初期アフウォッチ CASIO PAG-40

初期アフウォッチ CASIO PAG-40

先週、出張と休暇を兼ねて1年振りに中国から帰ってきました。
現在自宅でリモートワークをしながら14日間の待機中です。
妻子は1年半前に中国に赴任する時に千葉の実家に帰しているので東京の自宅は完全に1人で、もし万が一感染していても他の人にうつすリスクは無く安心です。
完全に一人の時間が14日も続くなんて、人生後にも先にもこの一回かもしれませんね。
孤独が苦手な方は精神的に辛いところかもしれませんが、私は基本一人でいるのが大好き&インドア趣味沢山なので、むしろかなり嬉しい状況です(笑)
この機会に1年間買い溜めたアイテムの整理&記事化や、趣味部屋の棚卸&整理を実行しようと思います。

今回の記事は買い溜めアイテム第一弾です。
CASIOのPATHFINDER PAG-40というモデルです。
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

以前アメリカのアウトドア雑誌で偶然PATHFINDERの広告を見たのが今回入手したきっかけです。
関連記事「パスファインダー騒動
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

PATHFINDERは日本等で展開しているPRO TREKの北米向けのブランドです。
北米では独特な単位を使用しているので、その単位表記に合わせる為に別ブランドを立ち上げたと認識しています。
あと一説では「PRO TREK」という響きがアメリカ人的には商品のイメージと合わない為、という話もどこかで聞いた気がしたようなしないような記憶があります。

この時計は初期アフドキュメンタリー番組「Profiles From The Front Line」内で、2002年と思われる3rd SFGの隊員に巻かれていると以前考察しました。
関連記事「初期アフガンお宝映像考察 PART3
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

初期アフウォッチ CASIO PAG-40

ただこの時はPATHFINDERの存在が頭に無く、PRO TREKのPRG-40だと考察し入手しました。
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

おそらく当時アメリカ在住の方でしたでしょうから、PRG-40ではなくPAG-40と考えるのが自然ですよね。
知ってしまった以上、米軍装備でPRO TREKなのが許せなくなり手ごろな価格で某オークションで転がっていたPATHFINDER PAG-40を入手した次第です。

ちなみにSEALsのTEAM10と思われる写真でもPAG-40らしきものが映っていました。
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

あるサイトでは2007年のイラクという言及がありました。
SEALsは門外漢なので私には信憑性は考察できませんが、ACUを着ているので2000年代中盤以降なのは間違いないと思います。
カシオ公式サイトから分かりますがPRG-40(多分PAG-40も)は2000年発売ですが、2010年くらいまでは普通に各部隊で使われていたかもしれないですね。
少なくともACU+SFLCSてんこ盛りのODA装備で巻いても不自然では無いと言えそうです。
ちなみにあるスペイン語のサイトでは、この時計をPRO TREK PRG-40だと言及していました。
私と同じ過ちを犯していますね(笑)
ヨーロッパでもPATHFINDERは展開していないはずなので、まあこの引っ掛け問題に気づくのは難しいと思います。
北米在住者以外はPATHFINDERという発想は盲点かもしれないですね。

入手した個体は全体的に使用感こそあるものの劣化や錆び等は無く、まだまだ普通に使い続けられそうです。
センサー類含めた各機能も問題無く稼働します(精度は不明ですが)。
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

PRG-40と並べて、パッと見た目は全く同じ時計です。
左がPAG-40、右がPRG-40
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

PRG-40は電池切れてましたが、交換するのが面倒なので放置中です。
電池4個も使う大飯食らいですし(苦笑)

以前の記事でも外観の違いを考察しましたが、ようやく現物を手に取れましたので、前回気づかなかった部分を含め外観の相違点を挙げていきます。

まずすぐに目が行く目立つ部分です。
・6時側バンド根本ブランドロゴ
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

・遊環ロゴ
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

・裏側のカバーロゴ
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

この3点が最も目立つ違いだと思います。
細かい所も見ていきます。

・尾錠の形状
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

PAG-40の方がシンプルですね。
仕上げはPAG-40が鏡面、PRG-40は梨地です。
PAG-40の方は後述しますが新品の替えバンドを入手しており同じ尾錠であることを確認しましたが、PRG-40は前の持ち主が尾錠を変えている可能性はあります。

・防水表記
PAG-40はメートル表記
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

PRG-40はBAR表記
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

写真撮る時気づきましたが、私のPRG-40見切り板が回転しちゃってますね。

・液晶の黒い帯部の表記
PAG-40
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

PRG-40
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

PAG-40は高度と気圧の単位が切り替えられるので、2種類書いてあります。

・裏蓋の刻印
PAG-40
2271 PAG-40とあります。
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

PRG-40
2272 PRG-40とあります。
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

2271と2272はモジュール番号を示しているので、モジュールが異なるという事ですね。
おそらく単位表示の違いだけだと思います。
面白い事に、その下にある「WATER RESISTANT 10BAR」はPAG-40も何故かBAR表記です。
きっと図面作成時に気づかずBARのままにしてしまい、そのまま金型を起こしてしまったのでしょう。
後で気づいたけど見て見ぬ振りをしたのかもしれませんね。
印刷であれば簡単に版を直せますが、成形金型、ましてや凸文字部を直すのは簡単ではないですからね。

まあ防水表記は法律等で決められたものでは無く、あくまで慣習的なもののようですから特に製品上問題は無いはずですが、表がメートルで裏がBARっていうのはなんか気持ち悪いですね。
多分カシオの設計者がミスったんだと思います(笑)

外観の相違点はこれで全部だと思います。
地味ですが結構いろんな部分が違いますね。
特にブランド刻印は目立ちます。
PATHFINDER刻印のバンド単品は日本のAmazon等で簡単に手に入りますが、バンド替えただけでは私は満足できないレベルの違いでした。
バンド調達だけでやめておかず、本体も買って良かったです。

加水分解はウレタンバンドの宿敵ですので、替えバンドは保険として十分持っておく価値がありますしね。
バンドは後継機と共通でまだ現役なので、あと10年以上は余裕で入手可能だと思います(カシオの時計部品はモデル生産終了後7年間は保守対応期間=部品発注可能です)。
私は国内のオークションサイトで入手済です。
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

初期アフウォッチ CASIO PAG-40

袋にある対象機種の記載から、PATHFINDER PAG-40としてカラバリ展開していたのは本機3Vの他には5V、7Vで、計3機種のようですね。
5Vは日本ではPRG-40BJ-5JRとして2000年に発売された機種と同型と思われます。
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

7Vは日本ではPRG-40KJ-7JRとして2001年8月に発売された機種と同型に見えます。
初期アフウォッチ CASIO PAG-40

ただ日本版(PRG)はクロスバンドで、北米版(PAG)は3Vと同型のウレタンバンドのようです。
PAG-40-5V、7VをPRG-40で代用する場合はバンドはPATHFINDERのウレタンバンドを別途調達する必要がありそうですね。
いずれにしても米軍ミリフォトでPAG-40らしき時計が映っている場合は上記3仕様の内のどれかだと思われます。

条件の良いPAG-40自体は国内販売は絶望的で、海外オークションサイトでもあまり見かけませんが皆無というわけでは無い認識です。
バンドが千切れて使えなくなる心配のない初期アフウォッチはそう無いので、その意味ではおススメかもしれません。
(G-SHOCKのDW-5600EやDW-6900-1Vは初期アフ適合でしかも現在もメーカー生産中の現役機種ですが、調達しやすいが故に装備好きが集まると被りまくるのがツライです(苦笑))
ベゼル等の外装が壊れた場合でも、比較的調達しやすいPRG-40から移植できますし。
冒頭で述べたように、使用例と思われる有名な映像もしっかり残っていますしね。

これで「へー初期アフ装備してんだー。ちょっとその時計見せて。あれーこの頃の米軍装備でプロトレックって変じゃなーい???」と迫ってくる指摘オジサンと会敵しても安心です。
まあそんなオジサンこの世に存在しないと思いますので、完全に自己満ですね(笑)
1mも離れればPRG-40もPAG-40も見分け付きませんので、国内で安価で簡単に手に入るPRG-40で十分代用に耐えると思います。
まあ、こういう部分まで拘るのが装備趣味の醍醐味と言えば醍醐味であるとは思いますが。

次もメジャー初期アフウォッチについて書こうと思います。
お読みいただきありがとうございました。




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2021年01月27日 Posted by 4039  at 21:48 │Comments(2)装備ウォッチ初期アフガン

この記事へのコメント
おかえりなさいませ笑。
相変わらずためになる記事、ありがとうございます。
連続更新、楽しみにしております。
Posted by 山口県の映画好き山口県の映画好き at 2021年01月28日 16:45
ご無沙汰しております。
相変わらず拙い内容ですが、溜まったアイテムの整理を兼ねて記事書いていきますのでよろしくお願いします。
Posted by 40394039 at 2021年01月28日 19:28
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