スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  

 Posted by ミリタリーブログ  at 

モルモット隊鹵獲ザク



先月、3年間の中国赴任を終えて帰国しましたが、今は公私ともに新生活に慣れるのが精いっぱいでブログ執筆できる余裕が中々ありません。
なのでまだ中国に居る間に別SNS(GUNSTA)で投稿したガンプラ投稿をちょい加筆でお茶を濁します(苦笑)

MGザクⅡver.1.0を制作しました。


MGザクⅡver.1.0は個人的には非常に思い入れが深いキットです。
小学生の頃に初めて出会ったMGキットで、近所のおもちゃ屋でお年玉で購入しました。
お年玉を握りしめておもちゃ屋に入ったところ、入り口すぐの目立つ位置にこのキットが置いてあり、もう他のおもちゃには見向きもせずレジに持っていきました。
その後も何度か買い直したり、シャアザクや派生キットの旧ザク等含めると、MG ver.1.0系ザクは10体近くは作ったかもしれません。
今回作った個体は数年前、今のようにガンプラ転売地獄が展開される前に、箱が日焼けした中古品を1500円で入手した物です。
今同じ状態の物を買おうとするとおそらく4000円は取られると思うので、嫌な時代になったものです。
正直、このキットが4000円なら買わないですし、ガンプラ全般今の転売価格相場は定価を知らないで見ても明らかに高過ぎる印象があります。
私は自身を俯瞰して見ても結構なガンプラファンだと思いますし、SNSで公開していいねを沢山もらいたい承認欲求も人並みにあると思いますし、趣味に使えるお金もそれなりに自由にある方だと思うので、ガンプラに注ぐ資金は世の平均より多い部類の人間だと分析していますが、その私が高くて買う気が起きないとなると、一体誰がこの相場を維持しているのか不思議になります。
それとも私のガンプラ愛(=注ぎ込むお金)なんて、世の中の諸兄姉に比べれば味噌っかすみたいなものなのかもしれませんね(笑)
単純に人気があるのは喜ばしい事ですが、メーカー~各種商流に正当な利益が回らない現状は不健康極まりない状況だと思いますので、一日でも早く状況が改善する事を祈るばかりです。

話が逸れましたが、今回制作したザクの詳細を書いていきます。
制作モチーフとしたのは、セガサターンソフト「機動戦士ガンダム外伝III -裁かれし者-」のステージ2で、ブルー2号機が持ち込まれたシャトル基地でフィリップ少尉とサマナ准尉が搭乗したザクです。
まあニッチですね(笑)
ゲーム中の画面はこんな感じです。


今見ると「なんじゃこりゃ」レベルですが、シリーズ第一作の戦慄のブルーを小学生の時発売日に買ってリアルタイムで遊んだ時は、走ったり、飛んだり、すっ転んだり、手を付いてうんしょと立ち上がる3Dのザクを見て感動した覚えがあります。
数えきれない程繰り返して遊んだ、私の中では人生でベスト1、2位を争う大好きなゲームです。
コックピット視点で非常にスピーディーなMS戦が体験出来て、とても楽しいゲームでした。
グラフィックは思い出バイアスかかっても流石にアレですが、ゲームシステム、効果音、ボイス、BGM、ストーリー演出は今でも十分通用するクオリティのゲームだと思います。
プレイ環境を整えるのは結構ハードルが高いですが、未プレイの方は機会があれば是非遊んでみてください。
オープニングムービーだけでもYoutube等で見てみてください。
大塚明夫先生の素晴らしい語りが聞けます。


特にタイトル画面への繋がり方が何度見ても鳥肌モノです。
個人的にはPS2無印ガンダム、ジオニックフロントに並ぶダムゲー神オープニングだと思います。
ガンダムゲームなのに1秒もガンダムが出て来ず、タイトル画面もジムが大写しという、当時としては(今でも?)本当に硬派でチャレンジングな構成だったなと感心します。

今回制作したザクですが、作中ではBD2号機を宇宙へ上げようとしているジオン軍シャトル基地を強襲したモルモット隊が、基地に放置してあったザクを鹵獲、識別コードを連邦軍の物に変え目印に連邦シールドを背負わせ、基地を奪還しにやってきたジオン軍の迎撃に出ていました。




モルモット隊ジムコマンドが装備していたシールドは特徴的です。




本当はジムコマンド用の曲面シールドにしたかったが、当時のセガサターンのグラフィック処理能力の都合でカクカクしたシールドにした、とどこかで聞いた事があります。
その名残なのか、設定画ではノーマルジムシールドとジムコマンドシールドの中間のようなデザインをしています。
1/100ではこのシールドは立体化されていませんので、ガンダムVer2.0のシールドを半分にぶった切って分割、切り代をプラ板で補填してパテで修正し、塗り替えました。


ちょっとしたごく簡単な工作ですが、ガンプラモチベ高い時はモリモリと一気にやってしまうのですが、モチベ低いと一向に手が動かないのが自分でも不思議になります。
ガンプラ制作はいかに自らのモチベを上げるかの修行だと思っています(笑)

本当は上下はジムコマンドシールドのように両端が尖っているのが正だと思いますが、結構工数が掛かりそうなので諦めました。
遠目に見れば雰囲気は出たかな?と思います。
全部作った後に「あれ、もしやのぞき穴無いのが正なの!?」とハッとしましたが、後の祭り、やり直す気力は起きませんでした。。
シールドのデザインは後発の作品でまちまちで統一されていないようなので、「タンカラーで下半分が黒い」という大まかな仕様が合っていればよし、と強引に自分を納得させています(笑)




バックパック裏面とシールドに磁石を仕込み脱着可能にしたので、外せば普通に冬季ザクとして飾っておける「一粒で二度美味しいザク」になりました。


最初は出撃前に大急ぎでジオンマークを塗りつぶして、上から連邦マークを手書きで描いた演出をしようと思ったのですが、ゲームのシチュエーションを見る限りそんな暇はなさそうだったのと、失敗するのが怖くなったので止めました(苦笑)

塗装は白い部分はタミヤの白サフで仕上げました。
真っ白だとどうにも味気なかったので、ノーマルザク色のラッカー塗料をドライブラシして白塗装が剥げた演出をしてみました。


戦車のプラモ等ではよく見かける演出ですよね。
本作は北米のどこかが舞台のはずなので、一年中雪景色だった訳ではないはずです。
ジオン軍が北米大陸に降り立ったのは第二次降下作戦時で、3月頃には北米主要都市を掌握していた認識です。
従って春から秋に掛けてノーマルカラーで運用されていたザクが、冬になり降雪して雪景色になった頃に現場で塗り替えられたと想像しました。
現場での簡易的な塗装作業だったので擦ったりすると簡単に塗装が剥がれてしまい、その部分はノーマルカラーが垣間見えている、といった具合です。
18mの巨人が何に擦れて剥がれたのかを想像すると苦しい所がありますが(苦笑)
ガンプラはこういう「リアルっぽさ」と「そもそもSFだし」という要素ををうまい具合にミックスするのが難しく、また楽しい部分だなと思っています。
スターウォーズのメカや設定なんかも同じ理由で大好きです。

工作に関しては各部合わせ目消し、頭部と脚部後ハメ、流石にダルすぎるモールドをちょこっと彫り直したくらいで、あとはストレート組みです。
MGですが最初期の旧いキットですので、最近のHGよりも部品も構造も遥かに単純で作りやすいですね。
その分ゲートや合わせ目処理が多くて面倒ですが、良い基礎練習になると思います。
便利なツールやテクニックが世に溢れていますが、どんな作業もコツコツと自分の手を動かして経験を積む事が何より上達に繋がるんだ、と自分に言い聞かせ、面倒な作業を頑張るようにしています(笑)

MG ver1.0ザクは可動範囲は絶望的ですが、逆にガワラ立ちさせれば最近のMGキットを凌駕するカッコよさだと個人的には思います。
足首の接地能力が足りず、カトキ立ちはそもそもできませんが(苦笑)
足首は引き出し軸くらい追加工作すべきでした。。
素組みでガワラ肘が出来るのは、このキットの非常に優れたポイントですよね。
まあ頑張って可動範囲拡張したところで知れているので、このザクは割り切って「ガワラ立ち専用ザク」として、我が家の棚を彩ってもらおうと思います。

このザクをもう2体と旧ザクをこさえて、この画像をMG ver1.0で再現するのが直近の私のガンプラドリームです。


最後までお読みいただきありがとうございました。  


2022年06月29日 Posted by 4039  at 18:09Comments(0)ガンプラ