ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

本題に入る前に、カシオアジアの公式サイトにちょっと面白い物があったのでご紹介します。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

原寸サイズの5600のペーパークラフトです。
下記サイトからPDF形式で無料でダウンロードできます。
https://world.g-shock.com/asia-mea/en/papercraft/

組立前も図面っぽいデザインなので、このままでもちょっとした絵になりますね。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

組み立ては結構面倒くさいですが、その分中々の完成度です。
組み立てたら見えないモジュールや緩衝体もしっかり作り込まれていて、裏蓋も刻印まで再現されていて芸が細かいです。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

装備コーディネートの参考にしたり、お持ちのG-SHOCKの傍らに飾ったりしてもいいかもしれません。
所詮紙なのでフィット感はまるで参考になりませんが、サイズ感を実際に手に取り身に着け確認できるという意味では、単なるおもちゃとしてではなく本物の購入検討の参考にもなる中々ナイスなアイデアだと思いました。

今のところ5600定番カラー1色ですが、好評だったらカラバリや他のモデルも展開されるかもしれませんね。
私は待てないので、お絵かきソフトでカラーカスタムしてみました(笑)
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

ちょっといじれば他の5000/5600系列が再現できそうです。
お絵かきソフトでDW-5000Cの図面は出来上がっているのですが、ガンプラの方が忙しくまだ平面状態です(苦笑)
細かく作られている分、「ここを歪ませながら2箇所同時に糊で貼り付け」的な、結構な難作業を求められます。
ペーパークラフトなのに、子供置いてけぼりの骨太アダルト仕様です(笑)
中々出かけづらい世の中なので、家での良い暇つぶしになるかもしれません。

では本題に入ります。
陸戦MSシリーズ第二弾として、HGUCのF2ザクを作りました。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

名キットと誉れ高いだけあり非常に組みやすく、そつがなく、スタイル良くて可動も十分という文句の付け所のないキットでした。
素組みでも十分見栄えするレベルです。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

後ハメ加工不要で合わせ目消し部も少なかったのもありがたい点です。
デザイン的にも同じ0083のドムトローペン等とは勿論、グフカスタムとも胸部装甲の感じが似ていたりして親和性が良く、色んなキットと並べやすいのも好印象です。

前回製作した先行量産型グフと並べたかったので、砂漠カラーで一部装甲ツギハギや他機種部品流用設定として、テイストを合わせました。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

前回のグフ同様、アフリカ東部の前線基地に配備されている機体という妄想です。
F2ザクは立ち位置としては「ザクⅡF型の後期生産型」ですが、具体的な配備開始時期の公式設定は無い?ようです。
0083との整合性をはかる為に、「アフリカに多く配備された」という設定は公式にあるっぽいです。
なので、アフリカの要衝であるキリマンジャロ基地でF2ザクが製造されていたと考えても自然かなと思い、今回F2ザクを選びました。
交戦距離が比較的長く、制空権を連邦に取られた後は対空能力も求められたはずなので、射程距離が長く砲弾選択でマルチに対応できるマゼラトップ砲を装備させました。

キリマンジャロで製造されていたと考えると、アフリカ各基地でF2ザク部品の補給はしっかりできていたと思います。
生産効率を考えると、キリマンジャロでは一律ノーマルカラーで造られた部品が各前線基地に送られ、色変えは運用現場でそれぞれ対応していたと考えました。
(キリマンジャロの司令官は前線現場の意見を取り入れ、工場生産時点で最初からサンドカラーに塗りたいと本国に提案しましたが、サイド3の頭の固い官僚に却下され、しぶしぶ緑ベースの正式カラーで塗装している、という裏ストーリーまで妄想済です(笑))

なので前回のグフ同様、破損して交換した部品は塗装が間に合わずノーマルカラーとなっています。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

ただしグフと違い補給部品は潤沢に手に入るので、ダメージを受けた装甲をそのまま使い続けるような貧乏くさい運用はせず、常にほぼ完璧に整備されて出撃できていたと考えました。
後期生産型のF2は統合整備計画の思想も取り入れられたという公式設定もあるので、少数生産でクセが強い先行量産型グフに比べれば、メカニックにとっては扱いやすい機体だったと思います。

今回は左わき腹に61式戦車の2連装砲(徹甲弾)を食らったと想定しました。
一発は左胸部装甲に直撃、貫通は免れましたが破損が大きい為交換。
もう一発は左腰アーマーに命中し貫通、左脚付け根ジョイントが損傷し歩行不能となり、サムソントレーラーで回収されたという妄想をしました。

左胴体動力パイプもダメージを受け断線し交換していますが、脱落した外装は基地に在庫が豊富にあったJ型のパイプを使ったのでF2のノーマルカラー(黒)ではなく、J型のノーマルカラー(緑)になっています。
(前回作ったグフの動力パイプの色を緑にしたので、それとつじつまを合わせる為のこじつけです)

脚部パイプも岩場にぶつけたり敵弾の弾着破片を食らってよく脱落するので、いくつかJ型の外装になっています。
右ひざはマゼラ砲射撃時などによく立膝を付くので損耗し、交換しています。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

でもその設定にするなら、交換後の緑装甲もチッピング多めで傷だらけのウェザリングにすべきでしたね。
再びモチベが上がったら手直ししようと思います。
ガンプラは完成直前がやる気のピークでガンガン進めるのですが、一旦「完成したぞ!」となると突如「賢者タイム」に突入し、しばらくやる気が一気に萎えます(笑)

シールドは消耗品の上、面積も広くてめんどくさいので最初からサンドカラーの塗装はせず、ノーマルカラーのままで運用されているという設定です。
左肩は旧ザクタイプのスパイク無しアーマーを装着しています。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

マゼラトップ砲やバズーカを担ぐ際に邪魔になるのと、味方内で搭乗者を見分けやすくする為としました。
この他にもこのザクは左スネとバックパックに識別番号、シールドや胸部、右二の腕にラインマークを施し所謂「パーソナルマーク」としています。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

ミノフスキー粒子の影響で電子機器が使えず、目視で周りの状況を把握しなければいけない時、友軍機が同じような外観のMS同士だと「あれ、あのザクは誰が乗ってて武器なんだっけ?」となると思いました。
MSは武装によって展開できる戦術が大きく変わるので、精確に識別が出来ないと連携を図る際に不便に感じる事も多々あると思いました。

サバゲでも連携を取ろうと思った味方が、ハイサイを持っているのか?ボルトアクションを持っているのか?を、迷彩服の柄等で覚えておいて遠目で判断できれば動き方も変わってきますよね。
ガンダムのオンラインチーム対戦ゲーム「バトルオペレーション」では機体を好きな色に塗れる為、十人十色の機体が戦場に溢れます。
なので同じ機種で武装違いの味方機体がいる場合は、スタート時に色で覚えておくと立ち回りを合わせやすくなりますよね。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

特にこのザクはマゼラトップ砲という特殊な兵装なので、マシンガン持ちの機体とはパッと見で識別できる必要があると考え、識別ポイントを色々設置しました。

ガンダム界では全身を真っ赤に塗ったりする「パーソナルカラー」が有名ですが、このF2ザクのような地味な識別手法も多々あったと想像します。
ガンダムは各種マーキングや番号記号に対してちゃんとした設定はほぼ無く、ガンプラにおいても作法的なものは皆無でフリーダム地帯です。
この「個体識別の為のマーキング」という妄想設定は自分なりに納得がいきますし、一本筋が通った考えがあると自然に説得力=リアル感が増せると思いますので、結構気に入っています。

シン・マツナガ専用のF型ザクは頭と左肩だけ白く塗られており、中学生当時セガサターンのギレンの野望で見たときは「何これだっせえ!」と思わず声を上げてしまいましたが、今見るとシブいカラーリングだなと思います。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

実際の兵器界の識別マークは勉強不足で疎いですが、旧日本陸海軍機等は尾翼に番号やラインマークを施して識別としていたようですね。
各国戦車も砲塔に車体番号やエンブレムが描かれていたりしますが、色々な識別マークがあるのでしょう。
いずれ勉強しようと思います。
MSは航空機や戦車等と違い、機体毎に大きく異なる特徴を持った兵装に変える事ができますので、より早く確実な識別手法が求められていたと思います。

マゼラトップ砲は幸運にもEXモデルのマゼラアタックが手に入ったので、同梱されている砲を持たせました。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

マゼラトップ砲は徹甲弾やHEAT弾等を装填し対装甲戦闘、榴弾を装填し間接射撃での支援砲撃、近接信管付き榴弾にすれば対空戦闘も可能だったはずで、中距離以遠で使い勝手の良い兵装だったのではないかと思います。
砲弾選択できたと考えると、08小隊のトップ小隊のデル機が持っていたマガジン付きのデザインだとしっくりきます。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

状況によって各弾種のマガジンに変えて運用していたイメージです。
という訳で、ちょっとだけ改造してみました。

1/6サイズのM16のSTANAGマガジンを加工し、マゼラトップ砲マガジンを作って上面に貼ってみました。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

STANAGまんまだと、ミリタリーをちょっと知っている人にバレるので、STANAGらしさを消す為に外形を削り込んで真四角にしました。
横溝はそのままですが、溝がある事で構造的に強くなるのは物理現象なので、説得力が出てリアル感が増すかなと思い敢えてそのままにしました。
後日スペアマガジンも製作して腰に引っ掛けようと思います。

また、脚部は付属のフットミサイルを片側だけ装備しました。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

足元って砂塵や泥等が一番入りやすいですし、撃ち出し位置的にも障害物や地形の影響を一番受けますし、脚部駆動系への負担も増加する配置だと思うので、地上戦用に開発した兵器だとしたらちょっと頭悪い設計だと思います(笑)
せっかく18mもある身長を何一つ活かしていませんね。

ただ、弾頭の大きさ的に単発あたりでザクバズーカ並みの火力はあったと思われますし、それを瞬時に3×3の6連発を投射できたと考えると、使いどころによっては非常に有効な兵器だったと考えます。
簡素な造りでコストも安く、撃ちきったら投棄して身軽にできるようになっているでしょうし。
制空権を取られた後は主に対空ミサイルを積んでいたかもしれませんね。

HGUC F2ザクのキットはジオンカラーと連邦カラーがあります。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

パーツ構成は全く一緒で成形色違いだったので、今回ベースとしたのはたまたま安かった連邦カラーにしました。
砂漠色に塗る際も、連邦カラーの白ベースならほぼサフ吹きいらないと思ったのもあります。

前回のグフはグレーサフ吹き→クレオスのタンで塗りました。
今回は黒い胸部装甲のみ白サフ吹き、他は成形色のまま→クレオスのタンで塗装しました。
表層は同じ塗料で、その後のウォッシング、ウェザリングも同じ色でやりましたが、並べてみるとだいぶ色の明るさが違います。
ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様

タンのような淡い色はベース色をかなり拾うという事を初めて体感し、勉強になりました。
今まで、濃い色を淡い色に変える時はサフ吹いていましたが、今後は全体の印象を最初にイメージしながらベース色配慮しようと思いました。

グレーベースで塗ったグフの方が、今回のザクより全体的にくすんだ印象になりましたが、配備されたのが早くその分油汚れや煤が積もったり、日光で色褪せた、と思えばすんなり納得できます。
逆だったらちょっと妄想に難儀していたかもしれません(苦笑)

プラモを1個作れば、必ず失敗した箇所や意図しない仕上がりになる箇所が出てきます。
それをどうごまかしたり活かすか頭を捻って手を動かすのが、またプラモ工作の楽しいところだと思います。

という訳で、ジオン砂漠の軍団第2弾はこんな感じで完成です!

次は先日手に入れたEXモデルのマゼラアタックでも作ろうかなと思います。
地味な戦車なのに無駄に高額なキットなので、こっちでは手に入らないと思っていましたがラッキーでした。
せっかく2両セットなので、効率よく同時組みにチャレンジしたいと思います。
これも砂漠色にして、砂漠軍団仲間入りさせようと思います。

お読みいただきありがとうございました。




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2020年08月19日 Posted by 4039  at 18:52 │Comments(0)ガンプラ

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