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 Posted by ミリタリーブログ  at 

ガンキャノン最初期型 近代化改修



先日からガンプラ専用のSNSにも登録してみました。
GUNSTA」というSNSです。


トップページは新着順にユーザーがアップした作例写真が並び、クリックすると詳細ページに飛ぶ、というシンプルな内容です。
色んな方の創意工夫を見させていただき大いに刺激になりますし、自分の投稿にいいねやコメント等を貰えるとやはり嬉しいものです。
私のページは下記になります。
https://gumpla.jp/author/4039

私の投稿する内容は基本このブログのガンプラ記事の簡易版みたいな感じなので、このブログをご覧いただいている方は見ていただく意味は特に無いと思います。

コロナが収束するにつれて息を吹き返すと信じたいですが、ミリブロは全体的に最近勢いが衰えていると感じています。
ミリブロ公式NEWSが長い間一切更新されないのも、なんか寂しいというより不安になりますよね(苦笑)
今は対処したのか収束しているっぽいですが、しばらくファッション系のわけわからん広告記事(自動生成?外国人?)が乱発していたりもしましたし。

告知もなくいきなり閉鎖、という事はないのでしょうが、今のうちにガンプラ部門だけでも避難先的なモノを用意しておこうと思った次第です。
一応このブログ全体のバックアップも管理画面からの書き出し機能で取ってはいますが見知らぬフォーマットで、無知な私にはちょっと不安です。
何か良いバックアップの方法をご存知の方がいらっしゃったら教えていただきたいです。
折角3年半近くマメに更新しているブログなので、仮に場所が変わるとしてもうまいこと引っ越しして永く続けていきたい所存です。

では、本題に入ります。
前回に引き続き、今回も連邦MSを作りました。








オリジンHGのガンキャノン最初期型です。


合わせ目も工夫されている割りに部品構成もシンプルで組みやすく、かつ可動範囲も広く、かなり優秀なキットだと思います。
素組みでも色分けほぼ完璧、マーキングシールも沢山付属していて十分見栄えします。
ちなみに下画像が素組みでシール貼っただけの状態です。既にかなりカッコイイですね。


地味に感心したのは、肘や二の腕、ヒザ関節が絶妙な隙間を保ち各部品擦り合わないようになっており、塗装して動かしても剥げないようになっている所です。
各関節の保持力もしっかりしており、塗った後も余計なストレスなく動かせるのはかなり気持ちがいいです。
基本工作としては、頭部、肩、ふくらはぎの合わせ目消しと頭部アンテナのシャープ化くらいでした。

ガンキャノンと言えば、一年戦争時ガンダムの兄弟機的な立ち位置で高性能機のイメージがあります。
しかし、オリジン版では連邦軍が開戦前に開発した最初期のMSという設定です。
型番も違い、アニメ設定はRX-77ですが、OVAに出てきた本キットはRCX-76です。
MSDの公式サイトを見ると、後継機にRC-77ガンキャノン前期型という文字だけありますが、設定画等はまだ無いようです。


設計思想も白兵戦MSの中距離支援という役割ではなく、走破性を高めた主力戦車という位置付けだった、というのが公式設定です。
実際漫画、OVA版共にザク相手にコテンパンにされます。
本キットのRCX-76-02も劇中でめちゃめちゃにやられます。










まあ相手がシャア、ラル、黒三という超胸アツコラボ部隊なので、全く歯が立たないのも無理もないでしょうが。




最初期の連邦MSということで、マニピュレータは3本指の頼りないものです。


バックパックも大柄で野暮ったく、バーニア的なものも見えずいかにも鈍重です。


アニメ版設定(HGUCキット)のガンキャノンであれば、すんなり高性能機だと言い張れるのですが、HGUCキットはモモがやたらと細くてアンバランスな感じがします。


片やオリジンガンキャノンは超がっしりした足腰です。


この2体のいいとこどりでミキシングする人が多いようですが、そこまでガンキャ愛がある訳では無いので、好みの体型のオリジン版1体のみ調達しました。
オリジン設定となると、そのままでは旧式過ぎて戦争後期のMSであるジム達と一緒に並べるには違和感が出てしまいます。
そこで、下記のようなオラ設定(妄想設定)を考えてみました。

0078年の「スミス海の戦い(上述のシャア達にボコボコにされた戦闘)」でガンキャノンの運用思想の欠点が浮き彫りになり、連邦軍のMS開発方針は大きく転換されました。
(OVAではここでテム・レイが大手を振って「ほら、ガンキャはコレジャナイって言ったじゃん、ガンダム作ろうガンダム!」と首脳陣を押してV作戦発動の流れになっていたと思います。)
一夜にして主力機候補の座から転がり落ちたガンキャノンですが、既に連邦軍はアナハイム・エレクトロニクスに対して数十機のガンキャノンを発注してしまっていたのでした。


月面のフォン・ブラウン工場で生産されたガンキャノン最初期型達はルナツー要塞へ納品されましたが、そこから一部は各拠点に試験的に配備されたものの、一部はそのままルナツーの防衛隊という二線級の扱いを受けていました。


0079年1月に開戦し11月にオデッサ陥落、地球圏の戦いは収束し一年戦争は佳境を迎えます。
連邦軍の宇宙反攻作戦の発動に伴い、一機でも多くのMSが必要な連邦軍は、ルナツーに残されていたガンキャノン最初期型を前線部隊での使用に耐えられる改修を施しました。
といった感じの妄想開発経緯ストーリーです。

戦車の延長線上という設計思想なので、そのままではMS同士の宙間戦闘において機動力が話にならないです。
また3本指のマニピュレータは汎用性が乏しく、この時点の連邦製MS用火器が満足に扱えません。
そこで、下記を改修ポイントとしました。
・軽量化&機動力増強の為、キャノン搭載機構を含むバックパックを総取り換えし、ジム用の新型バックパックを加工し搭載
・ある程度の接近戦を想定し、小回りが利くようアポジモーターを脚部に増設
・マニピュレータを5本指の連邦標準規格に換装
・外観上は変化ないが、ジェネレータ周りも小型軽量の新型に換装し出力UP
・キャノンは新型バックパックのジョイント規格に対応したキャノンを搭載(サイド7に在庫があったV作戦の試作品)

上記改修を施すことで火力を向上させつつジム等の現行機と足並みを揃え、直接援護出来る能力を持たせる事が狙いです。

マニピュレータ換装&ジェネレータ出力に余裕が出来たことにより、ビームガンやR-4ビームライフル等、最新のビーム兵器を運用できます。




ガンキャノンにスナイパーライフルって、ありそうであまり見ない組み合わせですよね。

バックパックはちょうど我が家に余っていた、もとい特殊部隊向けに開発されたジム・ナイトシーカーの物がベースに使われ、ルナツーの在りもので組まれています。


通常のジム用のバックパックでは、本体重量分ジムより遅くなってしまう為、6基ものバーニアを備える高出力型のバックパックをあつらえました。
(我が家に通常ジムの余り部品が無かった為です)

脚部にはアポジモーターを増設しています。


これは推進器ではなく、姿勢制御の補助的な役割を担います。
本来の運用想定より交戦相手の機動力が高く、かつ交戦距離が短くなるので、スピードだけでなく小回り性能の向上も求められました。
しかし、ガンキャノンは鈍重な手足のせいでAMBAC(ガンダムを人型たらしめるガンダム界の技術設定。詳しくはwiki等でお調べください。)性能も低いので、増設したアポジモーターで姿勢制御性能を補うという考えです。
燃費は悪くなりますが幸い装甲が空間装甲だったので、そこを埋める形で推進剤を搭載している、という何とも都合の良い脳内設定としました。

格闘武器は、ビームサーベルを持ったところで満足に斬撃出来ないので搭載していません。
その代わり近接戦闘時の自衛用として頭部バルカンと共に、開発当初から搭載されていた肩部バルカンを残しています。


バルカンの砲弾はサラミス等に搭載されている対空機関砲と同じ規格で、ビンソン計画の一環で開発された新型の対MS用徹甲弾を装填し、当初より対MS攻撃力はUPしている、というオラ設定です。
上記の姿勢制御性能の向上により命中精度も向上し、生半可な敵MSには容易に格闘の間合いに入らせない程度の自衛能力は持ち合わせています。

旧式とはいえ、贅沢にコストを掛けた試作機だったのでポテンシャルは高く、対MS戦術に適用させた改修を施したことで通常の量産型ジムを凌ぐ戦闘力を手に入れました。
中距離を強力にカバーできる高性能機に生まれ変わった本機は特殊部隊に配備され、チェンバロ作戦、続く星一号作戦と従事し、ジム隊の突撃支援やボール砲兵隊の護衛、ジムキャノン部隊との協働等マルチな活躍をし、スミス海の大敗で着せられた汚名を見事一年越しに返上しました、めでたしめでたし。
といった感じのストーリーを脳内で繰り広げております。
いくつかオリジナル設定機種が溜まったら、本家MSVっぽく設定集をまとめてみたくなってきました(笑)

ちなみに型番はキットはRCX-76-02なので、改修版ということでRCX-76-03という架空の型番を付けました。

工作内容は基本的には今まで作って来たキットの余剰品を寄せ集めた感じです。
前回の素ジム製作で主要部品を供出し、にっちもさっちもいかなくなったナイトシーカーとガンダムの部品を供養したいという気持ちが強かったです。






ネットでキットの構造を調べてるうちにバックパックが交換できそうだと分かり、今回のガンキャ改修型計画をGOしました。
キットのキャノンはバックパックに付いている構造だった上、キャノンが1門しか入っていなかったので、早々に元のキャノンはバックパックごと降ろすことに決めました。
代わりにガンダムで余っていたショルダーキャノンは交換後のジムのバックパックに小改造で付けられる構造でした。


「ガンキャノンなのにキャノンが無い」というのも謳い文句として面白いなと思いましたが、ビジュアル的にあまりカッコ良くならなかったので取り付けました。
同系列のキットは気軽にパーツ交換で遊べて楽しいです。
ガンプラの醍醐味の一要素でもありますよね。

色はキットのグレーが渋くてそのままでも良かったのですが、せっかく改造したのでガラッと印象も変えたいと思い、グリーンにしました。
上記の妄想設定では特殊部隊配備なので、以前作ったスナカスと同じテイストに落ち着きました。




ガンキャノンはそもそも特殊な井出達なので、グリーンカラーにして更に特殊感が漂っていい感じです。
ラインマーク等はキット付属のものはテトロンシールで嫌だったので、同じ版下の水転写デカールを格安で調達しました。
こういう時コピー品天国の中国は良い国だなと思います(笑)

以前作った先行量産型グフ然り、オリジナル妄想設定を練ってカタチにするのは本当に楽しいです。


そろそろリビングの飾りスペースも手狭になってきたので、玄関近くに支部を置こうと思います。
お読みいただきありがとうございました。  


2020年09月22日 Posted by 4039  at 19:00Comments(0)ガンプラ

ジム リアルタイプ風



先日から始めた、今更感MAXというか逆に2周回って新鮮なPS2ゲームのジオニックフロントですが、着々とSランク攻略が進んでいます。
全59ミッション中、Sランク未取得は残すところ後5ミッションになりました。


敵の配置や装備、ルートが把握出来ていないとSランク取得は不可能なので、基本トライ&エラーの覚えゲーになります。
「覚えゲー」とか書くと単調で作業的な内容と感じてしまうかもしれませんが、これこそがこのゲームのキモというか、快感を感じられる仕組みになっています。
敵の装備や配置、挙動に関してランダム要素(運要素)が皆無なので、一度失敗して「じゃあ次こうしよう」とフィードバックした内容はほぼ100%うまく働きます。
つまりPDCAサイクルがとてつもなく綺麗に回せます。
ミスる事はまず無い程度の適度なアクション要素もあるので、ダイレクトに「思い通りにいった感」が脳に心地よく響き、成功体験が病みつきになります。

複雑過ぎる要素や難し過ぎるアクション操作要求は、時としてプレイヤーのやる気を削いだり、過度なストレスを感じる原因になってしまうと思います。
(それ故に達成した時の快感も増幅するという側面はあるとは思いますが。)
特に、どんなに対策しても最終的に運が左右する要素に関しては、個人的には物凄いストレスを感じます。
なんかコンピュータの掌の上で転がされているというか、努力が直接的に報われている気がしないのが嫌です。

SEKIROは超高難易度で挫折者が多い事で有名なゲームですが、私はドハマりしました。


数えきれないくらいの回数死ぬ難しさでしたが、決して理不尽ではなく「良質な難しさ」だったからハマったのだと思います。
ボスの動きのパターンを覚え対策を講じ、的確に実践しない限り絶対に倒せませんが、逆に実践出来れば運は関係なく絶対に倒せる仕様でした。
難しくリトライ回数は非常に多いですが、一回一回努力した分がしっかり成果に結び付いている感覚が非常に心地よく、のめり込んだのだと分析しています。

ちなみにトロフィー機能を見れば、大体何割くらいの人が最後までクリアしたか分かります。
なんと25%程度の人しか全クリしていない事がわかりました。
(ネットに繋いでいないユーザーはデータに含まれませんが)
こんなにも多くの人が途中で投げ出しているとは驚きました。
まあマリオ2なんてもっとクリア率低いんでしょうけど(笑)


ゲームだけでなく、勉強でもスポーツでも仕事でも、努力が報われたと思えてこそもっと頑張ろうとなり、更なる高みに登れますよね。
自分の子供にも部下にも、そのような「正のスパイラル」に乗ってもらえるよう図らっていきたいところです。

ちょっとカッコつけた事を言ってみたところで、本題に入ります。
先日発売されたプレバンキットのジム・ナイトシーカーをベースに、オリジン風味の「素ジム」を作ってみました。








基本ナイトシーカーの部品流用で、胸部とバックパックと武装をガンダムから分捕りました。
数か月前にナイトシーカーのキット情報が発表されたその日から、リアルタイプジムへの改造を構想していました。


胸部とバックパックさえ何とかすれば、後はまんま素ジムです。
発売され中国でも無事キットを入手でき現物確認しましたが、思惑通りでした。
無事にこうして形に出来て感無量です。

切った貼ったの工作が必要だったのは胸部だけで、かなりお手軽ミキシングです。
(ガンダムとナイトシーカーの2体を使うので、コストはお手軽ではありませんが...)

ナイトシーカー付属の頭部バイザーが青かったので、MSVのリアルタイプ風のカラーリングに仕上げました。
トップ画のポーズはMSVキットの箱絵オマージュです。


ちなみにMSVキットは公式の作例でこんな感じです。


「味がある」と言えばそうなんですが、やっぱり今の目ではちょっと満足できませんよね。
このキット見てから今回作ったオリジンジムを見ると、まあよくここまでモダンになったわねと思います。

ジムと言えば緑のバイザーに鮮やかなレッドの胸部、頭と手足腰は「ジムの色」としか形容できない色合いのグリーンが一般的なカラーです。


ただ、私は子供の頃からこの「ジム色のジム」があまり好きではなく、足腰手足はガンダムと同じ白い方が好きです。
モールドやディテールが多く、ウェザリングされてばっちいと尚良しです。
小学生の頃に読んだ近藤和久先生の「MS戦記」に出てきたジムのおかげで、私のジムに対する性癖が決定づけられました。


ブルーディスティニーやコロ落ち等々、「外伝」と言われるシリーズは今でこそ沢山ありますが、この作品が所謂元祖のようです。
クライマックスのジャブロー降下作戦でのジム登場のシーンは何度も何度も読み返し、脳裏に焼き付いています。
密林での死闘が繰り広げられます。






ミリタリー感ばっちりのこれらのジム達に、小学生の私は相当影響を受けました。
ジムは汚れていてなんぼ、という定説が私の中で植え付けられました。

ちなみにMS戦記は他作品(たしかZ)の連載開始の都合上、なんとも尻切れトンボな感じになってしまうのが残念です。
ジャブロー降下作戦の後、宇宙へ撤退したところで終わってしまいます。
本来であればここからソロモン、アバオアクーと転戦し大盛り上がりになったのだと思います。
実際は唐突に最終ページに主人公が搭乗したゲルググの残骸が寂しく描かれ、「彼の安否についての記録は確認されていない」という一文で締めくくられます。


小学生当時はこの終わり方がすごく切なくて、しばらく「MS戦記ロス」になったのを覚えています。
だいぶ経ってから、無事生きていてこの後も逆シャアの時代まで永く戦い続けている事を知りました。
今になって穿った見方をすれば「せっかく掘り下げたキャラだし、他の作品でも使い回せるかも」という思惑でとりあえず生死不明にしておいたんじゃ、とか考えてしまいます。
そういう考えが頭に浮かんだ時点で、心に残る切なさなんて微塵もありませんね。
子供の頃は純情だからこそ、強烈な思い出が多いんでしょうね。

この近藤版ジムに近しいテイストである、リアルタイプジムのカラーリングは必然的に好みです。
数年前HGUCで一部の機種がリアルタイプのリバイバルキットで出たので、いつかジムも出てくれる日を夢見ています。


もう少し大きくなった中学生になった時も、ジム愛を大いに刺激された出来事がありました。
以前の記事でも書いた富士急ハイランドのガンダム・ザ・ライドです。


ここに出てきたジムも悶絶するほどカッコよかったです。


ほぼMGのVer1.0造形のはずなので、入手して当時の私の工作技術では再現できなかったこの2機を再現したいです。


しかし旧いキットで永らく再販掛かっていないようで、こっちでは全然売っていません。。
キットとザ・ライドの設定資料集を入手でき次第、取り掛かりたいキットのひとつです。

そんな訳で、私のジム性癖は完全にリアル系ミリタリーテイストなのです。
そもそもガンやミリタリー好きになったのも、こういうミリタリーテイストのガンダム作品の影響が大きかったと思います。
もちろん80~90年代を代表する戦争映画やアクション映画、あとはこち亀からも多大な影響を受けていますが。

そろそろキットの話に戻します。
バンダイはあと胸部さえ新規造形すれば、他のジムキットの金型流用で素ジムをキット化出来るはずです。
おそらくちょっと待っていれば公式キットとして出てくると思いますが、我慢できませんでした(笑)
ただ「絶対出るだろ!」と思ったキットが意外と出なかったりするんですよね。。
(MG旧ザクVer2.0が待てど暮らせど未だに出ていないのは非常に残念です)

切った貼ったの改造をしたのは胸部の1パーツのみです。
ナイトシーカーの表面部を切り取り、ガンダムのコックピットを削り擦り合わせて接着、隙間をパテで埋めました。




同系列キットなので面の角度や広さ、幅等全て同寸だったので簡単でした。
コックピット以外もガンダムの胸部とジム系胸部(カスタム系ジムではなく、ジムキャノン胸部)とはディテールが違いました。
私の腕では細かくやっていくとドツボに嵌りそうだったので、目立つ首両横のショルダーマグナムとバルカン部を削り落とすのみで妥協しました。
オリジンガンダムは首の両横にバルカンとショルダーマグナムという装備がついています。
これらはいかにも試作機的な贅沢な装備で、量産型のジムでは当然オミットされただろうと想像し、削り取りました。


ラインマークや各種数字マーキングは特に何も設定は考えず、リアルタイプジムの絵と説明書の作例を眺めながら、手持ちのデカールを思うままにペタペタいきました。


今回、2度心が折れかける失敗をしました。
ひとつはラインマークです。
マスキングテープでマスクして塗装しましたが、テープの質が悪く(スーパーでひと巻15円!)、線が細く貼り付け面積も小さかったので貼り付け面に隙間ができてしまい、非常に汚くなってしまいました。


白と赤の塗料で筆塗である程度はリカバリーできましたが、ガタガタの線を見れば見る程目を背けたくなり、ここで一度心が折れかけました(笑)
最終的にはがっつりウェザリングして、個人的にはなんとか見るに堪えるレベルにまでは誤魔化せたと思います。

次に基本塗装、デカール貼りまで終わった後のトップコート塗装で大失敗をしました。
デカール貼り終わる頃にはかなり出来上がって来ていて、早く完成形を見たくて加速度的に気がはやってしまいます。
トップコート塗装は失敗すると誤魔化しが非常に難しいので、失敗しないよう万全の環境が整った時にやるべきなのは良く理解しています。
分かってはいるのですが、飲み会でしこたま飲んで酔っぱらって帰って来た日に、つい我慢できずやってしまいました。
悪い事に雨上がり直後だったので湿気が高く、塗り方も雑で見事に盛大に白化してしまいました。


これは「かぶり」といいます。
塗料を塗布した際、溶剤が蒸発する際に気化熱によってパーツが冷えます。
湿度が高いとこの時生乾きの塗面が結露し、水滴と混ざった状態で乾燥して白化してしまいます。
単純に塗料の攪拌不足で艶消し剤がダマになっていたり、厚塗りし過ぎた場合も時も同じように白く濁ってしまうようです。
あとはウエザリング工程を残すのみの所で、本気で心が折れかけました。
今回たまたま白い部分が多い仕様で本当に助かりました。
白被りが赤やグレーの部分は塗り直したり、番手の高い紙やすりを慎重に当て、クリア層のみ削り落とす等して何とかリカバリーしました。
暗色が基調だったら、一度塗膜をある程度削った上で塗装からやり直しになるところでした。

プラモで焦りは本当に禁物ですね。
小学生の頃から自分に言い聞かせ続けてはいるのですが、まだ直りません(苦笑)
最近は同時に2つのキットに仕掛かる事で、片方が乾燥等で進められない間はもう一方を進めて気を紛らわしていましたが、今回はこのジムしか仕掛かっていませんでした。
自制心をもっと鍛えなければいけませんね。

以前製作した、同シリーズのジムスナイパーカスタムと共演です。


スナカスは少数生産のエース向け機体です。
カラーリングや武装からも、特殊部隊といった設定が似合います。
一方、ジムは一般部隊感丸出しです。
ミリフォトでも特殊部隊と一般部隊が一緒に映っていると、特殊部隊の特殊感がより際立ちますよね。
敢えて不釣り合いな2体をこうして並べるのも、戦場のリアル感が出ていいかなと思います。

スナカスが登場したのは一年戦争末期なので、ア・バオア・クー決戦時の一コマといったところでしょうか。


ジオン軍にはキマイラ隊のような少数精鋭の遊撃部隊が組織されていました。


旧日本海軍も新鋭機とエースパイロットを集めた第343海軍航空隊を組織し、戦争末期の本土防衛で活躍しましたよね。
キマイラ隊を見るに、そんな感じの用兵思想が大戦末期のジオン軍にもあったのではないかなと想像しています。

余談ですが343航空隊を題材にした映画「太平洋の翼」は、旧い映画ですがストーリーも特撮もなかなか見ごたえがあり、面白い映画だったと記憶しています。


円谷英二特撮、三船敏郎や加山雄三や渥美清まで出てくる超豪華な映画です。
アマプラ等でも見られるので、興味ある方は是非。

ジオンのエース部隊の攻撃によって連邦軍の前線が一部崩壊し、そこの火消しに派遣されたのがこのスナカスの特殊部隊といったところでしょうか。
隊列を再編中のジムに状況を聞いている、といったイメージです。
せめてもう1体くらい同じジムがいればもっと雰囲気出せそうですが、かなりコスト効率の悪いニコイチなのでもうやりたくありません(苦笑)
おとなしく公式で素ジムが出る日を待とうと思います。
もしくは写真合成で複製ですかね。

オリジン系連邦MSはカッコいいんですが、ジム系もガンダム系も、基本どれも構造が同じなので変わり映えが無く、作っていて飽きてきます。
なので、そろそろ同じオリジン系列のガンキャあたりに手を出そうかと思っています。


なかなか設定の練り甲斐がありそうなキットなので、調達前から色々想像が膨らみます。

お読みいただきありがとうございました。  


2020年09月17日 Posted by 4039  at 18:51Comments(4)ガンプラ

戦車のガンプラ



前回の記事でも書きましたが、最近PS2のジオニックフロントが無性にやりたくなったので、中古のPS2とソフトを入手しプレイし始めました。




PS2はこっちの通販で中古を買ったのですが、本体の成形がヒケていたり印刷が歪んでいたりして、「PS2ってこんなちゃちかったっけ?」と首を傾げました。
もしかしたら海賊版を掴まされたかもしれないです(苦笑)
まあ普通に起動できているので今のところ文句は無いですが。
コントローラも妙に軽い気がしますが、これはバッテリー入りのPS4に慣れ過ぎただけなのかもしれません。

出力端子は昔懐かしい「赤白黄色の線」のみで、家にあるTVやモニターには入力できません。


今だと何歳くらいからこの線を知らない世代になるんでしょうね?
便利な事にPS2専用品でHDMI変換コネクタが流通していますので、特に悩まずに済みました。


ジオニックフロントは日本正規品が100円ちょっとで入手できました。
他のPS2ガンダムゲームも100円だったので、10本程度まとめて購入。
送料は宅急便でまとめて150円くらいでした。
宅急便は人件費が安いからなのか、大体日本の4~5分の一くらいです。
上海から今住んでいる広東省まで陸路で1500km程度、日本で言うと福岡から仙台くらいまでの距離ですが、60~100サイズくらいの通常の荷物であれば送料は100~150円程度です。

とりあえずストーリー一周目をクリアし、二周目とシミュレーター攻略中です。
各ミッションにはスコアがあり、クリア時にE~Sランクがつきます。
一定条件を満たすことで使えるキャラやMS、武装、ミッションがアンロックされていきます。
ストーリー一周目と二周目各13ミッション+シミュレータ33ミッションを全てSランククリアしないと要素フルコンプはできず、アムロの乗るガンダムを自由に操作する事は叶いません。

旧いゲームなのでネットに攻略情報はほとんどなく、youtubeで攻略プレイ動画は結構あるっぽいですが、人のプレイを見てそのまま真似してやるのは流石に作業ゲー過ぎて何が楽しいのかわからないので、自力で頑張ろうと思います。
今全体の1/6くらいSランク取得しましたので、ガンプラの片手間にコツコツやっていこうと思います。
やればやるほどハマっていく、まさに「スルメゲー」です。
ソフト発売当時の中学生の自分にはオールSランク取る根気は無かったので、約20年越しに雪辱を晴らそうと思います(笑)

それでは本題に入ります。
今回はガンプラですが戦車を作りました。
ジオン公国軍の戦闘車両、マゼラアタックです。

今回はEXモデルを入手しました。
内容はマゼラアタック2両と、ザク等のMSに持たせられるマゼラトップ砲2門、フィギュア数体となっています。


EXモデルというのは、サムソントレーラーや、ルッグン、オッゴ等、普通に考えればガレージキット(原型を型取りしてレジンキャストで複製する手作り生産キット)でしか市販されないようなガンダム界のニッチメカを、バンダイが通常のキット同様金型を起こし射出成型で生産、販売するという狂気の神懸ったシリーズです。






極一部の人間以外一瞥もくれないようなラインナップですが、皆大好きなガンダムやザクと全く同じようにお店で買え、作れる訳です。
当時学生だった頃は「うわー、マジ地味だし妙に高いし。こんなキット出す暇あるんだったら他のカッコイイMS出せよ。。」くらいにしか思いませんでしたが、社会人になってそれなりの規模のメーカーに勤める身になって、このシリーズの凄さを感じます。

具体的な数字は全く分かりませんが、思うに売れ筋のキットの100分の1にも満たない生産数なのではないでしょうか。
それを通常のモデルと同じ工程で生産、出荷し流通させているはずなので、価格が高いのも納得ではあります。
高額なのはバンダイがぼったくっている(利益率を上げている)訳ではなく、おそらく少数生産でMOQ(最低発注数量)も小さいので、金型等の設備資産償却や各種段取り費や運送費が単価あたりに多く載っている為だと思います。
バンダイの経費管理方式は知る由もありませんが、もしモデル毎に開発設計の試作費や人件費も単価に載っているとしたら、ここも少数生産であればあるほど原価が上がるはずです。
こんな数の出ないキットでぼったくっても、メーカーも客も何一つ良い事無いはずですし、おそらく諸経費が載りまくって原価が超高いんでしょう。

なので、こんなニッチで高額モデルを出すのは全然儲ける気がないというか、むしろ慈善事業にすら感じます(笑)
勿論クオリティには手抜かりは無く、むしろ愛を感じる拘りが詰まっています。

定価は今回買ったマゼラアタック2両セットで、HGUCのZガンダムとMK.Ⅱ二体買うのとほぼ同値です(苦笑)




ガンプラで数千円使うレベルのファンが100人いたら、多分99人以上はマゼラではなくZ&MK.Ⅱを選びますよね。
その1人以下のニーズは通常、小さい工房や個人レベルが製作販売するガレージキットや、別キットをベースに改造したりして賄われます。
猛者はゼロからプラ板やプラ棒でスクラッチしたりもします。
それを本家本元が通常のインジェクションキットで出したというのは、驚くべき、賞賛すべきことだと思います。

そんなニッチ需要まで救わんとするバンダイの気概を感じる奇跡の珍品名品を、今回無事中国で入手でき、遠く静岡に向けて一礼し製作を開始しました。

構造自体は今まで作って来たMS達に比べればシンプルなので、2両同時製作もさほど苦になる作業量ではなかったです。
戦車模型なのにスナップフィットで、ある程度バラバラな履帯ですらスナップフィットで繋がり(最終的に接着剤で固定)、このあたりは流石バンダイといったところです。


1/144スケールですが、マゼラアタック自体の設定が戦車としては異常に大きいので、1/48あたりの実在戦車の模型を組んでいるくらいの感覚でした。
同スケールのM1エイブラムスと並べている写真がありました。


お化け戦車ですね(笑)
エイブラムスもWW2の中戦車クラスに比べれば1.3~1.5倍程度の図体のはずなので、まあマゼラアタックは規格外のデカさです。
3年程前出張でロンドンへ行った際、空き時間に博物館で本物のT-34/85を拝んだ時は「デカいなあ、カッコいいなあ!」と感動しましたが、マゼラは実際対峙したらもっと度肝を抜かれそうですね(笑)


マゼラアタックはMSの数量不足を補うために開発されたはずですが、これ作るコストはザクとたいして変わらないんじゃ、という気もします。
連邦軍のMS投入を見越した設計思想では無いと思いますし、何と戦う想定でこんなにデカい戦車にしたんでしょうか。
開発時の仮想敵は無論連邦軍だったはずで、連邦軍の主力戦車は61式戦車でした。


マゼラと61式戦車もかなり大きさが違います。


61式戦車と対峙するにはオーバースペックというか、場合によってはデカい図体のせいで不利になるんじゃないかと思ってしまいます。
ただ、ジオン軍はザクが陸上戦力の主役で主力戦車的な役割も担っていたはずなので、マゼラはそもそも主力戦車としての役割はなかったと考えるのが自然だと思います。
そう考えるとザクを支援するのが役目となるはずで、ザクの進軍速度に追従する事ができ、多種多様な砲撃や柔軟な陣地転換で、電撃的なザクの侵攻を手助けする自走砲的な役割を果たす事がマゼラに求められていたのかもしれません。

ザクは公式設定では走行速度85km/hです(意外と鈍足です)。
その速度に合わせて走行でき、なるべく大口径の砲と多くの砲弾を搭載する事を考えた結果このような巨体になったと考えれば、まあ個人的には納得がいきます。
もしくは本来1Gの重力下で運用する想定は無く、月面やコロニー等1G以下の環境での運用を想定して設計したので「馬力余りまくりだし、折角なら大きくしようや!」的なノリだったのでしょうか(笑)

砲塔部分はVTOL機となっており、垂直離着陸が可能です。


まあびっくりメカな訳ですが(笑)、真面目に考えて被弾確率の最も高い砲塔にジェットエンジンや燃料を積むという点からも、最前線で壁役となって撃ち合うには全く向いていない車両と言えそうです。
逆に後方支援車両と考えれば、「空飛ぶ砲塔」のおかげで通常の陸上兵器では考えられないような射線を実現し敵に想定外の一撃を加えたり、時には偵察機や観測機代わりに運用したりと中々有用だったのではないかと思います。

こんな感じで、地球から遠く離れ重力から解き放たれたスペースノイド達の、斬新な設計思想がふんだんに盛り込まれたマゼラアタックに思いを馳せながら、粛々と製作を進めていきました。

戦車模型の宿命ともいうべき、車輪周りの単調な作業はこのキットでも健在でした。
履帯はドラゴンモデルのような全部バラバラでは無く、ある程度繋がった状態の部分もあるので楽な方ではありましたが、2両分一気にやったのでまあ飽きました(苦笑)
しかも側面を装甲が覆うので、組んでしまうと半分近く見えなくなるというオチがつきます。


見えない所はとことん手を抜きたい性分なので「無駄な事させられた!」感が強かったですが、逆に言えば「見えないところまで作り込まれている」わけで、キットの完成度としては高いという事ですね。

成形色はタンカラーとグリーンでそれぞれ違いましたが、以前製作したF2ザクや先行量産型グフと並べたいので、どちらもタンカラーにしました。


素組みだとなんか物足りない感じですが、モールドが細かいので適当にスミ入れするだけで一気に雰囲気が変わります。

素組み


奥がスミ入れ前、手前がスミ入れ後


グリーンの方は一部成形色のままとしツギハギで、補給整備がままならない前線の雰囲気を演出してみました。


もう一両はいくつか余剰部品で余った履帯部品を砲塔部にくっつけてみました。


実在の戦車も予備履帯を増加装甲代わりに車体や砲塔に着けていましたので、そのオマージュです。




あと2個余ったのでもう一両の車体に着けましたが、数が足りずインパクトに欠けます。
余剰履帯が6個くらいしかなかったので、ここはあとプラス10個くらいは余らせてくれればもっと遊び甲斐があったのになと思います。

履帯をくっつけたくらいで、あとはストレート組みです。
塗装後ウォッシング兼スミ入れ→ドライブラシ→砂埃のウェザリングを施してお手軽に終了としました。
パーツ数も少なく可動部も皆無なので、組み立ても塗装仕上げも楽ちんでした。
砂漠の軍団に戦車が加入し、一気に嵩が増しました。


せっかくメンバーが増えてきたので、地面も用意してみました。
成形しっぱなしの真っ白な半完成品を調達し、適当に塗って白線引いたり汚したりしてみました。






地面を塗ったのは初めてで、とくにノウハウ収集せず独学でやってみましたが、元の造形が良かったおかげで何とか地面に見えるかなとは思います。
枠は木製なので、リアルソードの56式小銃のストックと同じようにワトコオイルで仕上げたいのですが、今手元にないので保留中です。




早速並べてみます。
4体同時は狭かったので、交代交代で飾ってみました。


ザクを歩かせてる感じに置くのは想像以上に難しかったです。
こんな接近した状態で行軍するかと言われればリアルでは無さそうですが、まあ雰囲気が出ていればとりあえず満足です(笑)

次は向きを変えてグフ君を置いてみました。


特に何も考えず適当にポーズ付けて配置したのでイマイチです。
このグフは誰に何の指示を出しているやら。。
もっとちゃんと設定練って、小物とかも配置したり、画角や光の向きとかも考えないと微妙な感じになってしまう事がよく分かりました。
とりあえずまずはフローリング床じゃなくて、ちゃんと真っ白なボードとかに置くところからですね(笑)

技術とノウハウをもっと蓄積して、いつか本格的なジオラマにチャレンジしてみたいです。

お読みいただきありがとうございました。  


2020年09月10日 Posted by 4039  at 18:50Comments(0)ガンプラ

理想のザク探求



先日、HGUCでシャアザクのリバイブ版が発売されました。


腰アーマーが軟質素材を選べるという徹底っぷりで、劇中通りの超自然なシャアザクキックが決まる脅威の可動範囲です。


「ガワラ肘」が出来る点も素晴らしいと思います(他にガワラ肘出来るザクはMG Ver1.0くらい?)。


飽くなき可動構造の開発にはただただ頭が下がる思いです。
ただ、妙に長い腿とちっちゃいヒザ小僧、可動優先したが故か分割が微妙な腰アーマー、超ほっそり手首と、個人的にはあまり好きではないプロポーションです。
モールドが少なくスッキリなのも好みではありません。
素組みでグリグリ動かして遊ぶにはもってこいな感じですが、リアル系志向のアレンジにはちょっと合わなそうで、あまり食指が動きません。

先発にモールドびっしりのオリジンザクがいますので、差別化の意味でもつるっとアニメっぽい今回のアレンジは正解だとは思います。
ただオリジンザクも垂れ目頭部、太ましい脚とほっそり腕のアンバランスさ、超ミニスカ加減がどうにも好きになり切れないです。


RGザクも緻密なディテールと1/144とは思えないギミックは良いのですが、外装パーツが過剰なまでに分割されているのと、パーツが多くて作りづらい、組み上げた後ポロポロ部品が落ちてストレスが溜まる等、手放しで満足できるキットではないです。


そこで、多くのガンプラファンが一度は通るであろう「自分の理想のザク探求」を私もやってみました。
私の理想のザク像は以前の記事でも書きましたが、MG Ver1.0のザクです。


多感な少年期に出会い、大いに衝撃を受けたMG(マスターグレード)初期中の初期キットです。
90年代後半からしばらくは、各種ゲームや映像作品も基本この造形データが基になっていたようで、頭に刷り込まれています。
なのでまあMG Ver1.0を買ってきて組み上げれば理想のザク完成なんですが、ここは1/144に拘ってみたいと思います。

このMGザクをそのまま1/144にサイズダウンした形の08小隊レーベルのHGザクⅡ、所謂「08ザク」も理想に近いデザインです。


最初陸戦型ガンダムとのセットが販売され、後年単品も出てきました。
単品の方はF型とJC型が選べたりと、中々ツボを押さえた内容です。

ただ08ザクは90年代の発売で、今や旧キットのカテゴリです。
可動範囲や構造は今のHGUCに比べると絶望的です。
関節のポリキャップ丸見え&基本棒立ちしかできません。
素組みだとこんな感じです。


バズーカなんて昭和の超合金並の構え方しかできません。


手首も「君はプレステ1の世界から出てきたの?」とばかりの、最小限のポリゴン数で形作ったような造形です。


冒頭のシャアザクと08ザクで発売時期が25年近く違いますが、この辺りの年代と最新キットを比べると技術進化の凄さが際立つ感じがします。
むかーしむかしのキットと比べると、可動範囲とか構造云々の前に存在として別次元過ぎて比較できないですからね。


そこで、私の中では理想的なプロポーションである08ザクに、近年の各種ザクキットの部品を移植し自分なりに08ザクVer2.0を作ってみました。
一通り工作が終了し仮組みした時点です。


主な改修箇所は下記です。
胴体:腕付け根をオリジンザクに換装
頭部:中身をくり抜き、回転できるモノアイレールを新造
腕部:付け根、肘、手首間接をオリジンザクに換装、手首もオリジンザクに換装
肩部:肩に3mm軸を刺し接着し、左右アーマーはHGUCザク流用
脚部:スネの足首接続PCをHGUC旧ザクのものに変え、足首はHGUC旧ザクをそのまま流用、腿は付け根周りを切り欠き開脚、ガニ股可能範囲拡張

合わせ目消し等表面処理→各パーツ組立→洗浄→基本塗装→部分塗装→デカール貼り→ウォッシングまで終わったところです。


色々試行錯誤しながら紆余曲折したので苦労しましたが、最終的にまとめてみたら結構簡単な作業ばかりでした。
材料さえあれば、もう一個作るのはそこまで造作ないお手軽さです。
ただ色んなキットの部品を使いすぎなので、もう少しまとめたいところです。

今まではキット工作なんて基本の合わせ目消しやゲート処理、改造するとしても一部小パーツ程度で、作業の大部分は塗装やウェザリングでした。
ここまでの改造は初めてだったので非常に時間と労力を使いましたし、沢山勉強になりました。
納得いっていない部分もまだかなりありますが、とりあえず何とか五体満足で形に出来ましたので嬉しいです。






仕上げはジオニックフロントの説明書や攻略本等に載っているCGをイメージしました。


肩アーマーや各種白ラインは説明書表紙のこのザクをモデルにしています。


ジオニックフロントのMSデザインはミリタリー感が出まくっていて超ツボです。
ザクのプロポーションも私の理想のザクであるMG Ver1.0準拠なのもすごく嬉しい点です。
ジオニックフロントはもう20年近く前のPS2ゲームですが、作り込みも素晴らしくやりがいもあり、歴代屈指の完成度のガンダムゲームだと思います。
当時発売日に買ってやりましたが、まだ高校生だった私には少々難易度が高かったです。
華麗なプレイとは程遠いながらも何とか全面クリアした記憶はありますが、全面Sランク取るようなやりこみはしなかったと思います。
最近無性にやり直したくなったので、こっちで中古の正規品?か怪しいPS2を買ってジオニックフロントを調達しました。
PS2のガンダムゲームがどれも約100円だったので、10本程買い込みました(笑)

とりあえず懐かしみながらサクッと一週目クリアしましたが、フルボイスで演出が細かく、MSのグラフィックも当時としては作り込みがしっかりしていてちょっと感動しました。
特にBGMは今のガンダムゲームでもしょっちゅう流用されている程名曲です。
当時難し過ぎて諦めた隠し要素フルコンプを目指そうと思います。
ガンダムゲーなのに、アムロの乗ったガンダムを操作できた人はプレイヤーの1割もいないんじゃないかと思います(笑)
というか隠し要素でガンダム操作できるようになるという事すらしばらく知りませんでした。
私も当時ガンダム触れてませんので、20年越しに頑張ろうと思います。

オープニングムービーはなんと4分近くの長尺で、今の目で見ても十分見ごたえがあります。


高校生の時何十回も見ましたが、何度見ても最高にシビれるムービーです。
昔のガンダムゲームは、今に比べたらめちゃくちゃ力入ってたよなと思います。
今は一部を除き、安易なアプリゲームを乱発して荒稼ぎしている感じが否めません。
アプリゲームはリスクも少なく目先の収益は良さそうですが、永く人の記憶に残るような、ファンを生み出すゲームはできないと思います。
根強いファンを作る事がキャラクター商売の肝だと思いますが、今やガンダムゲームはガンダムファンを生み出す源ではなく、ファンから金を巻き上げる為のツールになっているように思います。
本格的なゲームを開発し、収益を上げながらファンを増やすというのは、今の時代には割りに合っていないのかもしれませんね。
ダムゲー最盛期にどっぷり浸かっていた身としては、ちょっと寂しく思います。
ゲーム開発のリソースを映像作品や漫画展開等にポイントを絞って注ぎ世界観を拡げ、新たなファンを獲得していく戦略なのでしょうか。

いずれにしても、20年前のゲームやる暇あったらゴーストオブツシマとかやるべきなんでしょうけど(苦笑)
もうすぐCODも新作出てしまいますし、まじで遊ぶ時間足りないですね!
今中国で一人暮らしでこのありさまですから、帰国したら今の1/5すらも趣味に充てられる時間が無くなると思います。
そうなると時間は食うし散らかるし塗料は臭いガンプラとは、また暫く遠ざかる事になりそうです。
息子がある程度大きくなったら引き込んでしまえば、一緒に遊ぶ口実の上で模活できそうですが(笑)

そんな感じでジオニックフロントに思いを馳せ、モチベーションを保ちながら各部を仕上げていきました。
「自分の中の理想のプロポーション×最低限不自由しない可動範囲を持ったザク」というコンセプトで取り組みました。

腕付け根と手首をオリジンザクから移植しボールジョイント化したので、ちゃんとバズーカも構えられます。


バズーカはHGUC高機動型ザク付属の物です。
キットのままだと悲惨な構え方しかできないので、頑張って改修した甲斐がありました。
上にも画像載せましたがキットのままだとコレが関の山ですので、雲泥の差ですね。


ガンプラ進化、特に可動構造の進化は本当にすごいですよね。
アニメでは辻褄合わない部分は都合よく死角や影になっていて物理的にあり得ないポーズを、外観イメージを損ねず再現させるという、まさに神業だと思います。
競合がいない独占市場であっても胡坐をかかず、飽くなき研究開発を続ける姿勢が、40年間にも渡ってファンを感動させ続けている秘訣なのでしょうね。

ザクマシンガンも自然に持てるようになりました。


ザクマシンガンはRGザクの物を使っていますが、プレバン限定の高機動型試験型ザクにのみ付属のマシンガンがMG Ver1.0に酷似した造形である事を知りました。


高機動試験型ザクは全く興味ない機体なのですが、このマシンガン欲しさに買ってしまいそうです(苦笑)

元キットはモノアイ非可動ですが、流石にモノアイ可動しないのは今日のガンプラ基準からすると話にならないので、手間を掛けて可動化させました。


ガワだけ08ザクで中身は一旦全部くり抜き、HGUCザクのモノアイレール構造を移植しました。


モノアイはレールに穴を空け、ビルダーズパーツのMSサイトを埋め込んで裏から銀色シールを貼っています。
レールを180度回転させれば消灯状態も可能です。


脚はここまで完全接地した状態で開脚できるようになりました。


開脚具合は21世紀のザクキットたちにそこまでヒケを取らないと思います。
ヒザは硬い動力パイプが稼動範囲を狭めているので、柔らかい物に換えるだけでもっと曲げられそうです。
RGのパイプに換えればディテールアップにもなり一石二鳥かもしれません。
前スカートアーマーが全く前に開かないので、脚を前に出す事がほぼ出来ません。
多少デザインを崩せばがっつり前に開かせられそうですが、今回はデザイン優先としキットのままにしました。
デザイン崩さず可動域を拡げる手法を考えようと思います。

色々まだまだ改善したい点はありますが、初のミキシングにしてはそこそこ満足の行く仕上がりになりました。
ノウハウ蓄積できたので改善再チャレンジしたいですが、中々08ザクが手に入らないのが辛いところです。

08ザクが発売した1996年当時私は小学生で、お小遣いで陸ガンとのセット品を駅前のプラモ屋で買ったのを覚えています。


子供がブンドドするにも不自由な可動範囲は、10歳そこいらの身でも閉口モノでした(苦笑)
今回、いい歳の大人になってこうして再会して、また全然違った楽しみと嬉しさを与えてもらいました。
何十年もそのままの形で売り続けられ、ファンから愛され続けるガンプラって本当に素敵だなと思います。
息子がもう少し大きくなって、自分が子供の頃作ったキットを作っている光景を見たらまた感慨深いでしょうね。

やっぱりザク系列が一番好きですし、いじってて楽しいと再認識しました。
バリエーション機も物凄い数あって、選択肢が多くてワクワクしますしね。
このままズブズブとザク沼にハマっていきそうです(笑)

当ブログで散々記事を書いている初期アフのように、各ジャンル「狭く深く」突き詰めるのが好きな性分なので、下手をするとこのままザク専門モデラ―になってしまうかもしれません(笑)
まあガンプラは装備と違って単価が安いので、色々手を付けていきやすいとは思っていますが。

お読みいただきありがとうございました。  


2020年09月07日 Posted by 4039  at 19:27Comments(2)ガンプラ