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 Posted by ミリタリーブログ  at 

G&P M16A2



今日で日本に移動してきて14日目、ようやく明日から自宅待機が解除され、1年振りに本社に顔を出せます。
流石に1年丸々空くと、古巣で顔なじみしかいないとはいえちょっと緊張しますね(笑)

14日間自宅待機という、一般的な社会人では考えられない時間が出来たので、ここぞと思いミリタリー物品関係を片っ端から整理整頓しました。
服は洗濯してきっちり衣装ケースに収め、ナイロンは年代毎にケースに分け、グローブやアイウェアも一カ所に集めて整理、靴も小袋に乾燥剤と一緒に入れ直しました。
おかげで3畳半の狭小趣味部屋も何とか体裁を取り戻しました。


中国赴任してからのここ2年間は、帰国休暇でサバゲに行った後に最低限の後片付けをするのが関の山でしたので、足の踏み場もロクにない状態でした(苦笑)

銃も整頓しつつ、電動ガンは整備を実施しました。
紹介がてら、備忘録として作業内容をまとめていきます。

今回はM16A2です。


ここ数年ずっと欲しいと思っていましたが、ようやく調達しました。
G&Pの完成品です。
まずは外装から見ていきます。
全体的にガッカリポイントはほぼ無く、一本の長い棒のようなカッチリ感は非常に好感が持てます。
ハンドガードとストックも安っぽいテカリは無く硬質で、いい感じの梨地肌です。

外装で少し気になったのは下記です。
・バットプレート


樹脂製で側面が滅茶苦茶ヒケています(苦笑)
ちなみにここって実銃も樹脂なんでしょうかね?
初めて触ったマルイ製が金属だったのですっかり金属製だと思っていましたが、実銃写真を見ると剥げて金属地が出ている個体が無いので、樹脂なのかもと思ってきました。
下は実銃写真ですが、蓋以外はどうも樹脂っぽく見えます。


・ハイダーのスリットがちゃんと空いていない。


加工不良では無く、コスト削減の為の仕様と思われます。
ちゃんと開けるにはおそらくCNC加工が必要で加工時間も長くなります。
このハイダーは丸ノコで溝を掘っただけに見えます。
たしかにこれならかなり原始的な設備でも加工可能です。
まあそこまで目立たないですし、気になるなら簡単に交換できる部分なのでよしとします。

・ボルトキャッチの色
なぜかこの部品だけめちゃくちゃ明るいグレー色でした。
もしかしたら工程漏れで塗り忘れただけなのかもしれませんが、超浮いていて気持ち悪いので即インディのブラックパーカーで塗装しました。


インディの塗料は質感が良く速乾性で塗りやすく、塗膜も強いのでトイガンの塗装にはかなり向いていると思います。
お値段が少々張りますが。


私の次世代M4はレシーバーをインディのパーカーシールで塗っていますが、ガシガシゲームで使っても目立つ剥がれは起きません。


刻印周りはそこまで気にしないので、「っぽく」入っているので文句はないです。
そもそもフルオート仕様のA2という時点でおかしいですからね。

プレーン状態でも全然良かったのですが、せっかくパーツがあるので盛り付けました。


・実物PEQ2直付けアダプターを取り付け、G&P PEQ2取り付け
・グースネックマウント+COMPサイト
・リモートスイッチ固定の為ダクトテープ巻きつけ
・サイレントスリング取り付け

PEQ2のアダプターは以前の記事で紹介した事があります。
過去記事「初期アフM4 PEQ2 直付け


実銃パーツですが安価で調達できます。
このアダプター自体は難なく付きますが、問題はPEQ2です。
天面のネジが本当に機能して、取り付け土台を取り換えられるPEQ2ダミーでないと取り付けられません。
よくあるがらんどうのダミーはこの部分がデフォルメされていて、実物と全然違う構造です。


おそらくバッテリーケースとして空間を確保する為に構造変更してあるのだと思います。
私の認識では、現状流通していてここが実物同様構造のレプリカはG&P製のライト機能付のみです。


流通自体は結構ある認識ですが、価格ががらんどうダミーの10倍近くするのが玉に瑕ですよね。
しかし残念ながら、G&P品そのままではまだアダプターには付けられません。
ネジの規格がG&PはMネジ、実物アダプターはインチネジの為合いません。
なので実物PEQ2ネジが必要になります。
もしくはアダプターのネジ穴を切り直すか、似たような形状の別のインチネジを持ってくるという手段もあります。
私は以前運よく国内オークションサイトでネジ単品を手に入れました。

左が実物、右がG&P製です。
G&P製レプリカは細部までかなりよく出来ていると思います。

加工は不要でポン付け可能ですが、このネジ自体があまり出回っておらず、相場もネジのクセにそれなりにします。
というわけで何気に地味にハードルの高いPEQ2直付けなので、せっかく全て条件が揃っているので付けました。


グースネックマウントは数年前に入手したものです。


初期アフ以降での運用例はほぼ見たことが無く、妄想するにしてもキャリングハンドルが外せるM4に付けるのはイマイチ説得力が湧かず、あまり出番は無く死蔵されていました。
ようやく固定ハンドルのA2が来たので胸を張って登場です。
マルイキャリングハンドルは穴位置や爪が嵌る幅の加工が必要でしたが、G&PのA2はほぼポン付けでした。


マウントのハンドルと噛み合う爪を少しだけ削れば付きます。


ちなみに私のグースネックは真ん中に穴が空いています。
どこかの時期からこの穴空きバージョンに切り替わったという認識です。
使い方はここに「Cクランプ」なる部品を取り付け、固定強度を増すものです。




いつ頃からこの仕様になったのか分かりませんが、おそらく2000年代初頭ではオーパーツだと思います。
ネットで調べても上記画像のような近代的な民間ARに付いている画像ばかりです。
一応米陸軍と思われる写真もでてきましたが、サイトはCOMP M4?っぽいので、初期アフからは遠い時期な感じはします。

(余談ですが、サイトの蓋をパラコードでグースネックに結び付けるの超真似したくなりました。)

なのでエポキシパテを詰め込み、乾燥後削って均してインディのブラックパーカーで塗りました。




かなり詰めが甘いですが、まあガンプラではなく屋外でぶん回して遊ぶおもちゃなのでひとまずOKとします。
気が向いたらラッカーパテで完全に隙間を埋め、全体に黒サーフェイサー吹いて塗装し直そうと思います。

PEQのスイッチコードが遊んでいたので、実ダクテで固定しました。


ダクテを巻くと一気に現場感が出ていいですね(笑)
初期アフSFGでM16A2と思われるライフルの運用例はそれなりに見ますが(おそらく19thと20thのみですが)、アクセサリー類を装着している例は見たことがありません。




なので「リアル」を目指せばプレーンなA2がベストだとは思いますが、パーツが手元にあると盛りたくなるのが人情ですよね(笑)
まあまじめな話、SPRの代用のような感じでA2を運用していたと考えれば、光学照準器くらいは乗っけていたと考えても不自然ではないかなと思います。

という感じで、ひとまず外装いじりは満足しました。
次は中身です。
中華製ということで中身の調整は必須だと思いメカボを開けましたが、かなり良く出来ていて拍子抜けでした。
パーツは変なバリや変形、加工痕は無く綺麗に噛み合っていました。
グリスも臭いは変でしたが塗り過ぎという事もなく適度な感じでした。
初速はちょっと心もとなく、シリンダー周りの気密が微妙な感じはしました。
モーターノイズはほぼ無く、無理に回っている感じは皆無で駆動系は快調でした。
弾道は見れていませんが、チャンバー周りはマルイ純正よりしっかりしている作りで良さそうです。

ひとまず下記手を加えました。
・チャンバーパッキンをマルイ純正に交換
・ピストンヘッドをライラクス製のアルミヘッドに交換
・スプリングをバトン製100スプリングに交換

チャンバーパッキン&クッションはどの銃も無条件でマルイ純正に変えています(安くて安心、いつでもどこでも手に入りストレスフリー)。
私は基本マルイ純正部品信者ですが、スプリングとピストンヘッドはサードパーティ製に頼っています。
マルイ方式のピストンヘッドはピストン後退時にノズルからほぼ全空気を吸う事になり、チャンバーやインナーバレルが汚れやすい気がするからです。
比較検証したわけではないので根拠は全く無いですが(笑)
スプリングはマルイ製だと先端が純正ピストンヘッド専用形状になっている為、必然的にサードパーティ製を使っています。

ピストンヘッドはちょっと割高感はありますが、今まで使用してきて問題が起こっていないライラクス製をチョイスしました。


材料はPOM製の方が良かったのですが、たまたまアルミ製の方が安く手に入ったので今回はアルミ製にしました。
交換して指でノズルを塞ぎシリンダー内を圧縮してみると明らかにG&Pデフォルトより気密が取れているようなので、交換して正解だったと思います。

スプリングはどのメーカーの物も大差ないと思っているので、細かく荷重が選べて安価でAmazonで安定的に手に入るバトン製を愛用しています。


バトンスプリングは性能は申し分ないですが、外観からは荷重が分からず、ひとたび他のスプリングとまぜこぜになってしまうと荷重の判別が困難です。
管理手法には少し注意が必要ですね。

90を入れたら平均85m/s程度だったので、他に手元にあった100を入れたらMAXで98m/s程出たのでちょっとやり過ぎました。
ピストン後退位置でしばらく放置してスプリングをへたらせてみようと思います。
間の95スプリングを使うか、100を予め万力で一晩圧縮してへたらせればベストセッティングになったかもしれないですね。
ピストン後退位置放置作戦でも初速が95m/s以上出ていたら、おとなしく交換しようと思います。

ちなみにライラクスのピストンヘッド(ベアリングの分他社品よりスプリング圧縮)&バトン100スプリングで100m/s弱だとするとまだ気密が甘いか、シリンダー容量とバレル長のバランスが悪いのかもしれませんね。
それかノズルとチャンバーの関係が良くないのかもしれません。
インナーバレルの長さを変えても初速上がらなければ、ノズルやタペットプレートの検証が必要になりそうです。
もしくはインナーバレル径が大きいのかもしれません。
ちなみに手持ちのリアルソード56式や次世代M4は100スプリングを入れると確実に初速オーバーになりますので、このA2はどこかで結構なロスをしていると思われます。
まあ100スプリングを入れてもモーターが頑張っている感は無く快調に回っているので、とりあえずこのセッティングで様子を見てみようと思います。

インナーバレルはアルコールを付けたティッシュで洗浄したら真っ黒になりました(苦笑)。
リアルソード56式の時もそうでしたが、出荷前の最後にちゃんとバレルクリーニングすればいいのにと思います。
組みあがって慣らし運転して、メカボの油類がインナーバレル内に飛び散ったままで出荷しているのかもしれませんね。
バレル清掃もろくにしたことのないニワカ知識の人が箱出しで撃って、「やっぱ中華はゴミだわw」みたいなステレオタイプな風評を立てかねないので勿体ないと思いました。

グリップはマルイ製よりは握り心地は薄く、かつモーターはかなり組みやすいです。
しかもメカボとはM3ネジ4本留めになっており、強度も高いです。
配線はモーター端子とねじ止め式になっていて、底板を付けたら端子が外れて不動という「電動M16あるある」のイライラは皆無です。
こういう細かい配慮はマルイ純正を上回っていると思いました。
(近年のマルイ新品を触っていないので、もしかしたら本家もアップデートされているかもですが)

底板は放熱性を重視したのかスリットで開口されていて、サバゲで砂が入りまくりそうでノーグッドです。


マルイ純正に交換しようとしましたが合いませんでした。
ここはグリップごとVFC等に変更が必要かもしれません。

という感じで、中も外も箱出し状態にちょっと手を加えれば概ね満足のいく銃でした。
流石は老舗のG&Pの仕事といったところでしょうか。
やっぱりフルサイズのライフルはいいですね!
M4、AKに加えて初期アフODA装備で持てる銃のレパートリーが増えて嬉しい限りです。

次回は我が家のAK三連星について書こうと思います。


お読みいただきありがとうございました。  


2021年02月07日 Posted by 4039  at 15:17Comments(2)G&P M16A2