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 Posted by ミリタリーブログ  at 

サイラスアップデート!



今日で隔離生活5日目になります。
ホテルのWifiの速度はまずまず快適で、持ち込んだswitchもTV出力できたので、今更ながらゼルダのブレスオブザワイルドを始めました。


とても隔離中に終わりそうもないボリュームなのでこれ一本で十分暇は潰せそうです。
あと、ネトフリでコブラ会も見始めました。


前々から話題になっていたので気にはなっていましたが、なんだかんだ先延ばしにしていましたので、いい機会に見始めました。
なんで今更ベスト・キッドの後日談??と思って眉をしかめながら見始めましたが、めちゃくちゃ面白いですね。
通勤や家事等、物理的なストッパーが何もないのでマジで止めどころが分かりません。
通勤はベッドから起きて3歩歩いてデスクのPCを起動するだけ、食事は3食定時に部屋の前に勝手に置かれます。
日中はかろうじて理性を保って仕事していますが、もし仕事が無かったら24時間ぶっ続けで見続けてしまうかもしれません。
隔離生活と連ドラは相性が良過ぎて危ないです(笑)

では本題に入ります。
以前手に入れた2004年製MAR CIRASの為に諸々新アイテムを調達し、セットアップをグレードアップしました。


イメージとしては2000年台中盤にイラクやアフガンに派遣されたグリーンベレーの装備です。








この時代のグリーンベレー装備っぽさを醸し出す為に、下記をポイントとしました。
・色んなメーカーのポーチをごちゃ混ぜ
・胸ホルスター
・サバゲでも実用性のある構成
後から考えると、SFLCSのポーチをひとつくらい使っておけば尚バランスとれたかなと思います。

詳細を記載していきます。
胸ホルスター


胸部にホルスターを着けるのは2000年代中期グリーンベレーの象徴的な装備といっても過言ではないと思います。
ようやく念願だったBHIのCQCストライクプラットフォームを手に入れました。
しかも前期型と後期型両方です。
左が後期型、右が前期型です(前期型は裏側のウェビングが一部前所有者によって切除されています)。






二者の大きな違いは、前期型はPALSテープを留めるドットボタンが裏側にあり、後期型は表側に回され固定強度がUPしています。
あとは後期型は上角部にハトメが追加されていたり、ハトメの形状も違ったりしていますので、この部分からでも識別できそうです。
後期型は2008年初頭にはメーカーの生産が終了しているようです。
前期型の登場、及び後期型への切り替え時期は考察不足ではっきりは分かっていません。
冒頭に載せましたが、下記写真の隊員も同型と思われる物を使用しています。
上角部にハトメが見えるので、おそらく後期型でしょう。


この写真は2006年の写真のようですので、2006年時点では既に後期型に移行していた可能性が高そうです。

ちなみにドキュメンタリー番組「INSIDE THE GREENBERETS」に出てくる3rd SFG隊員のプラットフォームは確認できたのは全て後期型でした。




このプラットフォーム、現行品のプラ製の物よりコマを使わず自由度が高く、これはこれで優秀な気がするので廃版にしたのは勿体ないと思います。
現行のプラ製の物は掃いて捨てる程レプリカが出ていて、ミリオタじゃないライトなサバゲ―マーの方でも知っているくらいメジャーな製品ですよね。


旧型もレプリカ出してくれてもいいのにと思ってしまいます。

M92用のCQCホルスターもセットで手に入れましたが、2007年製のようでした。


CQCホルスターの形状や材質、質感は年代毎で特に変わっていない認識ですが、ちゃんとその年代というのは安心&嬉しいですね。
マルイのエアコキ、ガスブロ共に問題無く抜き差しできました。


マガジンポーチ
フロントにS.O.TECHのキャラハンプレートキャリアセットに付属していたマガジンポーチ+PARACLETEのM4/Pistolトリプルポーチを重ねました。








このパラクのポーチは結構使われている認識で、冒頭の写真でも装備している隊員がいますね。




写真にあるようにAKのマガジンも入るので中々汎用性は高いです。
これでM4マガジンが6本、M9マガジンが3本収納可能でゲームユースではまず十分です。
空マガジンは差し戻しが難しいので、その隣のMOLLE2のUCP SAWポーチ、及び脇のTAC-T製3連マガジンポーチに収納します。




UCPポーチは写真のように陸特隊員もたまに使っている認識なのでオマージュしてみました。



ラジオポーチ
これも結構探していたTAC-Tの物をようやく入手しました。


入手時からストラップがありませんでしたが、まあ絶対に落ちない仕様なので問題無いと思います。
使用例は多岐に渡る人気ポーチですよね。
INSIDE THE GREENBERETSの隊員も同型と思われるポーチを使っています。


ちなみに同隊内で私の個体と同じようにストラップを切除していると思われる使用例もあります。


特徴的なデザインがカッコイイのですが、レプリカ然としたPRC-148の液晶が見えてしまうのが難しいところです。


IFAKポーチ
PARACLETEの物です。


サバゲの際、財布等の貴重品入れにベストマッチします。
適当にカラビナと耳栓を下げてみました。
これも幅広い年代でよく使われているイメージがあります。
容量、開けやすさ、内部の仕切り、外側のウェビング等の仕様を考えるとSFLCSやS.O.TECHの物より優秀だったのかもしれませんね。
私もサバゲ使いでは最も使いやすく重宝しています。


PTT
PELTORの旧型を手に入れました。


今までは新型で妥協していましたが、ようやく更新しました。
新型と旧型はコードの出る位置が違い、結構分かりやすいです。
新型


いつ頃新型になったかは把握していませんが、今回想定している年代は旧型が適合する認識です。
個人的なイメージとしては2010年くらいまではまだ旧型なのかな?と思っています。
これも鉄板装備の認識です。




余談ですが2枚目の隊員の方は7th SFGのMichael Rodriguezという方のようです。
冒頭にも載せましたが下記写真中央、目立ちたがりのサバゲ―マーがやるようなアクセサリーてんこ盛りのM4を満面の笑みで持っているのも同氏です。


これがアリだと思うと特殊部隊装備のM4も遊びの自由度が広がりますよね!

背面は敢えてアンテナのみのスッキリ構成です。


アンテナはもうちょっと収納方法工夫したかったところですが、前面のポーチ着けて写真撮っていたら疲れたのでやっつけです(苦笑)
薄めのハイドレーションくらいはプラスしてもいいかなと思います。

CIRASは今や古臭いと言わざるを得ないデザインのプレートキャリアですが、抜群の拡張性はサバゲユースでも十分活躍すると思います。
このプレキャリだけでサバゲで必要な装備は全て携帯できます。
まあ実在系装備に拘りが無ければ、他にも良い選択肢はごまんとあると思いますが。
現在は実物放出品もかなり入手しやすいお値段に落ち着いてきたので、この機に世界的に大ヒットしたプレキャリの使い心地を一度味わってみるのも一興かもしれません。

このセットアップに合う手袋も手に入れているので、このプレキャリ着て2000年代中期ODA装備で早くサバゲがしたいです。


次回は我が家のメカニクスグローブについて書こうと思います。
お読みいただきありがとうございました。  


2021年02月26日 Posted by 4039  at 19:40Comments(0)装備CIRAS

AK整備



約1ヵ月の日本帰国が終了し昨晩中国に入国し、14日間の強制隔離生活がスタートしました。
空港に着いたら全員の健康状態や個人情報を確認し、PCR検査用の検体を採取され、バスに乗せられます。
そのまま隔離先のホテルまで運ばれ、手荷物を全て消毒液でビッチョビチョに洗浄された後部屋に入れられました。
隔離用のホテルは複数あるようで選ぶ権利はありませんが、幸い海辺のリゾートホテルに当たったようで、広くてきれいな部屋でラッキーでした。


隔離中も日本語対応可能なスタッフが常駐しており、いつでもチャットや電話が出来るので安心です。
地図を見ると市街地から離れた場所のようなので、隔離にはうってつけなのかもしれません。

飛行機の中からホテルまでの全行程、つま先から頭のてっぺんまで全身防護服を着た人員で作業が行われ、人数もかなり豊富で迅速な対応でした。
中国から成田に着いた時は普段着にマスクのみか、それに手袋をしたくらいのスタッフの方が対応していましたので、この辺りの徹底ぶりは日本も見習うべきものがあると感じました。
日本での14日間待機は、日に一回厚生労働省からの自動LINEメッセージで「元気ですか?→はい」というアンケ―トをし、後は実質野放し状態です。
成田に入る際に「私は申告した住所から外出しません」という旨の誓約書を書きますが、その誓約を守らせるようなチェック機構等は皆無です。
なので、待機中に新幹線等に乗って全国津々浦々旅行したとしても、まず誰にもバレません。
万が一その人が変異型のウイルスを持っていて、運悪く空港の水際PCR検査で陰性が出てしまったら簡単に日本で蔓延してしまうと思いました。
日に2回程度スマホのGPSで位置情報を指定サイトやアプリに登録する、という誓約を追加するだけでも勝手に出歩く人は激減させられると思いますが、何か不都合があるのでしょうかね?

隔離中の食事はまだ2食しか食べていませんが、普通に食べられる味ですが食欲が出過ぎないいい感じの味でした(笑)
お酒は禁止、お菓子は頼めば配達で買えますがわざわざそこまでする気も起きないので、一ヵ月間日本で蓄えた脂肪を落とすいい機会かもしれません。

少々長くなってしまいましたが、そろそろ本題に入ります。
まとまった時間が確保できたので、我が家のAK達の現状確認と整備を行いました。
まずはリアルソード56式です。


過去のレビューやメンテ内容は記事にしてあります。
過去記事
リアルソード 56式自動歩槍 PART1

セミからフルに変えると何故かトリガーが引っかかって撃てなくなる症状が出ており、おそらくセレクターとトリガー周りの調整が必要と思われますが、まあセーフティ→フルであれば全く問題無いので今回はスルーしました。
メカボを開け、各部損耗確認しましたが問題無し、汚れもあまり溜まっておらずまだ開ける必要無かったかもしれません。
折角開けたのでシリンダー、ノズル、ピストンヘッドを洗浄しグリスアップして閉めました。
パッキンも特に劣化していませんでしたがついでなので新品に交換(マルイ純正品)しておきました。
バレルは毎回サバゲ後に綺麗にクリーニングしているので、汚れはゼロなのでそのままです。
あと、RS56式はストック内とトップカバー内両方にバッテリー端子があります。


直列配線なのでどちらにもバッテリーを繋ぐと大変なことになるので、どちらかはバイパスコネクタで繋ぐ形式です。
トップカバーにバッテリーを入れる事は絶対にないと思ったので、この部分をオミットしました(コネクタを切り取り、はんだ付け&被覆)。
所謂タミヤコネクタは結構電流を損失する要因だとどこかで聞いた事があるので、簡単なのでやっておきました。
気持ちサイクル上がったかな?と思いますが気のせいかもしれません。
電圧が落ちかけて来た頃だったら差が出るかもですね。

RS56式は一部マルイ系パーツの互換性がありません。
なのでちょうどオークション等で出ていた予備部品を買い集めておきました。




現状リアルソード社が息をしていない以上、いずれパーツ類が枯渇する可能性は非常に高いですからね。
運が良ければどこかの会社が販売を引き継いだり、同社のドラグノフのようにサードパーティがパーツを出してくれるかもしれませんが。


特にモーターホルダーは経年劣化?でボロボロに崩れ去るらしく、しかもマルイ互換品はポン付け不可能です(少し加工すればいけるようですが)。

※この画像は私の個体では無く、借り物です。

製造時期(シリアルNo.)によっても耐久性が異なるというウワサもあり、初期の頃は丈夫だそうです。
ちなみに私の個体はシリアル7000番台でかなり後発ロットだと思いますが、購入して3年以上経ち十回以上ゲームに持ち込んでブンブン振り回し3万発くらいは撃っていると思いますが、今のところビクともしていません。
どこか一時期のロットが「ハズレ」なだけなのか、もう数年したら私の個体も崩壊するのかは分かりません。

吸排気系、バレル周りはマルイ互換でいけそうなので調達はしていません。
あとはメカボ本体も予備があると尚安心ですが、ちょっと手を出す気になれない相場です。

外装もバラしたついでに木ストにワトコオイルを塗布し、一層深みのある色合いになりました。






ワトコオイルは質感いいですし香りも(個人的には)凄く良く、木スト自体の耐久性(耐食性、割れ欠け耐性)も上がるので超おススメです。
国内どこでも安価に手に入る上、色も沢山あって好きな仕上げに出来るのも素晴らしい点です。
組み上げた後、鉄部分にWD-40を塗布して完成です。


WD-40は実銃の工場でも使われているらしい防錆剤です。
日本国内でも普通に手に入るのでおススメです。
以前記事書いていますので、詳細は下記リンクからどうぞ。
実銃で使われる防錆剤

各部がスッと余計な力を入れずに噛み合い、組みあがるとガタ皆無でひとつの金属の塊のようになる様は本当に惚れ惚れします。
ここ数年の新品は触っていないので進化している可能性はありますが、ひと昔前のLCT等のAKには無い精度感です。

自分で分解整備しながら少しづつ改良を重ねていくと愛着が深まりますね。
外装はみすぼらしく劣化しないマテリアルのみで構成されているので、ジーンズのように使い込みたくなります。
私の所有銃の中でその対極にあるのが次世代M4で、使っていってボロボロになったらパーツ取りして新しく買い直しています。
なので好きは好きですが、愛着はそれほど無いです(苦笑)
そろそろトレポンに更新して、1丁を永く愛でる形式に変えたいところです。

余談ですが最近リアルソードの56式がオークションで高騰しており、一部で少し話題になっていますね。
おそらく取引成立せず再出品となっていたと思いますが、15万円まで上がっているオークションもありました。
確かに実銃並の外装、内部も工作精度はその他の海外メーカー品より高く、良いモノなのは疑いようがありません。
現状新品は流通せず、内部部品は専用品が多いので個体数は減る一方というのも相場上昇の傾向になるのは間違いないと思います。
ただ、上述したようにパーツ枯渇で性能維持が困難になる事を考えると、遊ぶ為のエアガンとしては大きなマイナス点です。
今は他のメーカーのAKも実銃並にリアルな外装素材&構造になっており、まともな外装と性能を持ったガスブロも出てきていますので、リアルさという点のみでリアルソード56式を選ぶメリットはあまり無くなってきていると思います。
値段が高騰して「高嶺の花」感が出るのは所有者として悪い気はしませんが、逆に「無駄に高くて、買う人の神経疑う銃」みたいにもなりそうで嫌です(苦笑)
定例会等では盗難の警戒も必要になってしまいますしね。

次です。
10年以上前から持っているLCTのAKMをちょこっといじりました。


ストックを同社のAKM63の物に換えました。
AKMのストックはどうも個人的に頬付けしにくく、更に合板の合わせが弱く油断するとすぐ亀裂が入るのが気に入りませんでした。
そこで、頬付け部の抉りが大きく単材ストックであるAKM63の物にしました。
AKM63はAMD65の兄貴分(フルサイズ版)です。


AMD65は有名なのに、何故かこっちはマイナーですよね。
現地でもストックが割れたりして交換していた事例はあったと思いますので、リアル系装備でもまあ不自然ではないかなと思います。
そのままでも味のある仕上げでしたが、より愛着を感じるべく、こちらもフォアグリップ共々ワトコオイルで仕上げました。
ビフォー


アフター






ハンドガードとストックは別々の個体に付いていた想定なので、敢えてオイルの色味を変えました。
メカボはまだ未調整なので、いずれ調整して実戦投入しようと思います。
ただ、固定ストックのフルサイズAKとなると56式とキャラが被るので出番は少なそうです(苦笑)
こんな変なカスタムAK欲しがる人もいないでしょうから、手放しても大したお金にならないでしょうしね。

次です。
LCTのAMD-65です。


ストックに特注でチークレストを取り付け、バレルをリアルサイズに切り詰めています。
チークレストは割と錆びやすいので、WD-40を塗りパラコードを巻いてみました。


LCTのAMD-65はなぜか実銃と微妙にバレル長が違く、一度知ってしまうと無視できないくらいのちょうど気持ち悪い長さです。
実銃


LCT


どちらの加工も千葉のガンズグローバさんでやってもらいました。
AK好きにはたまらない素敵なお店ですよね。
お近くの方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
木製ストックと一緒に木製フォアグリップを手に入れたので装着し、光学機器は外しシンプルな姿に戻しました。


このAMDやAKM63等のハンガリーAKはレシーバーが黒染めのようなので、LCTの製法はリアルと言えると思います。
ロシアのAKMは塗装仕上げなので、LCTやE&Lの仕上げは実はリアルじゃないというのは結構有名ですよね(めちゃくちゃカッコイイですが)。
リアルさと黒染め特有の色落ち具合を矛盾せず愉しむには、ハンガリーAKはもってこいだと思います。
米軍特殊部隊であればしっかり使用例がありますしね。




実際ヨーロッパ系AKは本家よりも造りが丁寧な機種もあるらしいので、米軍特殊部隊員も好んだ可能性はありそうです。
LCTのAMD65、AKM63はセレクター部の刻印もAKM等の流用ではなくちゃんと実銃を再現していて芸が細かいです。


ワイヤーストックもフォアグリップもガタつき一つなく、大変出来が良いです。
銃身は短く、エアガンでは無用のでっかいハイダー付いてないバージョンも実銃で存在するようなので、外せばゲーム的にも使いやすいです。
実際グリーンベレー密着ドキュメンタリー「INSIDE THE GREENBERETS」でもハイダー無しAMD65と思われるライフルが登場しています。


パーツを搔き集めればもう一丁くらいLCTベースのAKが組めそうですが、いつか気が向いたら組もうと思います。
以上が我が家のAK達でした。
元々は銃が好きでこの趣味を始め色々手に取ってきましたが、今は集めている装備に合う銃しか手を出さないようになってしまいました。
AKは昔から好き&装備的にも何かと潰しが効く銃なので、末永く大切にしていこうと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2021年02月22日 Posted by 4039  at 18:56Comments(3)鉄砲リアルソード 56式

G&P M16A2



今日で日本に移動してきて14日目、ようやく明日から自宅待機が解除され、1年振りに本社に顔を出せます。
流石に1年丸々空くと、古巣で顔なじみしかいないとはいえちょっと緊張しますね(笑)

14日間自宅待機という、一般的な社会人では考えられない時間が出来たので、ここぞと思いミリタリー物品関係を片っ端から整理整頓しました。
服は洗濯してきっちり衣装ケースに収め、ナイロンは年代毎にケースに分け、グローブやアイウェアも一カ所に集めて整理、靴も小袋に乾燥剤と一緒に入れ直しました。
おかげで3畳半の狭小趣味部屋も何とか体裁を取り戻しました。


中国赴任してからのここ2年間は、帰国休暇でサバゲに行った後に最低限の後片付けをするのが関の山でしたので、足の踏み場もロクにない状態でした(苦笑)

銃も整頓しつつ、電動ガンは整備を実施しました。
紹介がてら、備忘録として作業内容をまとめていきます。

今回はM16A2です。


ここ数年ずっと欲しいと思っていましたが、ようやく調達しました。
G&Pの完成品です。
まずは外装から見ていきます。
全体的にガッカリポイントはほぼ無く、一本の長い棒のようなカッチリ感は非常に好感が持てます。
ハンドガードとストックも安っぽいテカリは無く硬質で、いい感じの梨地肌です。

外装で少し気になったのは下記です。
・バットプレート


樹脂製で側面が滅茶苦茶ヒケています(苦笑)
ちなみにここって実銃も樹脂なんでしょうかね?
初めて触ったマルイ製が金属だったのですっかり金属製だと思っていましたが、実銃写真を見ると剥げて金属地が出ている個体が無いので、樹脂なのかもと思ってきました。
下は実銃写真ですが、蓋以外はどうも樹脂っぽく見えます。


・ハイダーのスリットがちゃんと空いていない。


加工不良では無く、コスト削減の為の仕様と思われます。
ちゃんと開けるにはおそらくCNC加工が必要で加工時間も長くなります。
このハイダーは丸ノコで溝を掘っただけに見えます。
たしかにこれならかなり原始的な設備でも加工可能です。
まあそこまで目立たないですし、気になるなら簡単に交換できる部分なのでよしとします。

・ボルトキャッチの色
なぜかこの部品だけめちゃくちゃ明るいグレー色でした。
もしかしたら工程漏れで塗り忘れただけなのかもしれませんが、超浮いていて気持ち悪いので即インディのブラックパーカーで塗装しました。


インディの塗料は質感が良く速乾性で塗りやすく、塗膜も強いのでトイガンの塗装にはかなり向いていると思います。
お値段が少々張りますが。


私の次世代M4はレシーバーをインディのパーカーシールで塗っていますが、ガシガシゲームで使っても目立つ剥がれは起きません。


刻印周りはそこまで気にしないので、「っぽく」入っているので文句はないです。
そもそもフルオート仕様のA2という時点でおかしいですからね。

プレーン状態でも全然良かったのですが、せっかくパーツがあるので盛り付けました。


・実物PEQ2直付けアダプターを取り付け、G&P PEQ2取り付け
・グースネックマウント+COMPサイト
・リモートスイッチ固定の為ダクトテープ巻きつけ
・サイレントスリング取り付け

PEQ2のアダプターは以前の記事で紹介した事があります。
過去記事「初期アフM4 PEQ2 直付け


実銃パーツですが安価で調達できます。
このアダプター自体は難なく付きますが、問題はPEQ2です。
天面のネジが本当に機能して、取り付け土台を取り換えられるPEQ2ダミーでないと取り付けられません。
よくあるがらんどうのダミーはこの部分がデフォルメされていて、実物と全然違う構造です。


おそらくバッテリーケースとして空間を確保する為に構造変更してあるのだと思います。
私の認識では、現状流通していてここが実物同様構造のレプリカはG&P製のライト機能付のみです。


流通自体は結構ある認識ですが、価格ががらんどうダミーの10倍近くするのが玉に瑕ですよね。
しかし残念ながら、G&P品そのままではまだアダプターには付けられません。
ネジの規格がG&PはMネジ、実物アダプターはインチネジの為合いません。
なので実物PEQ2ネジが必要になります。
もしくはアダプターのネジ穴を切り直すか、似たような形状の別のインチネジを持ってくるという手段もあります。
私は以前運よく国内オークションサイトでネジ単品を手に入れました。

左が実物、右がG&P製です。
G&P製レプリカは細部までかなりよく出来ていると思います。

加工は不要でポン付け可能ですが、このネジ自体があまり出回っておらず、相場もネジのクセにそれなりにします。
というわけで何気に地味にハードルの高いPEQ2直付けなので、せっかく全て条件が揃っているので付けました。


グースネックマウントは数年前に入手したものです。


初期アフ以降での運用例はほぼ見たことが無く、妄想するにしてもキャリングハンドルが外せるM4に付けるのはイマイチ説得力が湧かず、あまり出番は無く死蔵されていました。
ようやく固定ハンドルのA2が来たので胸を張って登場です。
マルイキャリングハンドルは穴位置や爪が嵌る幅の加工が必要でしたが、G&PのA2はほぼポン付けでした。


マウントのハンドルと噛み合う爪を少しだけ削れば付きます。


ちなみに私のグースネックは真ん中に穴が空いています。
どこかの時期からこの穴空きバージョンに切り替わったという認識です。
使い方はここに「Cクランプ」なる部品を取り付け、固定強度を増すものです。




いつ頃からこの仕様になったのか分かりませんが、おそらく2000年代初頭ではオーパーツだと思います。
ネットで調べても上記画像のような近代的な民間ARに付いている画像ばかりです。
一応米陸軍と思われる写真もでてきましたが、サイトはCOMP M4?っぽいので、初期アフからは遠い時期な感じはします。

(余談ですが、サイトの蓋をパラコードでグースネックに結び付けるの超真似したくなりました。)

なのでエポキシパテを詰め込み、乾燥後削って均してインディのブラックパーカーで塗りました。




かなり詰めが甘いですが、まあガンプラではなく屋外でぶん回して遊ぶおもちゃなのでひとまずOKとします。
気が向いたらラッカーパテで完全に隙間を埋め、全体に黒サーフェイサー吹いて塗装し直そうと思います。

PEQのスイッチコードが遊んでいたので、実ダクテで固定しました。


ダクテを巻くと一気に現場感が出ていいですね(笑)
初期アフSFGでM16A2と思われるライフルの運用例はそれなりに見ますが(おそらく19thと20thのみですが)、アクセサリー類を装着している例は見たことがありません。




なので「リアル」を目指せばプレーンなA2がベストだとは思いますが、パーツが手元にあると盛りたくなるのが人情ですよね(笑)
まあまじめな話、SPRの代用のような感じでA2を運用していたと考えれば、光学照準器くらいは乗っけていたと考えても不自然ではないかなと思います。

という感じで、ひとまず外装いじりは満足しました。
次は中身です。
中華製ということで中身の調整は必須だと思いメカボを開けましたが、かなり良く出来ていて拍子抜けでした。
パーツは変なバリや変形、加工痕は無く綺麗に噛み合っていました。
グリスも臭いは変でしたが塗り過ぎという事もなく適度な感じでした。
初速はちょっと心もとなく、シリンダー周りの気密が微妙な感じはしました。
モーターノイズはほぼ無く、無理に回っている感じは皆無で駆動系は快調でした。
弾道は見れていませんが、チャンバー周りはマルイ純正よりしっかりしている作りで良さそうです。

ひとまず下記手を加えました。
・チャンバーパッキンをマルイ純正に交換
・ピストンヘッドをライラクス製のアルミヘッドに交換
・スプリングをバトン製100スプリングに交換

チャンバーパッキン&クッションはどの銃も無条件でマルイ純正に変えています(安くて安心、いつでもどこでも手に入りストレスフリー)。
私は基本マルイ純正部品信者ですが、スプリングとピストンヘッドはサードパーティ製に頼っています。
マルイ方式のピストンヘッドはピストン後退時にノズルからほぼ全空気を吸う事になり、チャンバーやインナーバレルが汚れやすい気がするからです。
比較検証したわけではないので根拠は全く無いですが(笑)
スプリングはマルイ製だと先端が純正ピストンヘッド専用形状になっている為、必然的にサードパーティ製を使っています。

ピストンヘッドはちょっと割高感はありますが、今まで使用してきて問題が起こっていないライラクス製をチョイスしました。


材料はPOM製の方が良かったのですが、たまたまアルミ製の方が安く手に入ったので今回はアルミ製にしました。
交換して指でノズルを塞ぎシリンダー内を圧縮してみると明らかにG&Pデフォルトより気密が取れているようなので、交換して正解だったと思います。

スプリングはどのメーカーの物も大差ないと思っているので、細かく荷重が選べて安価でAmazonで安定的に手に入るバトン製を愛用しています。


バトンスプリングは性能は申し分ないですが、外観からは荷重が分からず、ひとたび他のスプリングとまぜこぜになってしまうと荷重の判別が困難です。
管理手法には少し注意が必要ですね。

90を入れたら平均85m/s程度だったので、他に手元にあった100を入れたらMAXで98m/s程出たのでちょっとやり過ぎました。
ピストン後退位置でしばらく放置してスプリングをへたらせてみようと思います。
間の95スプリングを使うか、100を予め万力で一晩圧縮してへたらせればベストセッティングになったかもしれないですね。
ピストン後退位置放置作戦でも初速が95m/s以上出ていたら、おとなしく交換しようと思います。

ちなみにライラクスのピストンヘッド(ベアリングの分他社品よりスプリング圧縮)&バトン100スプリングで100m/s弱だとするとまだ気密が甘いか、シリンダー容量とバレル長のバランスが悪いのかもしれませんね。
それかノズルとチャンバーの関係が良くないのかもしれません。
インナーバレルの長さを変えても初速上がらなければ、ノズルやタペットプレートの検証が必要になりそうです。
もしくはインナーバレル径が大きいのかもしれません。
ちなみに手持ちのリアルソード56式や次世代M4は100スプリングを入れると確実に初速オーバーになりますので、このA2はどこかで結構なロスをしていると思われます。
まあ100スプリングを入れてもモーターが頑張っている感は無く快調に回っているので、とりあえずこのセッティングで様子を見てみようと思います。

インナーバレルはアルコールを付けたティッシュで洗浄したら真っ黒になりました(苦笑)。
リアルソード56式の時もそうでしたが、出荷前の最後にちゃんとバレルクリーニングすればいいのにと思います。
組みあがって慣らし運転して、メカボの油類がインナーバレル内に飛び散ったままで出荷しているのかもしれませんね。
バレル清掃もろくにしたことのないニワカ知識の人が箱出しで撃って、「やっぱ中華はゴミだわw」みたいなステレオタイプな風評を立てかねないので勿体ないと思いました。

グリップはマルイ製よりは握り心地は薄く、かつモーターはかなり組みやすいです。
しかもメカボとはM3ネジ4本留めになっており、強度も高いです。
配線はモーター端子とねじ止め式になっていて、底板を付けたら端子が外れて不動という「電動M16あるある」のイライラは皆無です。
こういう細かい配慮はマルイ純正を上回っていると思いました。
(近年のマルイ新品を触っていないので、もしかしたら本家もアップデートされているかもですが)

底板は放熱性を重視したのかスリットで開口されていて、サバゲで砂が入りまくりそうでノーグッドです。


マルイ純正に交換しようとしましたが合いませんでした。
ここはグリップごとVFC等に変更が必要かもしれません。

という感じで、中も外も箱出し状態にちょっと手を加えれば概ね満足のいく銃でした。
流石は老舗のG&Pの仕事といったところでしょうか。
やっぱりフルサイズのライフルはいいですね!
M4、AKに加えて初期アフODA装備で持てる銃のレパートリーが増えて嬉しい限りです。

次回は我が家のAK三連星について書こうと思います。


お読みいただきありがとうございました。  


2021年02月07日 Posted by 4039  at 15:17Comments(2)鉄砲G&P M16A2

初期アフウォッチ SUUNTO VECTOR



TENETが各種動画サービスで配信されていたので、ようやく観れました。


ノーラン作品は全体的に好きなので(特にインセプションとメメント)、今作もかなり楽しめました。
インセプションやメメント、インターステラーでも独特な時間描写がありますが、今回は特別難解で初見では全く理解できないシーンがいくつかありました(苦笑)
メメントは初見がDVDでしたが、観終わった直後に特典の「時系列順にシーン並べたバージョン」を見返してスッキリしたのはいい思い出です。


もし劇場で観ていたら、ずーっと頭の中で時系列整理しようとして頭が沸騰していたかもしれません(笑)
インセプションも映画館で2回観ました。
ノーラン監督作は1度目より2度目の方が面白く感じる作品が結構あると思います。
TENETは実機の航空機を格納庫に突っ込ませるシーン等、メイキングも気になったので久々にBDを購入しました。
中国に戻って隔離中にじっくり観返して各シーンを理解しようと思います。

では本題に入ります。
今回も手に入れた初期アフウォッチについて書きます。
ミリタリーはもちろん、一般アウトドア、ファッションでもメジャーなSUUNTOのVECTORです。


2014年に惜しまれつつも生産終了していますが、未だに各種オークションサイト等で数多く取引されていますよね。
米軍特殊部隊でも使用例と思われる写真は多々ある印象です。






初期アフグリーンベレーでも使用例と思われる写真があります。




超メジャー級の写真ですね。
2002年の3rd SFGという認識です。
この写真が撮られたのと同時期にディスカバリーチャンネルが密着しており、ドキュメンタリー番組が存在します。
過去まとめてありますので、詳細気になる方は下記リンクをどうぞ。
過去記事「初期アフ映像考察 Discoveryチャンネル編 PART1

以前ふと気が向いたのでVECTORについてモデルチェンジ遍歴を調べ上げ、流れで初期アフ時期に合う仕様のVECTORを調達しました。
過去記事「SUUNTO VECTORマイナーチェンジ考察



ようやく現物を触る事ができましたので、改めて細部を観察、記事にしておこうと思います。
状態はファッションとして街に着けていくにはちょっと躊躇するレベルの使用感です。
ベゼルの印刷はかなり掠れ、SUUNTOロゴも完全に消え去っています。

(メーカーのロゴが簡単に擦れて消えてしまう仕様にするって、日本メーカーに勤める身としてはちょっとあり得ないセンスに感じます。)

水平確認用の画面右上の水泡も消滅してしまっています。


しかしその他の機能は問題無し、バンドも加水分解の気配はゼロでまだまだ現役で使えそうです。
しかも説明書まで付いて電動ガンのマガジン1本程度のお値段でしたので言う事なしです。

説明書は操作方法なんてググればいくらでも出てくるのでどうでもいいのですが、購入年月日が入っていたのが超大きかったです。


2001年8月10日に日本の時計専門店で購入された個体のようです。
ばっちり9.11の前ですね!
という訳で、この仕様であれば間違いなく初期アフ時点でオーパーツでは無い確証が取れました。
VECTORにはヴィンテージ的な価値観は無いらしく、旧い仕様の方が人気が無いので安価で入手できる傾向です。
ちょい旧め装備ファンとしてはありがたい状況ですね。

ちなみに当時のSUUNTOの修理センターの住所もメモで書いてあり、現在の住所とは異なっていました。
この情報もいつかSUUNTO製品の年代特定をする際に威力を発揮する情報かもしれません。
こういうわずかなヒントの積み重ねが、しばしば重大な知識を紡ぎ出すきっかけになったりします。
自分自身が忘れない為&振り返りやすくする為にブログに書き残す、という管理手段は結構有効だという事もこの数年で身に沁みました。
今後またSUUNTOの事を検証する際、自分のブログで「SUUNTO」と検索すれば自分の持っている情報は大体まとまって確認できますからね。

あと説明書読んでいて知りましたが、VECTORはケース裏面にレーザー刻印で製造番号が入ってるんですね。
6ケタの数字で、私の個体は左から2ケタ目が3でした。
単純に製造順で連番だとしたら3万数千個目の製造個体となり、かなり初期型と言えるのではないでしょうか。

今回入手した個体はVECTORの最初期型と認識している仕様です。
掠れてしまっていますが、ベゼル印刷がNEWS+目盛りのタイプです。
この後凸凹ベゼルバージョンになり(おそらく2001年夏~)、


その後シンプルべゼルになり、数字+目盛り印刷バージョンになります(おそらく2004年秋~)。


もっと細かい仕様変更があった可能性もありますが、大まかにはこの流れで合っていると思います。
なので、2代目の凸凹ベゼルバージョンでも初期アフから使用OKだと思います。
最終型も2004年から2014年なので、大抵の年代に合わせられますね。
ただ、カラーリングは発売時期や地域が限定されている可能性があるので注意が必要だと思います。
初期型であれば2001年夏には後続仕様に切り替わっていて、そこからカラバリ発売も無かったでしょうから、どの色も2001年夏までに発売されたものだと推測します。

持った感じは大きい体積に対して軽量なので、非常に軽く感じます。
前回記事にしたPAG-40と持ち比べると、サイズはほぼ同じですが重量感は若干違います。


公称値はVECTORが55g、PAG-40が74gのようです。
主な重量差となっている要因は下記でしょうか。

風防
VECTORは風防がアクリル、PAG-40はミネラルガラスです。
アクリルとガラスでは比重が倍近く違うので、重量差の大きな要因になっていると思われます。
また、アクリルとミネラルガラスでは圧倒的に前者の方が傷つきやすいです。
多少の傷であれば使用上は問題ないですが、美観は損ねます。
我々日本人はガラスや画面やレンズ、鏡面に傷が付くのを極度に嫌うイメージなので、アウトドア使用前提なのにこの仕様は少々辛いものがありますね。
ただ、浅い傷であれば研磨で消せるのと、スペア部品が手に入ればドライバー1本でベゼルごと交換が可能なようです。

裏蓋
VECTORの分解写真を見るとベゼル+風防とセンターの2ピース構造のようです。


インサート金具や中枠等は入っていません。
対してPAG-40はステンレス製の裏蓋を持ち、時計として一般的な3ピース構造です。


ここも大きな重量差の要因と考えられます。
また確認はしていませんが、センター内部にはステンレス製の補強フレームが入っているはずです(G-SHOCK等と同様)。

結構腕時計の重さは気にする人が多い印象で、10g程度違うだけでも結構感じ方が変わってきますよね。
軽い方が装着感は良い傾向です(軽すぎると安っぽいという向きもありますが)。
構造としては全体的にPAG-40の方が丈夫な印象です。
防水性能もVECTORは3気圧、PAG-40は10気圧で、アウトドアで使用する事を考えると防水性能の差は大きいと思います。
ただ、VECTORは防水性能を犠牲にした代わりにコイン1個でワンタッチで電池を交換できる構造になっています。


対してPAG-40はまず裏側カバーを外して裏蓋を外してと、細かいネジを8本も外す必要がありかなり面倒です。


PAG-40は数年は電池が持つ仕様ではありますが、万一アフガン等に派遣中に電池切れした場合は交換が厄介だったのではないかと思います。
対してVECTORは予備の電池が手元にありさえすればものの2分で交換出来てしまいますので、その点はかなりのアドバンテージだったのではと思います。
電池残量が5~15%になると画面に警告が表示されるので、任務中に不意に電池切れ、という心配も皆無です。

GARMINのリストGPS Foretrex101について考察した際にも書きましたが、同時期に発売した101(電池式)と201(充電式)の関係に近い物を感じます。
過去記事「GARMIN Foretrex101




ミリフォトの使用例は圧倒的に101が多いです(201は見たこと無いレベルです)。
基地内のPX等で101しか置いてなかった等の理由も十分考えられますが、汎用的な乾電池駆動で即時交換できる仕様の方が好まれたのではないか、というのが私見です。
各種物資や専門のアフターケアが自由に都合がつく状況ではない環境の場合、簡便に機能維持できる性能というのも重視される点なのではないかと思います。
腕時計は任務上必需品だと思いますので、電池切れで使用不能になるリスクを排除できるという点を評価してVECTORを好んだ隊員は多くいてもおかしくない気がします。

モジュールの機能や操作性はVECTORもPAG-40も大差ない感じです。
センサーの精度差は不明ですが、時刻、気温、気圧、高度、方角が分かります。
ボタンの数はVECTORが4、PAG-40は6です。
PAG-40の方が数が多くてややこしいかと思いきや、方角、気圧&気温、高度測定モードが専用ボタンに振り分けられており、むしろ初見でも迷わず使えます。
特にバックライトの使用感は大きく違うと感じました。
PAG-40は上面にある点灯専用のLIGHTボタンを押せば即時点灯します。


分厚い手袋をしていても押しやすいです。
対してVECTORは右上のMODEボタンを2秒間押し続けると点灯します。


ボタン自体は本体より出っ張っているので手袋をしていても押しやすいですが、2秒間押し続けるのは億劫ですし不便を感じる場面が多いと想像します。
個体差や状態、電池残量等もあるとは思いますが、私の持っている個体ではPAG-40の方が明るく点灯し視認性は段違いに良いです。

さらにPAG-40にはオートELライト機能というものがあり、手首を傾けるだけで点灯させる事も可能です。
実際の任務上この差が使い勝手にどう影響するかは想像しきれませんが、暗くて両手が自由に使えない場面は茶飯事だったとは思いますので、ライト点灯操作は時計選びの際に注意している点かもしれないですね。
こういった時計やその他の装備選びの際の基準やポイントをモノホンの隊員から聞けたら、さぞ参考になるだろうなと思います。

他にも色々と書きたい事はありますが、長くなってきましたのでそろそろ終わりにします。

格安で入手できましたし使用感も結構あるので、サバゲやキャンプ等でガシガシ使っていこうと思います。
バンドはまだ新品が普通に手に入りますし、BB弾が被弾して風防が割れてもまあ痛くないです。
不動品やジャンク品もまだまだ市場に溢れているので、安価で部品取りして補修等も簡単そうです。
当時モノを心置きなくサバゲ投入できるという点ではおススメできるウォッチかもしれません。
早い時期に最終型に落ち着きそこから息が長かったので、幅広い年代で使用できるのも有難いところですよね。

個人的に靴や時計、グローブあたりがその装備に対する熱量を推し量りやすい部分だと思っています。
この辺りは基本プレキャリ等よりは情報収集や調達の優先度が下がりがちで、かつ本気になって拘ろうとすると意外と情報が少なく、しかも入手や維持が難しいと思うからです。
特に靴はサイズが合わないとダメなので苦行と言えますよね。
なので入手困難だったり、見慣れないけど考証的に合っている靴を履いていたり時計を嵌めていたりする方を見ると「本当にこの装備が好きなんだなあ」と感服します。

今後もみみっちく2000年代前~中盤あたりの小物を研究&収集していこうと思います。
まだまだ記事にしておきたいアイテムが溢れていますので、まだしばらくアイテム紹介記事が続くと思います。
お読みいただきありがとうございました。  


2021年02月03日 Posted by 4039  at 17:58Comments(0)初期アフガンウォッチ