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 Posted by ミリタリーブログ  at 

ザクⅡ F2型 アフリカ戦線仕様



本題に入る前に、カシオアジアの公式サイトにちょっと面白い物があったのでご紹介します。


原寸サイズの5600のペーパークラフトです。
下記サイトからPDF形式で無料でダウンロードできます。
https://world.g-shock.com/asia-mea/en/papercraft/

組立前も図面っぽいデザインなので、このままでもちょっとした絵になりますね。




組み立ては結構面倒くさいですが、その分中々の完成度です。
組み立てたら見えないモジュールや緩衝体もしっかり作り込まれていて、裏蓋も刻印まで再現されていて芸が細かいです。


装備コーディネートの参考にしたり、お持ちのG-SHOCKの傍らに飾ったりしてもいいかもしれません。
所詮紙なのでフィット感はまるで参考になりませんが、サイズ感を実際に手に取り身に着け確認できるという意味では、単なるおもちゃとしてではなく本物の購入検討の参考にもなる中々ナイスなアイデアだと思いました。

今のところ5600定番カラー1色ですが、好評だったらカラバリや他のモデルも展開されるかもしれませんね。
私は待てないので、お絵かきソフトでカラーカスタムしてみました(笑)


ちょっといじれば他の5000/5600系列が再現できそうです。
お絵かきソフトでDW-5000Cの図面は出来上がっているのですが、ガンプラの方が忙しくまだ平面状態です(苦笑)
細かく作られている分、「ここを歪ませながら2箇所同時に糊で貼り付け」的な、結構な難作業を求められます。
ペーパークラフトなのに、子供置いてけぼりの骨太アダルト仕様です(笑)
中々出かけづらい世の中なので、家での良い暇つぶしになるかもしれません。

では本題に入ります。
陸戦MSシリーズ第二弾として、HGUCのF2ザクを作りました。


名キットと誉れ高いだけあり非常に組みやすく、そつがなく、スタイル良くて可動も十分という文句の付け所のないキットでした。
素組みでも十分見栄えするレベルです。


後ハメ加工不要で合わせ目消し部も少なかったのもありがたい点です。
デザイン的にも同じ0083のドムトローペン等とは勿論、グフカスタムとも胸部装甲の感じが似ていたりして親和性が良く、色んなキットと並べやすいのも好印象です。

前回製作した先行量産型グフと並べたかったので、砂漠カラーで一部装甲ツギハギや他機種部品流用設定として、テイストを合わせました。




前回のグフ同様、アフリカ東部の前線基地に配備されている機体という妄想です。
F2ザクは立ち位置としては「ザクⅡF型の後期生産型」ですが、具体的な配備開始時期の公式設定は無い?ようです。
0083との整合性をはかる為に、「アフリカに多く配備された」という設定は公式にあるっぽいです。
なので、アフリカの要衝であるキリマンジャロ基地でF2ザクが製造されていたと考えても自然かなと思い、今回F2ザクを選びました。
交戦距離が比較的長く、制空権を連邦に取られた後は対空能力も求められたはずなので、射程距離が長く砲弾選択でマルチに対応できるマゼラトップ砲を装備させました。

キリマンジャロで製造されていたと考えると、アフリカ各基地でF2ザク部品の補給はしっかりできていたと思います。
生産効率を考えると、キリマンジャロでは一律ノーマルカラーで造られた部品が各前線基地に送られ、色変えは運用現場でそれぞれ対応していたと考えました。
(キリマンジャロの司令官は前線現場の意見を取り入れ、工場生産時点で最初からサンドカラーに塗りたいと本国に提案しましたが、サイド3の頭の固い官僚に却下され、しぶしぶ緑ベースの正式カラーで塗装している、という裏ストーリーまで妄想済です(笑))

なので前回のグフ同様、破損して交換した部品は塗装が間に合わずノーマルカラーとなっています。


ただしグフと違い補給部品は潤沢に手に入るので、ダメージを受けた装甲をそのまま使い続けるような貧乏くさい運用はせず、常にほぼ完璧に整備されて出撃できていたと考えました。
後期生産型のF2は統合整備計画の思想も取り入れられたという公式設定もあるので、少数生産でクセが強い先行量産型グフに比べれば、メカニックにとっては扱いやすい機体だったと思います。

今回は左わき腹に61式戦車の2連装砲(徹甲弾)を食らったと想定しました。
一発は左胸部装甲に直撃、貫通は免れましたが破損が大きい為交換。
もう一発は左腰アーマーに命中し貫通、左脚付け根ジョイントが損傷し歩行不能となり、サムソントレーラーで回収されたという妄想をしました。

左胴体動力パイプもダメージを受け断線し交換していますが、脱落した外装は基地に在庫が豊富にあったJ型のパイプを使ったのでF2のノーマルカラー(黒)ではなく、J型のノーマルカラー(緑)になっています。
(前回作ったグフの動力パイプの色を緑にしたので、それとつじつまを合わせる為のこじつけです)

脚部パイプも岩場にぶつけたり敵弾の弾着破片を食らってよく脱落するので、いくつかJ型の外装になっています。
右ひざはマゼラ砲射撃時などによく立膝を付くので損耗し、交換しています。


でもその設定にするなら、交換後の緑装甲もチッピング多めで傷だらけのウェザリングにすべきでしたね。
再びモチベが上がったら手直ししようと思います。
ガンプラは完成直前がやる気のピークでガンガン進めるのですが、一旦「完成したぞ!」となると突如「賢者タイム」に突入し、しばらくやる気が一気に萎えます(笑)

シールドは消耗品の上、面積も広くてめんどくさいので最初からサンドカラーの塗装はせず、ノーマルカラーのままで運用されているという設定です。
左肩は旧ザクタイプのスパイク無しアーマーを装着しています。


マゼラトップ砲やバズーカを担ぐ際に邪魔になるのと、味方内で搭乗者を見分けやすくする為としました。
この他にもこのザクは左スネとバックパックに識別番号、シールドや胸部、右二の腕にラインマークを施し所謂「パーソナルマーク」としています。


ミノフスキー粒子の影響で電子機器が使えず、目視で周りの状況を把握しなければいけない時、友軍機が同じような外観のMS同士だと「あれ、あのザクは誰が乗ってて武器なんだっけ?」となると思いました。
MSは武装によって展開できる戦術が大きく変わるので、精確に識別が出来ないと連携を図る際に不便に感じる事も多々あると思いました。

サバゲでも連携を取ろうと思った味方が、ハイサイを持っているのか?ボルトアクションを持っているのか?を、迷彩服の柄等で覚えておいて遠目で判断できれば動き方も変わってきますよね。
ガンダムのオンラインチーム対戦ゲーム「バトルオペレーション」では機体を好きな色に塗れる為、十人十色の機体が戦場に溢れます。
なので同じ機種で武装違いの味方機体がいる場合は、スタート時に色で覚えておくと立ち回りを合わせやすくなりますよね。


特にこのザクはマゼラトップ砲という特殊な兵装なので、マシンガン持ちの機体とはパッと見で識別できる必要があると考え、識別ポイントを色々設置しました。

ガンダム界では全身を真っ赤に塗ったりする「パーソナルカラー」が有名ですが、このF2ザクのような地味な識別手法も多々あったと想像します。
ガンダムは各種マーキングや番号記号に対してちゃんとした設定はほぼ無く、ガンプラにおいても作法的なものは皆無でフリーダム地帯です。
この「個体識別の為のマーキング」という妄想設定は自分なりに納得がいきますし、一本筋が通った考えがあると自然に説得力=リアル感が増せると思いますので、結構気に入っています。

シン・マツナガ専用のF型ザクは頭と左肩だけ白く塗られており、中学生当時セガサターンのギレンの野望で見たときは「何これだっせえ!」と思わず声を上げてしまいましたが、今見るとシブいカラーリングだなと思います。


実際の兵器界の識別マークは勉強不足で疎いですが、旧日本陸海軍機等は尾翼に番号やラインマークを施して識別としていたようですね。
各国戦車も砲塔に車体番号やエンブレムが描かれていたりしますが、色々な識別マークがあるのでしょう。
いずれ勉強しようと思います。
MSは航空機や戦車等と違い、機体毎に大きく異なる特徴を持った兵装に変える事ができますので、より早く確実な識別手法が求められていたと思います。

マゼラトップ砲は幸運にもEXモデルのマゼラアタックが手に入ったので、同梱されている砲を持たせました。




マゼラトップ砲は徹甲弾やHEAT弾等を装填し対装甲戦闘、榴弾を装填し間接射撃での支援砲撃、近接信管付き榴弾にすれば対空戦闘も可能だったはずで、中距離以遠で使い勝手の良い兵装だったのではないかと思います。
砲弾選択できたと考えると、08小隊のトップ小隊のデル機が持っていたマガジン付きのデザインだとしっくりきます。


状況によって各弾種のマガジンに変えて運用していたイメージです。
という訳で、ちょっとだけ改造してみました。

1/6サイズのM16のSTANAGマガジンを加工し、マゼラトップ砲マガジンを作って上面に貼ってみました。


STANAGまんまだと、ミリタリーをちょっと知っている人にバレるので、STANAGらしさを消す為に外形を削り込んで真四角にしました。
横溝はそのままですが、溝がある事で構造的に強くなるのは物理現象なので、説得力が出てリアル感が増すかなと思い敢えてそのままにしました。
後日スペアマガジンも製作して腰に引っ掛けようと思います。

また、脚部は付属のフットミサイルを片側だけ装備しました。


足元って砂塵や泥等が一番入りやすいですし、撃ち出し位置的にも障害物や地形の影響を一番受けますし、脚部駆動系への負担も増加する配置だと思うので、地上戦用に開発した兵器だとしたらちょっと頭悪い設計だと思います(笑)
せっかく18mもある身長を何一つ活かしていませんね。

ただ、弾頭の大きさ的に単発あたりでザクバズーカ並みの火力はあったと思われますし、それを瞬時に3×3の6連発を投射できたと考えると、使いどころによっては非常に有効な兵器だったと考えます。
簡素な造りでコストも安く、撃ちきったら投棄して身軽にできるようになっているでしょうし。
制空権を取られた後は主に対空ミサイルを積んでいたかもしれませんね。

HGUC F2ザクのキットはジオンカラーと連邦カラーがあります。




パーツ構成は全く一緒で成形色違いだったので、今回ベースとしたのはたまたま安かった連邦カラーにしました。
砂漠色に塗る際も、連邦カラーの白ベースならほぼサフ吹きいらないと思ったのもあります。

前回のグフはグレーサフ吹き→クレオスのタンで塗りました。
今回は黒い胸部装甲のみ白サフ吹き、他は成形色のまま→クレオスのタンで塗装しました。
表層は同じ塗料で、その後のウォッシング、ウェザリングも同じ色でやりましたが、並べてみるとだいぶ色の明るさが違います。


タンのような淡い色はベース色をかなり拾うという事を初めて体感し、勉強になりました。
今まで、濃い色を淡い色に変える時はサフ吹いていましたが、今後は全体の印象を最初にイメージしながらベース色配慮しようと思いました。

グレーベースで塗ったグフの方が、今回のザクより全体的にくすんだ印象になりましたが、配備されたのが早くその分油汚れや煤が積もったり、日光で色褪せた、と思えばすんなり納得できます。
逆だったらちょっと妄想に難儀していたかもしれません(苦笑)

プラモを1個作れば、必ず失敗した箇所や意図しない仕上がりになる箇所が出てきます。
それをどうごまかしたり活かすか頭を捻って手を動かすのが、またプラモ工作の楽しいところだと思います。

という訳で、ジオン砂漠の軍団第2弾はこんな感じで完成です!

次は先日手に入れたEXモデルのマゼラアタックでも作ろうかなと思います。
地味な戦車なのに無駄に高額なキットなので、こっちでは手に入らないと思っていましたがラッキーでした。
せっかく2両セットなので、効率よく同時組みにチャレンジしたいと思います。
これも砂漠色にして、砂漠軍団仲間入りさせようと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2020年08月19日 Posted by 4039  at 18:52Comments(0)ガンプラ

グフ先行量産型 現地改修機



ガンプラ復帰後、初の陸戦MSを作りました。
ジオンMSはドム、ザクと作ってきたので、そろそろグフが作りたくなるのが人情というものですね。
ということでHGUCのグフ(リバイブ版)に挑戦しました。
バンダイ公式サイトの見本作例は下写真です。


ノーマルグフも中々いい感じですが、折角陸戦MSを作るので設定も埃臭くしたいと思い、色々想像を巡らせながら少し手を加えてみました。








本記事を途中まで書いていて思いましたが、前記事のジムスナイパーカスタムに比べて文章の熱量が段違いなのが自分でもわかります(笑)
やっぱり自分はジオン軍の方が好きなんだなあと、改めて自覚しました。
以下、長年頭の中で熟成された一年戦争妄想が爆発しておりますので、ご注意ください。

イメージとしては、月のグラナダ工廠で生産された初期量産型(A型)で、0079年3月の第三次降下作戦でキリマンジャロ基地攻略戦に参加、その後は周辺地域の前線基地に配備され、大事に整備されながら使われていた個体、といった感じです。
A型なので一般的なグフの特徴であるブレ―ドアンテナや指バルカン、ヒートロッドは装備されていませんが、後から一部ヒートロッド機構などの後期量産型(B型)の部品に換装されていたりもします。

遮蔽物が少なく比較的交戦距離が長い戦闘が多い地域に配備されているので、格闘能力を削ぎ射撃戦に適応させています。
有効射程距離が短く継戦能力の低い左手指バルカンは装備せず通常のマニピュレータとし、汎用武器を扱えるようにしています。


スパイクアーマーは重量削減&被視認性低減&肩に担ぐ武装を取り扱う際に邪魔なので外し、他のMSの為の予備品に回しています。
代わりに左肩にはスパイクを外したザクⅡのアーマーを装備し、防御力を維持しています。


グフとしては頭にアンテナの無い珍しい仕様ですので、遠距離から敵にザクと誤認させる効果も狙っています(一応公式設定では、ツノ無しのA型は32機しか作られていません)。
敵機を見誤るのは時として致命傷になりますので、欺瞞性も兵器の大事な要素だと思います。
かの「大空のサムライ」こと零戦パイロットの坂井三郎氏も、米海軍機の後部銃座付きのSBDドーントレスを単座のF4Fワイルドキャットと誤認し、油断して後ろに付いた時に反撃を食らって重傷を負ったのは有名な話ですよね。
「白い悪魔」と畏れられたガンダムのように、超目立つシルエットやカラーも両軍の士気に影響を与えられますが、地味にグフをザクと見間違えさせるのも敵に自戦力を過小評価させ、戦いを有利に運べると考えました。

右肩はバズーカを担いだり、射撃兵装使用時の衝撃を吸収する「ショルダーショックアブソーバー」を現地のメカニックが余剰パーツで製作、取り付けています。


ここでこのアブソーバーの開発経緯妄想として、グフの部品補給について考えました。
グフは北米西海岸のキャリフォルニアベースと月のグラナダで製造されていた、というのが公式設定のようです。
なので、アフリカへのグフ部品補給ルートは下記2通りと考察しました。
1.キャリフォルニアベースで製造し、輸送機(ファットアンクル等)でニューヤークやオデッサを経由しキリマンジャロ基地に集積、その後各前線基地に配給
2.グラナダで製造し、HLV等でキリマンジャロ基地へ投下、その後各前線基地に配給

北米東海岸が連邦の手に落ちた後は、1.のルートは絶望的だったと思います。
残すは2.の宇宙からの投下になりますが、大気圏突入直前は無防備となり、連邦軍の迎撃等トラブルのリスクが高く、物資、人的資源消費も激しく潤沢な補給が期待できるルートでは無かったと思います。

という感じで、東海岸陥落後はアフリカやヨーロッパの前線基地でグフを維持するのは容易では無かったと考えました。
グフはザクと40%しか部品共用できなかったようですし(公式設定より)。
こんな感じの裏付けのもと、少しでも部品損耗を抑える為の現場の涙ぐましい対応としてショルダーショックアブソーバーが開発された、という妄想経緯です。

ザクやグフの肩アーマージョイント基部は、スパイクでタックルしたりシールドで敵弾を受けたりするので、衝撃を受ける前提の構造のはずです(緩衝機構や交換整備性が高い)。
対して、腕と胴体のジョイントは射撃や斬撃の精度を司る部分で、摩耗による誤差拡大は避けたいですし、交換するには腕を外なければいけないので結構な重作業だと思います。
なので、バズーカを担いでの運搬時の負荷や、射撃による衝撃を腕ジョイントに直接ではなく、肩アーマーのジョイントに受け流す、という設定の部品です。
正直、この部品を思い付いて作りたくて今回グフを作ったようなものです(笑)

左前腕にはヒートロッド射出機構を改造したグレネードランチャーを装備しています。


B型の量産が始まり、B型部品が補給された際に換装しています。
ザクマシンガン(MMP-78)のアンダーバレルグレネードの弾を撃てる設定です。


HEAT弾や榴弾、散弾、スモーク弾、閃光弾等、場面によって装填する弾種を選べるよう、分割式弾倉が腕内部に内蔵されています。
ヒートロッドのような長大な代物が収納されていたり、指バルカンの弾倉が内蔵されていた訳ですから、グフの前腕内部は結構な空きスペースがあると想像しました。
なので数発くらいのグレネード弾は入ると思いました。
グフの前腕の内部設定画を探したのですが、ネットでは見つかりませんでした。
MGの説明書とかにはあるのかもしれませんね。
また、通常ヒートロッド射出機は右腕に設置されていますが、射撃武器使用時に邪魔になるのでこのグフは左腕に設置しています。

対MSとの格闘戦では、ヒートロッドはまさに「必殺技」だったと思います。
対してグレネードは多彩な弾種で近~中距離での戦術の幅を大きく拡げられる強みがあり、ヒートロッドに負けず劣らずメリットはあったと想像します。

総じてこのグフは、グフ本来のウリである格闘戦能力が低下してしまっていますが、ザクよりもパワー、機動性、積載重量等、総合性能が高く、強化された汎用性を活かしてザクの上位互換機として幅広い運用を可能にしています。
ザクでは扱えないジャイアントバズ等の重装備運用や、軽装備で機動性を活かしての奇襲等で活躍した、と妄想しています。
ザクが地球でジャイバズ担いでいる所は映像作品やゲーム、漫画に至るまでほぼ見たことがないですが、グフは正史である初代劇場版で担いでいるシーンがあります。


なので、ジャイバズ担げるというのが汎用強化改修グフのアイデンティティだったと考えると、裏付けとして結構しっくりきます。
同じくジャイバズ担げるドムは強力ですが配備数は多くなく、燃費悪くてメンテも大変、おまけにデカい図体とホバーで目立つので、補給体制が整っていない前線基地ではドムは決戦兵器として温存され、何かと使い勝手の良いこのような現地改修の汎用性強化グフが重宝されていた、という妄想裏付けも付け加えておきます。

MSVの設定とかが超好きなので、この手の妄想を一度考え出すと気づいたら小一時間経ってます(苦笑)

また、このグフはロールアウト当初は砂漠色に塗装してありましたが、一部ノーマルカラーの部分があります。


右斜め前から陸戦型ジムの100mmマシンガンの斉射を受け、右スネ、右腿、右前部スカートアーマー、右前腕に被弾しており、右腿、スカートアーマーは装甲のみ新品に交換、右前腕は大破したので、二の腕から下を丸ごと新品に交換しています。
交換部品は塗装する手間暇が無く、ノーマルカラーのまま使われています。
小破で留まった装甲はそのまま継続使用しているので、弾痕が残っています。


また、胸~頭部に掛けても、上空からフライマンタの30mm機関砲の一斉射を受けています。


フライマンタの踏み込みが甘かったおかげでダメージは軽微で、そのまま継続使用されています。
フライマンタの機関砲は30mmが2門という公式情報は見つけたのですが、間隔や連射速度は分からなかったので完全雰囲気です。
ガンプラは雰囲気重視の方が逆にリアルっぽくなる場合も多いので、知識優先であまり頭でっかちにならないようバランスには気をつけています。

動力パイプの外甲は、ぶつかったり破片が当たったりでいくつか脱落し、交換されています。
この部品はザクと共用という設定とし、量産ザクカラーとなっています。

という感じで、実際に小中学生の頃に部屋でガンプラごっこしていた時の妄想を爆発させてみました(笑)
当時は潤沢なお小遣いも技術も無かったので脳内妄想で終わっていましたが、20年の時を経てカタチにできました。

下記、工作内容です。
キットはHGUCのリバイブ版グフです。
このキットは頭部が2種類組めます(本キット用と、R35グフの余剰品)。
悩んだ末、R35グフを本命としました。
アンテナを接着した後根本から切断し、隙間をパテで埋めました。

モノアイはビルダーズパーツの「MSサイトレンズ」のピンクを使い、モノアイ基部に穴を空け嵌めました。
裏側からキット付属のシールの銀色部を裏打ちし、反射を強めています。
元のシールからすると、かなりイケメンな目つきになったと思います。


ショルダーアブソーバーは、以前作ったオリジン旧ザクの余り部品の肩パーツと、RGザクの肩アーマージョイントを繋げた感じです。
オリジンHG旧ザクの肩パーツは、いつか何かに使えると思って取っておいた次第です。


グフの肩の方が旧ザクより厚く、そのままでは入らなかったので一度プロテクターを切断し、間にプラ板(ランナータグ切り出し)を挟んで数mm厚みを増しました。
あとはランナー端材を使って適当に盛り付け、部分塗装やデカールを貼り「らしく」なるように整えました。


左肩アーマーはRGザクの物を合わせ目消してシンプルにし、スパイクは付けず空いた穴にはバーニア部品を嵌めてそれっぽくしました。


グレネードランチャーの砲口には、ランナーの先端をやすりで適当に丸めて金色に塗った弾頭を作り、接着しました。


プラモは見えない箇所はとことん手を抜く事が大事だと思います。

あとは腿部と前腕を後ハメ加工、各部合わせ目消し、パーティングライン処理した程度です。
ガンプラ復帰後、初のバトルダメージを施しました。
アッパーレシーバーだけ支給されたちぐはぐな色合いの米特殊部隊のM4 CQBRやBLOCK2がツボで、その感じをガンプラでやりたかったので、ストーリーを考えるとダメージ表現は今回避けて通れませんでした。
「被弾し交換した部品は塗装が間に合っていない」という、まあよくありがちな設定ですが、「現場感」の演出には効果的だと思いました。

小学生の頃、旧キットの1/144ジムにダメージを付けようと思い、家の自転車小屋でライターで燃やした時の事を今でも鮮明に覚えています。
前腕に着火し、二の腕に掛けて燃やしたのですが、黒い煙がモウモウと上がり、ポスカで白く塗ったジムに煤がこびりつき、非常にいい感じにウェザリングが出来て大喜びしました。
その時の臭いや溶け落ちたプラスチックの残骸、飴細工のようになったジムの腕等、昨日の事のように覚えています。
しばらく大のお気に入りで毎日引っ張り出して遊んでいましたが、最後どうやってお別れしたかは覚えてないです。
その後しょっちゅう庭で「ガンプラ燃やしウェザリング」していた時期がありました(笑)

そんな筋金入りのバトルダメージ大好き人間なのですが、失うものの怖さを知った大人になると加工するのにビビッてしまい、復帰後はやれていませんでした。
今回は勇気を出してやってみました。

被弾した状況や敵兵器の種類等をイメージし、ピンバイスやナイフ等でガリゴリやりました。
弾の入射角を考えていると、ジオンMSは連邦MSに比べて曲面球面が多く、避弾経始が良く出来ているなと思いました。
連邦の61式戦車の徹甲弾やMSのマシンガン系はかなり跳弾させられて、相性悪かったんじゃないかと思います。

基本塗装、ウォッシングまで終わった後、エナメル塗料やパステルを使い弾痕を仕上げました。




まだまだ表現力に乏しいですが、一応弾痕とは分かってもらえるかな?程度には何とかできました。
ダメージ表現は奥が深いので、じっくり勉強して技術力を醸成したいです。

あとは砂漠で戦っている陸戦MSなので、足元は砂土汚れを多めに盛りました。

最後に製作経過写真を載せておきます。
上から仮組→基本塗装完了→ウェザリング完了、です。






ガンプラは単純に素組みしているだけでも楽しいですが、簡単な道具とちょっとした技術で十人十色の個性が出せるのが魅力だと思います。
加えて、ガンダム界には「オラ設定」という概念が定着しています(「オラ」は「オッス、オラ悟空」のオラ)。
いわば今回のグフのような「ぼくのかんがえたさいきょうのもびるすーつ」的な、自由な発想が広く許容される文化があります。
この寛容な器によって、個人個人が自由なガンプラ改造や二次創作をし、それを互いに貶めたりせず称え合う土壌が成熟しており、本当に素晴らしいと思います。

対してミリタリー界隈は実在するものがベースにあり、ファンタジーのガンダムとは根本的に性質が異なるので仕方ないとは思いますが、変に飛躍した考証考察や想像は基本否定されがちな印象を私は持っています。
それはそれで正確な知識や考察を深める事ができて、また違う面白さや魅力がありますが、ライト層の参入が難しい一因になっているのかなとは思います。

グフはヒートロッドや指バルカン、カラーリング等、ちょっとびっくりメカ過ぎてミリタリー感が乏しく、個人的には世間の人気ほど好きではないMSです(ランバ・ラル大好きなクセに)。
しかし今回、色々妄想を詰め込んでミリタリーチックに仕上げてみたら、とてもお気に入りになりました。
実はHGUCグフカスタムも既に入手済で積んでいますので、近いうちにこの調子でグフカスにもトライしてみたいと思います。

ガンプラ復帰してから2ヵ月間、ほぼ毎日ひたすら作り続けていますが、まだまだガンプラ熱は冷めそうにありません。
色々映画も見たいしGhost of Tsushimaとかゲームもやりたいんですが、全っ然時間が足りません(苦笑)

お読みいただきありがとうございました。  


2020年08月06日 Posted by 4039  at 19:00Comments(0)ガンプラ

ジム スナイパーカスタム



6月頭から十数年振りにガンプラ作りに復帰し、これまでに3体仕上げました。


ジオンのMSばかりだったので、そろそろ連邦MSに着手しました。
オリジン版のジムスナイパーカスタム(ミサイルランチャー装備)です。


こちら(中国)で入手できると思っていなかったので、思わぬラッキーでした。
正直ミサイルランチャーは不要だったのですが、まあ贅沢は言えません。
ミサラン版は腿の色分けの都合上、腿部のパーツ割りが横分割で微妙です。


が、ここはありがたい事に余剰パーツでノーマルの前後分割仕様の腿にも出来るので問題無しです。
この色分けを再現する為に新規パーツを作る心意気は「流石プレバン」といったところでしょうか。

ただ、スナカスなんてジムの中でもかなりメジャー&人気機種のはずなのに、なぜかプレバン限定です。
同じく超メジャー選手のジムキャノン君も、スネを変にスマートにされてプレバン送りの刑をくらってます。


そのくせ、インターセプトカスタムとかガードカスタムというマイナー機種を一般販売にしている意味が本当に分かりません。
(この2機種も追加兵装付きはプレバン)



スナカスもノーマルは一般販売、ミサラン装備はプレバンなら納得なんですが。
ジムキャもノーマルスネバージョンを一般販売、スマートスネ(空間突撃仕様)をプレバンで然るべきだと思います。
次のナイトシーカーも残念ながらプレバン限定です。
これもナイトシーカーは一般、ナイトシーカー2はプレバンくらいにして欲しいものです。
元々プレバンはこういったマイナーチェンジ機種等の「痒い所に手が届く」ラインナップをする位置づけだと思っていたのですが。
プレバン商法は功罪あると思いますが、最近は「罪」の方が目立っているような気がします。

まあどんなカタチにせよ、欲しいキットを商品化してくれている時点で、いち消費者としてはありがたい話ではあるのですが。

いきなり不満から書いてしまいましたが(苦笑)、スナカス製作開始です。
初めてのオリジンジムシリーズなので、ある程度製作進んだところで仮組みして遊びました。


ジオンMSより華奢で直線的で、いかにも「工業ロボット」な感じです。
スマートでスタイリッシュですが、顔はちゃんと「ジムらしさ」が漂っており、中々いいバランスだと思います。
可動範囲、特に開脚時の接地性は歴代ガンプラの中でもトップクラスだと思います。

合わせ目も頭部とビームスプレーガンくらいで、非常に出来がいいですね。
後ハメ加工も不要です。ありがたや。

胴体は前後分割ですが、合わせ目部は段落ちモールドっぽくなっています。
ただちょっと微妙な感じだったので、デザインナイフで斜面を削り出し、装甲が分割されてる感を強めました。

メインカメラ(設定資料によって違ったりしますが)はシールで再現となります。
バイザーはクリアパーツで、しかも頭部合わせ目消してもデフォルトで後ハメできる仕様で素晴らしいです。
(説明書)

おそらくこの構造にしたがためにメインカメラはシールになったのだとは思いますが。
シールがちょっと嫌だったので、カメラ部をくり抜き、バイザーのランナータグをカメラレンズ形状に削り出して嵌めてみました。


かなり時間を費やしましたが、技術不足でイマイチな出来になってしまいました。
幸いスナカスはデカいお面が着いてこの部分はほぼ見えないのでよかったです。
後頭部はシールのままでいきます。

あと、ビームスプレーガンのハイダーが埋まっているのも気になりました。
インターセプトカスタムの箱絵を見る限り、オリジン設定のスプレーガンは埋まっているのが正だと思われますが、「プラモの都合」感を感じざるを得ないですし、往年のファンからしたらやっぱり空いていた方がしっくりきますよね。


という訳で、ピンバイスとヤスリとナイフでしこしこと開口しました。
そんなに面倒ではない割りにグッと引き締まった印象になり、これは効果が高い工作だと思いました。




あとは細かい所ですが気になってしまったので、バックパックとスネ後ろの2連バーニアの隙間を空けました。





バリ処理雑ですね。。

工作はこれくらいです。
塗装はオリジン仕様ではなく、昔懐かしいMSV風に塗りました。


暗めのグレーを白に塗り替える必要があるので、前回の旧ザク同様下地に白サフを吹きました。
緑の塗料はたくさん種類があって迷いましたが、イメージに近い色が出せました。
(タミヤのオリーブドラブ2)

スプレー塗装後、バーニア内側等ちょこちょこと部分塗装しデカール貼り、いつものようにクリアコートしてウォッシングしてドライブラシして仕上げました。

連邦マーク無しのシブいシールドは寒冷地ジムからいただきました。
基部小加工でスナカスに付きました。

シールドは消耗品で、色々なMSが共通して使っていたと思うので、敢えて本体のOD色に合わせず赤のままにしました。
成形色のままで、ゲート処理して艶消しクリア吹いたのみの手抜き仕上げです。
こういう時成形色がちゃんとしているガンプラはありがたいですね。

ビームライフルはオリジンガンダムから奪いました。
腰のラックに着けるギミックの為、本体に堂々と穴が空いていてハリボテ感満載だったので、端材とタミヤセメントとパテでギミックを埋めてオミットしました。






プラ板が手に入らないので、こういう時にランナーが大活躍しています。
ランナーは本体と同じ素材で同じ色、しかもタダという、非常にありがたい存在です。

現在ハイパーバズーカも組み立て中です。
シールドを持たせるとポーズの幅が拡がりますね。






私は天邪鬼なので、定番のR-4ビームライフルよりも盾持ちスタイルのスナカスの方が好きです。
スナカスの象徴とも言えるR-4ライフルですが、我が家では後回しで未だ仮組みで放置状態です(苦笑)

ビルダーズパーツを使って「指差しハンド」に引き続き今回は「いいねハンド」を作りました。


僚機が増えたら活躍しそうです。
本キットはカッコいいですが、線が細くてスタイリッシュ過ぎてスナカス特有の「野暮ったさ」がちょっと足りない気もするなと思います。
個人的にはMGのスナカスの方が理想的なプロポーションです。


こっちはプレバンではなく一般販売していてステキです。
いずれ挑戦したいキットのひとつです。

このスナカスが隊長機で、インターセプトカスタムとジムスナ2と、ガンダムヘッド(ジムにガンダム顔付けた偽ガンダム)で小隊揃えるのが目標です。
ガンダムヘッドは敢えて目立つカラーで、腕の立つエースが乗っていて敵のヘイトを集め、マークの薄い他のメンバーが横から仕留める戦法を取るチーム、という設定にしたいです。
高性能機でベテラン揃いの特殊部隊って感じですかね。
ガンダムもインターセプトもジムスナ2も入手済みで積んでありますので、近い内に手を付けていこうと思います。
ただ、やっぱり作っていて楽しいのは圧倒的にジオン製MSです。
(次作はまたジオンMSです)

しっかり消化してはいますが入ってくる量の方が圧倒的に多く、だんだん積まれてきました(苦笑)


10数年ブランクがあったせいで、作ってみたいキットが多過ぎます。
そろそろ調達は一旦止めて、罪(積み)をあがなっていこうと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2020年08月03日 Posted by 4039  at 21:06Comments(0)ガンプラ