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 Posted by ミリタリーブログ  at 

初期アフミリフォト考察㉔ SPEAR混色使用と逆BALCS

あけましておめでとうございます。
当ブログは2017年5月から始めたので、もう5回目の新年を迎えたという事になりますね。
今年は色々と生活が激変する予定ですが、変わらず更新は続けていく所存ですので、どうぞ今年もよろしくお願いします。

では、新年一発目からニッチな考察をしていきたいと思います。
久々にこのシリーズを更新します。
個人的には今後の装備考察の幅が結構変わる発見がありましたので、記事として記録しておきます。

ちょうど前回の記事にも書きましたが、初期アフグリーンベレーで3CとウッドランドのSPEAR混色使用例は確証が持てるレベルで確認した事が無く、1色使いが原則だと考えていましたが、それを覆す1枚と出会いました。


撮影は2001年12月のカンダハルのようです。
時期的に5th SFGの隊員だと思います。
カンダハルに侵攻したのはODA574とODA583という認識で、11月に574はブラックホークで空からカンダハルの北側に侵入、583はパキスタンから陸路でカンダハルの南側から侵入したようです。

車の荷台で後ろを向いている隊員に注目しました。


ウッドランドのボディーアーマーに3CのELCSを装備しているようです。
ELCSはかなり特徴的な形状なので判別しやすいですね。


ボディーアーマーは背面のPALSテープの配置からBALCSだと考えました。


BALCSは全サイズ共通で6段のテープで写真も同様、後は肩周り腰周りの形状が判断の根拠です。
ちなみに同時期にSFGでよく運用されていたウッドランド柄のボディーアーマーにOTVもありますが、OTVは背面デザインが全く異なります。


というわけで、写真が3CのELCSとウッドランドのBALCSの組み合わせだという事はほぼ確定的でしょう。
混色使用例は一応2001年のたしか11月か12月だかに撮られたと思われるもので、ウッドランドと3CのSPEAR装備が地面に置かれている写真はどこかで見たことがありましたが、装備単体で地面にアップで映っていた写真なので信憑性が低く(エアソフターやコレクターでも簡単に再現できる構図の為)、私の中では依然として懐疑的でした。
今回の写真は出処も信憑性が高く、生半可なエアソフターでは再現が難しい構図で確認できたので、私の中で初期アフグリーンベレーのSPEAR混色使いは確信に変わりました。

この写真はODA574なのか583なのか、或いは他の増援部隊の可能性もありますが、ブラックホークから降り立ったODA574は徒歩での行軍だったと考えます。
陸路から入った583も主要幹線道路から堂々と車両で入った訳ではなく、悪路を軽装備でこっそり入ったと考えます。
従ってどちらのODAも現地勢力と接触するまでは満足な移動手段がない状態で行動する必要があったはずなので、重い防弾衣は装備していなかったと想像しています。
現地勢力の懐柔、連携及び空爆誘導が主要任務のはずだったので、その目的を考えても防弾衣の優先度は低かったのではと思います。

なので、12月にカンダハル空港を占領し輸送機による補給が行えるようになってこのBALCSを手に入れたのではと考えました。
3Cが全員分間に合わなかったのか?敢えてウッドランドを申請したのか?等、この隊員が何故ウッドランドBALCSなのかは想像が及びませんが、手前の隊員に目を移すと3Cのボディーアーマーを着用しています。


BALCSかなと思ったのですが、ポーチが縦向きに着いていますし、首回りも何かBALCSっぽくないです。
よく見るとこれはBALCSを前後逆に着用する秘技「逆BALCS」ではないでしょうか。
過去当ブログでは逆BALCS伝説をいくつか紹介してきました。








逆BALCS伝説
初期イラク?ミリフォト考察 逆BALCS伝説再来

今回の写真を逆BALCSと判断した根拠は下記です。

肩パットの根本の形状


確実にBALCSと分かっている個体の写真と比較すると同じ形状に見えます。


PALS最上段の高さ


カラビナが引っかかっているのが最上段ですね。
背中ではありますが、私の所有個体でプレートを入れて着用している写真と比較してみます。


肩パットとの位置関係が一致しています。

脇腹の接続部


BALCSは脇腹で背面パネルの上に前面パネルを重ねてベルクロ+ファステックスで接続します。
前後正しく着ている場合は下写真のようになります。


今回の写真では背中側のパネルが上に来ていますね。
よく見ると背面パネル側に付いているファステックスオスが垂れ下がっているのも確認できます。


一旦前面パネルに挟み込まれ、余りが内側から下に垂れ下がっているように見えます。

上記3点から、逆BALCSだと判断しました。
以前確認した初期アフ逆BALCS隊員は20th SFGという認識で、今回は5thの可能性が高いので、複数の初期アフSFGで逆BALCS運用されていた可能性が濃厚になりました。
装備を前後逆に着るなんて冗談みたいな話ですが、当時支給された部隊の間では結構ポピュラーだったのかもしれないですね。
こうしてみるとかなり自然に着こなしている感がありますね。
ELCS M4マガジンポーチ×3、コンパスポーチ、3連ピストルマガジンポーチはタグが見えるのでおそらくBHIの物だと思います。
空きスペースにライトとカラビナを引っ掛けていて、サバゲでも実用&映える構成で真似したくなりますね。
PTTやヘッドセットが見えないので、無線機は装備していないかもしれません。
背面に装備している可能性はありますが、全員が全員無線機を装備していた訳ではないのかもしれませんね。

ちなみにDCUの襟が見えないのですが、BALCSの下に潜り込ませているっぽいです。
肩パットから少しはみ出ていますね。


襟を出した方がBALCSと首が擦れなくて良さそうなものですが、何か理由があるんでしょうか。
それとも特に襟を気にせずBALCS被ったらこうなっただけでしょうかね。
こういう時に実際に着てみて検証したいのですが、今は手元になく口惜しいです。

下写真は同じ時に撮られたと思われるものです。


左の隊員はおそらく上の写真で背中を向けていた隊員と同一人物だと思います。


確実にウッドランドBALCSですね。
見えにくいですがELCSも装備しているように見えます。
少なくとも右腰に見えるポーチは3C ELCSのマガジンポーチでしょう。

右の方に立っている隊員もなんと逆BALCSと思われます。


3C、肩パットの形状、お腹前に見える裾のカット形状からBALCSだと判断しました。
横PALSのRBA(所謂レンジャーBALCS)を普通に着ているだけかもしれないと思いましたが、RBAの3Cは見た記憶がないので逆BALCSだと判断しました。
ELCSの3マグポーチ×2に、胸に着けているのはLC2のメディカルポーチでしょうか?
かなりシブい&サバゲ実用性が高そうな装備ですね。
ポーチ配列とヘッドギアが明らかに異なるので、最初の逆BALCS隊員とは別人物だと思います。
1日で2例も逆BALCSを発見できるとは思いもしませんでした。

同時期の沖縄やフィリピン、アフリカに駐在していたSFGで逆BALCS使用例が見つかれば、逆BALCSはワールドワイドだったという事が証明されますね(笑)

新年早々、初期アフODA装備レパートリーがぐっと拡がる中々の収穫でした。
お読みいただきありがとうございました。  


初期アフミリフォト考察㉒ そそる装備コーディネート集



先日、アマプラで「スーパーサイズミー2」というドキュメンタリー映画を観ました。


前作は12,3年前くらいに話題になった映画で、監督のモーガン・スパーロックが1日3食1ヵ月間、ひたすらマックのスーパーサイズを食べ続けるというものでした。

今回はなんとその監督が自らファーストフード店をプロデュースするという内容です。
昨今の「健康的」を謳ったファーストフード各社の戦略のウラを痛烈に切りまくっていて、大変勉強になりました。

「揚げ物は体に悪いとは思っているけど、美味しいからつい食べちゃう」というジレンマを抱えている人は非常に多いそうです(私もそうです)。
監督のお店は「揚げ」を「フライド」とは呼ばず「クリスピー」と呼びます。
そして「グリル」というヘルシーなイメージの文字を商品名に入れる為だけに、チキンをしっかり揚げた後にちょっと焼きます。
本当に焼き目を付ける程焼くと美味しくなくなるので、後から炭で焼き目を書き入れます。


その揚げ焼きチキンを、たっぷりの野菜と一緒にバンズに挟んで「グリルドクリスピーチキンサンド」という名前で売ります。


ヘルシーで健康的に見えますが、カロリーやら脂質はコテコテのフライドチキンサンドと変わりません。
このような健康志向な印象操作をする事を「健康ハロー効果」というらしいです(HelloではなくHalo(後光)です)。

監督のお店は皮肉たっぷりに、焼き目を書いている現場を敢えてガラス張りにしたりしていますが、実際のファーストフード各社も裏でやっている事は一緒だということです。
「健康に良さそう」という錯覚を生み出し、ファーストフードを食すという罪悪感、不安感を和らげるのが昨今の戦略だと言及しています。
ファーストフードという非常に身近な存在の話なのでとても興味深かったです。

養鶏業界の闇にも大胆にメスを入れており、社会勉強にもなります。

まあこの映画を見たところで、ケンタのフライドチキンをむさぼり食うのが週末の楽しみなのはなんら変わりませんが。
「好きなものを我慢する方が体に悪い」という、最強の屁理屈健康論にはかないませんね(笑)

では、本題に入ります。
ミリフォトを見ているとたまに「えっ!」と驚き、同時に胸躍る装備構成をしている隊員を見かけますよね。
初期アフもそんな奇抜なコーディネートの宝庫ですので、気が向いた際にちょっとずつ当ブログに記録していこうと思います。

それでは早速書いていきます。
まずはトップ画像にもしましたが、最近見つけたこの写真です。


正確な年数は不明ですが、7th SFGの隊員のようです。
7thだとするとアフガニスタンに派遣されたのは2002年秋のようなので、それ以降だと思われます。

なんとALICE装備全開です。
かなり短めに調整したYサスにピストルベルト+M16ポーチ、カスタムDCUをタックインしてブラックのベルト、そしてベースボールキャップともっさりヒゲ、顔は隠しましたがMフレームを掛けています。
ライフルを除けばギア自体は全て90年代前半レベルですが、小物と着こなしから初期アフ感が溢れ出ておりますね。

この写真を見つけた時、ツボに入り過ぎて数分間悶絶しました。
日本でも超お馴染みで簡単に調達できるアイテムばかりですが、着こなしひとつでここまで違って見えるんだなと感動しました。
今度絶対真似しようと思います。
しかもマガジンはまさかのトリプル連結?しているように見えるのも興味深いです。

ちなみにこの方ですが、他にもかなり味のある装備をしています。



プレキャリはカンダハルメイド品ですかね?
どうやらこの辺りの写真は2004年頃のようですので、上記のALICE装備の写真ももしかしたらその頃なのかもしれないですね。
(数回派遣されていて、時期が全然違う可能性も十分ありますが。)
ALICE装備の写真は険しい山道のようなので、非防弾で動きやすい装備を追求した結果なのかもしれませんね。
サバゲでもかなり動きやすそうです。

個人的に特に興味深かったのがこの写真です。


サバゲにこれで行ったら普通にゲーマー装備と思われそうですね。
シブすぎるAIMSカスタムに、なんとA-TACSと思しきパターンのパンツを履いています。
ちなみに上を着用している写真もあります。


私物なのかテスト投入品なのか分かりませんが、現場でA-TACSを着ている隊員を初めてみました。
サバゲ業界でもすっかり着ている人を見かけなくなったA-TACSですが、1着くらいとっておくと後から良い事あるかもと思いました。

ちなみにAIMSカスタムのアップの写真もありました。


いかにも「特殊部隊のAK」感があってかっこいいですね!
エアガンでも簡単に再現できそうな構成なのも有難いですね。
前回の記事でも少し触れましたが、米軍特殊部隊にAIMSは人気だったのでしょうか。
(もしかしたら東独のMPi-KMS-72かもしれませんが)

腕時計はもしかしたらですが、G-SHOCKのMTG-1000あたりかもしれません。


メタルと樹脂のコンポジットバンドと9時側の出っ張り形状、ベゼル12時側にある刻印(おそらくG-SHOCK)から判断しました。
MTG-1000の後継機種(1100や1500)もほぼ同じような形状なのでそちらかもしれません。
ちなみにMTG-1000が2007年末発売です。
A-TACSが出てきたのは2010年頃でしたっけ?
そのあたりから鑑みるに、この写真は2010年代初頭かもしれませんね。

この方についてはおそらく所属されていたODAまで判明したので、コツコツと調査続行しようと思います。

次です。


初期アフグリーンベレーのBHIのチェストリグ、OTVの使用例としてよく見る写真ですよね。
右の隊員がチェストリグの下に潜り込ませるように、BALCSにELCSのマガジンポーチを配置してしています。


M4であればチェストリグだけで10本以上マガジンが入るのに、どれだけ弾を持ちたいんでしょうか(笑)
しかも膨らみ方から、ちゃんとマガジンが入っているように見えます。
装備は全部持っていますので今度実際に着てみて、ここにポーチを配置した時の使い勝手を確かめてみようと思います。
定番アイテムの組み合わせではありますが、普通に考えたら思いつかない配置構成であり、地味ですが興味深いです。

あと細かい所ですが、M4のスリングがあまり体に食い込んでいないように見えます。
もしかしたら右腰にウエポンキャッチを着けていて、そこにM4を引っ掛けているのかもしれませんね。

また、この写真については左の方にも新たな発見がありました。
先日、初期アフM4の珍セットアップについて記事を書きました。
初期アフミリフォト考察⑳ M4ハンドガードセットアップ

その記事を書いている際に気づいたのですが、M4の特徴から、下記2写真の黒フリースを着ている隊員は同一人物ではないか?と考察しました。




先ほどの写真で被っている帽子に注目です。


色はグリーンで、ロゴはハーレーのものと思われます。
先日考察した写真と比較します。


帽子の特徴が一致します。
プレーンなOTVを着ている点も共通です。
柄は違いますが、シュマグの巻き方も似ている感じがします。
あと一部露出しているもみあげと髭の色、密度が近い感じがします。

根拠としてはやや弱いかもしれませんが、同一人物の可能性は十分あると思います。
惜しむらくは、この3枚の写真がいずれも部隊、時期、地域が不明な事です。
どれかひとつ判明すれば芋づる式に他の2枚の素性が分かるので、是非とも突き止めたいところです。

次です。


一番左の隊員がBALCSにM12を着けて「胸ホルスター」していますね。


CIRAS等が登場した頃以降のグリーンベレーでは、各社のMOLLEプラットフォームを使用した「胸ホルスター」は一般的ですよね。




初期アフではチェストリグに差す「お腹ホルスター」の例はいくつか発見していました。




ふと思ったのですが、胸ホルスターは銃口管理的には問題にされなかったんですかね?
万一暴発したら周りへの被害リスクが高そうです。
実際一時期以降はほぼ見ない印象ですし、もしかしたらどこかの時点で軍内で禁止になったりしたのかもしれませんね。
BALCS+M12なんて思いっきり銃口が横向いていますから、正直ちょっと一緒にいたくないですよね(苦笑)
エアガンですら、サバゲ場のセーフティゾーンで銃口を向けられると相当なストレスを感じますからね。

数年後の胸ホルスターの流行りようを鑑みるに、初期アフ期のグリーンベレーのBALCS+M12はもっと使用例があってもよさそうな感じはするのですが、私はこの一枚しか見た記憶がないです。
私はM12はブラックしか持っていないので、そろそろODを手に入れたいところです。
初期アフグリーンベレーのM12の使用例は他にもたくさんありますしね。




しかもM12は安いです。
10年前の半額以下で手に入りますよね。
しょっちゅう投げ売りされているレッグストラップを着けてレッグホルスター化もできますし、一粒で3度美味しいですね(胸、腰、太腿)


さらに左右切り替え可能機能付きです。
頻繁にハンドガンを抜く方には向きませんが、基本飾りで携帯する人にとっては厚手のフラップでしっかり銃を保護してくれるので、優秀なホルスターだと思います。
野暮野暮しいデザインを上手く活かしたいですね。

年始のギアフリークスゲームでMUNAGE先生がM12レッグホルスター運用をしており、一本取られました。
素晴らしいの一言に尽きます。


ホルスターは既に各社いくつも持っており、M12はブラックですが既に持っているので、ODの調達優先順位がなかなか上がりませんが、そろそろ手に入れ時かなと思っています。

まだまだ初期アフ面白コーディネートは沢山ありますが、今回はこのくらいにしようと思います。
また気が向いたら書いていこうと思います。

実際の隊員達が文字通り十人十色の装備をしていたので、「想像の余白、ひいては「初期アフ」という括りの許容範囲が広い」のが初期アフ装備の良いところだと思います。
BALCSを逆に着たって「リアル」と言えますからね(笑)


とはいえ何でもアリではなく、特にオーパーツ(その年代には存在していないアイテム)には気を付けなければいけません。
このオーパーツ問題が高めのハードルと思われるかもしれませんが、当時と全く同じ物が今でも普通に造られていたり、当時よりかなり安くなっているアイテムもたくさんあります。
上記のM12ホルスターや、G-SHOCKのDW-6900-1VやDW-5600Eあたりは良い例だと思います。




なかなか手に入らない物は潔く諦めるというか、長い目でじっくり腰を据えて探すようにして、難易度の低い物から手を付けていけばいいと思います。
簡単(買える機会多、価格相場低)に手に入るものだけでも、十分リアルで味のある装備は構成できます。
今回のトップ写真はまさにいい例だと思いますが、DCU含めておそらく2万円もかからず超絶シブくてミリフォトに忠実で、しかも個性的な初期アフ装備が一式揃います。
(DCUにTLBVやレプBALCSに56式弾帯というのも、安い・簡単・リアルですが、誰でも思いつき過ぎてちょっと味気ない感はありますよね。。)

要はその発想に至る為の知識があるかないかの差だと思います。
そして身につけられる知識の質と量は、特別なセンスや才能ではなく、熱意と時間に比例するので誰にも平等です。
これは装備趣味だけではなく、あらゆる事においてもそうですよね。

ただし時間は無限ではありませんので、どう有効に使うかを考えるのも大事ですよね。
読んだのはもう20年以上前ですが、今でもよく思い出す印象的な一コマです。


こんな駄文を書いている私も読んでいる皆様も、この瞬間もゴオゴオと無常の時は過ぎていきますので、この辺で終わりにしようと思います(笑)
お読みいただきありがとうございました。  


2020年06月01日 Posted by 4039  at 20:28Comments(2)初期アフガンODAミリフォト初期アフミリフォト考察

初期アフミリフォト考察⑱ 初期アフカメラ その2



あけましておめでとうございます。
初めて中国で年を越しましたが、西暦の年越しはかなり地味というか、年越しムードは皆無でした。
代わりに旧暦の正月はかなり盛大のようです(今年は1月後半)。
何億という人間が都市部から田舎や海外に大移動し交通網が麻痺するので、世間が休みに入る前に日本へ脱出する予定です。

一足遅い正月休みに今からワクワクが止まらない今日この頃ですが、2020年も一発目からニッチな考察をしていこうと思います。

次回のサバゲの装備イメージを固める為になんとなくミリフォトを眺めていると、またもやカメラに目が行きました。
トップ画像の写真の手元です。


同じ場面で違うショットもあります。



2002年夏の3rd SFGの隊員と思われる方です。
この方の部隊はテレビで密着取材されたり、高解像度の写真が残っており、考察資料としては大変ありがたい存在です。






過去記事にまとめていますので、詳細気になる方は下記リンクご確認ください。
初期アフ映像考察 Discoveryチャンネル編 PART1
初期アフミリフォト大量発掘!

何度も見ている写真ですが、先日の記事でカメラが上手く特定出来たのに味を占め、この隊員が持っているカメラも特定できるかもと思いました。
先日の記事「初期アフミリフォト考察⑭ 初期アフカメラ

早速細部を見ていきましょう。
民間向けのビデオカメラに見えます。
ひと昔前の運動会でお父さん達が持っていたようなビデオカメラっぽいシルエットですね。
ファインダーを覗かなくても、折り畳み式の液晶画面で撮影映像を確認できるタイプでしょう。
私は小学生くらいの時に初めてこのタイプのカメラに出会いましたが、子供ながらに画期的な機能に感動したのを覚えています。

液晶部分をよく見ると、ロゴが見えます。


最後の文字がかろうじて「Y」であろうと判別できます。
あとは長さ、色、全体の雰囲気から「SONY」だと判断しました。
中央下部に貼ってあるシールもいかにも日本のメーカーチックな色合い、形状をしていますね。

メーカー名が分かれば9割勝ったようなものです。
2000年前後のSONYの一般向けビデオカメラの画像をしらみつぶしに探し、ミリフォトの特徴と照らし合わせていきます。
Wikipediaに「ソニーのビデオカメラ一覧」という、今の私の為に存在するかのような記事に出会えたので商品検索は物凄く楽でした。

適切な発売時期で、ミリフォトの特徴と合致したのが「DCR-PC120」というデジタルビデオカメラでした。



2001年発売です。
公式HP記事:https://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200108/01-0820B/

Mini DVテープの他に、メモリースティックにも撮影データを保存できたようです。
Bluetoothを搭載し、対応したモデムや携帯電話を経由することでインターネットに接続し、撮影した動画、画像をPCを介さずメール送信できたようです。
今ではスマホで中学生でも当たり前にやっている事ですが、既に2001年当時に同じような事が実現できていたというのは驚きでした。
さすがはSONYといったところでしょうか。
というかBluetoothってそんな昔からあったんですね。ここ10年くらいの技術だと勝手に思ってました。

それではミリフォトと製品画像の特徴を照合していきます。
まず目に入るのはレンズ上部にあるフラッシュです。


静止画を撮影する際に周囲の明るさに応じて自動的に展開するようです。
フラッシュの位置、形状共に製品画像と一致しますね。


次に液晶画面の根本のヒンジ部に注目しました。


ヒンジの部分が他より一段明るい色の丸い別パーツになっています。
製品画像と一致します。


似たような形状のカメラが多かったのですが、このヒンジが特徴的でDCR-PC120だと確信できる決め手になりました。

ちなみに細かいところですが、液晶画面の裏に貼ってある青と黄緑のシールも製品画像とミリフォトで一致していますね。



バッテリーは大容量の大型バッテリーを装着しているようです。


ポーチに入れる小道具として予備バッテリーを入れておくと小技が効きそうですね。
ハードオフなんかに行って、どこのなんだか分からないバッテリーを買ってきてポーチに放り込んでおくだけでも装備に深みが出せそうです。

ちょっと不思議に思ったのは、このカメラは一体どこに収納していたのでしょうかね?
チェストリグはマガジンが満載されているようですし、他のアングルの写真や動画から見る限り、腰周りにカメラが入りそうなポーチはありません。
チェストリグの左胸部のストラップに引っ掛けている緑のグレネードポーチには到底入らなさそうですし。
となるとDCUジャケットのカスタムポケットに突っ込んでいたくらいしか考えられませんね。
ジャケットのポケットにはせいぜいタバコとライター、メモ帳とペン、あとは止血帯くらいしか入れてないと思っていましたが、意外と電子機器等も入れていたのかもしれませんね。

この写真が撮られた現場は村落を調査していた際のはずなので、このカメラは調査物件をおさめて報告資料とする為に使用していたのでしょうか。
動画、静止画両方をメモリースティックでデジタルデータ保存できるというのは何かと便利だったと思います。
アナログデータより保管も本国に送るのも簡単でしょうしね。

先日記事にしたOLYMPUSのμもしかり、しょっちゅう記事にしているCASIOの腕時計達もしかり、日本の製品が使用されていたのを発見できるのは嬉しいですね。
ちなみにオークションサイトで検索してみると、玉数は多くないもののかなりお安く手に入りそうです。
メモリースティックはまだ現役の規格のはずなので、これで撮影しても手軽にPCにデータ移行&再生できそうですし、サバゲや撮影会の様子を当時の画質で記録してみるのもいい味が出るかもしれませんね。

お読みいただきありがとうございました。  


初期アフミリフォト考察⑭ 初期アフカメラ



発売日からコツコツプレイしているCod MWですが、今レベル60ちょいまで来ています。


レベル53を超えAKが解除されたのと、愛用していたM4がアップデートの度に弱体化されたので、今はAKのレベル上げと、強化され使いやすくなったMP5をメインにステージによって使い分けています。
AKを5.45仕様にしてエイム速度強化の方向で機動戦向きにカスタムすれば、自分のスタイルに一番合いそうだと考えています。
あと弱体化(適正化?)されたとはいえ725(ダブルバレルショットガン)はまだまだ頼りになりますね。


私の通信環境はping値が絶望的なので、TTK(Time to Kill)が短い武器は出合い頭の勝負で勝つ為に重宝します。
ショットガンは接近戦であれば遅延で多少狙いがズレても一撃で確殺できる可能性が高く、725はその中でも強力です。
シリーズ通して初めてPERK「オーバーキル」を使っています(中遠距離はAR、屋内等に入る前に725に持ち替え)。
SMG(サブマシンガン)はADS(Aim Down Sight)移行時間がARに比べてかなり早くなったので、撃ち始められるまでの時間が短く、出合い頭では強いです。
発売当初はここまで明確にARとSMGでADS移行時間差が無く、AR(特にM4)が全距離対応できる万能選手で面白みが無かったので、SMGの機動力強化は良い調整だと思いました。
移動速度も体感できるレベルでSMGは速くなったのも〇だと思います。
戦績を残すためには自分の持っている武器の得意な距離にどう持ち込むか?をより意識して立ち回る必要が出てきました。

また激ムズ難易度と噂のCOOPモードですが、初期実装の4作戦を完了しオペレーターZANEを解除できました。


まずは攻略方法をしっかりネットで調べて、後は仲間になる3人が余程のポンコツでなく、内一人でも自分と同じように攻略法を知っていてくれていれば結構簡単にクリアできました。
一緒にボイチャ等で意思疎通しながらプレイできる友達が一人でもいればかなり簡単だと思います。
個人的に一番苦戦したのはヘッドハンター作戦ですが、幸運にも最初のビルから降りずに死なずに屋上からひたすら援護射撃をしてくれる有能な方と一緒になった時に無事にクリアできました。
(残りの2名は超が付くほどポンコツで時間はかかりましたが(苦笑))

あと、どの銃でも拡張マガジンを装備しておくと経戦能力が飛躍的に伸びてかなり戦いやすかったです。
私はM4の60rdマガジンを愛用しましたが、マガジン内弾数だけでなく総携行弾数も30rdの2倍になるので、どの作戦も敵が緩やかなタイミングで散歩して弾薬クレートを拾えば、使いづらいノーカスタムの鹵獲武器を拾う必要はなくフルカスタムの愛銃をミッション終了まで余裕で使い続けられます。
あと、背中に盾を背負うのはマストです。生存率が段違いです。

バージョン1.07か1.08でCOOPモードで手に入る経験値がバカみたいに多くなったので、COOPばっかりやっていると簡単にレベル100超えしてしまいます。
マルチで高レベルだけどめちゃくちゃ弱い人がかなり増えたので、レベルから強さの予想が全くできなくなってしまいました。
まだまだステージも少なくバランス調整も微妙な点が多いですが、こまめにアップデートしてより良ゲーに昇華してもらいたいですね。
まだ1.09になってからプレイできていませんので、どう調整されたか早く確かめたいです。

なんだかんだMWにがっつりハマっているので、前置きなのに話が長くなってしまいました(苦笑)
そろそろ本題に入ります。

今回も初期アフミリフォト考察シリーズ、第14弾です。
今回も前回に引き続き、自分で自分を褒めたいレベルのニッチなニッチな発見をしましたので、お楽しみいただければ幸いです(笑)

先日、いつものように何気なく初期アフミリフォトをパラパラ眺めていると、あるモノに気が向きました。
発見があったのはトップ画像にもした下写真です。


当ブログでも何度も登場していますが、フリース着用例として有名な写真ですよね。
2001年か2002年冬の5th SFGの認識です。

いつもフリースばかり注目していましたが、今回は後ろの隊員の持っているモノに目が行きました。


カメラのようです。
色形からしてデジカメっぽいですね。
2001、2年当時であれば、まだそこまでデジカメメーカーも種類も拡散していない時期だと思い、「ひょっとしたら特定できるかも」と、ちょっと探してみました。
まずは調べやすい国内の有名デジカメメーカー(CANON、NIKON、SONY、CASIO、OLYMPUS、RICOHあたり)の2000年前後のモデルを検索してみました。




ネット検索すると古い機種の写真や情報がわんさか出てきて、欲しい情報がミリタリー界隈に比べるとかなり入手しやすかったです。
ミリタリー装備趣味とカメラ趣味では、人口も歴史もケタが違うといったところでしょうか。
各メーカーのHPも歴代モデルの解説があり助かりました。
そんな中、OLYMPUSのサイトを探している際、下写真のモデルを発見しました。


μ(ミュー)という名前のシリーズです。
似たような形で数年にわたり結構なバリエーションが展開されていたようです。
OLUMPUS公式HP:https://www.olympus.co.jp/technology/museum/camera/series/m-series/?page=technology_museum

デジカメっぽいけどフィルムカメラです。
探し始めて10分程度で行きついたので自分でも驚きましたが、「え、絶対これじゃね!?」と思ったのでミリフォトと照合です。
特徴としては、レンズ上部と左下の黒い部分、右上に飛び出ているストロボです。


これらの特徴がμシリーズの数多くのモデルと一致しています。


また、隊員の持ち方もμシリーズのシャッター配置を考えると合っていますね。
ここまででμシリーズのいずれかであることは確信しましたが、次に数あるμのどのモデルか?考察しました。

ここで判断材料にしたのはボディの色とレンズ部です。


ボディはシルバー系です。少なくとも黒ではないのは明白ですね。
次にレンズ周りですが、真っ黒に見えます。
このレンズ部のおかげで一気に絞り込めました。
上記HPを見ていただければ分かりますが、歴代のμを調べてみるとほぼすべての機種がレンズ周りはドーナツ型にシルバーやゴールド色になっています。



今回私が探した中では、特徴が全て合致し尚且つレンズ周りが真っ黒のモデルは下記1機種だけでした。


μズーム70 デラックスという機種です。
参考URL:https://www.olympus.co.jp/jp/news/1996/nr961118mz70dj.html

1996年発売なので、年代的には適合しています。
海外向け等で同じ特徴を持った違うモデルが展開されていた可能性もなくは無いですが、いずれにしても同じような位置づけのモデルであることは間違いないと思います。
もしくはミリフォトの写真が光の加減でレンズ周りが真っ黒に見えているだけの可能性もありますが。
少なくともOLYMPUS製なのは間違いないと思うので、また我らが日本の製品が初期アフグリーンベレーで使われていたことを知れて嬉しいです。

納得の行くレベルで機種特定までできましたので、次の問題は調達です。
これも機種名が分かればお茶の子さいさいで、ミリタリーアイテムとは違いオークションサイトで調べると結構な数が出てきました。
値段もとっても安かった(1円+送料)ので、此度の帰国時に無事確保できました。



ポーチに入れたり撮影時の小道具として使えるだけでも十二分に元を取れますが、電池を入れてみた限り一応シャッターは降りるので、次のサバゲでフィルムを入れて撮ってみようと思います。
実際の現場で使われていたカメラで写真を撮るなんて、中々オツですよね。
フィルムカメラで写真を撮るなんてもう20年近く体験してないので、なんだかワクワクしてきます(笑)
ちなみにamazonで35mmフィルムの値段を調べたら、24枚分で600円以上しました。
デジカメに慣れきった身からすると超絶コスパ悪いですね(苦笑)

また初期アフニッチ知識開拓&ニッチ小道具コレクションが増えて大満足でした。
まだまだ市場在庫は豊富なようですので、初期アフニッチ偏差値を上げたい方は是非(笑)

次回は打って変わって初期アフ花形ギアについて書きます。
お読みいただきありがとうございました。  


2019年12月02日 Posted by 4039  at 17:33Comments(4)初期アフガンODAミリフォト初期アフミリフォト考察

初期アフミリフォト考察⑬ 5thSFG隊員の腕時計PART2



現在妻の出産&本社出張の為に日本に帰国中です。
第二子は先日無事に産まれ、俗にいう「一姫二太郎」体制となりました。
産まれてくる子供の性別は選べませんので、こうして両方持てたことは天に感謝するしかありません。
今まで以上にこの趣味に費やせる時間は減ってしまいますが、健康な子らを持てた事を有難く思い、家族と楽しい時間を過ごし、責任を持って我が子らを育て、日本の将来を支えさせたいと思います。

ちなみに今私の住んでいる中国では、産まれて来る前に子供の性別を調べることは違法です。
産まれる前、こちらで知人と話していて「性別は分かったの?」「男だよ」という会話になると、次はほぼ100%の確率で「中国では調べるの禁止なんだよ」という流れになるのでもう耳タコです(笑)
中国では男子を求める傾向が強い為、産まれてくる前に女子だと分かると中絶してしまう人が後を絶たない為だそうです。
一人っ子政策こそ終わりましたが、今も原則2人迄と制限されていたり、経済的に何人も子を持てない家庭が多い事が原因だと思います。
お金のある家庭は外国に行って性別判定をしたり、採血した血を運び屋が違法ではない香港に運んで、その血で性別判定するというビジネスも生じているようです。
こちらにいると「世の中金が全て」という言葉を強く感じる事がままあります。

ちょうど先日、町山智浩さんがラジオで中国の一人っ子政策に関するドキュメンタリー映画「一人っ子の国」の話をされていたので、この機会に見てみようと思います。


今ならアマプラで配信中です。
一見して朗らかな中国人家族の絵ですが、よく見るとおぞましいポスターですね。


前置きが長くなりましたがそろそろ本題に入ります。
「初期アフミリフォト考察」シリーズも気づけば13を数えるまで来ました。
見切り発車のシリーズだったので3日坊主で終わるかもと思っていましたが、中々筆が進みやすく立ち上げてよかったです。
すでに後続2記事を着々と執筆中です。

今回はまた初期アフグリーンベレー隊員が着用しているG-SHOCKの考察です。
以前、このシリーズの⑤として下記写真のG-SHOCKを考察しました。


過去記事「初期アフミリフォト考察⑤ 5thSFG隊員の腕時計

今回、その方の別アングルの写真と、同じく写り込んでいる時計を考察したので記事にします。
題材の写真はトップにもしましたが下写真です。


真ん中の隊員は上記考察⑤で考察したG-SHOCKをしている隊員と同一人物です。
以前の記事でこの隊員の時計の表から見える形状でDW-8700をしていると考察しました。



今回の写真で横からのアングルが確認できたので、追記しておこうと思った次第です。
早速アップで見ていきます。


赤いボタンが見えますね。
手の向きからして、ボタンの付いている箇所は時計の4時側になりますね。
そこでDW-8700を見てみます。


4時側に赤いボタンが付いていますね!
これは決定的と言ってもいいのではないでしょうか。
ダメ押しで所有しているDW-8700を同じアングルで撮影してみました。


バンドのウネウネ加減はもちろんのこと、ベゼル上面のシルエットも全く同じです。
この写真のおかげで私の中でDW-8700だという確信がより深まりました。
ここまで確実性の高い製品特定ができると気持ちがいいですね。

ちなみにですが、この方がDCUの下に着こんでいるのはコールドウェザーアンダーシャツだと思われます。



下写真のようにジッパーを上まで上げて折り返して着ているのだと思います。


たまに激安で見かけますが、サイズ表記がアテにならないという話を聞いたので通販では怖くて未だに買えていません。
こういう重ね着とかを見てしまうと欲しくなってきますね。

次に右側の隊員の腕時計に注目しました。
バンドの形状からしてG-SHOCKなのは間違いないでしょう。
根本のウネウネ、両端の穴、ツク棒穴周辺の段落ち、遊環の形状が特徴として捉えられますね。


また、光の反射から美錠は銀色(=プラではなくSUS美錠)だということも分かります。
しかし残念ながらG-SHOCKはバンドを流用している機種がかなり多い為、バンドだけだとある程度は絞れますがモデル特定は不可能です。

そこでベゼルの形状に注目です。
ベゼル天面ですが、12時部にでっぱりがあるのと、外周部の斜面形状が特徴として捉えられます。


ここから、DW-5000/5600系ではないかと推測しました。


DW-5000/5600の一部のモデルのみ天面は平坦ですが、ほぼ全ての機種は12時と6時側にでっぱりが付いています。
(これがあると無いとで、正面から落下した時の耐衝撃性能がかなり違うそうです。)


あとは2、4、8、10時部側面に特徴的な溝があるのですが、写真の解像度ではあるのか無いのかはっきりしません。
これが見えればかなり確実性が上がるのですが。

これも手持ちのDW-5600Eで同じアングルで撮ってみました。


酷似していますので、天面でっぱりありの5000/5600系なのは確定的だと思います。
ただ、DW-5000/5600系はかなりの色仕様が発売されていますので、液晶が見えないと特定は難しいです。
なのでここからは周辺情報からの考察をします。
DW-5000C(初代G-SHOCK)は1983年に発売され、直系の後継機であるDW-5600Cは1986年発売、そして1996年にDW-5600CをELバックライト化したDW-5600Eが発売になります。

DW-5000C


DW-5600C


DW-5600E


写真は2001年末頃のはずなので、時期的に考えるとDW-5600Eがちょうど良さそうですね。
次に下記条件に一致するDW-5000/5600系を調査してみました
・2001年までに海外で発売されていた
・ベゼル&バンドが黒
・バンドはウレタンバンド(=クロスバンドは除外)
・ベゼル天面12時、6時側が凸形状

上記で絞り込んだところ、なんと下記2機種まで絞り込めました。
私の調査が本当に全モデル網羅出来ているかは保証ありませんが。
(ちなみにG-SHOCKの歴代モデルを調べるにあたりカシオの公式サイトは便利なのですが、残念ながら日本国内で発売されたモデルのみしか網羅されていません。
なので、今回は別の手も使って調査しました。)

DW-5600E-1


DW-5600EG-9



ガラスの印刷とベゼル刻印の色埋め、金属部品の色が違いますね。
両者の側面見の違いとしては、DW-5600EG-9はボタンに金色めっきが施してあります。
写真の隊員のG-SHOCKは銀色に見えますので、DW-5600EG-9ではなさそうです。


以上の考察結果から、現在も生産が続けられており今も超入手しやすいという個人的な願いもこめて、この隊員のG-SHOCKはDW-5600E-1という結論としました。
もちろん私のリサーチが全機種を網羅出来ていたという保証はありませんし、この隊員が北米以外で展開していた他の仕様を何らかの方法で入手して着けていた可能性もありますので、100%合っているかは不明です。
ただこの隊員は違ったとしても、時代的には適合しているのは間違いないですし、DW-5600E-1は北米でも発売されていたはずなので、初期アフ装備で着けていてもなんら不自然さは無いと思います。
今も生産が続けられており、Amazon等で新品で数千円で買えますので、初期アフ装備の腕元を気軽におしゃれに飾りたい方にお勧めです。
勿論普段使いの実用性も十分ですので、一粒で二度おいしいですね。
ちなみにどうせ買うなら海外仕様(防水表記が200Mのモノ)が米軍装備的にはリアルでいいと思います。


普通に着けている分には防水表記なんて絶対誰も気づかない箇所ですが、こういう所に拘って独り善がりして悦に入るのがこの趣味の健全な楽しみ方だと私は思います(笑)
私は裏蓋のモジュール番号に拘った結果、同じG-SHOCKが2個家にあります(笑)


過去記事「初期アフOKなG-SHOCK達
おんなじ色形なのに、着けた時の満足感は段違いです。
こういう「特別な想いの籠ったモノ」は大切にしたくなるし、素敵ですよね。

こうしてG-SHOCKの事をちまちま書いていると、また新しいG-SHOCKが欲しくなってきますね(笑)
お読みいただきありがとうございました。