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 Posted by ミリタリーブログ  at 

ホース・ソルジャー 装備考察



遂に公開されましたね。
早速観てきましたので、劇中の装備について書いておこうと思います。
映画の感想はネタバレ&かなりネガティブな内容になりそうなので後回しにします(笑)
一言だけ感想を述べるなら、残念ながら(予想通り?)数年後まで語られるような名作戦争映画には決してならないと思います。
言いたい事はたくさんあるので、映画の内容の感想については後日記事にしようと思います。

今回は劇中のODA隊員の装備を現状分かる範囲で考察しようと思います。
結論から言うと、所々「?」な部分はあるものの、ミリフォトや映像で見る本物と雰囲気は近く、個人的には非常に好印象でした。
日を追うごとに装備が徐々に汚れていく様は、芸が細かくてとても良かったと思います。

映画の感想はミリブロに限らず色々なブロガーの方が書きあげているでしょうから、私は「ミリブロガー」として「装備考察」記事をまず書いていきます(笑)
登場人物毎にまとめて考察していきます。

まずは主人公のミッチ・ネルソン大尉からです。


クリヘム終始イケメンでした。
冒頭の「机キック」はちょっと大根感出過ぎてて吹いてしまいましたが(笑)

この方は予告編から装備がある程度割れていましたね。
私の分かる範囲で装備品を下記に書いていきます。
・AAV
・BHI コマンドチェストハーネス(現行型)
・サファリランド6004 タンカラー
・THALES ハンドマイク
・CAMELBAK グローブ?
・DCU
・ECWCS フリース
・M4
・M9
・メーカー不明トレッキングシューズ
・CASIO PROTREK PRW-6100?


AAV
まずは一番目立つアーマーですが、なぜか海兵隊が使用していたAAVを着用しています。


パっと見でRANGER BALCSに酷似していますが、肩部を見れば一発で見分けがつきます。
下写真はRANGER BALCSです。


ネルソン大尉


初期アフODAでAAVを使用していた例は見たことも聞いたこともないので、ここは無難にBALCSにしてほしかったところですね。
チームメイトはちゃんとBALCS着ていますし。



とはいえ、年代は合っていますし、ぱっと見はほぼBALCSと同じなので映画の装備としてはかなりいい線いっているのではないでしょうか。
ちなみに、劇中のAAVやBALCSの挙動を見ると、膨らみや歪み方からプレートは入っていないように見受けられました。
敵はAKで武装していることは事前に重々承知していたはずですので、不自然に感じます。
まあ撮影の都合なのでしょうが、もしかしたら重量の都合等で実際の侵攻時もプレートは入れていなかったのか?少し気になりました。


BHI コマンドチェストハーネス


BHIのコマンドチェストハーネスは実際の使用例はよく目にします。



ただ、本作のチェストハーネスは2001年当時には存在しない現行型です。
現行型だとすぐ分かる特徴としては
・ファステックスがカラー&「BLACKHAWK」刻印入り
・裏面がパッド張り
・腰紐にウェビング付き



本作ではファステックスと腰ひものディテールから現行型と判断できます。



また、この色は旧型には無かったのか?実際の使用例を見かけた記憶がありません。
型の違いはありますが、モデル自体は使用例ありのアイテムですので、ミリタリー好き目線でもまあOKではないかと思います。


サファリランド 6004


アップで確認できていないので確信できませんが、おそらくちゃんと旧型です。
少なくともレッグパネルは旧型ですね。
これは年代も合っていて使用例もありますし、安易に現行型を使っていない所は非常に素晴らしいですね。


THALES ハンドマイク



2000年代中期以降の米軍特殊部隊では鉄板アイテムのイメージですが、初期アフ時に使われていたイメージは皆無です。
ここは無難に初期アフ鉄板の「ザ・受話器」H-250にして欲しかったところです。



無線は出てきませんでしたが、マイクとアンテナからPRC-148ということにしていいでしょう。


CAMELBAK グローブ?
パッと見でCAMELBAKのグローブだと思いました。



しかしプログラムや劇中画像を見ていると、手首部のロゴがどうにもCAMELBAKに見えません。。


これは後々DVDが出たら研究ですね。


DCU
肩部にポケットを移植した定番カスタム品です。
下にフリースを着こむのはカッコイイですね。
寒くなったら真似しようと思います。


ECWCS フリース


肩の切り込み、裾のループからECWCSのフリースと思われます。
少なくとも初期アフODA御用達のLEPフリースとは違うと思われます。
この型も年代的には存在し、実際に陸軍で使用例はあるようですが、ODAとしてはLEPのフリースを着て欲しかったです。
このフリースに関しては過去記事にしています。
初期アフガンフリース比較


M4



ACOG、PEQ2、ナイツグリップ、ウエポンライトと、ザ・初期アフM4を忠実に再現していますね。
ライトは最初SUREFIREの6Pかと思いましたが、友人の助言でM660ではないかという結論に至りました。


段差とギザギザが660の方が近い形状に見えますね。
年代的にも合っていますし、6Pよりもレアな認識なので、ここはとても感心しました。

スリングはあまり詳しくないので何とも判断できませんが、よく海兵隊放出でオークション等に出てくるものに似ています。


海兵隊用=固定ストック用のためなのか、ネルソン大尉のM4もストック側はパラコードで括り付けている所を見て、よりこのスリングではないかな?と思った次第です。

M4の描写は質感も上々で、薬莢も舞い飛び素晴らしかったです。


M9
しっかりM9活躍シーンもありました。



トレッキングシューズ
メーカー等詳細は勉強不足でわかりませんが、安直にデザートブーツではない所はリアル感演出に一役買っていると思います。


CASIO PROTREK PRW-6100?
これは映画のラストで一瞬映っただけなのであまり自信はありませんが、特徴的なフォルムと液晶が確認できました。


このモデルであれば2014年発売なので、完全にオーパーツですね。
まあPROTEKというブランドでいえば実際に着用例がありますので、チョイスとしては「惜しい」といったところでしょうか。

サクサクと登場人物を紹介していくつもりでしたが、一名分で結構な分量になってしまいました(笑)
何回かに分けて書いていこうと思います。
いずれにせよ、日ごろから初期アフミリフォトを隅々まで見ている変人でなければ(笑)、十分「リアル」と思える境地の装備であることは間違いないと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2018年05月06日 Posted by 4039  at 23:10Comments(0)初期アフガン映画ホース・ソルジャー