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 Posted by ミリタリーブログ  at 

対ギアフェス東北 DIY虫除け



ギアフェス東北の準備も大詰めになってきました。
ふとインフォメーションを見返していると「ブヨが発生しています」とのこと。

「ブヨって、ちっちゃいハエみたいで足元をブンブン飛び回ってウザい虫でしょ?」程度の適当なイメージしか持っていなかったのですが、この機会にちゃんと調べてみました。
敵を知り、己を知れば百姓一揆っていうだろがってやつですね(笑)


早速google先生に質問です。

ブヨも蚊と同じように人間の血を吸う「吸血昆虫」の部類に入るようです。
文字にすると恐ろしい字面ですね(笑)
Ms.モスキート氏は一流スパイのごとく我々にそっと針を刺してスマートに血を奪い取っていきますが、彼女らは乱暴にも我々の皮膚を「食いちぎって」出血した血を召し上がるそうです(どちらも吸血するのはメスのみ)。
しかもお姿をアップで拝見すると、まあ吸われたくない容姿をお持ちです(笑)


Wikipediaによれば、刺されると「翌日以降に患部が通常の2~3倍ほどに赤く膨れ上がり激しい痒みや疼痛、発熱の症状が1~2週間程現れる」とのこと。おお、嫌だ。
これは対策は必須ですね。
虫除けの中でも特に「ブヨに効果のある虫除け」を用意する必要があります。
実際の軍事行動でも作戦地域にあった装備が求められますので、虫除けもジョーズポイントの生態分布にあったモノが必要ということですね。

そこで更にgoogle先生にご教示いただきました。
意外な事に、少し調べた限りではブヨに効果的な市販品の虫除けは見つかりませんでした。
人が主に活動する市街地ではブヨは生息しておらず、彼ら用の効果はあまり需要がない為のようです。

代わりに「ブヨ 虫除け」で調べると「ハッカ油」という言葉がやたらと出てきます。
このハッカ油を使用した既製品の虫除けは一般的に無いようで、代わりに自作を紹介しているサイトが沢山出てきます。
これは「DIY大好き人間」としては見過ごせません(笑)
しかも材料調達、製造方法、コスト共に容易だったので、既製品を選定調達するのは止め、DIYにシフトしました。

必要なものは下記です。


・ハッカ油
・精製水
・無水エタノール
・スプレーボトル

100均ショップとドラッグストアで普通に買えます。
無水エタノールはインナーバレル清掃の他、部品の脱脂や家庭の掃除にも効果抜群ですので、1本は常備しておいて損はないと思います。
ハッカ油もお風呂に入れて清涼感を付与したり、玄関先や網戸、生ゴミに散布する事でゴキブリ等の虫除け効果があるようです。

作り方は「ハッカ油 虫除け」で調べれば、ほんわりオシャレでここより100倍読みやすいサイトがいくつもありますので、割愛します。
要はスプレーボトルに全部入れてバシャバシャ混ぜるだけです(笑)
ものの数分で出来上がりました。


シュっと腕に吹きかけてみると、爽やかな香りと共に肌がスースーしてきました。
ひんやりしつつ虫除けになるなんて素晴らしいですね。

とりあえず100ml程度作りましたが、分量的にはまだまだこれの何倍も作れます。
注意点としては主に下記3点のようです。
・消費期限が短い
・効果時間が長くない
・蚊には効果ないという情報もあり

消費期限は精製してから一週間~10日間程度のようです。
これについては本日の分は試作として試験運用し、金曜日に新しく作れば問題ありませんね。

効果時間はまちまちですが、肌につけた場合、汗をかいたりすると流れてものの数十分で効果は無くなるようです。
目安としては「ハッカの臭いが無くなったら効果切れ」と紹介されていますので、臭いを気にしながらこまめに吹き付ける必要がありそうです。
実際この記事を書きながら付けてみましたが、30分程度で臭いはほぼ無くなったように感じました。
実際は屋外で汗をかくことを考えると、もって15~20分程度かもしれません。
完全に効果をキープするには相当こまめな吹き付けが必要になりそうです。

さらにもし蚊に効かないとなると片手落ちの感もありますね。。
前夜祭と本番合わせてこれ一本で乗り切れるか少し不安ではありますが、もしダメでも会場で「泥沼装備日記いつも見てます」と、ほんの小さな嘘を一つつけば強力虫除けスプレーが使い放題のようなので、心配は無用ですね(笑)

「ミリタリーブログ」なのにミリタリー感がほぼ無い記事になってしまい申し訳ないですが、これからの季節のサバゲで役立つ情報ではあるはずですので、「ハッカ油」という言葉だけでも覚えてページを閉じていただければと思います。

準備は装備&ヒゲ試着も家族に見られず無事終了し、とりあえずパッキング終了しました(3番目?)。


が、サバゲ道具以外の小物を忘れていないか?当日ホテルでバッテリー充電を忘れてしまわないか?逆に充電したまま酔っ払って寝てしまわないか?
等々、旅の前って楽しみと不安が入り乱れてソワソワが止まりませんよね。

お読みいただきありがとうございました。  


2018年05月30日 Posted by 4039  at 22:50Comments(2)ギアログ・ギアフェス自作,DIY

自作M9ダミーマガジン 成形編



前回に引き続き、自作ダミーマガジンについて書いていきます。

本題に入る前にひとつ書きたいことがあります。
先日発行されたピースコンバット7月号に、4月にサバゲパーク4周年イベントに行った際に撮っていただいたスナップが載っていました。
相席させていただいた方に「ピースコンバットのスナップ撮ってますよ」と教えていただき、一緒に行ったBucket Head氏とちゃっかり映ってきました。



私の字が汚いのと表現の仕方が悪かったため、大変申し訳ない事になってしまっています。


「アフロ」の日本での魁と言えばこの方でしょうか。


DA、すなわち「ダイレクトアクション」を見事にキメたのもまだ記憶に新しいですね(笑)


「アフ」の後ろに真ん中の空いた文字があったら100人中100人「ロ」にしますよね(苦笑)
私が横着せずに、ちゃんと「アフガン」と丁寧な字で書いておけばこんな事にはならなかったと思います。
ピースコンバット編集者様、私の悪筆のせいでご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。

ちなみに相席でスナップの存在を教えていただいたケナリさんも、ばっちりキマッたスナップが載っていました。


銃は私の56式を持ってくれています。
イカスポーズでしっかり56式も映していただいて嬉しい限りです。

革ジャンとAKもかなり合いますね。
AKは東欧諸国は言わずもがな、西側特殊部隊やアフリカ民兵、果てはSF装備まで相性抜群です。
まさに「鉄砲界の明太マヨ」ですね(笑)



バカな事を言ってないで、そろそろ本題に入ります。
前回、「おゆまる」を用いて型を作りました。
前回の記事「自作M9ダミーマガジン 型取り編

今回は成形と仕上げをしていきます。

まずは成形です。
原型を取り出したおゆまる型を閉じ、適度な力をかけながらセロテープで固定します。

閉じ力が甘いと樹脂を流し込んだ際、型同士の隙間に入りこんでバリが大きくなり、最悪漏れ出てきます。
かといってがむしゃらに力をかけると型が変形し、本来の形から大きく変わってしまいます。
どっちにしろ後で修正はするのですが、成形品の肉は「盛る」より「削る」ほうが断然楽です。
ダイエットと真逆ですね(笑)
変な風に痩せて歪んで変形するくらいなら、バリ吹きまくりの方が後処理は楽になります。

型を閉じたら、樹脂を用意します。
成形樹脂は色々あると思いますが、私は所謂「レジンキャスト」というものを使いました。
製品名としては「Mr.キャスト2」というものです。


2液硬化型の無発泡ウレタン樹脂です。
通常では硬化すると白色になり塗装が面倒になるので、専用の黒顔料を混ぜ合わせます。


使い捨てのコップを秤に乗せ、A液とB液を等量取ります。


ここでA液に顔料を混ぜておきます。


A、B液を混ぜ合わせると硬化が始まります。
混ぜ合わせてから、体感的には2分弱程度は型に注入するまでの猶予があります。

注入し終わったら液がこぼれないようゲートを上にして型を置き、硬化するまで待ちます。
硬化したら型を開き、成形品を取り出します。


色々焦って作業してしまったため、予想より残念な出来になってしまいましたが、まあ想定内ではあります。
どうせポーチに入ったらほぼ見えない「アンコ」ですし。
手直し前提で、大体の形が出来ればおゆまる型の役目は十分果たしています。

次に仕上げに入っていきます。
大まかな工程としては下記になります。
1.バリ処理、余計な肉の除去
2.ヒケ、歪みをパテで肉盛り
3.整形
4.塗装

まずは荒い棒やすりでバリ処理、余計な肉をゴリゴリ削り取ってしまいます。



私は面倒臭がりなので、鉄鋼用の荒ーいやすりで容赦なく削ります。
すごい勢いで削れるので気持ちいいです(笑)

次に、肉が足りない部分を盛ります。
おゆまる型閉め力が強すぎ歪んでしまったため、成形品も本来あるべき肉が不足しています。

べつに見えない部分なのでどうでもいいっちゃいいのですが、折角なので気持ちだけでも修正しておきましょう。
盛りたい部分に200番程度の粗いペーパーを掛けあらし、洗浄後、パテを盛り付けます。


このパテは揮発剤がたっぷり入っていて乾燥するとかなりヒケますので、狙いよりも結構多めに盛るのがポイントです。
先述しましたが、盛りすぎた分は削ってしまえば問題ありません。

パテが乾いたら、やすり等で整形します。
大体の形が整ったら、表面の質感を揃えるため400番→800番のペーパーを全体にかけていきます。
が、今回は見えないのをいいことに手抜きなので整形も超適当、ペーパー掛けもろくにしませんでした。



形に納得がいったら洗浄して塗装です。
今回は「まあ黒ければ何でもいい」ので、アサヒペンのスプレーで何も考えず全体をブシャーと塗装しました。
物によってはサーフェイサーを吹いて密着を上げたり、マスキングしたり、筆塗りしたりします。
ここまでくれば普通のプラモデル造りと大体同じです。

完成です!
同時に2本作りました。


上部のダイヤ状の溝が上手く転写できずかなり雑な感じですが、ポーチに入れてしまえば違和感ないのでよしとします。
リアルな感じにポーチが膨らみ、自作で工夫したアイテムということで愛着も湧き非常に満足です。


どこまで仕上げにこだわるか?は用途と心意気に応じて作りこめばOKと思います。
単純に黒く塗ったウレタンフォームでもポーチを膨らませることは出来ますが、それじゃちょっとつまらないなと思い、今回自作してみた次第です。

おゆまる活用レベルはまだまだ未熟なのでこれからもちょいちょい練習しつつ、いずれ難しい複製もできるようになっていきたいなと思います。

掛かったコストとしては樹脂材料費で1本当たり大体200円程度でした。
ダミーマガジンは1本当たり500円程度なので、効率を考えれば損といえますね(笑)

ただ、この手間こそが「遊び」であり「趣味」の本質だと思っています。
マガジンを無心に加工している時間は世の中全てのしがらみから解放され、自分だけの世界に没頭しています。
これこそが「非日常」であり、「趣味の効能」だと私は思います。
たった数十グラムのウレタンの塊をいじくって「プライスレス」なひとときを過ごせるなんて、ある意味幸せというか、オメデタイ人間だなと思います(笑)

対ギアフェス東北の細か過ぎる準備は一旦この辺にして、そろそろ大物ギアを記事にしておこうと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2018年05月28日 Posted by 4039  at 22:22Comments(0)装備自作,DIY100均

自作M9ダミーマガジン 型取り編



前回の記事でも書いた通り、ギアフェス東北は電車+バス移動のため、荷物は少しでも軽い方が望ましいです。
しかし装備は妥協したくありませんし、かといって余計なコストも掛けたくありません。

そんなワガママをクリアすべく、DIYを実施したので記事にしておきます。

今回、ピストルはマルイのエアコッキングM92Fを持っていきます。


ガスブロは本体重量がある上、ガスも持っていかなければいけません。
荷物を増やす割にゲームで使う可能性が低いので削減対象となりました。

ベルトには3連ピストルマガジンポーチを装備します。


この「中身」が今回の問題です。

エアコッキングのスペアマガジンは持っていませんし、あっても実物より小さいのでマガジンポーチがスカスカになってしまいます。
そもそもエアコッキングピストルの予備マガジンが必要な場面は皆無でしょうし。
かといって本体も無いのに文鎮のようなガスブロのマガジンで埋めるのは、荷物の関係上愚策です。

1本は前回のギアフェスに合わせてマルシンモデルガンのマガジンを調達しています。


ガスブロマガジンよりリアルな外観で軽量なので「アンコ」として非常に優秀です。
ただ実物マガジンより安かったとはいえ、これをあと2本揃えるのは「アンコ」という役割に対して費用対効果が納得いきません。

「ポーチを安く軽く埋めたい」という需要は私だけではなく世の中に一般的にあるようで、AMAZON等で「ダミーマガジン」なる物が沢山販売されています。


SIGがコピー元のようですが、9mmピストルマガジンタイプは3本で1560円也。
「これを買えば解決!」と思いカートに放り込んだ時点で、我が家にある「秘密兵器」の存在を思い出しました。


天下の「おゆまる」様です。
100均で簡単に手に入ります。

熱湯で溶けた飴のように軟化し、冷えるとゴムのように硬化する玩具です。
手芸趣味の世界では、これでアクセサリーを作ったりもするようです。


模型界では「複製の型」に使われる事があります。
複製したい物に軟化したおゆまるを押し付けた状態で冷やすと「型取り」が出来ます。
そしてそれを「型」として樹脂を流し込んで成形すれば、複製できます。

以前少しだけ記事で書きましたが、私はこれでANVISのグラウンドアダプターを複製しました。


左が実物、右がおゆまる複製です。

色なんて気にせず混ぜ込んだので異様なビジュアルですが、おゆまる型はこんな感じです。



レプリカですら1万円は余裕で超える時期に、材料費で言えば200円もかからず複製出来ました。

これが私のおゆまるデビューでしたが、単純な板っぺらのような形状であればズブの素人でも簡単に出来ました。

そこで今回はこの「おゆまる」を用い、モデルガンのマガジンをマスター(原型)として複製を試みます。

用意する物は下記です。
・M9マガジン(原型)
・おゆまる(原型が包み込める量)
・ボウル
・紙コップ
・割り箸
・レジンキャスト
・専用顔料

基本は上記があればマガジンに限らず色々なモノが複製できます。
複雑な形になればなるほど、スキルは要求されますが。

下記に順に工程を書いていきます。

まずはお湯を沸かし、ボウルにあけおゆまるを温めます。


おゆまるが軟化したら取り出し、布巾やキッチンペーパー等で水気を拭き取ります。


水分がおゆまるの中に残ると型取り時に水泡のせいで「鬆(す)」が出来てしまいますので注意です。

軟化したらおゆまるを2つに分けます。
鋳造や射出成形等の知識がある方には常識だと思いますが、成形品を取り出す為に最後に型を開く必要があるので、「型割り」する必要があります。

おゆまるには弾力があり、このおかげで型割りを超適当にやっても大丈夫なので、超イージーモードとなっています。
硬質部材で型を作る場合は「アンダーカット」にならないように型を割らないといけません。


金型から成形品を取り出す際に、型を開く方向のみでは離型できない形状、または状態のことを「アンダーカット」といいます。
冷蔵庫で氷を作る場合をイメージしてみてください。
ペットボトルに水を入れて凍らせた後、ペットボトルを切ったりしないで氷を取り出すのは不可能ですよね。
イメージ的にはこれが「アンダーカット」状態に近いです。
氷を取り出すためには、ペットボトルを上下か左右に引っ張って抜けるように切り分ける必要がありますね。
この分ける事が「型割り」といったところです。

しかしおゆまるは弾力があるので、多少のアンダーカットがあっても、型であるおゆまる自身を曲げることで「無理抜き」できます。
通常は成形品の弾性を利用してアンダーカットを強引に抜くことを「無理抜き」と言います。


このブログではかつてないほどアカデミックな文章になってしまいましたが、要は「おゆまるはイージーモード」ということです。
おゆまる型は壊れてしまっても、また熱湯に漬ければ無限に無料でコンティニュー可能です。

ちなみに単純な上下型割りで成形できないような複雑な形状の金型は「スライド」なる部材が複雑に交わり型割りされます。


「パーティングラインがー」というのはよくトイガン話でも出てきますが、このライン=型が割れている箇所です。


トイガン業界はあんまり工夫されていない印象で(型費削減?ノウハウ不足?)、結構堂々と目立つ位置にパーティングラインが入ったりしますが、プラモデルは相当気を遣って各社工夫されているように思います。
ガンプラも日進月歩で様々な工夫が凝らされており、日本のものづくり根性が伺えます。
ガンプラの金型図面と成形現場は一度この目で見てみたいものです。

サバゲーマーに身近なG-SHOCKのベゼルやバンドも、プラモデルと原理は同じです。


あんな複雑怪奇な形をウレタンで成形するので、まあ複雑な金型ですね。
しかも「腕時計」というファッション要素も兼ね備えるアイテムなので、バリやパーティングラインの外観も要求水準は高いことが容易に想像できます。

おゆまるがすっかり冷めてしまうほど話が脇道に逸れてしまいましたが(笑)、そろそろ工程に戻ります。
2つに分けたおゆまるを温かいうちにマガジンに押し付けていきます。
この時、注意点は3つあります。

1つ目は、2つのおゆまるを密着させることです。
おゆまる同士で隙間があると、後で樹脂を流し込んだ際にそこから漏れます。

2つ目は、樹脂を流し込む「口」を空けておくことです。


専門用語で言うと「ゲート」ですね。
後でここから樹脂を流し込みます。
この部分は原型を転写できず、成形樹脂はゲートの形で成形されるため、ゲートは可能な限り小さい方が望ましいです。
プラモを作ったことがある方は、「ランナーと部品が繋がっている部分」と言えば分かるでしょう。


ここをニッパーで切り離したり、切り離した後、残った出っ張りをデザインナイフやヤスリで「ならす」必要がありますよね。

プラスチック製品はパーティングラインとゲート跡を見れば、大体どんな金型なのか想像できます。
世の中のモノがどうやって作られているのか?考えるのは楽しいですよね。
銃なんかはきっと独自のノウハウだらけで、とても面白そうですよね。
一度でいいからどこかの工場を見学してみたいものです。

3つ目は、おゆまるの「肉厚」です。
おゆまるは先述の通り、温度で軟化します。
家庭で使うようなレジンキャストは硬化時に「発熱」するのが一般的という認識です。
後述しますが、私が使用する「Mr.キャスト」は一時的におゆまるを軟化させる程の熱を発します。


軟化したおゆまる型に穴が空いた日には、あっつい樹脂がドロッと流れ出したと思うと、すぐ硬化して床等に張り付きます。
軽く火傷するわおゆまる型はダメになるわ後始末が大変だわで大惨事となりますので、おゆまる型はけちらず分厚く作ってくださいね。

上記3点に注意しつつ、おゆまる型を1個ずつ順に作っていきます。
まず一方のおゆまるをマガジンに押し付けていきます。


大体マガジンの半分を覆ったら、冷えて完全に固まるまで待ちます(冷蔵庫に入れると早いです)。
固まったら、そのまま2つ目のおゆまるを押し付けていきます。


2つ同時にやるとおゆまる同士がくっついて一体化してしまう為、1つずつ処理していきます。
2つ目も冷えて硬化したら型を開き、原型のマガジンを取り出します。


これでマガジンの「成形型」が完成しました!
次はこれに樹脂を流し込んで成形していきます。

今回はクソまじめな話で無駄に長くなってしまいましたので、「成形」「仕上げ」に関しては次回に持ち越そうと思います。
お読みいただきありがとうございました。  


2018年05月24日 Posted by 4039  at 22:39Comments(0)装備自作,DIY100均

IRリフレクターモドキ初期アフ風 安全ピンを添えて



いよいよ間近に迫ってきたギアフェス東北ですが、大物小物含め準備を進めています。
今回はそんな中、実質2円で作ったDIYレプリカについて書きたいと思います。
また、ホースソルジャー装備でもありますので、先週7日間連続で開催した「ホース・ソルジャー祭り in 4039JETTINGS」の後夜祭的な内容でもあります。

以前の記事で少し書きましたが、ODA342金属探知機おじさんと、前回の記事のトップに使った下のホースソルジャーおじさん×2に共通点があります。







肩部に安全ピンで四角い布のような物を留めています。
おそらく赤外線を反射する素材で、暗視装置を通してみると光が反射して見える「IRリフレクター」だと思われます。
「IRパッチ」というと、下写真のような物が現在一般的だと思います。

ACUやヘルメットによく付いている真四角パッチ


アメリカンフラッグ型


ハニカム模様がハイテク感でステキですね。

それに比べて「切れっぱしを安全ピンで留めときゃいいんだ」というこの初期アフ御仁たちの漢気!野暮ったさ2000%!
「現場感」の説明としてはこの上なく良い例だと思います。
これこそが「初期アフの美学」なんだと私は思っています(笑)
ベルクロ張りにするなんてもってのほかですね!(やっている人もいたと思いますが(笑))

というわけでそんな「漢気一本!」なIRリフレクターを再現してみようと思いました。
「IRパッチ」や「IRリフレクター」等でネット検索すると、ベルクロ張りの軟弱なパッチしか見つかりません。
下写真のような質素な実物放出もありそれでも良かったのですが、ミリフォトを見る限り大きさもまちまちで、おそらく大判のリフレクター素材をハサミで四角く切っている?のだと想像しました。


とはいえそんな元素材も見つからず、いきなり行き詰まってしまいました。
そんな時の強い味方が「100均」様です。
良く分からない物には余計なお金は使わず、100均で代替してしまうというのが私の流儀です(貧乏なだけです)。
というわけで、早速100均で下の2アイテムを調達しました。


タイヤ保管用のカバーと幅広のビニールテープ(黒)です。
カバーの材質は、安い自転車カバーや安いレインコート等と同じような、グレーのシボシボのビニール素材です。


必要な工具はハサミだけです。
もう説明するまでも無いと思いますが、カバーの裏面にビニールテープを貼り、正方形に切り出すだけです。


ものの30秒で出来上がりました。


この「ピラピラ感」がイイ感じです(笑)
大きさも自由自在で、216円で100個以上は造れ、しかも1個当たり30秒で完成するという脅威のコスパです。

ミリフォトを見る限り「グレーでマットな質感なのかな?」と思いましたが、「IRリフレクター」で色々ネットで画像を見てみるとブラックの半ツヤのような物も多くあります。
どちらが正解か現時点で分かりかねたので、リバーシブルとしました。

表:タイヤカバーのグレー&マット調


裏:ビニールテープのブラック&半ツヤ調



e-bayでお買い物をした際、とあるポーチの中に入っていた謎のアメリカ安全ピンでDCUに留めてみました。



材料費2円にしては中々の出来で満足です(笑)
東北でもワンポイントとして付けていこうかなと思っています。


たとえみすぼらしくても「ゼロから自分で作る」という作業はとても楽しく、出来上がったアイテムには高額なレアアイテムとはまた違った特別な愛着が芽生えます。
100均等を活用した貧乏DIY記事はたまに書いているのですが、「自作ナイフシース」の記事が何故か私の全記事のトップ5に入るほどアクセスが多い記事になっています(笑)


合皮のメモ張カバーを切った貼った縫ったして造った涙ぐましい力作ですので、もしお時間あれば合わせて読んでいただければ幸いです。




お読みいただきありがとうございました。  


2018年05月16日 Posted by 4039  at 22:23Comments(0)装備初期アフガン小技紹介自作,DIY100均

初期アフヘッドセット TELEX STINGER



前回のIC-F3Sに引き続き、初期アフガン装備で使えるヘッドセットを調達しましたので記事にしておきます。
前回の記事で紹介した「Soldier Intercom」システムのパッケージにあるヘッドセットです。


TELEX社製で「STINGER 700 MILITARY HEADSET」というのが正式名称?のようです。
コードが三又に分かれていてかなりごちゃついているイメージです。

特徴としては、
ICOMの規格に合った2ピンのコネクタ


キャップ付きのPTT


PTTにはクリップが付いていて、どこでも引っ掛けられるようになっています。

ヘッドセット部は私が確認した限り2種類あります。
まずは今回私が入手した耳掛けタイプ。


もうひとつメジャーなところで、ヘルメット装着タイプ。


スピーカーとマイクが別れており、スピーカーはヘルメットの縁に取り付け、マイクはチンストラップに付けて使います。


さらにこのタイプはスピーカー部がコネクタ接続になっているようで、好きなヘッドセットに換装できそうです。


初期アフガン時に展開していた米軍特殊部隊でヘルメットを被っている資料は皆無なので、私は「耳掛けタイプ」を探しました。
入手したのはジャンクもジャンク、2セット+α分の部品がバラバラの状態で売り出されていたものです。


放出品らしく、放出前に破壊処分されたのか、もしくは内部でくすねて来たものが横流しされてきたか、といったところでしょうか。
まあ私は飾りで良いので、線さえくっ付けば無問題です。
状態の良い部品を1セット分集めます。


配線同士を繋げる方法を探したところ、「圧着端子」で繋げるのが最もシンプルで確実なようでした。


早速近所のホームセンターで調達しました。
最近通販ばかり利用していましたが、やはり実店舗は通販では味わえない興奮がありますね。
余計なモノをいくつか一緒に買ってしまいました(笑)
ツタヤ実店舗と動画配信サービスの関係も似たようなものを感じます。
各リードカンパニーには、実店舗にある「偶然の出会い」を起こせるようなネットサービスを一日も早く発明して欲しいですね。

これでヘッドセットを形にできるはずです。
使用するものは圧着端子の他に、熱収縮チューブと電工ペンチ、ライターです。

まず電工ペンチで配線の皮膜を剥きます。



次に圧着端子を剥きだしになった配線に通し、電工ペンチで「かしめ」ます。



予め熱収縮を通したもう片方の配線を圧着端子のもう片方に通し、こちらも「かしめ」ます。


最後に熱収縮チューブを端子部に通し、ライターで炙れば完成です。
これをバラバラになった3箇所施工し、無事本来の形を取り戻すことができました。


マイクのスポンジは、得意の100均で適当なものを探そうと思います。

これでポーチ、無線に引き続きヘッドセットが調達でき、「Soldier Intercom」が一通り揃い満足です。


PTTの線がグネグネになってしまっていますが、余剰パーツでもう1セットできました。


2つあっても邪魔なだけですので、どこかに嫁がせようか検討中です。
もしこんなニッチなヘッドセット(しかも完全ジャンク)が欲しい方がいらっしゃったら、ご一報ください(笑)

次に、せっかく手に入れたので実使用例を探してみました。
まず初期アフODA使用例で思い浮かぶのがこの写真です。


ODA995の任務出撃前の写真だそうです。
特徴的なPTTのおかげで、一発でこのヘッドセットが使われていることが分かりますね。
ただマイクの線が私の物よりも細い気がします。。
製造ロットによって仕様変更があったのか?それとも先述したようにヘルメットタイプのスピーカーマイク部を違う物に換装して使っているのかもしれません。
いずれにせよ「まんま同じ」では無さそうで残念です。

その他の使用例をマイPCのミリフォトフォルダをひっくり返して見ましたが、ODAの使用例が確認できたのは下写真くらいでした。


ヘルメット仕様、しかもODAではありますがアフガンではないようです。

この際DELTAでもCCTでもSEALSでも初期アフならいいと思い調べましたが、それすらも使用例が確認できず仕舞いです。
IC-F3S自体の運用例はそれなりにありました。




以前の記事でも取り上げた19th SFGのRANDY少佐ですね。この写真でもポーチにIC-F3Sが納まりきれて無いようで、バックルが留まっていません。
前回の記事で書きましたが、私の個体も入らなくて、もしかしたら他にサイズ違いがあるのか?と不安になっていましたが、この写真で安心しました。


この写真も上と同じ記事で取り上げましたが、同じく19th SFGのLayne Morris軍曹ですね。
56式の手榴弾ポーチに入っている無線は、よく見るとIC-F3Sだと思われます。
実物を入手して、サイズ感や詳細形状を知ったからこそ発見できました。
パラコードでフラップと固定している工夫がグッドですね。絶対真似したいポイントですね。

IC-F3S自体は結構使われていた模様ですが、ヘッドセットで運用していたケースはあまり無いのかもしれません。
折角入手したのに使用例があまりなく残念ではありますが、同時期に存在し支給等はされていたはずなので、初期アフ装備レパートリーの1つとして大切にしようと思います。
レプリカも無く、PRC148周りの各種ヘッドセットを持ってる方よりは数が少ないでしょうし、イベント等でも中々被らなさそうなところが救いですね。

また、IC-F3Sのアンテナは、とりあえず熱収縮チューブで割れた部分を覆い補修としました。


最後に番組を真似て、白いマーカーで落書きをしました。



一番好きなモビルスーツです。

小学生の頃MGの「量産型ゲルググ」が発売になった時、一番興奮したのが箱絵の右隅に「旧ザク」が描かれていた事です(笑)


「かっこいいCGの旧ザクが見れた!」と、トイザらスのプラモ売り場で鼻息を荒くしたのを今でも鮮明に覚えています(笑)
一年戦争も終盤のア・バオア・クー防衛戦に引っ張り出され、新鋭機と共に戦う古参機。そして後ろにそびえるグワジン級。
劇中でも同じ構図のシーンがありますが(確かギレンの演説中のワンカット。劇場版のみ?)、非常に妄想が捗りますね!


ガンプラの箱絵(特に昔のMSV)を見ると、子どもの頃から全く変わらず今でも心踊ります。
余談の余談ですが、量産型ゲルググは1/100旧キットにもグワジン級が「背後霊」として描かれています。


この「背後霊」シリーズは個人的に非常にツボです。
特にジオン水泳部の仲睦まじい感じがたまりません(笑)



その後、旧ザクがMGでモデル化された時は狂喜乱舞しました。
個人的にMGの中で最高傑作だと思っている「ザクⅡVer2.0」流用の「旧ザクver2.0」が出る日を私は今でも諦めず夢に見続けています。(本当に何度か夢に出てきました(笑))
ガンプラの思い出話を続けると、この記事があと20倍以上の長さになっても終わらないので、小出しにしていこうと思います。

最後は間口のせまーいガンダム話に壮絶に脱線しましたが(笑)、ひとまず最近私の中で盛り上がった無線周りの一連の記事はこれでひと段落です。
あとは実戦投入あるのみです!

お読みいただきありがとうございました。  


2018年03月28日 Posted by 4039  at 00:08Comments(4)装備初期アフガン自作,DIY無線機