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ASOLO FSN95 GTX
今更感MAXですが、先日、長年欲しかったASOLO FSN95をようやく手に入れたので記事にしようと思います。
今回は初期アフ以外の時期で、しかもグリーンベレー以外の方にも参考になるかもしれない内容です。
当ブログでは大変珍しいですね。まあニッチなのは変わりはありませんが(笑)
この靴がどれほど米軍特殊部隊ファンにとって大切な存在なのかは、ネットで調べていただければ偉大な先人方が沢山説明や使用例を挙げてくれていますので、ここでは詳細説明は省きます。
TMCからレプリカも出ちゃうくらい「皆欲しいよね!」な靴ですよね。
とりあえず「だいぶ前から最近まで、あらゆる米軍特殊部隊が使ってる」という認識で間違いはないと思います。
先月号のコンマガでもグリーンベレー特集で紹介されていましたね。
非常につぶしが利くマスターピースなのでずっと欲しかったのですが、靴はサイズとの巡り合わせがあり、サイズが合っても躊躇する価格だったり、あとは痛ましい加水分解の惨状報告や「ソール交換の悲劇」を何件も目の当たりにしており、調達に二の足を踏んでいました。
ところが先日ふらっと彼の地の海岸を巡回していると、サイズOK、ソール状態も写真では問題なさそうな個体が、渡航費入れても諭吉さんが出動せずに済む価格で出品されておりました。
ほぼ脊椎反射的にBUY IT NOW!!!でした。
そして先日無事に届きました。
金具が少し錆びていたり、
一部綻んでいたり、
後ろにマジックで何か書かれてしまっていますが、
ソールの劣化に関しては問題なさそうです。
落書き含め全体的なやつれ具合は私にとってはむしろ「プラス」です(笑)
試しに夜中にこんなゴツい靴を履いて近所を急にダッシュしたりストップしたり、急にしゃがんだりジャンプしたり、ターンしたりスキップしながらニヤニヤ顔で徘徊しましたが、ソール含め全く問題なしでした。
もし誰かに目撃されていたら、今後のご近所付き合いには問題ありですが(笑)
サバゲはさらに過酷な負荷が掛かるのでまだ安心はできませんが、ひとまず「箸にも棒にも掛からない」状態ではなかったです。
先日のギアレボでちょうどMUNAGEさんがFSN95を履いていたので話を聞きましたが、MUNAGEさんの個体は入手当時「インソールに指がズブッと入る」状態だったそうです(苦笑)
そしてモンベルでソール張替えを行い、つま先のASOLO刻印が消えソールの色が一部変わるという世にも恐ろしい「アゾロあるある」を体験されていました。
この恐怖体験はFAT4さんもしておられ、以前ブログに綴られております。
「ASOLO FSN 95 GTX TAN vol.1」
「ASOLO FSN 95 GTX vol.2」
ちなみに盟友Bucket Head氏もFSN95を長年愛用していますが、彼の個体はガタひとつ来ていないそうです。
入手前含めた保管状態の差が大きいと思いますが、製造時期等によって品質自体にバラつきもあるのかもしれませんね。
ここまではまあどなたも「そんなの知ってる。」「ああ、あるある。」な内容だと思います。
ここから先は「おお」と思ってくれる方も数名はいらっしゃるかな?と思います。
今回、私は2004,5年以降のODA装備用にこの靴を調達しましたが、「一体いつから発売されたんだろう。ひょっとしたら初期アフでもあり?」とふと疑問に思いました。
そこでGoogle先生のもとを訪ね調べてみると、密林のFSN95の製品ページに「2001年にFusion 95の名で発売開始。同年米雑誌「BACKPACKER」にて受賞されました。以来名称を「FSN」に変更し改良を加えながら現在もトレッキングの定番ブーツとして販売が続けられています。」とあります。
この時点で「初期アフいけるのか!」と嬉しく思いましたが、同時に「ひょっとしたら同じ製品でも年代で仕様変わってるんじゃね?」という疑問も噴出しました。
これはもう旧装備好きの職業病ですね(苦笑)
ちなみに、「FSN」は「Fusion」の略だったんですね。
これを覚えておけば、「あれ?FNSだっけ?いやそりゃフジテレビか」という不毛なセルフツッコミをしなくて済みますね(笑)
次に、Amazonの説明文で手に入れた「2001年にBACKPACKERで受賞した」というのを手がかりにGoogle先生を再訪しました。
するとなんと、まさに説明文にあった「BACKPACKERの受賞記事」そのものを見つけることができました。
BACKPACKERの2001年4月号にこの記事が載っていました。
これはもう「動かぬ証拠」ですね!
FSN95は2001年4月以前に存在していたというわけなので、9.11以降のFSN95の「オーパーツかどうか問題」に関しては何も心配無しという結論でいいと思います。
この記事の写真から見る限り、今回私の入手した個体と当時の個体でははっきりした仕様の違いは確認できませんでした。
この記事をご覧になっている方でFSN95を持っている方がいましたら、是非お手持ちの個体と写真を見比べていただければと思います。
どこか違う場合はコメント等いただけるととても嬉しいです。
正直初期アフ(個人的には、~2002年いっぱいくらい)ではオーパーツで使えないと思っていたので、まさか余裕で存在していたとはまさに「棚からぼた餅」状態です。
期せずして初期アフ靴コレクションが増えました。
履き心地も足全体が程よい締め付けで包まれる具合が相当良く、重さもサバゲ使いでも十分許容範囲で、無事に超お気に入りになりました。
彼には永く現役でいてもらう為に特別アンチエイジング部屋を用意しようと思います(後日記事にしようと思います)。
また、万が一の場合は微妙に変わってはしまいますがソール張替えができ、実用性は保てるのも保険が効いていると思えば嬉しいところです。
張替えによるロゴ消失と部分的に色が変わる問題に対しては先手を打って、ロゴ部を型取りして複製等が出来るかや塗装手法等の検討を進めておきたいと思います。
あとはゲームに投入して一発で「バリッ」と行かないことを祈るのみです。
ちなみに今回「BACKPACKER」の2001年4月号は全紙面を確認することができたので、他のページも見てみると色々ミリオタ知識として貴重な情報がありました。
GERBERの広告ページがあり、この時期のロゴが確認できたり、
CAMELBAKやORのロゴも確認できたり、
MERRELLのカメレオンの当時のモデルが分かったり、
(たしか以前morizoさんがコレ履いていたと思います。すごい!)
DANNER等の当時のモデルを確認できたり、
同じく米軍御用達のPetzlのTikkaも受賞していて特集されていたりします。
思いの外当時のアウトドア雑誌から得られた情報が有用で、1ページ1ページ捲るのがとてつもなく興奮しました。
中学生の頃、友達から「ふたりエッチ」の10巻を貸してもらって読んだ時と同レベルです(笑)
もっと興奮したいので、昔のアウトドア雑誌をかき集めてみようかなと思いはじめました。
各メーカーのロゴの変遷とかも分かってくるかもしれないので、研究しがいがありそうです。
先日の記事でも書きましたが、実はネットでは簡単に入手できないような情報が書籍には沢山眠っている良例だと思いました。
今後また何か判明しましたら都度記事で紹介していこうと思います。
お読みいただきありがとうございました。