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 Posted by ミリタリーブログ  at 

初期アフバックパック UM21 PART1



先日始めたジャングル遭難ゲーム「GREEN HELL」ですが、無事にグッドエンド&バッドエンド両方を見る事ができました。






グッドエンドよりむしろバッドエンドの方が「なるほどそういう事か!」と、思わず鳥肌が立つ結末で良かったです。
なんかクリストファー・ノーラン映画みたいでした。
グッドエンドはクライマックスでちょっとB級映画っぽい強引な展開になってしまったのがイマイチでした。
私はPS4で遊びましたが、PC版はストーリー前日譚を遊べる追加コンテンツが配信済ですので、PS4版にもアップデートが来る日を楽しみに待ちたいと思います。
それまではワニ倒したり人肉食ったりして、のんびりトロフィーでも解除していこうと思います。

では本編に入ります。
最近中華スポンジダーツガンにばかりうつつを抜かしておりましたが、本業(?)である初期アフ関連で永く入手のチャンスを狙っていた大物アイテムが入手できましたので記事にしておきます。

個人的に「初期アフODA三種の神器」と呼んでいるアイテムがあります。
90年代後半に各米軍特殊部隊に採用されたSPEARを代表するシステムである「BALCS」「ELCS」「UM21」です。


BALCSは初期アフ時代の米軍特殊部隊の超使いづらい花形アーマーとして有名ですね。


ELCSもMOLLEを全面に配置し、パネル換装によって柔軟な運用を実現した中途半端という文字を具現化したような画期的なロードキャリングシステムですね。


そしてUM21ですが、かのGREGORYとBIANCHIが共同で開発したバックパックシステムです。


UM21のUMは「Universal Military」で、21はなんと「21st Century」の21のようです(説明書に記載あり)。
「21世紀の汎用軍用バックパックシステム」といったところでしょうか。
21世紀って言っちゃうところが20世紀末感出まくりでいいですね(笑)
UM21は大中小の3パック構成のシステムです。
大が正式名称は「Back Pack」ですが、よく「メインパック」と呼ばれている認識です。


中が今回入手したパトロールパック


小も今回同時に手に入れたブットパックで、ウエストパックともよく呼ばれているものです


実は3Cメインパックも先月日本のオークションサイトで入手済で、現在実家の物置で私に開梱されるのを待っている状態です。
パトロールパックは特徴的なコンプレッションパネル兼座シートパネルの外見から「座布団付きリュック」と揶揄されたりもしますが、UM21全体としては世間的には概ね高評価という印象です。
「バックパック界のロールスロイス」と言われるGREGORY製品の名に恥じないバックパックという評価が一般的なようですね。
私は登山用バックパックについて造詣が深くありませんので詳しくは理解できていませんが、所謂「フルオプション、全部乗せ」の大変贅沢な仕様だそうです。

ここで良い機会ですので、SPEAR、BALCS、ELCS、UM21の言葉の関係性をちゃんと整理してみました。
SPEARは「Special Operations Forces Equipment Advanced Requirements」の略称で、日本語に訳すと「特殊作戦部隊先進装備要件」といったところでしょうか。
要するに「特殊部隊用に新開発する装備に必要な条件をまとめた概要」というイメージで合っていると思います。
そのSPEARの中の1項目として、BALCS(Body Armor/Load Carriage System)が存在します。
そしてそのBALCSのサブシステムとしてELCS(Equipment Load Carrying Subsystem)とBack Pack Subsystem=UM21が存在するという関係性になっています。
SPEARという装備システムの下にBALCS、ELCS、UM21が並列に存在、という関係では無いんですね。

なので、本当はボディーアーマーはBALCSではなく、BALCSのメインシステムであるSPEAR Body Armorと呼称しないと正確とは言えませんね。
正確には「BALCS=初期アフODA三種の神器」という事になりますね。
ただ、日本では一般的にBALCS=SPEAR Body Armor単体を指し、SPEARはSPEAR Body Armor、ELCS、UM21やLEP(フリースジャケット等の防寒重ね着システム)あたりの総称を指す認識ですので、今後も当ブログでは基本的にその認識のもとに記載します。
あと、実はMICH(Modular Integrated Communications Helmet)もSPEARの一環だった?ようですね。
でも一般的にSPEARと言った時にMICHは含まれていないと思いますので、なんともややこしい話ですね(苦笑)

SPEAR(上記の通り、正確にはBALCSを指してます)はウッドランド仕様と3C仕様が存在し、初期アフでは両者投入されていましたので、実際は三種の神器は×2で六種の神器を集めないと真のコンプリートにはなりません。
私の今までの考察から鑑みるに、2000年代初頭にアフガンに投入されたグリーンベレーで3Cを装備していた部隊は3rd、5th SFGで、ウッドランドを装備していた部隊は7th、19th、20thという認識です。

3rd隊員(2002年夏)


5th隊員(2001年11月頃?)



7th隊員(おそらく2002年)


19th隊員(2002年)


20th隊員(多分2003年)




おそらく各SFGの担当地域の植生に合わせたカラーが支給されていたのだと考えています。

SNS等で上がっているサバゲ参加写真等で漠然と「初期アフ装備した写真」というのを拝見すると、大体19thか20th SFGあたりの装備を再現されたであろう方が多い印象です。
具体的な構成でいうと、ウッドランドのBALCS(正確にはSPEAR Body Armorです)に56式弾帯一丁引っ掛けた装備ですね。
BALCSをレプで補えばかなり安上りかつ入手しやすく、入門的な構成ですね(小物をしっかりしようとすると実はそんなに簡単ではないですが)。


たまに3CのBALCS+56式弾帯の方も見かけますが、こちらは2002年の3rd隊員をイメージしたのかもしれませんね。


3C BALCS+56式弾帯はいざ探してみると意外と使用例が見つからず、ざざっとミリフォトフォルダを漁る限りではこんなのしか見つかりませんでした。

個人的な印象では、「初期アフ」の後ろにちゃんと「SEALs」や「CIA」や「5thのODA」等、より具体的な設定まで詰めている方の装備は隙が無いというか、総合的に完成度が高いなと思う事が非常に多いです。
上記のSPEARの色もそうですが、その部隊しか使用例が無いアイコニックなアイテムをあしらって説得力を増していたり等、細部まで見ごたえがある場合が多いですよね。
SEALsが使っていたORのレギンスやナルゲンボトルケース等は良い例でしょうか。


無論ミリフォトが全てではないので他の部隊も使用していた可能性も十分ありますが、ミリフォトが重要な情報資源である事は揺るぎない事実ですので、「有名なあの写真のあの装備」というのは、ファンの共通認識として装備の説得力を感じさせる大きな要素になると思います。
他の時代、部隊でもそうですが、「いつのどの部隊でどんなシチュエーションか」を意識して装備を組むとピントがクッキリするというか、独り善がりでなく第三者が見ても納得の装備になると思います。
だから部隊は勿論、撮影時期まで判明しているミリフォトは殊の外貴重なんですよね。

気づいたら長ーい前置きになってしまいましたが、やっと本題のUM21の詳細を見ていこうと思います。
と思ったのですが、ここからまたツラツラ書いていくといくらスクロールしても終わらない記事になってしまいそうなので、今回はここで一旦終わりにします(笑)

お読みいただきありがとうございました。  


2021年12月25日 Posted by 4039  at 13:05Comments(0)装備初期アフガン

カート式電動ブローバックGLOCK



最近NETFLIXで「ベター・コール・ソウル」というアメリカのドラマにハマっています。


数年前人気を博した「ブレイキング・バッド」のスピンオフ作品です。


ブレイキング・バッドは数年前に全部観たのですがほぼ内容を忘れてしまいましたが、それでも超面白いです。
これ観終わったらまたブレイキング・バッドを一から観ようと思います。
思い返すと、ブレイキング・バッドはツタヤでDVDを借りてちゃんと全部観た最後のドラマシリーズだったかもしれません。
ほんの10年くらい前はそれが当たり前でしたが、今いちいちツタヤまで出かけて1巻ずつDVDを借りて観るなんてことをする人は皆無でしょう。
サブスク動画配信サービスの台頭はエンタメの革命として、歴史的な出来事として語り継がれるんでしょうね。

ドラマと言えば、この前までやっていた日本沈没は3話目くらいから「ドラマとしては1mmも面白くなくなったけど、今後色々笑いのネタ元になるだろうから一応見とくかなぁ」と、ある種我慢しながら見ていました。
ちなみに日本沈没もNETFLIXで全世界配信されていますね。
日本人としてちょっと恥ずかしくなります(苦笑)
ただ視聴率は終始好調だったみたいですね。
何かのネット記事で「ツッコミどころが多く、ツイッター等でコメントを交わしながらリアルタイム視聴するのに向いていた」と分析していて妙に納得してしまいました(笑)
確かに、小栗旬を乗せた輸送機が超ギリギリ離陸からのTV電話ザーザーで杏がウワーっと泣く件はB級過ぎて大笑いしたので、リアルタイムで友人と酒飲みながら見てたらさぞ盛り上がったろうなと思いました。
シリアスな話なのに滑稽なシーンが随所に散りばめられていて「笑ってはいけない」感があって、振り返ってみれば愛くるしい作品でしたね。
あ、あとドローン爆弾ボカーンのシーンも大いに笑わせていただきました(笑)

では、思い出し笑いしたところでそろそろ本題に入ります。
またもや面白中華トイガンが登場したので入手してみました。
カート式で電動ブローバックする軟弾トイガンです。




グロック18Cを模しているようで、ディテールはともかくサイズ感はリアルサイズに近いです。
カート式の手動コッキンググロックは結構前からありましたが、それに電動ブローバック機能が付いた感じの商品です。


グロックは中国語だと「格洛克」って書くんですね。
発音はカタカナで言うと「グゥルオクゥ」です。
ロングマガジンとカートを数十発追加して約1500円でした。
質感はコッキング式と同じ感じで、カートは共通だと思います。


カートに軟弾を詰めマガジンに装填し、銃に挿入してスライドを引きコッキング&チャンバーに弾を送り込み、トリガーを引いて発射した後、スライドがモーターの力で後退しコッキング&排莢&次弾装填してくれます。
バッテリーとモーターがライト部に入っている為、ライトは外せません。
ただの飾りかと思いましたが、スイッチを入れるとちゃんとランプが光ったのは感心しました(光量は激弱ですが)。


サイレンサーとは名ばかりのただの筒と、これ以上チープには作りようがないドットサイトも付属します。




しかもよく見ると「SILENGER」で綴り間違ってますね(笑)
(もしかしてドイツ語だったり?と思いましたが、ドイツ語は確かシャルダンファーですよね。)
私の付け方が良くなかっただけかもしれませんが、数発撃ったらブローバックの振動に耐え切れずどちらも銃からボテボテと脱落しました(笑)

銃本体のカラーリング、触った感じはそこまで悪くないですが、エジェクションポートの仕上げは閉口ものです。


アルミテープ貼っただけですね(苦笑)
幅は実銃より明らかに大きい感じがしますが、全体的にはそれなりにうまくデフォルメ出来ているとは思います。
重量はマガジン無しの状態で約240gで、この軽さがチープさを増しています。
まあ実際チープガンなので没問題ですね。

では、肝心の実射性能です。
一応スライド内部にバレルのような筒は入ってはいるようですが、雑な成形のカートに雑な成形の弾頭型の軟弾を仕込むので当然精度は出ません。
モーターでコッキングする必要がある為かかなり軽めのバネで、パワーもショボいです。
ベストな弾の時に5、6m飛ぶかな?といったところです。
逆に言えば超安全なので、リビング等でテーブルの上に紙コップを置いて極至近距離でプリンキングして遊ぶにはもってこいかもしれません。

目玉の電動ブローバックですが、まあ当然ブローバックというにはおこがましい代物です(笑)
ただギミックとしてはとても愉快で、良く出来ているおもちゃだと思います。
スライドの挙動としてはマルイの電動ブローバックハンドガンのそれに近い感じです。
マルイの電ブロをもう少しもっさりさせた感じです。
ですがマルイの電動ブローバックとは作動方式は全く異なり、こちらはトリガーがただの電気的なスイッチでは無く、ちゃんとピストンをシアに引っ掛けてトリガーで開放して発射します。
撃発した後にスイッチが入り、モーターの力でコッキングします。
なので撃った感覚としてはTOPのカート式電動M4と通ずるものがあります。


ちなみにこのグロックもTOP M4同様、電動をOFFにして手動コッキングガンとしても遊べます。
トリガーが単なる電気スイッチでは無いおかげで、撃ち味としては結構ちゃんと「銃」していて、撃った後にタイムラグこそあるものの自動でスライドが前後し薬莢が舞い上がり、連射できるのは結構テンションあがります。
ついつい引き金を引きたくなります。
これでもう少しまともに弾が飛べばおもちゃとして隙のない完成度になるなのになと思います。
贅沢を言えば折角グロック18Cを模したのであれば、フルオート機能も付けて欲しかったところですね。

まあ1500円なら満足ですが、おそらく日本で出回る場合は4、5000円くらいにはなってしまうと思います。
そうなるとちょっと値段と不釣り合いかな?と個人的には思います。
4000円出すならマルイのエアコッキングハンドガンとBB弾を買った方が幸せになれる気がします。
まあ同じトイガンでも趣旨が異なるので、単純に比較は出来ないと思いますが。

今回の電動グロックの紹介動画をいくつか載せておきますので、どんな感じで動くのかチェックいただければと思います。




余談ですが、少し前に弾は出ずに排莢に特化したグロックやガバメントのおもちゃも登場しました。


現在では日本でもかなりの数出回っているようですね。
こちらでは800円程度とお安かったので入手してみましたが、個人的にはイマイチでした。
パワーソース無しでブローバックして金色のカートがバシバシ飛ぶ様は確かに面白いのですが、何故だが心が躍りませんでした。
トイガンではなく「銃の形をしたカートを飛ばすのが目的のおもちゃ」に思えてしまったからです。
中身はひとつも銃らしい部分は無く、完全に薬莢を飛ばす為だけの機構だったのが興醒めでした。
今回のグロックやXM1014、AKA 870等のカート式トイガンは、あくまで弾を飛ばす為のメカニズムの一環として排莢機構があり、具体的な構造や性能は実銃とは違うものの、担っている役割は実銃のそれと同じです。
私はカート式トイガンのそこにロマンを感じているのだなと、この「薬莢飛ばしおもちゃ」を手にして醒めた時に痛感しました。
私はカート式トイガンの薬莢が飛んでいる姿を見ている時、薬莢が飛ぶ様そのものに興奮しているのではなく、実銃とほぼ同じプロセスを経て排莢に至ったという事をイメージした上で悦びを感じていたようです。
我ながらめんどくさい性癖だなと思いました。
同じAVを観るにしてもいきなり主要部分からではなく、ちゃんと前置きを観てからの方がより興奮するのと同じ理屈でしょうか(笑)

さらにカート式電動ブローバック式のHk416も登場しています。


動画を見る限りでは今回のグロックと同じような構造だと思います(シアを落として発射→モーターでコッキング&排莢&次弾装填)
サイズも多分1:1サイズで、価格はドラムマガジンセットで3000円弱です。
カート式電動ブローバックブームが来ているかもしれませんね。
これも今度気が向いたら調達してみたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2021年12月22日 Posted by 4039  at 00:01Comments(2)中国現地トイガン

カート式M870 新種登場 乖巧虎編



GTAリメイク版を買ったばかりなのですが、9月にPS4版がリリースされたGREEN HELLというゲームも始めました。


事故で記憶を失った状態でアマゾンのジャングルで遭難し、記憶を取り戻しながら謎を解いていき脱出を目指す一人称視点のアドベンチャーゲームです。




まだ始めて10時間程ですが、やり応え十分です。
食料やナイフ等のツール、地図すら持っていない裸一貫状態で始まります。
やっと地図を入手しても「あなたは今ココ!」と光るアイコンなんて無く、周囲の地形とコンパスで自分の位置を把握する必要があります。


しかもご丁寧に部分的に欠落しており、そのエリアは完全に手探りで探索する必要があります。
(多分欠落部を補完する地図があると思うのですが、私はまだ見つけられてません)
ランドマークが乏しく見通しが悪いジャングルなので、油断するとすぐに自分の位置を見失い、数十メートル先にあるはずのベースキャンプを見つけられず迷子になるなんてことがザラにあります。


刻一刻と腹が減り疲れるので、食事や休息を取らないと体力やスタミナゲージが減っていき死にます。
水や食べ物は全て現地調達な訳ですが、生水を飲めば腹を壊し、生で蟹や蛙なんて食べた日には食中毒で嘔吐して逆に体力が激減します。
しかもタンパク質、脂質、炭水化物、水分の4大栄養素があり、全てをしっかり摂らないと体力ゲージが完全に回復しません。
各栄養状態はオーバーテクノロジーなスマートウォッチのおかげでいつでもチェック可能です。


こんなすごい機能が付いていて電池切れしないのに、機能はこれと時刻表示とコンパスしか無いというヘンテコウォッチです(笑)
きょうびのアウトドア向けスマートウォッチにはもれなくGPS付いてるだろと突っ込みたくなりますが、この辺りはゲーム仕様上のご愛敬ですね。
安全な寝床を作り、清潔な水源を確保し、火を起こして調理して衛生的に栄養素の高い食事が出来るようにならないと探検もままなりません。

毒蛇や毒蜘蛛に噛まれたら早急に措置をしないと、毒が回って死にます。


最初噛まれた時は治療法が分からず、「とりあえず寝てりゃ治るか!」と思って寝たらそのまま死亡しました(苦笑)


開始直後からどこに行って何をすればいいかというヒントはゼロです。
最初にチュートリアルはありますが、火の起こし方と擦り傷の治療を学べる程度です。
「道標になって体を清潔に保てる小川沿いを中心に探索するか」「高台に登れば周囲の状況がわかるかも」等、ユーザーの判断に全て委ねられ、判断一つの誤りが死に直結する厳しいゲームです。
最近ではあまり見ない「ユーザー突き放し系ゲーム」ですね。
探検中に野営が必要と判断し、日が暮れる前にスルスルと一通りキャンプを構築できるくらいに慣れてきたらノーマル難易度では特に難しいとは感じなくなりましたが、右も左も分からない最初の数時間はダークソウル系のゲームより歯ごたえがありました。
最初の1時間ちょっとはセーブすらできなかったです(セーブする為にはシェルターを作る必要があります)。

個人的には「神ゲー」だと思います。めちゃくちゃ面白いです。
昔メタルギアソリッド3が発表された時、「ジャングルでサバイバルしながら潜入任務」という触れ込みでしたが、蓋を開けてみたらサバイバルはオマケ程度の要素でガッカリしました(勿論ゲーム総評としては素晴らしい出来ですが)。


GREEN HELLは、発売前に妄想していたMGS3のサバイバルシステムが具現化されたような印象で、まさに夢のゲームです。
映画のような凝った演出のストーリーもあり、引き込まれます。
とりあえず一通り全クリするまではクリティカルな攻略情報は見ないと心に誓い、日々緑の地獄に挑んでいます。
難しいからと言って、安易に攻略サイト等を見ちゃったら楽しさ9割減のゲームだと思います。
(情報があると開始直後から有用なアイテムを入手したり最短ルートで各種要素を消化できてしまい、手探りで新たな発見をするというワクワク感が大いに削がれてしまいます)
何度も死んで試行錯誤して、ジャングルマスターになった暁にこの地獄から脱出したいと思います。
PC版の他、PS4とSWITCHで出ていてお求めやすい価格なので、この手のゲームがお好きの方には間違いなくおススメです。

つい盛り上がってしまい前置きが超長くなってしまいましたが(苦笑)、そろそろ本題に入ります。
前回に引き続き、カート式ナーフショットガンAKA M870の亜流(コピー品)を入手したのでレビューしていきます。
今回入手したのは「乖巧虎」もしくは「龍天虎」というメーカー?ブランド?のモノです。




ちなみに乖巧(グァイチィアオ)は「賢い、利口」という意味で、虎(フー)は日本語と同じタイガーの虎です(通常は「老虎」と書く認識ですが)。
余談ですが、ガンダムに出てくるグフは中国語だと「老虎」です。


語尾の「フ」の音とグフの獰猛な格闘イメージを表現した感じなんですかね?

結論から言うと、前回レビューした激趣のM870はAKAの正当コピー品でしたが、本機は構造そのものが異なる物でした。
現物見た事がない上、ネット上の情報もごく僅かなので精度の低い推測ですが、もしかしたらAKAではなく黄蜂(WASP)というメーカーのM870コピー品かもしれません。


通常仕様は写真のような青白のボディのもので固定ストックモデルで3000円程度です。
今回私は「黒仕様」というオプションを付けましたが同価格でした。
ソウドオフグリップの仕様だと2500円以下です。
激趣のソウドオフグリップ品は4500円程度なのでかなり安いですね。

ただし質感、構造も値段なりでした。
まず本体の質感ですが、テカテカしていてレシーバーの成形ヒケが目立ちます。


写真では分かりづらいですが、触って凹凸が分かるくらいヒケてます。

ネジの露出も異様に多いです。




余計なネジが多いトイガンは安っぽいですよね。
ほとんどが六角穴で黒染めされているのがまだ救いですが。
剛性はそれなりですが、バレルを持ってちょっと力を込めるとレシーバーとの間で少しグラつき、捻じるとバレルが回転します。

ボルトロックレバーも未塗装の安っぽい板金丸出しです。


このレバー可動はしますが残念ながら機能は無いダミーで、コッキングして一度ボルト閉鎖した後でもこのレバーを押さなくても普通にボルトが引けてしまいます。
これは構造的にはかなりマイナスポイントですね。
リアルでないのも勿論マイナスですし、実使用においてもコッキング後にボルト(=シリンダー&ノズル)を中途半端に後退させた状態でトリガーを引くとピストンが解放されてしまい、エアが足りず低威力&内部メカに余計な負荷を負わせてしまいます。

シェルは拳銃の薬きょうを大きくしたような形状でショットガンらしくなく、ここもかなり萎えポイントですね。


その代わりエキストラクターががっつりリムをくわえ込むようで、排莢時のシェルの飛びはAKA品より快調で目を見張るものがあります。
さらにコッキング操作は非常にスムーズで気持ち良く、排莢アクション自体はかなりハイレベルで夢中になるくらい楽しいです。
ただ、最初の数回はエキストラクターとリムの嵌め合いがキツ過ぎ、途中で食い込み装填不良を起こしました。
何度か無理くり動かすと角が取れスムーズに動きましたが、これって要は出荷前に動作確認していないってことですよね(苦笑)

実射性能は所詮ナーフなのでどれも五十歩百歩ではありますが、激趣に比べるとバネが弱くシェルの精度も低い為、低威力で不安定な弾道でした。
これを買うくらいなら、もう一声出して本家AKAか激趣の870を買った方が幸せになれると思います。

今のところAKA 870の流れを汲むと思われるトイガンは後は写真の製品くらいだと思います。


レシーバーのネジ位置やボルトの形状から、おそらくAKA品に類似する構造だと予想されます。
興味はありますが流石に同じようなショットガンばかり買って飽きてきたので、これはパスしようと思います。

私はサバゲーマーなので、ナーフではやはり物足りずBB弾発射化したい所ですが、ある程度気密を保ってインナーバレルでBB弾を加速しないと、いくらバネを強化してもろくに飛ばないと思います。
BB弾発射化を図るのであれば、水弾用のチャンバーが入手できるAKA製が一番手っ取り早いと思います。


インナーバレルの内径は水弾に合わせた7mm径ですが、チャンバーに圧入してあるだけなので簡単に引っこ抜け、外径が同じで6mmちょい内径のバレルに換えれば即BB弾対応のチャンバー&バレルは完成します。


チャンバーにシェルとバレルを繋ぐトンネル部分が少しあり、そこも7mm径ですが多分そのままで大丈夫じゃないかなと思っています。
必要であればここも小径化する必要がありそうです。
固定ホップのインナーバレルを使えば、回転位置出しさえできればホップ化も比較的容易だと思います。

水弾用シェルは現在入手性が少し悪いですが、こちらでは売ってなくは無いです。


こちらも内径が7mmなので、外径6.8mm程度、内径6mmのパイプ材を突っ込み、薄いゴムシートに5.9mm程度のパンチ穴を空けた物を弾頭部に貼ってBB弾が脱落しないようにすれば、BB弾シェルも完成となるはずです。
少し手間は増えるかもしれませんが、現状日本でも普通に入手できるナーフシェルでも簡単にBB弾化加工可能だと思います。
装填時、ボルトがシェルをチャンバーに押し付け、弾頭のラバーがチャンバーに密着するので、シェル~インナーバレルは気密が確保される構造になっています。
シェルとバレルの芯出しはシェルの胴体外径とチャンバー内径の嵌合で取っているので、上記で書いたチャンバー部のトンネルも相まって、BB弾がシェル~バレルに飛び込む際に段差でつっかえるかもしれません。
そのような場合は各部にテーパーを付けてBB弾を誘導するなりが必要になりそうです。

私の手持ちのAKA 870も早くBB弾化したいのですが、無論こちらではBBエアガンのパーツはおろか、6mmBB弾すら売っていません。
エアガン用途とは一言も書いていないですが、6mm径のプラスチック弾や6mm径のベアリング鉄球は売っていますが(笑)
内径6mmちょっとの真鍮パイプやアルミパイプも当然売っていますので、こちらでもBBガンに改造できない事は無さそうですが、おそらく法に触れるので止めておきます(苦笑)

日本に帰った後のサバゲ投入を考えてカートキャッチャーも入手しました。




筐体はAKA 870専用の形状で3Dプリンタで出力したようで、射出成形では不可能な形状が造形出来る点を活用してAKA 870にジャストフィットします。
シェルがこぼれたり、逆に排莢の邪魔になる心配は皆無です。
たしか1500円くらいだったと思います。
3Dプリンタが無いひと昔前にこの形状の製品を造るとしたら、加工方法を考えると売価はこれの2倍や3倍では効かないかもしれませんね。
いい時代になりましたね。

袋に30発以上入る上、ゲーム中安全地帯ですぐに袋からシェルを取り出しも可能なので十分サバゲ運用できそうです。
ただしポートに指を入れられないのでジャムった時のリカバリーが絶望的ですね。
まあジャムったら割り切ってサイドアームに切り替える事にすれば、普段お飾りのハンドガンも活躍して新鮮なゲーム体験が出来て逆にいいかもしれません。

中国トイガン動向はこれからもまだまだ注目に値すると思います。
BB弾が使える時代は日本のエアガンのデッドコピーで事足りていたんでしょうが、規制に次ぐ規制により、今までのコピー造りで蓄積したノウハウを活かして独自進化の道を歩んでいる模様です。
シューティング系ゲームの流行から、トイガン市場も今後も一定の規模は維持されると思うので、これからもあっと驚くようなギミックのトイガンが生まれ続ける可能性は高そうです。
今後も新情報が入り次第、記事にしていきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2021年12月07日 Posted by 4039  at 18:52Comments(11)鉄砲中国現地トイガン