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 Posted by ミリタリーブログ  at 

カート式エアコッキングガン AKA M870 レビュー PART3



カート式エアコッキングショットガン AKA M870について、今まで何回か記事を書きましたが、結構使い込んだ私の手持ちの個体の現状、及びこちらでの販売状況の現状を記録しておこうと思います。

AKA M870の概要については過去記事をご覧ください。
カート式エアコッキングショットガンAKA M870
カート式エアコッキングガン AKA M870 レビュー PART1
カート式エアコッキングガン AKA M870 レビュー PART2

現在私は3丁+スペアパーツを保有しています。
1丁目はスタンダードな感じです。






カスタムパーツとしてロングアウターバレル、ロングマガジンチューブ、アルミボルトを調達して付けました。
ロングバレルはSAI風のカスタムバレルで、特徴的なコンペンセイターの穴、セレーションの入ったベンチリブ、蓄光フロントサイトが装備されています。




アルミボルトは中々質感が良く、ピストンもアルミ製になったので射撃音が「バキンッ」と迫力ある物になって撃っていて非常に楽しいです。
(その代わり衝撃が大きく、各部のネジの緩みや部品の損耗には気を遣いますが。)


装弾数も7+1発なので、一気に連続射撃すると自然と脳汁が出ます(笑)

2丁目はコンバットショットガンな感じを目指してみました。




バレル全体を覆うマウントベース、ARストック&グリップアダプター、フォアエンドを付けました。
サイドには金属製のシェルホルダーを備えています。


さらに最近新発売された、チャンバーへ緊急給弾できるホルダーも取り付けました。




3Dプリンタで出力された物のようで、価格は非常に安く500円くらいでした。
ネジでポン付けでき、シェルの保持力もちょうどよく、スムーズにチャンバーに給弾できて楽しいです。
ちなみにこのホルダー、よく見かけるんですが正式名称ってなんなんでしょうね?

ブリーチングハイダーとスカウトライトも搭載し、CQBでヤル気満々な感じにしてみました。


これで家の中をクリアリングごっこすると脳汁が出ます(笑)


3丁目はスーパーショーティーです。




これはほぼカスタム無しで、レシーバーにライト取り付け用のマウントレールを取り付け、レシーバーサイドにベルクロを貼って着脱式のナイロン製のシェルホルダーを装着しました。




装弾数は2+1発と少ないですが、シェルホルダーから忙しくせっせと弾を抜いて装弾して発射してを繰り返していると、気づいたら脳汁まみれになってます(笑)

カスタムパーツはどれも数百円~数千円程度で安く、分解組み立ても簡単なので気軽にカスタムできます。

そんな感じで、テイストの違う3丁を代わる代わる引っ張り出してきて遊んでいる日々ですが、使い込んで分かって来た事を書いておきます。
これはどの排莢式トイガンにも言える宿命ですが、カートのリムの削れ&エキストラクターの削れで排莢不良が起こるようになりました。
新品状態ではジャムは皆無のAKA M870でしたが、やはりカートは消耗品と考えた方が良さそうです。
エキストラクターも摩耗しているようで、リムのエッジが元から甘いサードパーティ製のカートは新品でも排莢できない個体がありました。
リムはご覧のように結構傷だらけです。


エキストラクターでの削れ以外にも、硬い地面に落下した時にも変形してしまいそうです。
私は木の床の室内でしか使っていないので、おそらくそこまで落下での変形はしていないと思います。

サードパーティー製はプラ+めっきのシェルがあり、純正より安価で印刷が付いているのでお買い得なのですが、純正品に比べるとリムのエッジが甘く、エキストラクターが鈍ると引っかからなくなる事が多くなります。




幸いエキストラクターも交換自体は簡単で安価なので、予備パーツを確保するか、もしくはアルミテープや金属パテで増肉させるメンテが必要になりそうです。
スチール製の頑丈なエキストラクターがあればいいのですが。
正確な数は数えていませんが、少なくとも数百発は排莢を繰り返しているので、まあ及第点といえる耐久性でしょう。
部品の調達さえできれば何の問題もありませんね。
トリガーフィールは全く変化が無いので、おそらくシアの削れ等はほぼ起こっていないのかな?と思います。
全体的には肉厚で耐久力の高そうな構成なので、シェル周りだけ予備が調達できれば永く機能維持はできそうです。
幸い日本国内でも「臥龍商店」さんというWEBショップが中国トイガンを色々輸入販売されているようですので、このAKA M870も部品含めて仕入れてくれると日本のショットガンナーの皆さんが幸せになれると思います。

シェルに関しては国内で出回っている他のメーカーのBB弾シェルを流用出来れば一気に解決&一切改造なしでBB弾仕様に変身できますね。
一番安定供給されているであろうマルゼンシェルが使えれば完璧ですね。
次回帰国できた際に検証してみようと思います。


次に現在の中国のトイガン事情ですが、以前の記事で書いたように水弾ガンは完全に姿を消しました。
明確なソースを確認したわけではないですが、どうやら政府の規制が入ったようですね。
私がAKA M870を調達した5月頃はまだ「AKA M870のステッカー」や、「AKA M870の箱」みたいな感じで水弾式のM870が出回っていましたが、今は全く見なくなりました。


その代わりポップな色でナーフ弾を撃てるよう仕様変更されたM870が堂々と売っています。
ガ〇ダムコラボモデルも登場してます(苦笑)


私が確認した現状のラインナップはR1、R2、R3の3種類です。
R1はスタンダードな井出達


R2はスーパーショーティーなんですが、まともな商品画像が見つかりませんでした。
唯一見つかったのは明らかにUDLのM870なのですが、AKA R2と記載されており、価格もAKAとして妥当な値付けです。


なぜR2のまともな画像が無いか?は不明ですが、R2タイプは専用部品が多くカスタムしづらいので人気が無いのかもしれないですね。
ほぼ同じ値段なら大型のR1の方がお得と考える人が多いのかもしれません。

R3はSAIカスタム風です


私が入手した頃はR3仕様は無く、SAI風にしたい場合はカスタムパーツを搔き集める必要があったのでありがたいですね。
ナーフ版はおそらくチャンバーが水弾の物とは異なり、インナーバレルはオミットされていると思います。
シェルももちろん違うものです。

ただし、通販サイトを見ていると、水弾仕様のシェルは普通に売っています(純正品で5発1300円程度)。


以前と異なる所は商品ページに「水弾」という文字が一切書いていない事です。
ナーフ弾のシェルについてはどのページでも明確に「軟弾」という表記があるので、分かる人が見れば水弾仕様のシェルだという事が分かるようになっています。

純正のチャンバーとインナーバレルも普通に売っています(1000円程度)




水弾銃は売ってないですが、水弾は売ってます。
黒い外装も売っていますし、元から黒外装に換えて売っているお店もあります(どれもナーフ弾仕様)。
以前よりも予算と手間は掛かりますが、今でも私が所有しているような水弾仕様の黒外装のM870は新品部品で構築可能です。
カスタムパーツもまだまだ木製ストックや黒色の金属製ロングバレル等も沢山出回っていますし、新しいパーツも出てきています。

かなり完成度の高いおもちゃで値段以上の価値を感じる人が多いでしょうし、中国以外でも展開している人気商品と思いますが、油断するとある日突然姿を消すなんてことがあるのがこの国です。
「まだ普通に売ってるから今度でいいや」と思わず、今の内に予備パーツを調達しておこうと思います。

ナーフ版になった事で日本に入ってきやすくなったのか、日本のアマゾンでも買えるようになってきているようですね(当ブログからメッセージいただいた方に教えていただきました)。
赤白のR3タイプで5万オーバーのようで、正直5万出す価値は個人的には無いと思います。
ちなみにこちらだと1万8000円くらいで買えますので、もう少し数が入って来たらもっと安くなる可能性は高そうですね。
R1であればこちらでは1万円以下で買えるので、黒外装で2.5万程度で買えれば個人的には十分満足できるかなと思える感じです。
水弾用シェルとチャンバー、バレルは比較的輸入も容易だと思いますので、水弾化できる可能性も十分あります。

このAKA M870に限らず、今まで水弾銃として売っていたトイガンが軒並みナーフ仕様に変更されて売っていますので、ナーフ好きにとってはまさに天国だと思います(笑)
先日、リアルサイズのミニミを模した電動ベルト給弾式のナーフガンを購入してみました(リポバッテリー込みで2000円以下!)






一目でミニミとは分かるレベルの一応リアルめな外観で、ベルト給弾されるメカは見ていて面白いのですが、如何せん発射速度が遅いです(体感ですが3発/秒くらい)。
射程も推して知るべしで、バラつきが大きく3~6mくらいのションベン弾です。
黒く塗装して、高電圧のバッテリーに換えたら高速連射になって迫力出て面白いかなと思いつつも、中々重い腰が上がらない今日この頃です。

AKA M870をはじめ、中国現地トイガンに関してまた何か動きがありましたら記事にしていこうと思います。
お読みいただきありがとうございました。  


2021年09月25日 Posted by 4039  at 16:23Comments(9)鉄砲中国現地トイガンAKA M870

ニセニクス?



先日、どこかのラジオ番組で誰かが薦めていた「オッドタクシー」というアニメをアマプラで見てみました。


タイトルだけ聞いて前情報無しで見始めたので日常系ゆるゆる人情劇なのかなと思っていたら、笑いは随所にありつつも風刺の効いた上質なサスペンス劇でした。
よく「駄作の条件」として話に出る「言葉で説明し過ぎ」な場面は無く、カメラワークやキャラクターの表情、会話の行間で読み取らせてきて見ごたえがあります。
面白過ぎて13話一気観&本編補足のラジオドラマも一気聴きしてしまいました。
「リアル」な現代の東京が舞台で、所々「こんなの物理的にありえないだろ」的なご都合主義的な展開がありますが、全体を包むコメディ要素とコミカルな動物キャラが上手く中和しているように感じます。
もしこれが人間が演じる実写ドラマだったら評価は180度変わっているかもしれません。
(まあこのアニメのキャラも「人間」と言えば「人間」なんですが。。)
アニメにはアニメにしか出せない良さがあるんだなと思いました。
スラダンを読んで「はあ?こんな高校生いないわ」と醒めてしまうタイプの方はダメだと思います。
そんな方は極稀だと思いますが(笑)

では、本題に入ります。
先日、中国のECサイトで旧仕様のメカニクスを入手した記事を書きました。
旧メカニクスグローブ2種入手(M-PACT&ORIGINAL PLUS)

今回はその続きです。
記事で詳細を書いたウッドランド柄の旧仕様M-PACTの他に、同仕様と思われるコヨーテも手に入れました。


ただ、詳細をよくよく見ているとニセニクス疑惑が出てきました。
パッと見どころか、単品であればよく見ても本物に見えます。

しかし、確実に本物のM-PACTと見比べるといくつかアヤシイ箇所があります。
怪しい部分を挙げていきます。
まずパッケージです。



書式や書いてある内容は至極真っ当で、2006年というのもグローブ本体の仕様と合致します。
が、でかでかと「ORIGINAL」と書いてあり、M-PACTの文字はどこにもありません。
ちなみにこちらが正真正銘本物で同年代仕様のM-PACTのパッケージです。



さらに、このニセPACT疑惑のパッケージは印字も滲んでおりチープな感じです。
まあでも、エラー品だったり、このパッケージが正の販売地域もあった可能性もありますので、流石にパッケージだけ見てニセニクス判定は早合点ですね。

次です。
手の甲のラバーパーツの接着部が白化しています。


接着剤がはみ出た物と思われますが、真ニクスでは見られない外観不良です。
まあこれも検出漏れだったり、長期在庫による経年劣化の可能性があるかもなので、決定打にはなりませんね。

次です。
裏側のベロの縫製が雑です。


ロゴギリギリまで巻き込んでしまっています。
ちなみにもう片方はちゃんとした位置で縫えています。


メカニクスは左右でここまで違う物を平気で出すようなメーカーでは無いと思います。
が、これも上記のように検出漏れの可能性は否めません。

次です。
同じくベロ部ですが、ラバーのロゴが浅いです。
上が真ニクス、下が今回のニセニクス疑惑品です。


ぱっと見で分かるレベルで違いますね。
このベロの成形金型は複数あるのかもしれませんが、ここまで違う物を互換扱いしないのでは?と思います。
まあ生産時期が異なり、ロゴの仕様が変わった可能性はありそうです。

次です。
タグを見比べてみます。
下が真ニクスです。


上側のロゴも微妙に文字バランスが違いますが、下のM-PACTのフォント違いが顕著です。
ロゴは商標登録までする程ですから、同年代で複数の書式は無いと思いますので、個人的にはかなり臭います。
もう何個か真ニクス個体と見比べれば答えが出てきそうですが。

次です。
手の甲のラバーが部品毎に色がバラついています。


まあこれは長期在庫で変色した可能性が高そうです。

指先、手の甲の革の質感や各部当て布の形が異なりますが、全く同じ製品として扱い、市場には公表しないレベルでの仕様変更が入った可能性は捨てきれないですね、


以前紹介したような明らかな偽物であれば、躊躇せずニセニクス認定できるのですが、今回はかなり手ごわいです。
同年代の仕様で確実に本物のM-PACTを少なくとももう1着見比べないと何とも言えないですね。
ただ、パッケージはやはりどう考えてもおかしく、他の怪しい点を総合すると完全な正規品の可能性は低そうです。
多くのアパレルメーカーがよくやっているように、B級品としてアウトレット販売された物という可能性は無くはなさそうです。
ただ、B級品の場合、普通はタグ等にパンチ穴を空けたりして見分けが付くようにするとは思いますが。

あとは本物を作っている工場で不良品で弾かれた生産品を帳簿をちょろまかして回収し、模造したパッケージを付けて捌いたパターンでしょうか。
偽物にしては良く出来過ぎていますし、縫製ミスや手の甲の接着剤はみ出し等を見る限り、この可能性が高いんじゃないかなと個人的には思います。
工場関係者が数名悪だくみすれば、簡単に横流しできそうですからね。

仮にもし完全に一から作った偽物だとしたら、工場に勤めていた元社員が図面や工程、材料メーカー等の製造情報を持ち出したのかもしれません。
中国では結構あるある話のようで、図面等の重要情報は日本の企業よりも厳重に管理されるのが一般的なようです。
今はどうか分かりませんが、昔は図面等の機密情報を「手土産」として競合他社に持ち込んで高待遇で雇ってもらうという、モラルが欠如した行動が横行していたそうです。

日本も大概と言えば大概ですが、こちらでのネット通販サイトは日本以上に抜け目だらけな印象なので、しっかり自衛が必要だと感じます。

お読みいただきありがとうございました。  


2021年09月15日 Posted by 4039  at 18:32Comments(4)グローブ