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 Posted by ミリタリーブログ  at 

CONFRONT



現在、中国の春節休みで帰国しています。
2週間以上のロング休暇で、盆と正月が一気に来た感じです(笑)
実際GW休暇もお盆休暇も無いので、言葉通りなのですが(苦笑)

社会人になって以来初めての長期休暇を満喫している今日この頃ですが、
先日千葉のオペレーションフリーダムで行われたゲーム会「CONFRONT」に盟友Bucket Head氏と共に参加してきましたので記事にしておきます。


昨年2回開催されたGEAR FREAKS GAME(以下ギアフリ)の直系イベントといったところでしょうか。
私は第一回ギアフリに参加しました。
過去記事:GEAR FREAKS GAME

主催はチャッカリ・ノリス・ファクトのちゃっかりノリスさん、司会進行はANNUAL LEAVEのぽん太さんです。


※一日通してとてもカッコイイ写真を大量に撮影いただいた龍さん、Mamoruuuさんの写真を随所に使用させていただきます。
いつも本当にありがとうございます!

お二人とはギアフェス 2017で偶然同じテーブルで相席して以来の付き合いになります。



両氏とも「コミュニケーション力」という言葉に足が生えて歩いているような素敵な御仁です。
今回もとても楽しく賑やかなイベントを開催していただき、運営いただいた皆様共々本当に感謝に堪えません。

一言で言うと「装備に興味があれば誰でもOKな貸切ゲーム会」という間口の広~いイベントです。
今回は実在する軍隊の装備をモチーフにした「MILITARY(以下MIL)」装備と、架空の設定で自由に装備を組む「FICTION WARRIOR(以下FW)」という2つのジャンルに分かれ、対決するという趣旨でした。
両陣営合わせて140名以上が参加したようです。


「イベント」というと一気にハードルが上がる印象ですが、イメージとしては今回含め「ギアフリ」は趣向が近い人が集まっている定例会的な感じです。
ある程度趣向が同じ人間が集まるので、テーブルが隣になった参加者やゲーム開始前の待機中に自然と会話が発生します。
「サバゲに来て知らない人と絡むのとかめんどい」と思う方には流石におすすめできませんが、定例会等で同じ装備趣味の方と偶然居合わせて会話が盛り上がって楽しかった経験をお持ちの方でしたら、間違いなく楽しめると思います。
その「偶然の盛り上がり」が起こる可能性が何倍にも膨らみます。
初めての人に話しかけるのはそれなりにエネルギーがいりますが、消費したエネルギー以上の見返りは必ずあると思います。

基本的なスケジュール、ルールは昨年のギアフリと同様でした。
フィールド10箇所にそれぞれ2色のフラッグが設置してあり、参加者の目的は自軍色のフラッグを回収するのみという非常にシンプルなルールです。
自軍陣地に持ち帰る等は必要無く、ヒットorゲーム終了時に回収したフラッグを運営に返却すればOKです。


※写真は昨年のギアフリの使い回しです。

回収したフラッグにつきチームにポイントが加算されます。
また、受付時に配られるギグバンドに番号が振られており、これによって個人戦績も管理され、上位者には賞品が贈呈されます。
毎ゲーム各チーム10本のフラッグ目標があり獲得できるチャンスが多い事と、個人戦績賞品システムのおかげで参加者のモチベーションは全体的に高い水準で維持され、毎度熱いゲームが繰り広げられます。
ギアフリ同様、各チーム観戦台から無線で戦況を知らせてくれるチームリーダーがおり、組織としての連携が取りやすく連帯感UPに繋がるのも素晴らしいルールだと思います。
今回はさらに特別演出としてtaroybmxさん操縦のUAVによる偵察支援がありました。



サーマルカメラを搭載しており、操縦時にプロポの画面を見せていただきましたが、まるで映画やゲームで見るような非常にクリアな画像で人影がくっきり認識できており感動しました。
ただ、似たような地形で白黒画像のため敵味方の判別が付きにくく「MILチームは全員頭にIRストロボ着けてくれ」と嘆いていました。

レギュレーションはセミオンリー、復活無し、モスカートやグレネードは無しという、これまたシンプルな内容です。
今回は各チーム毎にドレスコードを設定することで、チームマーカー無しを実現していました。
ドレスコードと言っても「FWは全体的に黒っぽい装備、MILは黒っぽくない装備」というざっくりしたものです。
フィールドの地形と、大人数の為裏取りがほぼ不可能だった事もあり、マーカー無しでも判別に困るような事は全体を通してほぼ無かったのではないかと思います。
少なくとも私は一度もありませんでした。

この「マーカー無し」の恩恵は大きく、ゲーム中の写真の格好良さがマーカー有りの時と比べて段違いです。



特に今回は専属カメラマンが参戦されていてゲーム中の写真が大量にあるので、マーカー無しの施策は非常に効果的だったと思います。

また、ドレスコードがあることで自然とビジュアル的、意識的にチームの一体感も高まりますし、装備を組む際にいつもと違う頭を使って面白かったです。
(初期アフ装備で言えばドレスコード関連では「スピアーフリースは黒いからやめとこう」くらいの注意ですが(笑)」)

両陣営が円陣を組んで鬨の声を上げ、士気MAXで挑みました。



しかし、蓋を開けてみると終始FWの押せ押せムードでした。
FWの方が黒基調なので迷彩効果的には圧倒的に不利なはずですが、サバゲに向いた装備を組める自由度とスキルの高さ、あと個人的な感覚ですが両陣営の平均年齢も結構差があったような気がします(笑)
通常の定例会では滅多に遭遇しないレベルの非常に正確な狙いでBB弾を送り込まれ、FWの皆様の「サバゲ上手さ」を身をもって感じました。

今回、FW装備を初めてしっかり意識して観させていただきました。


私は今まで「架空/実際世界の架空設定を作り込んで、その設定に基づいた装備」がFW装備の定義というかやり方なのかと思っていました。
勿論そのように楽しんでいる方もいらっしゃると思いますが、素人目でぱっと見で思ったのは「皆さん色使いや全体のシルエット、アクセントとなるアイテムのセンスが良い」でした。
例えば今回は黒装備なので、プレキャリに差し色でIRサイリュームを差したり、赤基調のパッチを付けていたり等、良い意味で「ファッション的におしゃれ」な方が多かったように思います。
あくまで私の想像なので違っていたら申し訳ありませんが、おそらく「こういう想定、設定だからIRサイリュームを何本ここに携行している」というよりは、「差し色としてここに色が欲しい」的な感覚で装備を組まれている方が多いのかなと思いました。

対して、私のやっている初期アフODAモチーフ装備で言えば、例えばウッドランドBDUを着たいと思ったら「砂漠地帯なのにウッドランドを着ているのは、現地のアフガン軍(基本ウッドランド)と行動時に目立たないようにする為」等の実際にあった理由に基づいて、実際のシチュエーションを想像しながら装備を組む必要があり、装備選択の制約が多いです(まあそこが面白いのですが)。

おそらくFWは上記のような自由な発想で装備を組むので、私のような右も左も分からないFW素人が見ても直感的に「かっこいい!」と思える装備の方が沢山いらしたのだと思っています。
MILは実際の軍隊の装備再現が最優先事項なので、詳しくない人間からするとひたすら地味だったり、どの人も同じように見えたりして、悪く言うと「人に拘りや凄さが伝わりづらい自己満」がちな装備が多い傾向だと思います。
だからこそ、知ってる人同志の盛り上がりはひとしおな訳ですが。
どちらが良いという訳では無く、どちらにもそれぞれの良さがあると思います。

私はもうずっと実在モチーフの装備しかやっていないですが、カッコいいFWの皆さんを見て、以前は所謂「サバゲ装備」として自由に銃とギアを選んで装備を組んで、それはそれで楽しかったなという想い出が蘇りました。


かなり前ですが、「アウトドアブランド製品を装備に取り込もう」と思って組んだ装備です。
たまには架空設定で装備を組んで、好きな銃を持ってサバゲするのも楽しそうだなと思いました。

CONFRONTもギアフリ同様、まだまだ明るくて暖かい内に閉会式が実施されました。


今回は超豪華賞品が目白押しで、まさに「これぞイベント!」といった体裁でした。



中でも「一番」の賞品が「ペリカン」でした。


事前に「ペリカンケースが賞品として用意されている」というフリがあり、そのフリにまんまと乗って見事成績一位、そして3分の1の確率(1~3位賞品はくじ引き)でこれを当てるCHIHIROCKさんの引きの強さは半端ではないですね(笑)




私も栄えある第一回被害者賞品授与者なので、賞品の木彫りの熊と共に記念撮影させてもらいました(笑)


フリとオチが完璧過ぎて見過ごされがちですが、一位を狙って実際一位を取れるCHIHIROCKさんのサバゲ力も半端じゃないと思います。
そしてあの可愛らしいペリカンが地味に「欲しい」と思ったのは私だけじゃないはずです(笑)
被害者の会かわいい動物賞品シリーズの輪がこれからも拡がっていくことをひそかに願っている今日この頃です。

そんなCONFRONTに盟友Bucket Head氏は2000年代前半のデルタモチーフ、私は2002~2003年頃の初期アフODAモチーフで臨みました。



チーム若年寄筆頭のMUNAGEさんも、前回参加したギアフリと同様今回も初期アフ合わせしていただきました。



また、チーム若年寄に片足突っ込んでいるマーキー君も午後からCIRASのUCP ODAという超シブい装備でした。


今回は私もちょっとUCPのODA装備を考えたのですが、「UCPって色が中途半端過ぎてMILからもFWから撃たれそう」と思って断念しました(笑)
彼の装備を見て、次回サバゲする時はUCP着てCIRAS着ようと思いました。

自分の装備&私がツボッた方の装備は次回の記事でまとめようと思います。


最後はちゃっかりノリスさんとぽん太さんとの写真で締めようと思います。



毎回参加者同士の輪が拡がっていくのを目の当たりにして、こうやって実際に人同士が対面して交流できる場を創り出せる人の尊さを痛感します。
こういう事を「やろう!」と思う気概、構想する能力、やり切るエネルギーが備わっているのは、現代社会においてとても重要な才能だと思います。
SNSで気軽に交流できる日常が染み渡った今日だからこそ、実際に会える機会のありがたさが浮き彫りになりますね。
また、そんな二人も現状に至るきっかけを作ってくれたmorizoさんへの感謝の言葉を惜しみません。
こうして感謝の連鎖が連なって輪が大きくなっていくというのは、綺麗事でも何でもなく素直に喜ばしい気持ちになります。

しっかりベタ褒めしたので、きっとまた素敵なイベントを開催してくれると思います(笑)

まだしばらく海の向こうでの生活ですが、私も可能な限り参加していきたいと思います。
運営いただいた皆様、本当にお疲れ様でした&ありがとうございました!

久々に文字ばっかりで長い記事になってしまいましたが、こうやってブログでつらつらと「こんなイベントがあったよ!」と残す人間も必要かなと思い、長いと思いつつも筆を進めました。
ツイッターやインスタは手軽ではありますがすぐに流れてしまい、まとまった情報として永く残すには不向きだと思います。
カッコいい写真は各種SNSでご覧になっていただいて、「結局どんなイベントだったの?」という向きに少しでもお応えできる記事になれば恐悦至極の次第です。

お読みいただきありがとうございました。  


2020年01月24日 Posted by 4039  at 18:17Comments(0)サバイバルゲーム

実銃で使われる防錆剤



今回は久々にエアガンの事を書きます。

大のお気に入りのリアルソード(以下RS) 56式についてです。


過去数回に分けてレビュー、カスタム経緯の記事を書いています。
過去記事:「リアルソード 56式自動歩槍 PART1

過去記事でも書きましたが、外装は実銃と全く同じ材料、製法で作られていると噂されるほどのリアルさです。
中国北方工業公司(ノリンコ)製 実銃56式


RS 56式


外装はまさに鉄と木の塊です。


見た目に違わぬ堅牢性で、サバゲでガシガシぶつけても体重を掛けてもビクともしません。
ぶつけたり擦ってもミリフォトに見るようなリアルな「味」のある傷のつき方なので、逆にぶつけたいくらいです(笑)
愛銃を落としてみすぼらしい傷が付いたり、変な力を掛けてしまって歪んでしまったりという事は、サバゲをしている方なら一度は味わった事があると思います。
せっかくの楽しい一日も台無しな気分になりますよね。
そのような取り回しに対するストレスから解放されるというのは、サバゲをエンジョイする上で意外と重要な要素だと思います。

実射性能もほんの少し手を入れたのみ(パッキン、スプリング交換)で、マルイ箱出しと肩を並べました。
純正マガジンもスプリング式で150発とハイキャパシティで、ノーマルサイクルなら弾上がりもばっちりです(ハイサイは試した事がないので不明)。
アウターシェルも本体と同じく鉄製で超リアルです。

しかし、そんなRS 56式にも弱点があります。
実銃譲りの素材故なのか、非常に錆びやすいです。
黒染め(=酸化被膜)処理はしてありますが、表面の仕上げが滑らかでなく、汚れや水分が溜まりやすいのが原因だと思います。


更に私の個体はペーパー掛けして皮膜を落としている部分があるので、より錆びやすい状態だと思われます。
また、素材の鉄自体も錆びやすい物が使用されているのだと思います。

夏場に汗の付いた手で触って丸一日放置しておくと、触ったところにうっすら錆が浮いてきます。
なので防錆処理は必須です。
以前の記事でも紹介しましたが、私はKURE666を使っています。


有名なKURE556のマリン用品向けです。
ノーマルより塩分と湿気に強いと思い、使っています。
ゲームに使った日にこれで全体を拭き上げておけば、余程温度、湿気の高い環境に保管しておかない限り、2,3か月程度の放置では錆びません。
家でちょっと触ったりして遊ぶくらいでは防錆効果が切れる事はないようで、いちいち追加で塗布する必要はないです。
現に昨年の3月に塗布し、4~9月の高温多湿期を含む間、東京の自宅に置きっぱなしでしたが一切錆びていませんでした。

以上のようにKURE666でも十分な効果を感じていましたが、ふと「実銃も何か塗らないと錆びるはずだよな」と思い、実銃はどのように防錆対策をしているのか調べてみました。
すると、表紙にもしましたが実銃界では「WD-40」という防錆剤が使われているようでした。


銃器メーカーが工場で使っているくらい一般的な防錆剤のようです。
早速WD-40を国内で調達できるか調べてみましたが、普通にホームセンターや通販で売っていました。
日本でも猟銃やクレー射撃銃を所有している方や、無可動実銃のメンテにもよく使われているようです。
(無可動実銃店で有名なシカゴレジメンタルスさんも使用しているようです)
ちなみに自動車、バイク関係でも結構メジャーな存在のようです。

せっかく実銃並の外装を持っているRS 56式ですので、防錆剤も実銃譲りにしようと思い、前回帰国時に買ってみました。
日本ではエステーが代理店となり展開しているようです(沖縄以外)。


本社はアメリカにあり、社名も製品名と同じWD-40で、商品もWD-40のみという漢気溢れる会社です。
Wikipedia「WD-40

使い方はKUREと同じでスプレー式でオイルを噴射します。
実際に56式に塗布してみましたが、KURE666より若干粘っこく、表面にまとわりつくような感覚がします。
KURE666よりしっかり保護膜を形成してくれているのかもしれません。
色々ネットで調べた限りでは、KURE556より防錆効果は継続力が高いようです。

まだ一度塗って保管してあるだけなので実力の程はわかりませんが、実銃界で実績があるので間違いないのでしょう。
コスト的にもKUREと大差なく、何気なく置いておいても部屋のインテリア的にはこちらの方が「リアル感」を醸し出せるのでいいことづくめですね。

あくまで外装が99%金属と木材でできているRS 56式だから塗布できる代物です。
おそらくABSやその他の樹脂、ゴムに塗布すると劣化を引き起こすと思います。
RS 56式のトリガー根本とマガジン上部の樹脂部にも付着しましたが、一応数日放置では目に見える劣化は起きなかったです。
おそらくポリプロピレンあたりの耐食性の強い樹脂なので問題ないのだと思われます。
今月帰国した際に再度確認してみます。

トイガンによく使われるABS等は劣化を引き起こすはずなので、もし使用される際は十分ご注意ください。
E&LやGHKのAKは持っていませんが、RSと同様木と鉄の塊で錆びやすいようですので、WD-40でメンテしてみるといいかもしれません。

お読みいただきありがとうございました。  


2020年01月11日 Posted by 4039  at 17:56Comments(19)鉄砲リアルソード 56式小技紹介

初期アフミリフォト考察⑱ 初期アフカメラ その2



あけましておめでとうございます。
初めて中国で年を越しましたが、西暦の年越しはかなり地味というか、年越しムードは皆無でした。
代わりに旧暦の正月はかなり盛大のようです(今年は1月後半)。
何億という人間が都市部から田舎や海外に大移動し交通網が麻痺するので、世間が休みに入る前に日本へ脱出する予定です。

一足遅い正月休みに今からワクワクが止まらない今日この頃ですが、2020年も一発目からニッチな考察をしていこうと思います。

次回のサバゲの装備イメージを固める為になんとなくミリフォトを眺めていると、またもやカメラに目が行きました。
トップ画像の写真の手元です。


同じ場面で違うショットもあります。



2002年夏の3rd SFGの隊員と思われる方です。
この方の部隊はテレビで密着取材されたり、高解像度の写真が残っており、考察資料としては大変ありがたい存在です。






過去記事にまとめていますので、詳細気になる方は下記リンクご確認ください。
初期アフ映像考察 Discoveryチャンネル編 PART1
初期アフミリフォト大量発掘!

何度も見ている写真ですが、先日の記事でカメラが上手く特定出来たのに味を占め、この隊員が持っているカメラも特定できるかもと思いました。
先日の記事「初期アフミリフォト考察⑭ 初期アフカメラ

早速細部を見ていきましょう。
民間向けのビデオカメラに見えます。
ひと昔前の運動会でお父さん達が持っていたようなビデオカメラっぽいシルエットですね。
ファインダーを覗かなくても、折り畳み式の液晶画面で撮影映像を確認できるタイプでしょう。
私は小学生くらいの時に初めてこのタイプのカメラに出会いましたが、子供ながらに画期的な機能に感動したのを覚えています。

液晶部分をよく見ると、ロゴが見えます。


最後の文字がかろうじて「Y」であろうと判別できます。
あとは長さ、色、全体の雰囲気から「SONY」だと判断しました。
中央下部に貼ってあるシールもいかにも日本のメーカーチックな色合い、形状をしていますね。

メーカー名が分かれば9割勝ったようなものです。
2000年前後のSONYの一般向けビデオカメラの画像をしらみつぶしに探し、ミリフォトの特徴と照らし合わせていきます。
Wikipediaに「ソニーのビデオカメラ一覧」という、今の私の為に存在するかのような記事に出会えたので商品検索は物凄く楽でした。

適切な発売時期で、ミリフォトの特徴と合致したのが「DCR-PC120」というデジタルビデオカメラでした。



2001年発売です。
公式HP記事:https://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200108/01-0820B/

Mini DVテープの他に、メモリースティックにも撮影データを保存できたようです。
Bluetoothを搭載し、対応したモデムや携帯電話を経由することでインターネットに接続し、撮影した動画、画像をPCを介さずメール送信できたようです。
今ではスマホで中学生でも当たり前にやっている事ですが、既に2001年当時に同じような事が実現できていたというのは驚きでした。
さすがはSONYといったところでしょうか。
というかBluetoothってそんな昔からあったんですね。ここ10年くらいの技術だと勝手に思ってました。

それではミリフォトと製品画像の特徴を照合していきます。
まず目に入るのはレンズ上部にあるフラッシュです。


静止画を撮影する際に周囲の明るさに応じて自動的に展開するようです。
フラッシュの位置、形状共に製品画像と一致しますね。


次に液晶画面の根本のヒンジ部に注目しました。


ヒンジの部分が他より一段明るい色の丸い別パーツになっています。
製品画像と一致します。


似たような形状のカメラが多かったのですが、このヒンジが特徴的でDCR-PC120だと確信できる決め手になりました。

ちなみに細かいところですが、液晶画面の裏に貼ってある青と黄緑のシールも製品画像とミリフォトで一致していますね。



バッテリーは大容量の大型バッテリーを装着しているようです。


ポーチに入れる小道具として予備バッテリーを入れておくと小技が効きそうですね。
ハードオフなんかに行って、どこのなんだか分からないバッテリーを買ってきてポーチに放り込んでおくだけでも装備に深みが出せそうです。

ちょっと不思議に思ったのは、このカメラは一体どこに収納していたのでしょうかね?
チェストリグはマガジンが満載されているようですし、他のアングルの写真や動画から見る限り、腰周りにカメラが入りそうなポーチはありません。
チェストリグの左胸部のストラップに引っ掛けている緑のグレネードポーチには到底入らなさそうですし。
となるとDCUジャケットのカスタムポケットに突っ込んでいたくらいしか考えられませんね。
ジャケットのポケットにはせいぜいタバコとライター、メモ帳とペン、あとは止血帯くらいしか入れてないと思っていましたが、意外と電子機器等も入れていたのかもしれませんね。

この写真が撮られた現場は村落を調査していた際のはずなので、このカメラは調査物件をおさめて報告資料とする為に使用していたのでしょうか。
動画、静止画両方をメモリースティックでデジタルデータ保存できるというのは何かと便利だったと思います。
アナログデータより保管も本国に送るのも簡単でしょうしね。

先日記事にしたOLYMPUSのμもしかり、しょっちゅう記事にしているCASIOの腕時計達もしかり、日本の製品が使用されていたのを発見できるのは嬉しいですね。
ちなみにオークションサイトで検索してみると、玉数は多くないもののかなりお安く手に入りそうです。
メモリースティックはまだ現役の規格のはずなので、これで撮影しても手軽にPCにデータ移行&再生できそうですし、サバゲや撮影会の様子を当時の画質で記録してみるのもいい味が出るかもしれませんね。

お読みいただきありがとうございました。