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 Posted by ミリタリーブログ  at 

初期アフミリフォト考察㉑ RISなのかRASなのか問題



日本から持ってきた香港回線のプリペイドSIMが期限切れになり、PS4でオンラインゲームが実質不可能になってしまいました。
大陸回線でも一応繋がりますが、私の契約回線が悪いのか、上り速度が遅すぎて全くお話にならないラグです。
下りは日本にいる時と変わらない速度なので、ダウンロードは早いのですが。

なので、今までやろうと思って後回しにしていたオフ専で遊べるゲームをやり始めました。
第一弾は「SEKIRO」です。


数々の賞を受賞して話題になったゲームですね。
フロム・ソフトウェアのお家芸?である超難易度で有名です。
類似システムである同社の「ダークソウル」シリーズに勝るとも劣らない歯ごたえです。


攻略サイトの類は一切見ていないので全体の進捗は分かりませんが、現在10時間強くらいプレイしています。
3時間程度プレイして操作やゲームシステムに慣れて、思い通りに立ち回れるようになってくると病みつきになりますね。
軒並み即死レベルの攻撃を繰り出してくる各面のボスキャラですが、ただ理不尽に難しい訳ではなく、動きをよく観察して攻撃を見切れば、正々堂々と正面から対峙して綺麗に倒せるようになっています。
なるほどこれが方々で絶賛される「絶妙なゲームバランス」なんだと思いました。
何回も殺されてリトライして、自分なりに攻略法を見出して、やっと倒せた時の達成感は得も言われません。

また、このゲームに関しては難易度設定が無いのも良い点だと思いました。
これがメーカーがベストに調整した、「ユーザーに遊んで欲しい」難易度なわけです。
何というか、メニューひとつで調味料も一切卓に置いていないラーメン屋のような感じですかね(笑)

やはりオフ専ゲームは、攻略サイト等は見ずにやるのが至上の体験だと思います。
どんな「神ゲー」でも、攻略サイトを読んでしまった時点で、ただの「作業ゲー」に成り下がってしまうというのが持論です。
逆にオンラインゲーム(対人対戦)は、他のプレイヤーに打ち勝つのがゲームの目的なので、攻略サイト等で可能な限り情報を集めないと同じ土俵にすら立てませんよね。

昔はお金を出して「攻略本」を買わないと攻略情報は手に入らなかったですが、今ではネットで無料で簡単に攻略情報が手に入ります。
非常に便利ですが、使いようによっては、至極のゲーム体験を自らの手でただの作業ゲーに貶めてしまう諸刃の剣です。
オフ専ゲームをプレイする目的は専ら「全面クリア」や「トロフィーコンプリート」な訳ですが、そこに至る「過程」をいかに楽しむかが、ゲームの本質だと思います。

ゲームに限った話でなく、何事も目的の為に手段を選ばないと、自ずと得られる結果は変わってきますよね。
「何の為にこれをしているのか?」を、常に頭に置いて判断する事が大切ですよね。
SEKIROのような激ムズゲームをやっていると、攻略サイトへの誘惑に負けない精神力が鍛えられるような気がします(笑)


それでは、そろそろ本題に入ります。
今まで「似てるからどっちでもいいや」と、後回しにしていた問題にそろそろメスを入れようと思いました。
「初期アフの時期のSOPMOD M4のレイルはRISなのかRASなのか?」問題です。

「何を今更そんな常識を」と思われる方も多いかもしれませんが、恥ずかしながら私は今までなおざりにして、ちゃんと意識していませんでした。
実物RASを買ってしまっているので、「調べてみたら実はRASなんて使われてなかった」という事実に直面してしまった場合、立ち直れないという逃げ腰姿勢もありました(笑)
しかも実物RISは入手難易度が高い印象ですので、間違っても「欲しい」と思わないよう、目を逸らしてきました。
「知らぬが仏、知るは地獄の門出」なわけで、今まで敢えてうやむやにしていたきらいはあります。

とはいえSOPMOD M4は21世紀の米軍特殊部隊装備では避けて通れぬ存在ですので、そろそろ自分なりに整理をつけておこうと思った次第です。


初期アフミリフォトでは、大半の隊員のM4にレイルシステムが装備されています。






しかし、RISとRASは外観が酷似している為、これらがRISなのかRASなのか判別できる写真は少ないです。
今回は数少ないながらも判別できた写真と、RISとRASについての情報を少し掘り下げ考察をしてみました。

まずは兎にも角にも、RISとRASを見分けるポイントを整理しておきます。
比較情報はネットに沢山ありますので、ここではミリフォト上で見分けられるポイントだけ書いておきます。
いくつも相違点はありますが、初期アフミリフォトレベルの解像度で見分けられるのは、レイル上面のネジの箇所くらいだと思います。


上がRIS、下がRASです。
RISはフロントサイトのすぐ後ろにネジがあり、RASはデルタリング前にネジがあります。
この一点に絞ってなるべく解像度が高く、レイル上面が映っている写真を探します。









惜しい写真はいくつもあるのですが、ものの見事にアクセサリやカバー、スリングで隠れていたり、露出していても解像度が低く判別不能だったりして非常に歯がゆいです。

そんな中、確認できた数少ない写真をご紹介します。


この写真を確認した時、思わず奥の隊員と同じくバンザイが出ました。
手前の隊員のM4です。


デルタリングのすぐ前にネジがあるのがはっきり確認できますので、これはRASで間違いなさそうです。
ちなみにこの写真は2002年のODA961の写真だと認識しています。
おそらく同じ時に撮られたと思われる写真はいくつかあります。




ストックにVELKETで医療キット?を巻いている印象的な写真ですよね。

初期アフODAのアイコンともいえるODA961の隊員のM4にRASが付いていたとなれば、「初期アフでRASはOK」と言っても問題ないのではないでしょうか。
少なくとも私の中ではOKになりましたので、所有している実物RASが無駄にならず一安心です(笑)

ちなみに米軍で支給されているRASはKAC製とP&S製があるようで、初期アフ時期はKAC製だと思います。
残念ながら私はP&S製ですが、裏側を見ないと判別はほぼ不可能なので妥協しています。
少し調べたら、両社で色味が微妙に違うという情報が散見されますが(KAC製の方が薄い)、所詮アルマイト(アルミニウムの染色手法)は工程上色のバラつきが大きい上に、紫外線で退色しやすいので、個体差が大きいと私は思っています。
なので、数個レベルの個体同士を見比べて「KAC製の方が色が薄い」と断言するのは早計では?と思います。
KAC製の方が先に支給されている=経年で退色している個体が多い可能性は高そうですし。

アルマイトは塗装と違い、所謂「染めもの」です。
染料の濃さや配合、液の温度、電流値、浸漬時間等の複数の条件が色に影響し、一般的に塗装より色バラつきが大きいです。
生半可なメーカーの処理だと、処理した季節によって色が変わるレベルです。
RASは装飾品ではなく実用軍用品なので、色バラつきに対する品質管理は厳しくなかったと想像できます。
また、アルマイトの色は顔料ではなく染料なので、耐候性が低く日光で色褪せしやすいです。

よくMk18のRIS2の独特なFDE色について、実とレプを並べて比較していたりしますが、上記のように製法上どちらも個体差の大きい製品のはずなので、これもあまり神経質にならない方がいいのではないかな?と思います。
色味が全然違ったり、製法が違う(塗装等)レプはさすがに論外ですが、色の濃い薄いくらいは多少の差があっても個体差と捉え、あまり気にしない方が精神衛生上よろしいかと思います。

少し話が逸れましたが、更にもうひとつ判別できた写真を発見しました。




これもデルタリング前にネジが見えるのでRASでしょう。
2002年夏の3rd SFGの隊員という認識です。
この時撮られたと思われる写真は大量に存在します。




また、この部隊はDiscoveryチャンネルに密着もされていました。




このあたりの詳細は過去記事にまとめてありますので、よろしければご覧ください。
過去記事「初期アフ映像考察 Discoveryチャンネル編 PART1

19th(ODA961)に続き、3rd SFGの隊員のM4にもRAS装備が確認できました。
これなら胸を張って初期アフグリーンベレー装備でRASを着けられますね!

RASはエアガンで沢山レプリカがあるので助かりますよね。
(現行品でRIS着きM4トイガンはVFC電動くらいでしょうか?)
天下のマルイ様の次世代SOPMODでOKですね(ストックはダメですが)。
実物も、実物レイルの中であればかなり安価な相場です(P&S製ならば)。

逆にRISの使用例は無いのか?調べを進めてみました。
いつのどこの部隊か分かりませんが、下記写真が目につきました。


DCUにタクティカルベスト&アーマーの重ね着、UM21を背負っているので2000年台前半のアフガンかイラクだとは思います。
右の隊員のベストにグロック?と思われる拳銃をさしているのと、左の隊員のM4の銃身が短いので、前二例よりも少し後で、グリーンベレーではないかもしれませんが、少なくとも米軍特殊部隊だとは思います
真ん中の方は女性のようで、見た感じ取材に来たジャーナリストか何かでしょうか。

そんな不明な点の多い写真ですが、左の隊員のM4のレイル上面はしっかり見えます。
フロントサイトすぐ後ろにネジらしきものがありますね。


という事はRISのようです。
先ほどのRAS使用例よりも後と思われる写真でも、RIS使用例らしき写真を発見できました。
もしかしたら「ある時期のCQBRはRIS」のような事があったりするのかもしれませんね。
SOPMOD周りは非常に複雑なので嫌になりますよね(苦笑)
いずれにしても、RASが存在して以降もRISの使用例はありそうです。

ちゃんと見れば識別できる写真ももっとあるのかも知れませんが、この時点で「初期アフODAはRAS使ってた」という結論は導けたので、ひとまず満足です。

さらに、せっかくなのでちょっと各種年代を深堀りしてみました。
ちょっと調べたら、英語版wikipediaのSOPMODのページにがっつり資料がありました。
https://web.archive.org/web/20140913045158/http://www.dtic.mil/ndia/2006smallarms/taylor.pdf

National Defense Industrial Association Small Arms SymposiumというシンポジウムでNSWCが発表した資料?っぽいです。
この資料によると、SOPMOD BLOCK1は1995年から運用開始されていたようです。


また、RISのNSNは1005-01-416-1089のようです。
この番号で検索したところ、1995年に登録されているようです。
SOPMOD運用開始と同時期のようですね。
1995年頃からSOPMOD運用開始と同時にRISは投入され、各種隊員のM4に装着されていたと考えられますね。

ちなみに、マルイが初代電動M4A1を発売したのは1998年、M4A1 R.I.Sが発売されたのは1999年です。


当時はただ邪魔臭いとしか思わなかったですが、今見るとPAQ4型のバッテリーケースは味があって中々いいですね。


サードパーティー製も、モスキートモールドが1999年に発売したRISが走りのようです。


当時の米軍ファンは、採用から4年待たされてようやくM4とRISを手に出来たという事になるんですね。
今はメディア露出したらすぐに実物やレプリカが市場に登場しますので、つくづくいい時代ですね。

私がRISの存在を認識したのは、マルイがM4A1 R.I.Sを発売した際にアームズマガジンで記事を読んだ時でした。
当時中学生だった私はRISのフルネームを暗記して、友人に「レイル・インターフェイス・システムの略なんだよ?知ってる?」と得意げに自慢していたのを覚えています(笑)

RASは1998年にNSNに登録されているようです(No.1005-01-452-3527)。
初回に導入されたSOPMOD M4は5年間運用されて更新されたようですので、そこで一気にRISからRASになったのかもしれませんね。
全くの情報不足で完全な想像ですが、1996、1997年あたりに支給されたM4であれば、更新を待たずに9.11が起こり、RISが装備されたままアフガンに行った個体もあったかもしれませんね。

いずれにせよ初期アフグリーンベレー装備では、現在では実レプ共に入手難易度が高いRISを着けなくても大丈夫で、考証的にもむしろRASの方が無難、というのが今回私が得られた結論です。
RASはRISの完全な上位互換装置な訳ですし、よくありがちな「わざわざ旧型を好んで使っていた」という想像もちょっと無理がありますしね。
何かしらの強い拘りが無ければ、わざわざ初期アフグリーンベレー装備のM4でRISを着ける必要性は無いのかなと思われます。

お読みいただきありがとうございました。  


2020年05月04日 Posted by 4039  at 20:19Comments(2)鉄砲ミリフォト初期アフミリフォト考察