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 Posted by ミリタリーブログ  at 

初期アフリストコンパス問題 解決編PART2



前回に引き続き、初期アフお宝コンパスについて書いていきます。

本題に入る前に、10月のギアレボでのカメラマンReiさんの写真が公開されましたね。
参加された皆様そうだと思いますが、「自分写ってるかな?」と、フォルダを開くときのドキドキワクワク感はたまらないですよね(笑)
ありがたい事に、何枚か私のピンショットも抜いていてくださいました。



毎度とてもかっこよく撮っていただいて感動しています。ありがとうございました!
嬉しかったので、本題とはほぼ関係ないですがトップ画像にさせていただきました。
一応、自作SILVAが着いている腕元が写っています。


ブログに貼るくらいの解像度なら結構ごまかし効いてますかね(笑)
本物を手に入れましたがBB弾被弾が怖いので、壊れてもいいSilva-ish君にはこれからも働いてもらおうと思っています。

それでは本題に入ります。
前回、ケース部品はまんまSUUNTOの流用の可能性がありそうだということを書きました。
初期アフリストコンパス問題 解決編

前回記事のコメントでリコさんから追加情報をいただきましたので、まずはその点を考察してみたいと思います。
リコさんのコメントより「ベルクロバンド仕様じゃない古いM9だけ「FINLAND」が入っていませんでした。(歪みはしっかり入っています)」とありました。
そこでFINLAND刻印を改めてよく観察してみました。


この刻印は凸なので、金型は凹です。
「FINLAND」を囲うようにうっすら線が見えますので、おそらく放電加工か何かで追加工して入れたのだと思います。
他の部分と違ってシボが無いのも追加工したと考えられる裏づけになります。
その他の特徴は同じようですので、同じ金型で生産途中でFINLAND刻印を入れたのだと思います。

ここから、M9の方がSILVAより先に作られていたという可能性が出てきます。
しかしそうなるとフロントの「Silva」刻印の削除の順序と辻褄があいません。。
「Silva」刻印は成形金型に凸で存在しており、SILVA生産終了に伴ってその部分を削除したはずだと考えるからです。

そこで「Silva」刻印をどアップで再度観察してみました。


写真だと分かりづらいですが、文字の周囲が盛り上がっています。
単純に離型の際に肉が引っ張られて変形しているだけかもしれませんが、熱式の刻印機やレーザ等で後からこの刻印を入れている可能性もあると考えました。

ちなみにどうでもいい事ですが、金の塗料の付き方からして色埋めの拭き取りは左から右にやっていますね。
作業者は左手で持って右手で左から右に拭き取っていたと思われるので、右利きだと思います。
左利きの作業者がやった個体は塗料の付き方が逆かもしれませんね。
気づいたので一応書きましたが、まじで死ぬほどどうでもいいですね(笑)

「Silva」刻印は成形後に後加工していると考えれば、FINLAND刻印の経緯と整合性が取れます。
となると、リコさんがおっしゃる通り同じ工場で同時に作られていたのかもしれませんね。

もしかしたら販売権利や特許関連、知名度等の問題で国によってはSILVAブランドじゃないと売れない(売ってはいけない)状況があったりしたのかもしれませんね。
いずれにせよ、FINLAND刻印無しのM9はバンドもベルクロでなく尾錠で取り付けという現行と異なる方式のようなので、私の持っているSILVAより古い個体なのは間違いなさそうですので、前回考えた推察を覆し、SILVAよりM9の方が古いか同時に発売されていた可能性が高そうだと考え直しました。
まだまだ未知の部分が多そうなので、真相の解明は先が長そうです。

もう2点ほど、外装部品で新たに気になった点を書いていきます。

ストラップを通すループですが、私の手持ちのSILVAとSUUNTO M9で形状が異なります。


そして興味深い事に、リコさんの記事に載っている写真を見てみると、リコさんの個体のループもこの2つと全く違う形をしています。

写真引用元:ナイロンが気になる年頃なんです

ネットで私が見つけた画像もリコさんの個体と同じ形です。


私のSILVAには「LHE 3/4」と刻印があります。


3/4はおそらく幅のサイズ(インチ?)だと思います。
LHEはメーカーかなと思いましたが、ヒントが無さ過ぎて特定は不可能でした。

私の個体は新品未開封でしたのでサードパーティ品等に付け替えてある可能性はゼロですし、リコさんの個体も製品画像で出回っているものと同じ形状なので、これまた純正の可能性が高いです。

もうひとつ、リコさんの個体との違いを発見しました。
リコさんの記事写真から、文字板の裏側の形状です。
透けている印刷から右側がSILVAだと分かりますね。

写真引用元:ナイロンが気になる年頃なんです

私の個体


リコさんの個体は裏側の真ん中ちょい横に出っ張りがありますが(赤丸部)、私の物にはありません。

ちなみに私の手持ちのSUUNTO M9には新旧仕様どちらも出っ張りがあります。


バンドがベルクロになる前の昔のやつはどうだったか?リコさん教えてください!(笑)

文字板はコンパス機能の心臓部のはずなので、重心位置等はかなり繊細だと思われます。
出っ張り以外にも細々違うので、色々と改修を重ねているのかもしれませんね。
最新の新型仕様で出っ張りがあるので、出っ張りのない個体の私のSILVAが最も古いのかもしれません。
金型上も製品に後から出っ張りをつけるのは楽ですが、削除するのは難しいですしね。

ループといい文字板といい同じSILVAコンパスでも形状が違うということは、SILVAコンパス内でも年代仕様があるのかもしれませんね。。
おそらくバンドは外注で作らせており、廃版や倒産、途中から内製に切り替えた等で仕様が変わったのではないかと想像しています。

とりあえず外装で新たに気になった部分は以上です。
また何かありましたら追記しようと思います。


それでは次に説明書の考察に進んでいきます。


未開封新品で入手できる機会なんて、この先何年、何十年待ってもまた出会える保証はありません。
ここで買っておかないと絶対に後悔すると思ったのは、外装確認は新品状態の方がより有益であるのに加え、この説明書が付属する点が大きかったです。

まだちゃんと読み込んでいませんが、説明書でまず気になったのはこのP/Nという番号と


販売元と思われる会社名です。


まず「P/N」の調査結果から書いていきます。
この手の略語はフルネームが何かを連想するところから始まりますよね。
私は最初「パテントナンバー」だと考えました。
パテント、つまり特許番号であればネットで各国のものが公開されているので、特許が発行された日からある程度年代が絞れると思ったからです。
しかし、この番号で米国の特許はヒットしませんでしたので、間違いでした。
もう少し調べてみると、この番号は各企業が自社製品に付けているプロダクトナンバーのようです。
ちゃんと調べてませんが、アメリカでは表記義務がある?っぽいです。
「じゃあこのP/Nのデータベースがどっかにあるだろ。それ見れば一発だ!」と思いネットを彷徨いましたが掠りもしませんでした...。
「番号」って基本何かを管理する為に付けるので、絶対すっごいヒントになりそうな予感なんですが、ひとまずここで挫折しました。


次に会社名を調べてみました。
こちらは色々周辺情報が出てきて面白かったです。

販売元はJohnson Worldwide Associatesという会社のようです(以下、JWAと記載)。
SILVAのwikipediaのページにこのJWAという会社ががっつり登場します。
アメリカでのSILVA製品の販売権を持っていたようです。
1996年にSILVAと商標で揉めたようですね。
結果としてはJWAが米国でのSILVA商標を獲得したようです。
JWAが負けていてくれれば年代特定ができたのに、惜しいです(笑)

ただ確定的ではないですが、JWAのアウトドア部門は1999年にJohnson Outdoorsという会社に引き継がれたようです。
なので、これが正しければJWAが販売している私の個体は1999年よりも前に販売されていたものだと考えられます。

ちなみにJWAですが、元々はS. C. Johnson & Sonという会社から1970年代に分社化した会社のようです。
ところで「エスシージョンソン」ってどこかで聞いた覚えがありませんか?
実は日本のTV CMで昔からばんばん流れている言葉でした。


無意識に耳に馴染んでいたんですね。CMの効果ってやっぱりすごいんですねきっと。
以前テレビで、エステーのCMの最後の「エステー」というたった4文字の音声を何百回も録り直して決めたという話を思い出しました。

どなたの家庭にも1つはあるだろう日用品のメーカーが、このお宝コンパス販売元の親だったんですね。
初期アフの事を調べていたのに、最終的に佐賀の芸人にたどり着くとは思いませんでした(笑)


下記、説明書の考察で参考にしたページのリンクです。
Johnson Outdoors
シルバ・スウェーデン
S. C. Johnson & Son
Johnson Worldwide Associates, Inc. History
SCジョンソン

まだまだ深堀りしたい内容はありますが、ここ一週間ちょいのミリ活動がほぼコンパスの考察しかやってなくてさすがに飽きてきたので(笑)、ここで一旦考察は終了とします。

未だ商品名すらちゃんと分からない(WRIST SIGHTING COMPASSでいいのかな?)謎多きコンパスですが、不鮮明な数枚のミリフォトから始まったと思うと、よくぞここまで解明できてきたなと感慨深く思います。
色々調べてより私の中での「お宝度」がUPしましたので、後生大事にしていきたいと思います。

大体週1,2回のペースで結構濃い目な記事を書いている自覚はあるのですが、それでも書きたい事がどんどん渋滞してきてしまっています(苦笑)
何とか年内にキリのいいところまでは書き終えたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。  


2018年12月04日 Posted by 4039  at 00:29Comments(2)装備初期アフガンリストコンパス