熱帯戦用ドム量産型

熱帯戦用ドム量産型

10月頭から1週間、国慶節連休だったのですが、残念なことにコロナのおかげて日本一時帰国は叶いませんでした。
日本に移動し14日間自宅待機、中国移動し14日間指定施設で強制隔離が必要なので、テレワークである程度補うとしても実質1ヵ月間自由が利かないのでは話にならないです。
中国内は大分通常運転感が出てきてはいますが、省を跨ぐ移動や宿泊はまだまだ面倒な手続きや不測のトラブルが起きる可能性が高いので遠出もせず、基本1週間自宅でのインドア遊びに終始しました。

特にこれといった予定もなく、寝たいだけ寝てゲームしたりガンプラ作ったり、なんか中学生の頃の夏休みみたいでした(笑)
余計なお金もかからず身体的にはリラックス出来たのは良かったですが、やはりいつも行かない所に出かけて普段会わない人と会って、非日常的な体験をしないとリフレッシュした感は全く足りないです。
生活にメリハリが無いと公私共にモチベーションが上がり切らず、密度の低い日々を過ごしているように感じてしまいます。
コロナで自粛気運の高い日本でも、同じような感覚に陥っている方も結構いらっしゃるかもしれませんね。

では、本題に入ります。
先日、10月6日はドムの日でした(10(とう→ド)、6(ム))。
他にも語呂合わせでザクの日(3月9日)やグフの日(9月4日)だったり、型番から来るガンダムの日(7月8日。型番RX-78より)なんてのもあるようです。
その日にちなんだMSのガンプラ等をSNSに投稿するのが一部のファンの間では習慣になっているようなので、私も乗っかってドムの日に向けてドムをこしらえてみた次第です。
熱帯戦用ドム量産型


熱帯戦用ドム量産型

熱帯戦用ドム量産型

今回製作したドムは「熱帯戦用ドム量産型」というもので、私の「オラ設定」機体ではなく一応公式設定で存在するものです。
公式設定は以下のような感じです。
ドムはアフリカ戦線で目覚ましい活躍をみせましたが、高温の過酷な環境ゆえメカトラブルが頻発し、現地部隊から改善要求が多数提出されました。
それを受け、プロトタイプドムをベース素体に、プロトタイプドム評価時に量産採用されなかった近距離通信アンテナ、頭部放熱パイプ、背部推進機構を差し戻す形で実装した試作機がドム トロピカルテストタイプです。
熱帯戦用ドム量産型

少し話逸れますが、このトロピカルドムのキットの箱絵が個人的には全ガンプラで1,2を争うくらい好きです。
ドムそのものの生き生きとしたポーズは勿論、足元で歩兵が走っていたり、シャークマウスペイントを施したマゼラトップが浮いていたり、ディテールがニク過ぎですよね。
ちなみにPS4のバトルオペレーション2でトロピカルドムが実装された際に使われたキャンペーン画像がこの箱絵オマージュで、何ともファン泣かせでした。
熱帯戦用ドム量産型

箱絵の隠れキャラであるシャークマウスマゼラがいれば更に良かったですね(笑)

これらのオプション装備は少しの改造で既存の量産型ドムに取り付け可能だったので、キャリフォルニアベースにて若干数の機体が改修されました。
これが所謂今回のMS-09D 熱帯戦用ドム量産型という訳です。
具体的な画稿としては唯一SDの絵でのみ存在しています。
熱帯戦用ドム量産型

公式で存在する絵はこの1枚のみという、絶妙なマイナーさの機体です(笑)

傑作中の傑作キットであるHGUCドムをベースに、MSVキットのトロピカルドムテストタイプの部品を移植し製作しました。
トロピカルテストタイプはかなり有名な機体なので、こちらに改造したかった所なのですが、HGUCドムを改造するにはかなりの大工事が必要で、私の腕前ではとても実現できそうになかったので諦めました。
今回作った量産型の方であればかなり簡単な工作のみで済むので、このドマイナー機体に手を出したわけです。

具体的には下記が工作内容です。
・膝関節部後ハメ加工、各部合わせ目消し、ゲート&パーティングライン処理
・背中バーニア部を削り取り、パテで埋め平面化
・背中にMSVキットのバックパック移植
・頭部にMSVキットの動力パイプ、アンテナを移植

元々のキット同士の寸法が全然違うので、バックパックから伸びる動力パイプを上手いこと口元に持ってくるのに少々苦心しました。
熱帯戦用ドム量産型

そのまま流用するには長さが足りず角度も合わなかったので、同色同径のランナーを接着剤で繋げ延長し、パイプを途中で一度ポキッとへし折って再接着して角度微調整しフィッティングしました。
構造上全て基本塗装をした後に、ほぼノープラン状態のぶっつけ本番でこの作業をしたので、台無しにならないか完成までヒヤヒヤし通しでした。

上手くいって喜んだのも束の間、最後のクリアコートを吹いている最中に持ち手が壊れ胴体が地面に落下し、せっかく調整したアンテナとパイプが折れ、砂が付いてぐちゃぐちゃになってしまい、まじで泣きそうになりました(苦笑)
気を取り直して何とかリカバリーしましたが、アンテナはちょっと汚れすぎな感じで不満が残る結果になりました。
一瞬の油断や不注意が取り返しのつかない事態になると、改めて気が引き締まる思いをしました。
ドム君は身を挺して私にそのような訓示を与えてくれたのでしょう。

頭部は動力パイプやらアンテナを付けて赤い十字カバーが外せなくなるので、クリアパーツのモノアイカバーは取り付けず、細い棒で直接モノアイを動かせるようにしました。
モノアイが動かないとポーズに表情が着けられず、個人的には魅力半減どころではなくなってしまいますので。
モノアイはシールを貼る部分をくり抜きシルバーに塗り、上からピンクのサイトレンズパーツを貼り付けて質感アップさせました。

カラーリングは、以前製作した先行量産型グフF2ザクと同様のテイストの砂漠カラーで統一感を出しました。
熱帯戦用ドム量産型

ドムは重MSで高機動を実現している反面、運用に際して部品消耗や燃料消費が激しかったと考えています。
従って補給の乏しい前線基地ではドムは温存され、ここぞという時の決戦兵器だったと想定しました。
さらに本機は新鋭機で更にオプション装備付きの贅沢仕様なので、ビッター少将やデラーズ中将のような最高指揮官が搭乗していたMSという設定にしました。
出撃機会が少なく偉い人のMSなので、先のザクやグフのようにみっともないツギハギ装甲ではなく、隅々まで整備が行き届いているイメージにしました。

武装はいかつい図体に似合うと思い、グフカスタムのガトリングシールドを持たせてみました。
熱帯戦用ドム量産型

意外とちゃんと保持してくれるので色々ポーズが取れて楽しいです。
個人的にはザクがバズーカとマシンガンを二丁持ちしているような重装備は好きではないのですが、ドムに関してはがっつり武装させるのも好きです。
ガトリング砲で牽制しながら距離を詰め、自慢の体重を乗せた格闘攻撃で一気に勝負をつけるといった感じですかね。
最高指揮官なのに先頭で切り込むというスタイルは現実だったら絶対やって欲しくないですが、直感的にはこの上なくカッコイイですよね。
漫画キングダムでも武闘派の武将は先陣切って戦っていますが、実際の当時の合戦はどんな感じだったんでしょうね。

この機体のメインは背面にあると言っても過言ではありません。
熱帯戦用ドム量産型

MSVキットの完全流用ですが、バックパックの存在感、完成度が物凄いです。
MSVキット全般に言えますが、これが40年近く前に出ていたなんて驚くしかないです。まさにオーパーツです。
バックパックにしては部品数が異常で拘り抜いていて、観れば見る程惚れ惚れします。
バーニアノズルの肉厚なんかは流石に時代を感じますので、敢えて手を加えるとしたらノズルくらいのものでしょうか。

本来はバズーカラックですが、適合するMSVキットのバズーカが現代基準では細くて小さくて貧弱な印象を受けたので却下し、代わりにシュツルムファウストを引っ掛けました。
熱帯戦用ドム量産型

砂漠のMS×シュツルムは定番感がありますが、0083の影響でしょうかね?
ドイツ軍が実際に使用していたパンツァーファウストをそのまま10倍に大きくしただけのデザインなのに、このMSとのしっくり感は奇跡的です。
他の銃器だったらここまで似合わないと思います。
でも本来人間が戦車に向かって撃つ為にデザインされている兵器なので、人型とはいえ歩兵とは全く違う運用をするMSが使うには不都合多くないか?とかはちょっと思います。
でもカッコいいから全てOKですね!

右手にはこれまた0083的なMMP-80を持たせています。
これだけだとこのドムにとっては軽装備過ぎる感じがしたので抜刀もさせています。
熱帯戦用ドム量産型

ドムのスピーディーなホバー移動の雰囲気を出そうと頑張ってポーズ付けてみましたが、難しいです。
イメージとしてはアイスホッケー選手のような体勢を取らせたいのですが、稼働範囲的に厳しいです。
HGオリジンのドム試作実験機はドムシリーズではぶっちぎりの可動範囲を誇るので、もっと躍動感のあるポーズが決められて楽しそうです。
熱帯戦用ドム量産型

ただデザインが今一歩好きになり切れず、まだ手を付けていません。
代わりに、オリジンザクの体にドムの足を付けた現地改修機を製作しました(このドムと同時進行で完成してます)。
熱帯戦用ドム量産型

この機体の詳細は次回記事にしようと思います。

最後に以前製作したリックドム君とツーショットです。
熱帯戦用ドム量産型

同じドムでも、色や汚し方を変えるだけで結構雰囲気が変わりますね。
HGUCドムは作り易くてプロポーション抜群で本当に良キットだと思います。
また折を見てドムにチャレンジしようと思います。

お読みいただきありがとうございました。




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2020年10月10日 Posted by 4039  at 13:48 │Comments(0)ガンプラ

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