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 Posted by ミリタリーブログ  at 

ニセニクス?



先日、どこかのラジオ番組で誰かが薦めていた「オッドタクシー」というアニメをアマプラで見てみました。


タイトルだけ聞いて前情報無しで見始めたので日常系ゆるゆる人情劇なのかなと思っていたら、笑いは随所にありつつも風刺の効いた上質なサスペンス劇でした。
よく「駄作の条件」として話に出る「言葉で説明し過ぎ」な場面は無く、カメラワークやキャラクターの表情、会話の行間で読み取らせてきて見ごたえがあります。
面白過ぎて13話一気観&本編補足のラジオドラマも一気聴きしてしまいました。
「リアル」な現代の東京が舞台で、所々「こんなの物理的にありえないだろ」的なご都合主義的な展開がありますが、全体を包むコメディ要素とコミカルな動物キャラが上手く中和しているように感じます。
もしこれが人間が演じる実写ドラマだったら評価は180度変わっているかもしれません。
(まあこのアニメのキャラも「人間」と言えば「人間」なんですが。。)
アニメにはアニメにしか出せない良さがあるんだなと思いました。
スラダンを読んで「はあ?こんな高校生いないわ」と醒めてしまうタイプの方はダメだと思います。
そんな方は極稀だと思いますが(笑)

では、本題に入ります。
先日、中国のECサイトで旧仕様のメカニクスを入手した記事を書きました。
旧メカニクスグローブ2種入手(M-PACT&ORIGINAL PLUS)

今回はその続きです。
記事で詳細を書いたウッドランド柄の旧仕様M-PACTの他に、同仕様と思われるコヨーテも手に入れました。


ただ、詳細をよくよく見ているとニセニクス疑惑が出てきました。
パッと見どころか、単品であればよく見ても本物に見えます。

しかし、確実に本物のM-PACTと見比べるといくつかアヤシイ箇所があります。
怪しい部分を挙げていきます。
まずパッケージです。



書式や書いてある内容は至極真っ当で、2006年というのもグローブ本体の仕様と合致します。
が、でかでかと「ORIGINAL」と書いてあり、M-PACTの文字はどこにもありません。
ちなみにこちらが正真正銘本物で同年代仕様のM-PACTのパッケージです。



さらに、このニセPACT疑惑のパッケージは印字も滲んでおりチープな感じです。
まあでも、エラー品だったり、このパッケージが正の販売地域もあった可能性もありますので、流石にパッケージだけ見てニセニクス判定は早合点ですね。

次です。
手の甲のラバーパーツの接着部が白化しています。


接着剤がはみ出た物と思われますが、真ニクスでは見られない外観不良です。
まあこれも検出漏れだったり、長期在庫による経年劣化の可能性があるかもなので、決定打にはなりませんね。

次です。
裏側のベロの縫製が雑です。


ロゴギリギリまで巻き込んでしまっています。
ちなみにもう片方はちゃんとした位置で縫えています。


メカニクスは左右でここまで違う物を平気で出すようなメーカーでは無いと思います。
が、これも上記のように検出漏れの可能性は否めません。

次です。
同じくベロ部ですが、ラバーのロゴが浅いです。
上が真ニクス、下が今回のニセニクス疑惑品です。


ぱっと見で分かるレベルで違いますね。
このベロの成形金型は複数あるのかもしれませんが、ここまで違う物を互換扱いしないのでは?と思います。
まあ生産時期が異なり、ロゴの仕様が変わった可能性はありそうです。

次です。
タグを見比べてみます。
下が真ニクスです。


上側のロゴも微妙に文字バランスが違いますが、下のM-PACTのフォント違いが顕著です。
ロゴは商標登録までする程ですから、同年代で複数の書式は無いと思いますので、個人的にはかなり臭います。
もう何個か真ニクス個体と見比べれば答えが出てきそうですが。

次です。
手の甲のラバーが部品毎に色がバラついています。


まあこれは長期在庫で変色した可能性が高そうです。

指先、手の甲の革の質感や各部当て布の形が異なりますが、全く同じ製品として扱い、市場には公表しないレベルでの仕様変更が入った可能性は捨てきれないですね、


以前紹介したような明らかな偽物であれば、躊躇せずニセニクス認定できるのですが、今回はかなり手ごわいです。
同年代の仕様で確実に本物のM-PACTを少なくとももう1着見比べないと何とも言えないですね。
ただ、パッケージはやはりどう考えてもおかしく、他の怪しい点を総合すると完全な正規品の可能性は低そうです。
多くのアパレルメーカーがよくやっているように、B級品としてアウトレット販売された物という可能性は無くはなさそうです。
ただ、B級品の場合、普通はタグ等にパンチ穴を空けたりして見分けが付くようにするとは思いますが。

あとは本物を作っている工場で不良品で弾かれた生産品を帳簿をちょろまかして回収し、模造したパッケージを付けて捌いたパターンでしょうか。
偽物にしては良く出来過ぎていますし、縫製ミスや手の甲の接着剤はみ出し等を見る限り、この可能性が高いんじゃないかなと個人的には思います。
工場関係者が数名悪だくみすれば、簡単に横流しできそうですからね。

仮にもし完全に一から作った偽物だとしたら、工場に勤めていた元社員が図面や工程、材料メーカー等の製造情報を持ち出したのかもしれません。
中国では結構あるある話のようで、図面等の重要情報は日本の企業よりも厳重に管理されるのが一般的なようです。
今はどうか分かりませんが、昔は図面等の機密情報を「手土産」として競合他社に持ち込んで高待遇で雇ってもらうという、モラルが欠如した行動が横行していたそうです。

日本も大概と言えば大概ですが、こちらでのネット通販サイトは日本以上に抜け目だらけな印象なので、しっかり自衛が必要だと感じます。

お読みいただきありがとうございました。  


2021年09月15日 Posted by 4039  at 18:32Comments(4)グローブ

旧メカニクスグローブ2種入手(M-PACT&ORIGINAL PLUS)



先日、「スペースウォーカー」という映画を観ました。


2017年製作のロシア映画で、1965年に人類初の宇宙遊泳を達成した実話を基にした物語です。








日本ではビデオスルーなので知名度が低い作品ですが、良く出来た大作映画でした。
強烈に印象に残るような真新しい演出や映像表現はなく既視感の強い演出や展開ばかりですが、1場面1場面丁寧に作られている感じが出ていて好印象でした。
良い意味で「ハリウッド的な味付け」で、ハリウッド映画に慣れた体でもすんなり楽しむ事ができました。
一言で言えば、ロシア(ソ連)版の「アポロ13」といったところでしょうか。

T-34 レジェンド・オブ・ウォーもそうですが、最近のロシア映画は中々の良作が多いと思います。
(私が知らないだけで昔からあるのかもしれませんが)


では、本題に入ります。
実物と思われる旧型メカニクスグローブのデッドストック品を2つ手に入れました。




価格はプレミアが付くことは無く、逆に型落ち品として合わせて2000円以下という激安価格でした。
後ほど詳細見ていきますが、今回の個体は2つとも本物だと思います。
一つには盗難防止用のインクタグまで付いた状態でした。


まず一つ目ですが、M-PACTのカモフラバージョンです。




メカニクスのグローブは基本的に製品に製造年や発売年が分かる記載が無いので、パッケージ付きはとてもありがたいです。




パッケージにしっかりと2006年という表示を見つけました。


これでこの仕様は2006年には存在した事がはっきりしました。
ちなみにネットで2006年以前の情報を調べてもM-PACTという単語は見つからなかったので、2006年のこの仕様が初代M-PACTなのかもしれません。

手首部はオリジナルの同年代と同じ形式です。




2006年付近仕様のオリジナル




オリジナルに対し手の甲には樹脂が貼り付けられ、掌は生地が補強されており、いかにも耐久力が高そうな作りです。
が、古いモデルは手の甲の樹脂を貼り付けている接着剤が劣化し剥がれている個体をよく見かけます。
詳しくは後述しますが、M-PACTとほぼ同型のIMPACT PROですが、私の盟友Bucket Head氏の個体も見事に剥がれていました。


このグローブは高温多湿の所に保管するのは絶対NGですね。。
グローブは使うとすぐにボロボロになってしまうので、貧乏性の身には新品だと使うのに躊躇してしまいます。
このまま乾燥剤と一緒に完全新品の状態で密閉保管しておけば、数年後には数万円で売れるかもという誘惑に駆られます(苦笑)
まあ転売して金儲けする為にこの趣味をやっている訳ではないので、お得な買い物に感謝しつつ2000年代中期ODA装備で使い倒したいと思います。

ちなみにM-PACTも何度か仕様変更が入っています。
いい機会なので少し調べてみました。
ネットで検索を掛けると、ありがたいことに我らがWARRIORSさんのブログで変遷を追う事ができました。

2009年4月マイナーチェンジ記事
https://warriors.militaryblog.jp/e63646.html


2012年7月記事
https://warriors.militaryblog.jp/e349481.html


2015年マイナーチェンジ記事
https://warriors.militaryblog.jp/e669502.html


2018年モデルチェンジ記事
https://warriors.militaryblog.jp/e949034.html


他のソースもちょこちょこ調べてみましたが、上記の内容と符合しましたので、おそらくこの変遷で間違いないと思います。
2009年仕様がどこで切り替わったかは、仕様変更案内記事が無かったので明確な時期は不明ですが、2012年7月に新仕様の新柄発売アナウンスの記事がありましたので、この辺りだと思われます。
他のソースでも4月頃には新仕様に変わっているので、2012年の春頃には切り替わった可能性が高いです。

オリジナルでもやっている、普通では気づかないような細かい仕様変更は毎年のように入っている可能性はありますが。
WARRIORSさんの2018年の記事の仕様と、現在のメカニクス公式サイトのM-PACTの仕様は同じ物に見えるので、まだ新仕様にはなっていないようです。
現物を手にして比較したわけでは無いので、細かい所が変わっている可能性は大いにありますが。

まとめると、今回私が入手したモデルが初代で2006年発売だと仮定すると、M-PACTには少なくとも大まかに2006、2009、2012、2015、2018モデルが存在するようです。

このほかにもM-PACT2やM-PACT3があるので、オリジナルと同じく非常にややこしいモデル展開で色数も膨大で、コレクター泣かせなグローブですね(苦笑)
さらに先ほど少し触れましたが、このM-PACTにそっくりな外観のIMPACT PROというモデルも存在します。






手の甲の樹脂パーツは文字以外全く同じに見えます。
第一印象は全く同じグローブなので、めちゃくちゃややこしいですね。
解像度の悪いミリフォトでは判別激ムズだと思われます(展開しているカラーリングが判別の鍵になりそうですね)。

よく見ればIMPACT PROの方は指先に更に樹脂パーツが付いてるのと、手の甲全体の生地が違います。
掌側も当て革の配置が微妙に違いますが、大きく性能が変わりそうな感じはありません。
一応手の甲の生地の違いはそれなりに機能性が違いそうですが、立ち位置的にはほぼ同じモデルと言えるのではないでしょうか。
なので、もしかしたらCASIOのPRO TREKとPATHFINDERのように、同等モデルを地域毎に分けて展開していた可能性もあるかもですね。
だとすると、使用例をろくに見つけずに年代だけの判断で装備に取り込むと痛い目をみそうですね...。

この仕様のIMPACT PROも持っているのですが、今手元に無く詳細比較考察ができません。
両者が手元にある時に再度比較考察したいと思います。

ちなみに、IMPACT PROも2008年に大規模な仕様変更があり、これまたM-PACTと似たような樹脂パーツに変更されています。


これもWARRIORSさんが過去記事にされていました。
https://warriors.militaryblog.jp/e40734.html

こういう情報をネットの海に残してくれている事は本当に素晴らしいですね。

さらに同じ仕様と思われるコヨーテカラーも、別の店で格安(1000円以下!)だったので手を出してみました。


絶対本物だと思っていたのですが、現物が届いて触ったところこれはちょっとアヤシイ代物でした。
詳細考察を書くと非常に長くなるので、次回記事にまとめようと思います。

上記カモフラのM-PACTのお店で、同時にちょっと珍しいメカニクスグローブも手に入れました。
ORIGINAL PLUSというモデルです。










初見ですし、ミリフォトでも見た覚えはないですが、激安だったのと多分旧い仕様だと思ったので調達しました。
これもデッドストック品で、パッケージには2007という表記がありました。
何がPLUSなのかよく分かりませんが、生地の構成が複雑だったり指に滑り止めが付いていたりして、確かにノーマルよりは豪華になっています。




年代的には個人的にオイシイアイテムですし、あまり希少価値は無さそうなので上記のM-PACTより気兼ねなく使い倒せそうです(笑)
赤の挿し色もUCPのACUに合いそうですし、中々いい買い物をしました。

メカニクスのグローブは安価で大量に発売されていると思われるので、このようなデッドストック品がまだまだ世界中に埋もれているのかもしれませんね。
グローブ全般に言えますが、他の装備品と比べて消耗が激しいので、多く持っておいて損は無いと思います。
ローテーションで使えば毎回違う気分で遊べて、綺麗な状態で永く手元に置いておけますからね。

旧い年代の物も安く手に入るという理由だけで、何気なく集め始めたメカニクスグローブですが、ついにORIGINAL縛りから逸し深い沼にハマりつつあります(苦笑)
ORIGINAL含め、まだまだ解明できていない事だらけなので、今後も少しずつMechanixについて考察を深めていこうと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2021年06月29日 Posted by 4039  at 23:10Comments(0)グローブ

ニセニクス



先日、大学時代の友人の結婚式にオンライン参列しました。
本来は昨年開催予定だったのですが1年延期し、未だ収束はしていませんが感染対策をした上での開催となりました。

式場側もこの1年でインフラとノウハウを構築したようで、オンライン参列者も新郎新婦はじめ会場の方々としっかり絡める仕掛けが多数あり、予想外に楽しめました。
実際にオンライン参列してみて、コロナ後も健康的、物理的にリアル参列が難しい人向けにオンライン参列が一般的になってくるかもと思いました。

今回悩んだのは、まだ「オンライン参列の常識」が確立されていない故、服装やご祝儀をどうするかでした。
私はとりあえず襟付きのシャツ(下は寝巻き笑)で参加しましたが、男性はスーツにネクタイ、女性はドレスを着て髪もしっかりセットされている方が8割方でした。
思いっきり生活感のある部屋で正装されている映像は結構シュールでした(笑)
ご祝儀は気を遣われない程度にリアル参列よりは金額を減らして渡すべきと思いましたが、無機質にオンラインで送金するのもなんだかなあと思い、次リアルに会った時にちゃんと祝儀袋に入れて手渡ししようかなと思っています。
このあたりは今後一般的になってきたら、徐々に「常識」が形成されていくんでしょうかね。

コロナ渦になっていなかったらオンライン形式は存在せず完全に不参加になっていたと思うので、まさに不幸中の幸いでした。
悪い事ばかりの昨今ですが、ささやかでもプラスの面に目を向けていきたいですね。
いずれにせよ、なかなか貴重な経験をさせてくれた友人には感謝です。

では、本題に入ります。
以前の記事で、Mechanixオリジナルのコピー品を「ニセニクス」と称し紹介しました。


前回の物は一目でニセニクス判定出来ましたが、今回、より精巧なニセニクスを入手したので記事にしておきます。

ここは言わずと知れたコピー大国、もしかしたらと思い通販サイトで検索してみると、わんさか出てきました。


試しにどんなもんだと入手してみました。


価格はなんと送料無料で400円程度です(笑)
本物のオリジナルはこちらでも日本の相場と同じくらいで4000円前後しますので、約10分の1ですね。

届いたパッケージは写真撮り忘れましたが、ただの透明なチャック袋に入っていただけでした。
怪しさ満点ですね(笑)
手首の樹脂タグを見る限り、09年あたりに登場した仕様を模しているようですね。

(記憶が曖昧ですが本物は「THE ORIGINAL」の横に白文字で「TM」は入っていなかったような?気がします。)

他のコピー品と思われる数百円レベルの商品も全てこの09年仕様しか存在しませんでした。
なぜこの仕様を選んだのかは不明です。
自然に考えれば当時最新の仕様をコピーしたと思うので、もう10年前後この仕様で作られ続けているのかもしれませんね。
仕様の変遷については以前何度かに渡って詳細考察しています。
Mechanix ORIGINALマイナーチェンジ変遷まとめ
Mechanixグローブ 追加考察など

パッと見は、本物を触った事がある人でも本物にしか見えないと思います。
よく見ると明らかにおかしいポイントは手の甲の「Mechanix」のロゴ印刷です。




全体的に縁が滲んでおり、®にいたっては完全に穴が埋まっています。
また、上の列の小さい「GLOVES」と下の列の「Mechanix」が被ってしまっている箇所もあります。
これは実物ではありえない外観不良だと思います。
この印刷はかなりノウハウが詰まっており、簡単には真似できないのかもしれないですね。

実物


内側のタグはちゃんと再現しています。


タグに関しては文言は本物をそのままコピーして、そこいらの汎用印刷機で簡単に精巧に出来てしまうと思います。
私のようにMechanixオリジナルの年代考察をしている人間にとっては非常にいい迷惑です。
仮にネットでこの画像だけアップで見つけても、真贋判定は不可能ですからね。。

この仕様の実物を触った事が無いのでなんとも言えませんが、手首のマジックテープ部の造りが粗い気がします。


本物自体もそこまで褒められたものではないですが、部分的に縫製がかなり雑で、末端処理が甘く糸が飛び出ている箇所もいくつかありました。

ただ、着け心地自体は本家と遜色なしです。
耐久性は不明ですが、材質も本家とほぼ変わらないように思います(本家も決して高級な生地では無いと思いますしね)。
指横のベンチレーション穴もご丁寧に空けられています。


仕様年代を考えると可能性は低いですが、本物の工場で品質検査で弾かれた不良品を横流ししたか、廃棄された不良品を回収して売りさばいている可能性もあるかもしれませんね。
一時期大量に横流しして、その在庫がまだ市場に残っている的な。
味は問題無くても形のおかしい野菜や果物が弾かれるのと同じように、実用上は問題無くても外観が一定の基準を満たしていなければ破棄されるのはこのグローブでも同じ話のはずです。

普通はそういう不良品は悪用されないように破壊して破棄するのがどのメーカーも常識だと思いますが、関係者何人かがグルになって悪い事を考えれば、何とでもなってしまうでしょうからね。
無論真偽不明の私の想像でしかありませんが、少なくともちょっとそう思ってしまうくらい、今回入手したモノは完成度が高いと言えます。
少なくともサバゲ程度の使い方であれば十分機能するレベルだと思います。

我々装備好きにとって、所謂「レプリカ」とは切っても切れない縁がありますよね。
コピー品を実物と偽って売るのは完全に詐欺ですが、例え「レプリカ」と公言して売っていても、厳密に言えば黒なパターンが多いと思います。
ただ、それによって夢が叶う(実物はレア過ぎて手に入らない等)同志がいるのも事実ですので、複雑な気持ちではあります。
詭弁かもしれませんが、レプリカの存在でそのメーカーの知名度が上がる事も往々にしてあると思うので、決して害だけではないのが実際のところなのかもとも少し思います。
まあいくら言い訳をしても、自分の欲を満たす為にレプリカを買う事で、(法的に)ズルをしている人を儲けさせてしまっているという自覚は忘れてはいけないと思います。
今流行りの、悪質な転売商品に手を出すかどうか?にも感覚的には少し近い話かもしれませんね(転売行為は特に違法性は無いとは思いますが)。

ひと昔前に比べればだいぶ市民権を得てきた趣味だとは思いますが、「人殺しの真似事」だと不快に思う方が一定数は存在し、更にこういう後ろめたい事情もある界隈ですので、あまりメディア露出等で脚光を浴び過ぎないでほしいというのが個人的な気持ちです(苦笑)
うっすら日陰にいるからこそ見えない、見ようとされないから平和に過ごせている部分が多くあるはずですからね。

自分の趣味を誇りに思って世間に発信することは大賛成ですし、私自身もそうしていますが、他人からどう見られるか?は、どんな趣味であっても常に頭の片隅に置いておかなくてはいけないなと思います。
かといって最近よく聞く「誰も傷つけない〇〇」という枕詞のコンテンツもまた極端というか、人間ある程度毒気に晒されないと逆に生の悦びを感じられないんじゃないかとも思いますが。
ゼロイチで判断できない事ばかりのこの世の中、何事も「塩梅」「程度」「バランス」が殊の外大事だなと思う今日この頃です。

お読みいただきありがとうございました。  


2021年06月19日 Posted by 4039  at 12:19Comments(0)グローブ

Mechanixグローブ 追加考察など



14日の隔離生活も残り2日強になりました。
最初の1週間でコブラ会は第1話から3シーズン全話観終わりました。


余暇道具はまだまだ無限にあるので問題は無いですが、寝ている時間以外はずーっと画面を見続けているので慢性的に肩が凝っています。
部屋から一歩も出られず圧倒的に運動不足なので、毎日スイッチで30分間Fit Boxing2をやっています。


昨年初めにコロナでジムが使えなくなった時にも数ヵ月間1の方をやっていましたが、またお世話になっています。
画面のリズムに合わせて指定されたブローやスウェーやステップを繰り出すシャドーボクシングですが、結構いい有酸素運動になります。
ご飯が毎食不味い興味深い味なのであまり進まず、摂取カロリーは大体1500kcal/日くらいだと思います。
ボクシングで300kcal前後は消費していますので、70kgオーバーの私の基礎代謝と合わせれば結構ダイエット出来てそうですね(現在体重計が無く測定不可)。
ご飯の一例です。
朝は毎朝麺類+饅頭+お粥+ゆで卵+フルーツ+豆乳or牛乳です。


昼と夜は主菜+副菜3種+ご飯+汁物+フルーツです。




見た目は結構いい感じなのですが、味付けが恐ろしく微妙な物が多いです。
口に入れた瞬間、頭にあるイメージと違い過ぎて反射的に「オエッ」となる物もたまにあります(笑)
私はバカ舌好き嫌いない方ですが、この食生活2週間は流石に辛いものを感じます。
この2年間ずっと大陸でローカル店の料理を食べていますが、それらは厳選された美味しい店だという事を痛感しました。
おかずが頼りにならないので、日本から持ち込んだふりかけと食べるラー油、お茶漬けが大活躍しています。
中国で隔離される予定がある方は是非「ごはんですよ」的な、少量でご飯をかき込めるおかずを用意するのをおススメします。
梅干しとかもいいかもしれません。
欧米の方も何人か一緒に隔離されていますが、食に関しては日本人以上に苦しんでいるのではないかと思います。

それでは本題に入ります。
本ブログで何度かMechanix社製のグローブ「ORIGINAL」について書いていますが、昨年入手した新アイテムを先月の帰国でようやく手に出来たので記事にしておきます。
ORIGINALはかなりの頻度で仕様変更されており、過去記事で変遷をまとめてあります。
Mechanix ORIGINALマイナーチェンジ変遷まとめ

今回入手したのは2005年頃と2006年頃に登場したと思われる2仕様です(以下、便宜上2005年、2006年バージョンと呼称します)。




まずは2005年バージョンの詳細を見ていきます。


オリジナルの年代分別で一番分かりやすいのはタグ部です。


このバージョンはロゴの下に白文字で「ORIGINAL」とあり、横の四角は無地です。
裏側のベロも年代毎に特徴があります。
この仕様は黒と黄の樹脂ロゴで、先端の3本線は黒です。


ついでに内側のラベルも載せておきます。


ベトナム製です。
生産地や書式でも特定できる可能性がありますが、まだ未研究です。

次に2006年バージョンです。


タグはロゴの下に赤文字で「ORIGINAL」とあり、横の四角の中には小さく「Mechanix」が斜めに並んでいます。


注意したいのは、よく似た書式で「THE ORIGINAL」のバージョンも存在することです。


色とフォントが同じなので、解像度の低いミリフォト等では特定は困難ですね。
例として有名なODA3124でも同じグローブと思われる物が使用されていますが、「THE」付きかどうかは判断できません。




2009年にはガラッと手首部が刷新されたバージョンが登場するので、その間に登場した仕様と思われます。


これ以降のバージョンは頭に「THE」が付くようになります。

裏側は2005年バージョンとよく似ていますが、先端の三本線が黄色くなっています。
左が2006、右が2005です。


これは結構目立つので良い特定材料になりますね。
先ほどのODA3124の写真でも黄色の3本線が判別可能ですね。


ラベルです。
2005年バージョンはベトナム製であったのに対し、こちらは中国製です。


少し不思議なのは、2005年バージョン以前のモデルも、私の所有する個体は中国製というところです。




両方の工場で並行して生産されていた可能性も十分ありますので、生産地が年代特定材料となるかは慎重に考察しなければいけませんね。

先月帰国時にようやく実際手に取れたので詳細を記録しましたが、上記内容は以前の記事で既出のものばかりですので、前回の記事までに書いていない新たなMechanix情報を書いておこうと思います。

まず、最初期と思われるオリジナルの画像を発見しました。


1991と書いてあるので1991年のモデルなのでしょう。
ただ、以前手に入れたカタログ(1996年前後)には1992年創立とありました。




Mechanix WEARの創立が1992年で、それの前身となる会社が存在していたのかもしれませんね。
シュアファイアとレーザープロダクツ的な。
いずれにせよ、これが本当に1991年発売なら最初期モデルと言って差し支えないと思います。

ちなみにこのカタログに載っていたORIGINAL(当時はまだORIGINALという商品名では無いようですが)の写真は下記です。


画像が荒く細部は分かりませんが、現行のように手首上にタグが無く、手首横にタグが付いている点は共通しています。
もしかしたらこの間はビックマイナーチェンジはしていないかもしれませんね。
1991バージョンの画像、どこで手に入れたかは失念しましたが、「1991」の書き方から察するに歴代モデルがずらっと並んだカタログなりweb画像が存在しそうな感じですよね。
あるなら是非見てみたいものです。

次に我が家のmechanixたちを紹介しておこうと思います。
トップ画像にもしていますが、いつの間にか結構増殖していました(笑)


安いものが多いのでつい増えてしまいますね。
(ミリタリー界隈だと結構レアアイテム扱いされますが、それ以外ではただの古いグローブですので格安の場合が多いです。)
ほとんどはORIGINALで既にほぼ紹介していますが、当ブログ新出の物を2点紹介します。
ひとつはIMPACT PROです。


2000年代中盤以降の米軍特殊部隊でよく使われているイメージです。

(もっとがっつり映っている写真も持っているはずなのですが、どこかに行ってしまいました。。)

詳しい発売時期は分かりませんが、タグの書体とベロをORIGINALの仕様と見比べて2006年前後ではないかな?と思います。




盟友Bucket Head氏も同じグローブを所有していましたが、彼の個体は状態がかなり悪く、一昨年のゲーム時に半壊していました。




指先が摩耗で破れるのはどのモデルも同じような物だと思いますが、手の甲のパーツの接着が経年劣化で外れるのは厄介ですね。
数年前に購入した頃は格安でしたが、ORIGINALよりも生き残っている個体数はかなり少ないと思われるので大事にしたいと思います。
数千円で買った物が数年後数万円になるというのはこの界隈ではザラですからね(逆もまた然りですが...)

次はちょっと変わり種です。


詳しい方なら直ぐに分かると思いますが、海賊版です。
私は「ニセニクス」と呼んでいます(笑)
本来裏側にあるはずの手首を留めるベロが手の甲側に来ているので、実物を触った事がある人なら一発で偽物とわかります。
ちなみに裏側は何にも無しです。


業者がメーカーに発注ミスったんですかね(笑)
生地その他の質感自体は手の甲の「Mechanix」の文字が若干潰れているくらいで上出来ではあります。






内側ラベルの写真撮り忘れましたが、ちゃんとコピーされていたと思います。

私は秋葉原の某店で実際に手に取り購入しましたが、中にはこれより精巧なものをネットで本物と偽って販売している例もあるようなので注意が必要ですね。
実物がそもそも安価なので見極めが難しいですし、本物をよく触ったことが無いとたとえ現物を見ても偽物と気づかない可能性があります。
この界隈では所謂レプリカが当たり前のように出回っていますが、レプリカと知って買うのと、本物と騙されて買うのでは消費者側の心持ちは大きく違いますよね。
今後もニセニクスには注意しつつ、考察を深めていければと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2021年03月05日 Posted by 4039  at 18:33Comments(3)グローブ

Mechanix ORIGINALマイナーチェンジ変遷まとめ



新型コロナウイルス騒動は日々拡大していますね。
私の会社も、中国から移動してきた場合は2週間弱の自宅待機後の出勤許可となりました。
なので、実質日本出張は不可能ということになりました。
逆もまた然りなので、結構仕事に支障が出そうです。
まあこの時期に中国から帰っても周囲からは完全に「エンガチョ」扱いになると思いますが。

そんな中、ネットを駆使して日本のオークションサイトで下記グローブを手に入れました。



Mechanixの旧型ORIGINALです。
どちらも黒のMサイズですが、手首部が異なります。



さらに旧いカタログも手に入れました。


以前何回か記事で書いていますが、複数の記事に分かれていて分かりづらいので、この機会に改めて整理しておこうと思います。
下記、あくまで数あるMechanixグローブの中で「ORIGINAL」のみに言及しています。
特にタグの変遷に関しては、グローブの種類によって異なるようなのでご注意ください。

1999年以降のORIGINALのデザインはどの年代もぱっと見同じですが、2、3年おきくらいのペースで大きくマイナーチェンジされているようです。
特に手首部のデザインは大きく異なります。
手首部以外も細かい部分はマイナーチェンジされているようですが、まだ把握しきれていない&遠目では分からないので、この記事では手首部のみにフォーカスして仕様変遷を考察します。
私の把握している範囲で、時系列に沿ってORIGINALの変遷を辿っていこうと思います。

まずは私の把握している中で最も古いMechanixの資料であるカタログになります。


Mechanix創立は1992年ということが分かりました。


また、裏面に「NASCAR 1996 AWARD SPONSOR」とあります。


全然詳しくないですが、少し調べてみるとNASCARは年間通してレースが行われているようなので、このカタログは1997年以降のものの可能性が高そうです。
後述しますが、1999年のカタログも入手済でラインナップが異なりますので、このカタログは1997~1998年のどこかの物だと思われます。
現在と同じ手の甲に「Mechanix」と並んだグローブは既に存在しています。


ただ、この時点ではまだORIGINALという名称にはなっていないようです。
手首部には何もタグが無いように見えます。
以前考察した初期アフグリーンベレーと思しきミリフォトのMechanixグローブも手首に何もタグがなく、その時は迷宮入りしていました。



もしかしたらこのタグ無しの時期のグローブを着用していたのかもしれませんね。
1997年に市場に出回っていたとしたら、2002年前後で使用されていても不思議ではないですし。

次です。


新品未使用、フルパッケージ品で手に入れたORIGINALです。
カタログまでしっかり同梱されていました。


「1999」とあるので1999年のカタログでしょう。


ということはこのグローブは1999年には存在した仕様だと思われます。
Mechanixは本体に製造年が分かる表記が無いので、カタログの存在は大変ありがたいですね。

今ではもう見かけない「Pit Guy」というキャラクターがちょいちょい出てきてウザい和みます。


ちなみに上記のカタログにはいないので、この頃から湧いてきた登場してきたのでしょうか。
主な特徴は手首部のタグと手首を留めるベロです。

タグはこの後の仕様も似たようなデザインがありますが、ロゴのMの字が白地に黒抜きというのがこの仕様の特徴です。


ベロです。モールドの無いツルっとした合皮に文字がプリントされています。


次です。


これも幸運な事に新品パッケージ付きで手に入れました。
カタログも同梱されていました。


2001年のカタログですので、2001年には存在していた仕様と考えられます。
この仕様のタグとベロを見ていきます。

タグは1999年仕様と同じようなデザインですが、ロゴが黄色くなっているのが1999年仕様との大きな違いです。


ベロはモールドが追加され、文字も立体化しました。


ちなみにPit Guyはこの時点ではまだ生存しております。


次です。




冒頭でも書きましたが、先日入手した個体です。
ミリタリーで使いやすい黒、Mサイズで状態も良くしかもかなりお安く入手でき、久々の大ヒットな掘り出し物でした。

残念ながらカタログは付属してないので、カタログから年代特定はできません。
以前google検索の年月日フィルターを駆使して、この仕様は2005年あたりから登場したと考察しました。
以前の記事「Mechanixグローブ年代考察

タグはロゴの下に「ORIGINAL」のみでシンプルになりました。


ベロは大きくデザイン変更され、ロゴが黄色く着色されています。


時期的に陸特装備で言えば、ACU採用初期の頃の装備と相性ピッタリだと思います。
グリーンベレーで言えば、UCPにCIRAS+SFLCS以外のポーチ装備にこのグローブを嵌めたいですね。
次のサバゲはUCPのODA装備をしたいです。

次です。


これも前述の仕様と同時期に超格安で入手しました。
この仕様も前述仕様同様、google検索で2006年春には存在していた事を突き止めています。
前述の仕様が2005年だとすると、2006年にマイナーチェンジはさすがにスパンが短すぎるような気がします。
あくまで私のネット検索調査した際の印象ですが、こっちの方が信憑性が高そうなので、前述の仕様は2005年より前から存在していたのかもしれません。
2003年頃に登場してくれていると、1997→1999→2003→2006→2009(後述)→2012(後述)→2015(後述)と、ほぼ均一な仕様変更スパンになっていたと想像できます。

タグの特徴は「ORIGINAL」の文字が小さく赤くなったことと、四角いマークの中に手の甲と同じように斜めに「Mechanix」という文字が並びました。


ベロは前仕様とほぼ同じデザインですが、ロゴの隣の携帯電波マークのような三本線も黄色になりました。
(前仕様は三本線のモールドはあるが黒地)


以前考察した2007年のナショジオ製作のドキュメンタリー番組「INSIDE THE GREENBERETS」に出てきた隊員のMechanixは、この仕様かこの一つ前の仕様の可能性が非常に高いです。



ベロの特徴を捉えた瞬間は出てくるのですが、この2仕様を見分けられる3本線の部分がちょうど見えません。。


せっかく実物をどちらも入手できたので、今度気合いを入れて見返して、どちらの仕様か特定したいと思います。
いずれにせよ、2000年代後半の装備でMechanix ORIGINALを嵌めるならこの仕様が鉄板でしょう。

次です。


google検索で2009年終盤に登場しはじめました。
この仕様に関しては、2009年11月に仕様が変わったとして前仕様と比較しているブログ記事を見つけたので、かなり信憑性は高いと思います。



私はこの仕様はまだ持っていません。
買おうと思えばまだまだオークション等で安価で溢れかえっている上に、2010年以降の装備に今あまり興味が無いので後回しになってます。
ただ、油断していると枯渇して泣きを見そうなので、そろそろ入手しておこうと思います。

ここからタグとベロが一体式になりました。
大きな特徴は表面の白い四角い部分で、非常に判別しやすいですね。


ベロは真っ黒になりました。


真っ黒なベロは、今回の記事で紹介した仕様の中で実はこの仕様だけです。
なので、解像度の悪い写真であっても、ベロが真っ黒であればこの仕様の判断材料になるでしょう。
(カラーによっては他にも真っ黒仕様があるかもしれませんが)

次です。


この仕様も私は持っていませんが、同じくgoogle検索では2012年半ばあたりから登場しました。

タグは白い四角が裏側に行き、ベロと繋がる部分が蛇腹状になりました。


ベロは白いマークが特徴になります。


この仕様を最後に、現在まで大きくデザインは変わっていないです。
ただ、この前仲間内でLINEをしていた際に、手の甲の生地のマイナーチェンジが話題に上がりました。

2012年時点の手の甲の生地は横方向に無数の溝が入っています。


2014年2月時点ではまだ同じ生地のようです。


2015年7月時点では格子状に変更されていました。


現行(本日時点の日本公式HP画像)も同じ格子状に見えます。


変更時期はちゃんと調べてないので正確にいつかは分かりませんが、おそらく2015年前半あたりだと思います。
2012年→2015年にマイナーチェンジしていたとなると、2018年あたりにも何かしら変わっているのかもしれませんね。
最近の装備には現在全く興味がないので私には関係ない話ですが、2012年~2015年頃の装備で現行手首仕様のORIGINALを着ける際は注意が必要ですね。
「あれれ?2012~13年の装備だよね?この手の甲の生地オーパーツじゃーん」と、指摘オジサンにヤラれてしまうかもしれませんよ(笑)
Mechanix ORIGINALは安価でどこでも簡単に手に入るので、安易に現行品を装備に取り入れてしまいがちですが、各仕様の外観上の違いは2015年の生地変更以外はそれなりに目立つので、特に2012年より古い装備をする場合は配慮する必要があると思います。
グローブ周りは拘っている方が多そうなので、結構じっくり手元を見られているかもしれませんよ(笑)

今回まででかなりORIGINALの変遷に関してまとめられたと思いますが、調べれば調べる程奥が深いですね。。
まだまだ私の認識していない範囲でマイナーチェンジがあると予想されます。
世界各国の色んな部隊が使用している超メジャーグローブにも係わらず、かなり安く入手しやすいので、これからもコレクションを増やして研究を続け「Mechanix ORIGINALの事なら何でも俺に聞け」くらいにまでなれるのが理想です。
知識を付けるとオークション等での売り買いでも有利ですしね。

話は変わりますが、先日抽選が始まったNew Balance M1300の5年ぶりの復刻版、当たればラッキーと思い宝くじ気分で応募してみました。


もう10年以上New Balanceのスニーカーばかり履き続けているので、そろそろ最高峰を履いてみたいと思った次第です。
NBマニアでも何でも無いので今回の復刻の凄さをそこまで理解できていませんが、縫い目の数に至るまでオリジナルに倣っている狂気拘りっぷりに、同じモノづくりを生業としている身としては熱くなるものがありました。

倍率は何倍くらいなんでしょうね?
まあ今回も今のマスクと同様、組織的な転売集団&小遣い目当ての個人が買占めて、発売日当日からオークションサイト等で定価以上の値段で出回るのでしょうね。。
転売の存在によって「運や時間、手間を金に変えて目当てのモノ、コトを手に入れられる」というのは、一つの資本主義の見方として筋は通っているとは個人的には思います(貧乏人なので僻む気持ちは当然ありますが)。

公式にメーカーがシステムとして、例えば今回のM1300で言えばNBが公式に「〇〇足分はオークション形式で販売します」とすればまあ腑に落ちるのですが、自分用に欲しいユーザーと同列に転売目的の人間が混じっているという構造が、なんか個人的には気に食わないです。
うまく言えませんが、「俺は純粋に使いたくて欲しいのに、楽して金儲けを企んでいる連中に邪魔されるなんて!」といった感情ですかね。

ただ、何が何でも欲しくて金に物言わせれば誰でも転売構造の恩恵に与れるわけで、現実その需要があり転売構造が成り立っているわけですから、何でもかんでも「転売屋は悪だ!」の一点張りは主観的過ぎる意見なのかな?と思います。
抽選で当たらなかった時のストレスのぶつけ先としては、転売屋は最高の捌け口ですけどね(笑)
「お前らがいなければ俺が当たってたのに!!」という、根拠のないたられば理論全開で叫びまわる事ができます。
実際、会社の半休を取ってPSVRの抽選に並び見事外れた時は、行き場のない怒りを心の中で転売屋にぶつけた経験があります(笑)

「運を金で買える」と言うとまるでファンタジーの話のようですが、実際構造としてはそうですから、需要が一定数あるのは仕方のない事だと思います。
どんなに熱意があっても、誰よりも一番それが欲しいと自負していても抽選運は誰にも平等です。
その熱意をお金で示せば、己の運すら捻じ曲げられるわけですからね。
「世の中金が全て」とまでは言いませんが、やっぱりお金は大事ですね(苦笑)

マスクのような人命に係わる物を転売構造に引き込む行為は倫理的にどうかと思いますが、スニーカーやおもちゃのような嗜好品であれば、時と場合、程度によりけりではありますが「まあ転売があってもいいっちゃいいんじゃない?」と個人的には思う今日この頃です。

超脱線しましたが、復刻繋がりでMechanixも過去、映画「アメリカン・スナイパー」の撮影時に当時の仕様を映画用に特別に復刻したようです。




参考URL:https://www.mechanix.com/us-en/discover/special-projects-american-sniper

この時は映画用の製作で一般販売は無かったようですが、これが出来るのであれば是非NBやCASIOのG-SHOCKのように復刻モデルを発売して欲しいところです。
2022年あたりに「Mechanix創立30周年記念」としてワンチャンあるかもしれませんね!(笑)

そんな淡い期待を胸に、本記事を締めくくろうと思います。
お読みいただきありがとうございました。

(2020/2/13追記)
やはり2018年後半あたりにもマイナーチェンジがあり、タッチパネル対応になったようです。
詳細調査中ですが、メモ程度に書き残しておきます。

(2020/4/21追記)
・手首ラベルで赤文字で「ORIGINAL」が入っている仕様と2009年登場仕様の間に、「ORIGINAL」が「THE ORIGINAL」になった仕様があるようです。


・本文で2009年仕様登場は2009年終盤と記載しましたが、新たに2009年4月時点のネット情報を発見しました。

・2009年仕様は手首部に加え、生地も伸びやすい物に変わっていたようです。


左が2009年仕様、右がそれ以前の仕様です。
外観上はほぼ変わってないようですね。
今度実際に手に取って確認してみようと思います。

(2020/4/29追記)
下記仕様を新たに確認しました。




四角マークの中に「MECHANIX GEAR」と入っています。
裏側ベロは三本線に黄色が入っています。
この2者の特徴から、白文字ORIGINAL&無地四角マークと赤文字ORIGINAL&斜めMechanix四角マークの間の仕様と思われます。
もしくは模倣品の可能性もゼロではないですね...。

(2020/5/8追記)
2012年以降の仕様だと思いますが、超些細なマイナーチェンジを発見しました。


「THE ORIGINAL」の横についている商標マークに注目です。
上の個体は「TM」、下の個体は「®」が付いています。
TMは商標登録前、®は登録後に付けるもののはずなので、上の個体の方が古いということになりますね。

この両者の裏側です。


下が古い方のはずです。

この「THE ORIGINAL」が商標登録された年月日を調べれば、おのずと切り替わり時期が分かると思い、アメリカの特許商標庁のサイトで検索しました。


詳細検索方法がよく分からなかったので、「THE ORIGINAL」で検索を掛けて出てきた7088件をしらみつぶしに調べましたが、残念ながら見つけられませんでした...。
おそらく探し方が悪かったと思うのですが商標周りは全くの素人なので、今回はひとまずここで断念しました。
またやる気に満ちた時に、商標関係勉強して再挑戦しようと思います。

下記ロゴは2000年7月に商標登録されているのは確認できました。


ちなみに日本の特許庁で検索したところ、日本では下記ロゴが2016年1月に公開されていました。


本気で全分類を整理しようとすると、果てしない泥沼の気がしてきました。。  


2020年02月12日 Posted by 4039  at 21:28Comments(0)グローブ