Mechanixグローブ年代考察

ギアレボ以降すっかり初期アフは休業中で、どっぷりUCPのODAに浸かっています。
泥沼野郎さんに命名いただいた「初期山アフ夫」の名が泣いてしまいますね(笑)
今目指している装備のイメージソースとしているのは、「Inside The Greenberets」に出てきた面々です。


今海外からDVDを取り寄せ中なので、届き次第詳細を考察しようと思っているのですが、ついつい荒い画質のyoutubeを眺めてあれこれ考えてしまいます。
今回は下画像のROB隊長が嵌めているグローブについて調査してみました。

画像が荒いので詳細は不明ですが、誰が見てもメカニクスのブラックのグローブなのは確実だと思います。
モデルはおそらく基本モデルの「オリジナル」だと思います。

しかしここで問題が浮上します。
このグローブはしょっちゅうマイナーチェンジをしていて、しかも個体に製造年表記はない(はず)なので年代特定が困難です。
ROB隊長が嵌めているグローブの細かい仕様は高解像度の映像が手に入ったら確認すればいいので、それまでに「何年頃のオリジナルはこの仕様」というのを把握しておこうと思いました。
そこで今回もGoogle先生のもとを訪ね、ネットに転がっている断片的な情報をかき集めて点と点をつなげてみました。
本題に入る前に、今回Google検索において個人的な大発見があったのでご報告しておきます。
Googleで何かを検索して、検索BOXの真下にある「ツール」から検索結果を年月日で絞り込めることを知りました。

知ってる方からしたら「は?何を今更」だと思いますが、私は大感動いたしました(笑)
この機能が今回大活躍しました。
この機能を使えば時系列で情報を整理する場合に威力を発揮します。
今回で言えば2001年くらいから始めて半年くらいずつ検索期間を新しくしていき、新しい仕様のグローブの情報が出るのを確認する事で「ここでこの仕様が登場し始めた」といったようにモデルの時系列を整理していきました。
この機能を知っていれば、FSN95やForetrex101の発売時期を探る為にわざわざ10数年前のアウトドア雑誌を何冊も1ページ1ページ捲る必要は無かったかもしれません(苦笑)
まあそれはそれで楽しかったから結果オーライなのですが。
私は初期アフはじめ10数年前の装備をメインにやっているので、人一倍オーパーツ問題には真摯に取り組むのを信念として、今まで様々なアイテムの誕生時期を調べてきましたが、なんだか最近自分は探偵が天職なのではと思えてきました(笑)
まだ観れていませんが、「サーチ」という映画はひたすらPCで検索し続ける作品と聞いているので、激しく共感できる気がしてなりません(笑)

(私が知らなかっただけですが)Google先生の新たなる能力を引き出し、下記調査結果を導き出しました。
ちなみに以下は数あるMechanixのモデルの中で「オリジナル」に限った話ですので、予めご了承ください。
まず、2001年1月1日から検索して出てきた一番古い画像です。

2001年にアップされています。
かなり荒いですが、手首のタグに注目しました。
Mechanixの「 M」のロゴが白バックに黒抜きに見えます。
次です。

2003年時点で出てきた画像です。
タグのロゴが黄色くなりました。
そしてその下にごちゃごちゃと3行程白い文字が書いてあります。
ロゴの脇には無地の四角があります。
裏側のタブは黄色ロゴ+白文字で「GLOVES」とあります。
次です。


2005年3月時点でアップされていた写真です。
タグの黄色ロゴの下が白い文字で「ORIGINAL」のみになりました。
裏側のタブは「GLOVES」が無くなり、形状も変わっています。
先端の方に携帯電話の電波表示みたいな3本線が見えますが、ブラックアウトしています。
本来は黄色くなっていて消えてしまったのか?それとも最初から黒だったかは不明です。
カラーによって違う可能性もありますね。
次です。
2006年3月のものです。
「ORIGINAL」の文字が赤になり、横の四角が無地ではなく「Mechanix」が斜めに並んだ模様になりました。
下の製品画像と同じ仕様のものと思います。

後述で写真が出てきますが、裏側のタブはほぼ2005年時点のものと同じに見えますが、先端部の3本バーは黄色くなっていました。
次です。
2009年11月の写真です。
タグが無くなり、裏側のタブと一体化した樹脂製のバンドになりました。
ロゴ横の白い四角模様が印象的です。
下の製品画像の仕様と思います。
ちなみにこの仕様と1つ前の仕様を比較している記事もありました。
左が旧型、右が新型です。



最後です。

2012年8月の写真です。
白い模様は裏側に行き、バンドに蛇腹状の溝が入るのが特徴的です。
下画像の仕様だと思います。

私の認識ではこれが現行になります。
以上が今回の調査で判明した内容になります。
主な識別ポイントをまとめると
・2001年時点はタグが真っ白
・2003年時点でタグの「MECHANIX」ロゴが黄色くなっている
・2005年3月時点ではタグのメーカーロゴの下の文字が白い「ORIGINAL」のみになっている
・2006年3月時点では「ORIGINAL」の文字が赤くなる
・2009年11月時点ではタグが無くなり一体の樹脂バンドに変わり、表側に白い四角が付く
・2012年8月時点では手首部が蛇腹状になり、白四角は裏面に移動
大体3年に1回くらいは仕様チェンジしているっぽいですね。
なので2012年以降も私が認識ないだけで、2015年くらいに仕様が変わっているかもしれませんね。
私の拙い知識と知恵で調べた結果なので、色々間違いや抜けがあるかもしれません。
もし何か追加でご存知の方がいらっしゃったら、コメント等していただけると大変嬉しいです。
こうして調べると、全仕様集めたくなりますね。
2009年モデルはまだまだ市場にゴロゴロしているので、今の内に買っておけば後々高騰するかもしれませんね(笑)
逆にそれより前の仕様は一気にレアになります。
ただ、元々安いグローブなので玉数はまだまだ世にあるはずで、しかもミリタリー以外からの出品者(バイクや自転車)にとっては希少価値は低く「ただの古くて性能が低いグローブ」なので、出てくる時は相当安かったりします。
ところで2001年時点で存在していたということは、年代的には初期アフもOKということですよね。
使用例は私の知る限りでは思いつきませんが。
ちなみに2001~2005年くらいまでのアウトドア雑誌「BACKPACKER」を何冊か見ている限り、Mechanixの広告や記事は一切出てきていません。
バイク専門誌では出ていたかもしれませんので、もし出ていれば「バイク好きな隊員」という設定でMechanixのグローブと一緒にハーレーのキャップを被ったりすると、装備にストーリーが生まれてきそうですね。
実際ハーレーのキャップやTシャツ等のバイク関連のアイテムを着用している方はよくいる認識です。


最近はこうやって隊員個人の趣味趣向や家庭事情等のバックグラウンドまで妄想して装備を考えるようになってきました。末期症状ですね(笑)
もしかしたらある日基地のPXでMechanixのグローブの取り扱いが始まって、口コミ等で一気に全軍で流行りはじめたのかもしれませんね。
もしくはMechanixのセールスマンが軍使用の需要に目を付けて、色んな基地に売り込みにいって流行らせたのかもしれませんね。
気づいたらかなり脱線していましたが(笑)、今の私が知りたいのはナショジオODAのROB隊長の嵌めていたグローブの仕様ですので、上記調査結果でまあ十分と言えます。
ROB隊長の嵌めているのがオリジナルであるという前提において、時系列から考えると2009年11月に確認したよりも前の布タグのモデルで、その頃現役モデルだったと思われる赤文字ORIGINALか、その一個前の白文字ORIGINALあたりの可能性が高いと分析しました。
鮮明にタグが見えれば一発なのですが、如何せんyoutubeの解像度がひどいので、よく見える手の甲に並んでいる「Mechanix」の文字に注目しました。
大人しくDVDを待てばいいのに、我慢できず荒い画像で頑張って解析しました(笑)
劇中の画像

2003年確認のロゴ+3列文字

2005年確認の白文字ORIGINAL

2006年確認の赤文字ORIGINAL

手の甲のMechanixロゴ同士の位置関係から、2001年確認のロゴ+3列文字ではない事がわかりました。
白文字か赤文字ORIGINALのどちらかと思われますが、この2つの区別は上記画像からでは判別できませんでした。
DVD入手後、タグが見える瞬間を血眼で捜そうと思います。
これがオリジナル以外のモデルだったとするとまた厄介な事になりそうですが、今はオリジナルである事を信じて事を進めようと思います。
研究している最中、前回のギアレボでMUNAGE先生が古いMechanixを嵌めていたことを思い出しました。
今回の調査で2006年3月時点で見つけた赤文字ORIGINALっぽいですね。
今度お会いした時に、FSN95の件も合わせて色々尋問させていただこうと思います(笑)
サバゲーマーには身近な存在であるMechanixのグローブですが、こうしてちゃんと調べはじめると結構な「沼感」があることに気づかされました。
まあ薄々感づいてはいたので、今まで敢えてノータッチでいたのもありますが(苦笑)
デルタやSEALの諸兄はさらにおぞましい激レア絶版モデルを巡る「Mechanix地獄」に常に直面されていると思いますので、それに比べればGBのグローブ事情は「可愛いもん」どころでは済まされないくらい楽勝な問題だと思いますが。
デルタの「Mechanix地獄」は盟友Bucket Head氏に何度と無く聞かされていますが、先日インスタにその「地獄のグローブ」が2着も並んでいる写真が上がっていて度肝を抜かれました。

どうでもいいですが「地獄の」ってつけると無条件にこの方が頭に浮かびますね(笑)

彼はグローブに並々ならぬ執念を燃やしている「手袋フェチ」ですので、グローブに関する事は色々教えてもらっています。
持つべきものは友ですね!
ただ、今回はバケツ先生ではなく、独学でGoogle先生に色々教えてもらった結果をまとめてみました。
ただ人に聞いて「あーそうなんだ」で終わらせるより、こうして自分自身で考えて点と点の情報を線にして「知識を紡ぎ出す」方が達成感はありますよね。
そしてこういう体験も装備趣味における「旨味」なのだと思います。
知的好奇心を満たした後、お金を使って物欲を満たし、残るものは日常生活では何も役に立たない無駄知識と、同じく日常生活では意味の無いナイロンやBB弾散布装置のみなわけです。
一見して時間とお金の無駄しか見えませんが、それでハッピーな日々を送れているのですからある意味我々は勝ち組なのかもしれませんね(笑)
一切の無駄を排して、時間やお金に関して効率的な生き方を追求しても、それは「幸せ」には直結しないと私は考えています。
「家族と遊びにいきたい」「友達と飲みにいきたい」「20年前のばっちいナイロンを買いたい」「青アザ作りながら大人同士で鉄砲ごっこがしたい」という、お金や時間効率上は無駄な事を心の底から楽しめる事がすなわち「幸せ」なのだと私は思っています。
「有益な無駄」を謳歌する為に「余計な無駄」を最大限排していくのが、人生の正しい効率化でありベストな生き方だと私個人は思っています。
無駄をする為にせっせと仕事して家事して子育てして朽ちていく。
そしてその子も同じ事を繰り返して地球を蝕み続け、いつかは宇宙の無限の闇に飲まれていく。
そう考えると人間とは何とも空虚な生き物ですね。
よくもまあ手袋ひとつで「人間の虚しさ」まで考え至れるものだと自分でも呆れます(笑)
そんな悟りみたいな事を考えるのはこれくらいにして、古臭いグローブを必死こいて探して買ったりして、それを夜な夜なニヤニヤ嵌めたりして死ぬまで全力で無駄をし続けてやろうと思います!
お読みいただきありがとうございました。
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記念すべき1枚目のご一緒した写真はUCP合わせですね(笑)