリュームになってしまいました。
まだちょこちょこ書いておきたい事があるので、PART3に続きます。

お読みいただきありがとうございました。  


2019年09月04日 Posted by 4039  at 00:01Comments(2)ODAINSIDE THE GREENBERETS