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 Posted by ミリタリーブログ  at 

初期アフミリフォト考察⑩ フリース再考察



前回の更新から結構間が空いてしまいましたが、無事生きております。
4月1日に中国赴任してきましたが、今月は前任の先輩の送迎会やら私の歓迎会やらで30日中21日間も飲み会が催され、ブログどころではありませんでした(苦笑)
私の会社周りの飲み会はビールはほどほどに、すぐに白酒や高梁酒、ウイスキー等の度数の高い酒をガンガンいき始めます。
アルハラなんて言葉はこの大陸には存在しないようです(笑)
毎晩真っ向勝負です。

手厚くおもてなし頂けるのは大変有難く嬉しいのですが、度が過ぎるともはや「ありがた迷惑」でしかありませんね(笑)
キャベジンの大瓶がたったの一ヵ月で4分の1程消費してしまいました。

日本はGW真っ最中と思いますが、中国も労働節という祝日があり、私の会社は5/1~5/5まで休みになりますので、せっかくなので帰国して家族と過ごそうと思います。
中国のご飯も安くて美味しいですが、やっぱり日本でしか食べられない物が恋しくなりますね。

それでは本題に入ろうと思います。
今回も初期アフミリフォトを眺めて気づいた事を書いていきます。
すでに季節外れではありますが、フリースに関してです。
ちょっと自分の中の常識が覆されましたので記事にしておこうと思った次第です。

私の認識では初期アフの時期には大まかに2種類のフリースが存在していたという認識です。
このタイプと


このタイプです。


後者の方は俗に「スピアーフリース」なんて呼ばれていて特殊部隊御用達のイメージがあります。
私の認識では、前者はECWCS、後者はSPEARのサブシステムであるLEPの規格のフリースです。
SPEARは確かに特殊部隊向け装備ですので、「スピアーフリース」の由来とも合致しますね。
真偽は分かりませんが、以下前者をECWCSフリース、後者をスピアーフリースと呼称します。

パッと見同じような形に見えますが、知っていると結構目立つ所が異なります。
①ナイロン部の面積
②肩部の斜め線
③袖、裾の絞り

①はスピアーフリースの方が若干広く作られています。
体勢や角度によっては判別しづらいですが、まっすぐ前か後ろからの写真であれば、遠目の写真でも判別できます。

②はECWCSフリースのみに入っている線です。解像度が良くないと分かりづらいですが、見えれば一発です。

③はECWCSは袖はベルクロ式のストラップで絞り、裾は紐で調整するのに対し、スピアーはゴムが内臓されており常に一定の絞りが効いています。
裾が特にわかりやすく、調整紐が垂れていたり、紐が通っている縫い目が見えたり、シルエットも見比べると大分違います。

そんな感じで判別ポイントを頭に入れた上で、2001~2002年あたりの冬のアフガニスタンと思われる写真を見つめていきます。
まず下写真です。


全体的にラフな感じと結構歳がいってそうな横顔、右の隊員が固定ストックのARを持っているあたりで、おそらくグリーンベレーだと考えます。
左の隊員はちょっと自信ありませんが、右の隊員は確実にECWCSと思われます。
右肩部に斜め線が見えるので一発ですね。
さらに言うと、右のお尻の所に裾の調整紐が見えていますので、これも明確なポイントですね。

次です。


これも雰囲気的にグリーンベレーかな?と思います。
このフリースもECWCSのものでしょう。
裾部でわかりますね。
紐が入っている部分の縫い目と、右足の踵のちょうど上あたりに調整紐が見えます。

余談ですが、左の隊員のレッグホルスターとデューティーベルトの接合部はダクトテープでがんじがらめにしてありますね。


2002年8月の3rdの隊員の写真でも同じような処置がされていましたね。



結構定番の加工だったのかもしれませんね。
私も昨年のユルゲで再現をしました。


こういう細かい野暮ったいところの積み重ねが「初期アフ感」を醸し出す秘訣だと私は思います(笑)

次です。


ボディアーマーはBALCS SFと思われます。
背面でのRANGER BALCSとの見分け方は、
・上部ドラッグハンドルの有無
・下部ALICE規格のスロットの有無
SFは共に無し、RANGERは両方有りです。
詳細は過去記事にしてありますので、気になる方は下記リンク参照ください。


過去記事:初期アフ映像考察 Discoveryチャンネル編 PART2

初期アフ時にウッドランドのSFタイプの背面パネルを着ている部隊はおそらくグリーンベレーくらいじゃないかなと思います。
この方のフリースもECWCSっぽいです。
見えづらいですが、右肩部に斜め線があります。
砂が線部に詰まっているので識別できますね。

次です。


かなりラフな格好ですね。
過去記事にしましたが、街に繰り出す際は目立つのを避けて迷彩服を着ず軽装で赴いたケースがあったようです。
以前記事にした下写真のRobert Richmond氏の感じと近いので、この方もグリーンベレーの可能性は十分あると思います。


この方のフリースもECWCSでしょう。
前のファスナーを締めているのが分かります。
スピアーであれば、ファスナーを締めた状態では裾がもっと絞られて丸まったシルエットになるはずです。
また、ナイロン部の面積も狭いように見えます。

最後です。


何やら馬鹿でかい肉を焼いてます。
羊か何かでしょうか。
こんな所でこんな肉をこんな風に焼いちゃうんだから、きっとグリーンベレーに違いないですね(笑)

この方のフリースもECWCSに見えます。
ピンぼけして分かりづらいですが、肩部斜め線があるように見えます。


以上のように、ひたすらグリーンベレーと思われる写真のECWCS着用例を挙げてみました。
私は初期アフグリーンベレーは基本スピアーフリースしか着ていないと思っていたのですが、調べてみると結構ECWCSも出てくるんですね。
どういう支給形態だったのかはわかりませんが、初期アフ装備を再現する上では財布にやさしい発見です。
スピアーフリースは特殊部隊用ギアだった為かECWCSより圧倒的に市場流通数が少なく相場が高いです。

今回の記事を書くまで私の中で「初期アフグリーンベレー装備ならフリースはスピアーじゃなきゃダメ」という認識でしたが、それが覆りました。
まあ見かける数はやはりスピアーの方が体感で圧倒的に多いので拘るのであればスピアー一択ですが、「とりあえず初期アフやってみたい」という向きの方はECWCSもアリだと思い直しました。

お読みいただきありがとうございました。  


2019年04月30日 Posted by 4039  at 00:59Comments(2)初期アフガン初期アフミリフォト考察

初期アフミリフォト考察⑨ ELCS×UM21ポーチ使用例?



無事、今週頭から中国生活をスタートさせています。
昨日は清明節と言う祝日でした。
一週間目に3連休はありがたいところです。
まだまだ慣れない生活ですが、気張っていこうと思います。

住んでいる場所から歩いてすぐの所に大型ショッピングモールがありました。
中にはユニクロやイオン等、日本で馴染み深い店舗も入っており親近感が持てます。



着いてから毎日中華料理ばかりでしたので、無性に洋食的なものが食べたくなりました。
ちょうど施設内にマックがあったので行ってみました。


中国語では「麦当劳」と書き「マイダンラオ」と読みます。
中国語は外来語に意味を充てる場合(例:パソコン=电脑(日本語だと電脳))と、発音を合わせる字を充てる場合(例:コカコーラ=可口可乐)があるようです。
麦当劳はちょっとだけ複雑な由来があるようですが、後者に分類されるようです。

行ってみて感心したのは、一言も発せず、お金にも触らずに買えてしまうところです。
店に入ると大きいタッチパネル液晶があり、そこで注文ができます。
英語も選べます。



注文を確定させ、Wechatpay等で電子決済をします。
完了するとレシートが出てきて、カウンターに進みレシートに印字されている4桁の番号が表示されたら受け取れば終了です。
定員が番号を呼ぶので、0から9までの発音さえ覚えておけばスムーズに受け取れます。


以前中国出張でマックに行った時は、「持ち帰り」を意味する「打包(ダーパオ)」だけ覚えてあとはメニューを指差し何とか買いましたが、かなり楽ちんに進化していました。
ただ残念なのは、この方法は電子決済のみしか対応していないところです。
電子決済をする為のアプリ(WechatpayやAlipay)のウォレット機能を使うためには、中国の銀行カードが必要です。
中国の銀行カードを作るには普通の旅行ビザ等では不可能なようなので、旅行者はこの便利なサービスを使えません。
流暢に喋れない外国人こそ恩恵を受けるシステムなのに、その外国人が使えないという大いなるジレンマがあります。
ただ、このあたりのインフラは一か月単位で進化しているような感じなので、すぐに問題解消されるかもしれませんね。

中国から初の投稿ということでかなり中国ネタで脱線しましたが(苦笑)、そろそろ本題に入ります。
今回はトップ画像にした写真から、ちょっとしたヒントを見つけたので書き留めておきます。


右下の日付を信じるならば2001年12月30日ですね。
トラボラの戦いの後、同地域の哨戒任務の休憩中か何かでしょうか。
3CのELCSが真ん中に置いてあり、バックパックも3CのUM21を使用しているようです。
2001年で3Cなのでグリーンベレーであれば5thでしょう。
もしくはシールズっぽい感じもします。

いずれにせよ、今回注目したのは真ん中に置いてあるELCSです。


背中部を上にして置いてありますね。
胸部パネル付きのようです。
腰ベルト部にあるポーチに注目しました。


黒いテープが特徴的です。
UM21の拡張用のサイドポケットでしょう。


ELCSとUM21は一緒に運用されている写真が多いので、ELCSにこのポーチを着けていると想像はしていましたが、初めて確認できました。
よく見えないので確証はありませんが、MOLLEで接続していると思われます。

2月に開催されたGEAR FREAKS GAMEで私はELCS+UM21装備をしました。





この時は今回の写真に気づいていなかったので完全に妄想での装備でしたが、今回の発見で少しだけ説得力が出てきたかな?と思います。
写真に写っている何気ないアイテムも装備構成のヒントになる良い教訓になりました。
しばらくサバゲができない分、こうしてちまちまと知識を集めようと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2019年04月06日 Posted by 4039  at 23:28Comments(2)初期アフガンSPEAR ELCS初期アフミリフォト考察