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 Posted by ミリタリーブログ  at 

初期イラク?ミリフォト考察 逆BALCS伝説再来



ガンプラ熱もちょっとひと段落してきて、また徐々にミリ熱が上がって来たので、久々にミリフォト考察します。

今回のお題はトップ画にした写真です。
まあぱっと見で2000年代初頭の中東あたりの米軍特殊部隊だという目星は付きますよね。
全員ウッドランドのBALCSを着用しており、ほぼ全員縦PALSのSF仕様に見受けられます。


となると考えられるのはSEALかグリーンベレーあたりになると思います。
DCUに交じってウッドランドBDUを着た隊員がいたり、LCのポーチを使っていたり、隊員同士の装備の被り方だったり、全員14.5インチのM4だったり、全体的に若さの無いポーズ等の印象から、SEALではなくグリーンベレーだと判断しました。
この年代はSEALとグリーンベレーが結構使っているアイテムが似ている印象です。
その際、いつも直感的にSEALかグリーンベレーか判断するのですが、答え合わせするとまず正解しています。
ただ、自分でもどこをどう見てどうやって判断しているのかちゃんと理解できていません(苦笑)
日本人と韓国人と中国人をぱっと見で判断するような感覚に近いです。

次にここはどこか?気になりました。
そこで、後ろの建物に書いてある文字に注目しました。


画像が不鮮明で全文写っていないので不安定ではありましたが、Googleカメラ翻訳してみたら「アル・〇〇さんのバー」みたいな感じでした。
ちょっと調べたら「アル」という冠詞があるのはアラビア語のようです。
アフガニスタンの公用語はパシュトー語でペルシア語系のようで、イラクはアラビア語なので、この写真はイラクの可能性が高いのかな?と思います。
中国語でGoogle翻訳掛けるとかなりの割合で謎翻訳連発しますからあまり信用ならないですし、ペルシア語とアラビア語が全然違う言語という事すら今回知ったレベルの超絶素人の分析ですので、大間違いしている可能性は大いにあります。
また、仮に言語と翻訳が合っていたとしても、看板がアラビア語なだけで場所がイラクと決まった訳ではないですしね。
日本にある飲食店だって、看板が英語のハンバーガー屋やイタリア語のイタ飯屋やインド語のカレー屋はゴロゴロある訳ですしね。
もしなんて書いてあるか分かる方がいらっしゃったら、コメントいただけると幸いです。

仮にイラクだとすると、RAVもCIRASも着ている隊員が一人もいないので、おそらく2003年だと思います。
2004年以降のイラクでのこのような集合写真では、必ずと言っていいほどRAVかCIRASを着用している隊員がいる印象です。
(あくまで印象ですが)

では、かなり精度の低い場所&年代当てをしたところで、各隊員の装備の気になった点を考察していきます。
まずは題名にもしましたが、中央で足を組んでいる隊員です。


全面横PALSのウッドランド柄のプレキャリを着ているように見えます。
肩部が見えないので断定しづらいですが、形状とPALS配置からして、BALCSを前後逆に着ているのではと考えました。
BALCSの後ろ姿はこんな感じです。


PALSは6段(全サイズ共通)でミリフォトと一致しています。
ドラッグハンドル無し、下部にアリススロット無しなので、SF仕様のバックパネルだと思われます。
所謂レンジャー仕様(正式名称RBA)の方はドラッグハンドル有り、アリススロット有りです。
左がRBA、右がSF BALCS


というかRBAだったらわざわざ前後逆に着ないですよね(笑)

下部のPALS無くプレートも入っていない余白部はおそらく裏側のどこかに紐を通して、前面のPALSに引っ掛けて吊り上げているように見えます。


体の動きに干渉して邪魔だったのかもしれないですね。
中々興味深い着こなしですね。

ちなみに胸に付いているポーチはおそらくTHALESのラジオポーチだと思います。


下部のゴムバンドが特徴的ですね。

右腰はLC-1か2のM16マガジンポーチでしょうか。




左腰にもおそらく同様のポーチがあり、グレネード収納部のひらひらにカラビナを掛けているように見えます。
カラビナは形状的にこのタイプだと思います。


過去、全快娘さんが非常に為になる記事を書いてくださっています。
「ODA961御用達の官給品カラビナ!」

この記事を見た時はまさに目からウロコでした。

このポーチは体に対してかなり垂れ下がっているので、休憩中か何かでベルトのバックルを外しているのだと思います。
靴はパナマソールの官給デザートブーツに見受けられますね。

貴重な「逆BALCS伝説」と思しき一例を新たに発見できて嬉しい限りです。
BALCSを前後逆に着ている事例は過去当ブログでも記事にしていますので、もし興味がありましたらご覧になってください。
逆BALCS伝説





次にBALCS繋がりで車上の左の隊員を見てみます。


お腹あたりにマガジンポーチらしきものを縦向きで付けているように見えます。
画像が不鮮明ですが、胸元のPALSも横向きに見えます。
肩部の形状はBALCSのそれなので、RBAのフロントパネルと判断しました。


バックパネルはSF仕様のままかもしれないですが、この写真からでは判断不可能ですね。
以前記事にしましたが、ドキュメンタリー番組でイラクのグリーンベレーと思われる隊員もRBAと思われる装備をしていました。


この隊員は後ろ姿も見せてくれたので、後ろもRBAであることがわかりました。


2002年頃の初期アフグリーンベレーではRBAパネル装備はまず見たことがないので、この事からもイラクかな?と思います。
初期イラクグリーンベレーだとRBAフロントの着用事例は結構出てきますしね。


次です。
左から2番目のウッドランドBDUを着た隊員のラジオポーチが気になりました。


これもTHALESのポーチでPRC-148が入っていると思いますが、どうやったらこんな向きになるんでしょうかね?
実物のPRC-148を持ったことがないので分かりませんが、バッテリーボックスが底部にあるので重心は底部寄りにあるはずで、BALCSの右列のPALSにアリスクリップを引っ掛けるだけだとこんなきれいな横向きにはならないと思います。
おそらくBALCSのサイドバックルのストラップも活用しているのでは?と思います。
サイドバックルストラップの付け根とラジオポーチ背面のアリススロットをパラコードかタイラップで結んでいるのかもしれないです。
どちらも所有はしているのですが遠く離れた日本の家にあるので、現物で検証できず歯がゆいです。
この向きでしっかり固定できるのであれば、特徴的かつ案外利便性の良い配置が実現できるかもしれないですね。

ちなみに通話機はH250だと思います。


左手を乗せているのはこれまたM16ポーチと思われます。
M16ポーチ大人気ですね。
未だに日本国内でもどこでも安価に手に入るポーチなので、使用例はありがたいですね。
おそらくBALCS下部のアリススロットの一番左端に装着しているのだと思います。

M4のスリングは良く見えませんが、フロントサイトポストの三角窓にパラコードを通して接続しているように見えます。


サイドスイベルを使わずこの部分にスリングを通す例はいくつか見かけた事があるのですが、理由はサイドスイベルだとスイッチしづらかったりして使わなかったという事なんでしょうかね?
ちなみに右から2番目の隊員も同じくフロントサイトポストに通しているように見えます。


M4繋がりで右から4番目の隊員のM4ですが、レイル右側面が何やら見慣れない感じです。


他の隊員のようにPEQ2ではない事は確実のようですが、何が着いているのかさっぱり分かりません。。
M203を着けていないので照準器の類ではないでしょうし、見当もつきません。

この隊員も右腰にLC-1or2 M16ポーチのようなポーチを着けていますが、ウッドランドに見えなくもなく、フラップ側面の角度も急に見えるので、もしかしたらELCSのポーチの方かもしれませんね。




ニーパッドはBijan'sのウッドランドの物と思われます。




昔はめちゃめちゃ安く売っていた印象ですが、最近はめっきり見なくなって地味にレア化していますね。
個人的には同じ時期のメジャーニーパッドであるALTAの物よりもフィット感が良く走ってもズレにくく、サバゲユースではこっちの方が優れていると思います。

とりあえず以上が今回この写真で気になった点です。

たまにSNS等で「なんで皆低解像度のミリフォト見て「これは何年の何処のどの部隊で、こんな装備してる」って分かるの??」という疑問をつぶやいている方を見かけますので、今回考察の過程を細かく書いてみました。
注意しなければいけないのは、例えば今回私が考察した内容は私の推測や想像で補完している部分が多く含まれますが、これを見た誰かが他の所で「これは2003年のイラクのグリーンベレー」と、確定的な情報として発信してしまう事があるということです。
ソースを探れれば真否を判断できますが、深く考えずその情報を鵜呑みにしてしまうと間違った知識を蓄えてしまい、最悪その間違った知識をこれまた確定的な情報としてさらに発信してしまう恐れがありますよね。
なので、私はSNS等で断定的な表現をしてある場合でも、自分の知識と照らし合わせて矛盾が無いかや、画像検索を掛けたりして他の所で異なる言及がされていないか?等を必ず調べるようにしています。

これは何もミリフォトに限った話ではないですよね。
テレビのニュースやワイドショー等も、基本的にはある物事をある側面からしか報道、紹介していないわけですから、しっかり自分なりに見極めないといけないと思います。
特に自分にとって都合の良い、耳触りの良い情報については鵜呑みにしがちなので、特に冷静に見極めるように努めています。
ただ、考え過ぎたり変に穿った見方をして「情報の一部を意図的に隠蔽して事実をねじ曲げて発信しているから、これは某国の陰謀だ!!」みたいに飛躍する必要はないと思いますが(苦笑)

SNSを見ていると、お互い都合の良い側面しか見ていない同士が延々と平行線で論争をして、揚げ足を必死になって取り合っている不毛な場面がしょっちゅうありますよね。
劇的に情報を入手しやすくなった今の時代だからこそ、その情報の「品質」について今まで以上に一人一人がよく考え、吟味していかなければいけないのかもしれないですね。

お読みいただきありがとうございました。  


2020年11月16日 Posted by 4039  at 18:32Comments(0)ミリフォト