初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

前回の記事で、ウクライナのサイトから初期アフと思われる写真を大量発掘したと報告しました。
今回はその中で少し気になった上の画像について書こうと思います。

この写真も残念ながら明確に初期アフだという証拠は見つけられませんでした。
(一応アップ元の解説文章ではArmy SFと書いてありましたが。)
ただ、装備の特徴(縦BALCS、56式弾帯、RACAL URBAN、FLC、カスタムDCU、キャップ)、背景から初期アフグリーンベレーの写真の可能性は濃厚だと考えています。

これが初期アフグリーンベレーだと仮定すると、個人的には大きな発見があります。
手前の隊員のグローブに注目です。
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

明らかにメカニクスのグローブですね。
メカニクスの広告で使えそうなレベルですね(笑)
この写真が初期アフだとすれば、初期アフでのメカニクス使用例は私の中で初の発見になります。

メカニクスのオリジナルは、以前の記事で2001年には存在していた事は突き止めていました。
過去記事「Mechanixグローブ年代考察

さらに先日、旧型メカニクスオリジナルを激安で手に入れました。
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

パッケージとカタログが付属している状態です。
カタログには1999と表記があります。
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

1999年には存在していたという証明になりますね。やりました!
カタログには当時の製品がずらりと並んでおり勉強になります。
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

ちなみにこのキャラは「Pit Guy」というようです。
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

今こんなヤツいますっけ?(笑)

手首タグのロゴは白地に黒抜き、その下に黄色く「Mechanix」とあります。
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

裏側のベロはこんな感じです。
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

ベロの詳細画像はネットで探しても見つからなかったので、確認できてかなり嬉しいです。
色は赤でサイズも合わないので、この個体は初期アフ装備で使うのは難しいですが、販売時期の特定と当時モデルの仕様詳細が判明した収穫は大きいです。
しかもなんと数百円でこの知識が得られました。
ラーメン1杯分のお金で、ネット上の初期アフ情報に新たな1ページを刻めたと思えば安いものですね。

それではそろそろミリフォトに戻りディテールを見ていきます。
おそらく今回入手したのと同じ仕様のオリジナルだと思うのですが、手首部にタグが見られません。
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

また、一番手首側の「Mechanix」のロゴの「M」の部分だけ綺麗に無いように見えます。
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

その次の段の「M」の左上も消えているので、土や泥などが付着して隠れてしまっているのか?
この部分をしょっちゅう擦り付けるので剥がれたのか?
写真で影になっていて、解像度の関係でただ見えていないだけなのか?
タグも同様の理由で見えていないだけなのか?
口惜しくも詰め切れないところです。

ただ、この写真がメカニクスなのは確実なのと、今回入手したグローブで1999年にオリジナルは存在していたという情報を掛け合わせることで、私の中で「初期アフ装備でメカニクスオリジナルはOK」と認定されました。


手元に注目したついでに腕時計も調べてみました。
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

黒に白い色埋めの入ったベゼル、白系の文字板で6時側にスマイルマークのように空いた液晶窓から、TIMEXのEXPEDITIONだと推察しました。
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

この写真の載っていたレビューサイトによれば、この個体は2000年11月に製造されているようです。
カレンダーは1996年から表示できるので、1996年に発売された可能性が高いという考察がしてありました。なるほど!

ちなみに類似モデルでは初代プレステとコラボモデルを出しています。
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

初代プレステは1994年発売なので、おそらくその近辺で発売されたのでしょう。

上記の情報から、このモデルは2001年9月(9.11テロ発生時)には存在していたのは確実だと思います。
ミリフォトと照らし合わせてみて、文字板の液晶の形状、時字印刷の位置、中央上の「EXPEDITION」の印刷が完全に一致しています。
おそらくこのモデルそのものか、色違いだと思います。
カラー展開は調べてみましたが、残念ながら情報が出てきませんでした。
珍しくカシオ以外の腕時計のモデルを推察できました(笑)

ちなみにバンドに取り付けるタイプのコンパスを付けていますね。
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

これは似たような物が多すぎて、はなから特定は諦めました(苦笑)

また、面白い事にこの方は左腕にも腕時計らしきものを巻いています。
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

この時代に活動量計の類は無いでしょうし、コンパスは既に右手のバンドに付けています。
私はこの時代に腕時計とコンパス以外に腕に装着するデバイスを知りません。
腕時計だとしたら、両腕に着ける意味ってなんなんでしょうかね?
某サッカー選手のように体のバランスでしょうか(笑)


地味なところでは、どちらの隊員もDCUの下に長袖のロンT?のような物を着ています。
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

特殊部隊に支給されていたLEP(Lightweight Environmental Protection)のLayer1か2あたりを着込んでいるのかもしれませんね。
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

LEPについては下記サイトを参照いただければと思います。
http://ciehub.info/clothing/CW/LEP.html

要はECWCSの規格違いのような物で、有名なスピアーフリースもLEPのLayer4だと私は認識しています。
初期アフミリフォト考察⑦ メカニクスとタイメックス

スピアーフリースについては過去考察した記事を書きました。
初期アフガンフリース比較

LEPはフリース以外ノーマークでしたが、他のLayerもちょっと興味が出てきました。
まあ今の時代で見たら、ただのヒートテックの劣化版のような感じなんでしょうが(苦笑)

あとはバックパックの上にちょこんと鎮座する丸くて青い物体はなんなのか?等、アップで色々写っているだけにまだまだ情報が眠っていそうな予感のするミリフォトですね。
折に触れ見つめてみようと思います。

お読みいただきありがとうございました。




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2019年02月14日 Posted by 4039  at 23:56 │Comments(2)ウォッチグローブ初期アフガンミリフォト初期アフミリフォト考察

この記事へのコメント
パックの上の青くて丸っこいのは、多分ハイドレーションのホース先端の吸い口です。この時期でも有ったのはプラティパスかな?
Posted by 13金 at 2019年02月16日 00:55
コメントありがとうございます。

たしかによく見ると透明なホースが延びてますね。
情報ありがとうございます!
Posted by 40394039 at 2019年02月16日 08:09
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