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1/35初期アフの世界

マルイのガスブロAKM、かなりイイ感じの出来のようですね。

現物はまだ見れていませんが、写真や動画でもマルイの本気度が伝わってきます。
久しぶりにワクワクするマルイのトイガンです。
実射性能はお墨付きでしょうし、耐久性も過去機種を見る限りGBBとしては非常に高いと思いますし、これから大量のカスタムパーツが出てくると思うと楽しみですね。
とりあえずまずはどこかが無加工で着く合板ストックを出してくれれば、というところでしょうか。
あとは手軽にCO2化出来るようになったら、マテリアルと(リアルさという観点においての)構造以外はほぼ完璧と言えるのかもしれませんね。
私はクリンコフが出る事を見越してAKMはスルーしようと思っていますが、どこかでうっかり現物を触ってしまったら買ってしまうかもしれません(笑)
もうすぐ発売の次世代MP5も新要素たっぷりですが、仕様は変に近代化させずオーソドックスな仕様となっていて好感が持てます。
マーケティング担当の方が変わったのでしょうか??

本体はもちろん、マガジンの外装もかなり期待できそうですね。
BB弾を散布するおもちゃにはしゃいで数万円も出せるのは、ある程度経済的に余裕のあるオジサンがメインでしょうから、90年代の銀幕で輝いていた銃をモデルアップする事は良い選択なんじゃないかな?と思います。
私は30代半ばですが、小学生の頃にテレビでダイハード1、2を見てMP5が大好きになりました。
チャーリーシーンのネイビーシールズあたりでMP5に惚れた方も多いんじゃないかと思います。
そんなオジサンホイホイともいえるMP5、しっかり売れてバリエ展開や往年の名銃リバイバルの流れが出来てくれると個人的には嬉しいです。
私はこのMP5は絶対買います。
今回AKMで得た外装再現度の信頼を、MP5で完全な物にしてくれているといいですね。
では、そろそろ本題に入ります。
通販サイトを漁っていると初期アフODA隊員の1/35キットが手ごろな価格でゴロゴロ売っていたので、買ってみました。






2002、3年頃の19thや20th SFGをモチーフにしているっぽいですね。
EVOLUTION MINIATUREというメーカーのキットです。
URL:http://www.evolution-miniatures.com/
日本にも正規販売店があったりして、一応世界的に流通しているメーカーのようです。
日本での販売価格を見るととても買う気がしない値段でしたが、こちらで日本相場の1/10以下で売っていた(1体数百円)ので、試しに買ってみました。
届いた状態がこんな感じで、パッケージも何もありませんでした。
ランナーを見れば分かりますが、キャスト(鋳造)キットですね。
いわゆるガレージキットと呼ばれる物です。
日本で一般的に流通しているタミヤのプラモやガンプラは、ほぼ全てインジェクション(射出成形)キットです。
キャストキットは所謂「鋳物」です。
原型から型取りした金型を合わせた状態にして一部穴を空けておき、そこから樹脂を注ぎ込んで金型を満たし、硬化した後に金型を開くと完成です。
型のイメージとしてはこんな感じです。

語源の通り、個人のガレージで作れてしまう程単純な加工です。
インジェクションは射出成形機という機械に金型をセットして、シリンダ内で熱で溶かした樹脂を射出機で金型に押し込んで満たします。
樹脂が冷えて固まったら金型を開いて成形品を取り出して完成です。


ガレージキットとは対照的に、とても個人レベルでは所有管理できない設備が必要です。
金型も相応の設計、加工技術と設備が無いと造れず、ガレージキットとは比べ物にならない程高額です。
世の中の様々な樹脂製品がこの成形法で作られていますね。
「スライド」と呼ばれる構造を追加すれば、単純な上下割りでは出来ないより複雑な形状も高精度で成形可能です。
上記の特徴から分かる通り、キャストの方が少量生産向き、インジェクションの方が大量生産向きになります。
キャストの方がインジェクションに対して、生産可能になるまでに必要な設備や時間、初期費用が安いですが、一個当たりを生産する手間暇は非常に大きいです。
なので、最初にお金は掛かるけど機械で1分に1個レベルで大量に作れるインジェクションキットに対して、キャストキットは1個1個手作りなので異常に高額になります。
純粋に造形や構造、体積だけ見たら、こんな単色でどこも動かないちっちゃいおっさんのフィギュアが、カラフルな数十のパーツで構成されて関節動きまくるガンプラの数倍の値段がするなんて何かの間違いだと思いますよね。
ただ、こんなニッチなおっさんの人形をガンダムのように何十万、何百万個作ったところで在庫の山必至なわけで、需要と供給を考えると高額なガレージキットで極少数展開するのが正解だと思います。
プラモに限らず、出来上がるまでの経緯(工法、商流等)をちゃんと分析すれば、その商品がどこにコストを掛けているのかの判断材料になりますよね。
話が逸れましたが、今回入手したキットがガレージキットにしては破格なのは、もしかしたら正規の製品から更に型取り複製したものだからかもしれませんね...。
数千円で原型となる製品を買ってくれば、あと必要な物は金型の材料と簡単な工具と成形材料と大人1人の人手のみで、慣れていれば1日2日もあれば量産開始できます。
多分20体も作って売れれば元手はペイするのではないでしょうか。
もちろん日本でこれをやったら完全に違法ですが(笑)
中国の法律は詳しくないですが、もちろんきっとダメでしょう。
これもその可能性はありますが、調べようがないのと、もう手に入れてしまったのでこれ以上深く詮索しても私に何も得は無いのでここまでにします(苦笑)
ちなみに日本の模型ブログやTwitter等でも、買ってきたガンプラの部品を型取りして複製している方をよく見かけますが、複製しても個人使用する分には合法という認識です。
私も過去、ガンプラではないですがANVISのグラウンドアダプターを実物をBucket Head氏に借りておゆまるで型を取り複製しました。



当時は今のように安価なレプリカが無く、出処不明の高価なレプリカか実物を買うしかありませんでした。
その時期に数百円の材料費で複製品が作れたのは大変ラッキーでした。
複数複製し、壊れた時の予備まで確保できました。
では、そろそろキットの詳細を見ていきます。
最近のタミヤ等の1/35キットをまじまじと見たことは無いですが、ディテールはまあいい線行ってるんじゃないでしょうか。
どうしようもないヒケやバリ、変形は無く、私の技術でも何とか修正できそうです。
問題は塗装ですね。
DCUやBALCSを着用しているので、1/35サイズでウッドランドや3C迷彩を筆塗りしないといけないという苦行が待っています(苦笑)
ただ、これらのフィギュアが身に着けている装備品はほぼ全て1/1サイズの実物を所有していますので、見本は完璧です。
中国にいる内に出来るところまでは進めて、各種装備の塗装等の細部の仕上げは日本に帰って実物をじっくり見ながら進めようと思います。
一体一体装備品をチェックしていきましょう。
まずはこの隊員です。

髭の感じといい、バンダナにゴーグルをはじめ各種装備といい、モロにODA961のcowboy氏がモデルでしょう。


ポーズまでミリフォトとほぼ一緒ですね。
ベストはイーグルのV1ベストかBHIのオメガベストを模していますね。
Cowboy氏はV1でいうNU仕様で右側下部はユーティリティポーチなのに対し、キットは通常のマガジンポーチ仕様ですね。
実物V1NU

氏のベストと言えば、サイドの調整部が初期型の紐式の個体をバックル式に改造しているのが有名な特徴ですよね。

残念ながらこのキットではそこまでは再現されていないようですが、ハトメが見えるので初期型を再現しているように見受けられます。
ここが再現してあったら神キットと言えたかもしれませんね(笑)
また、cowboy氏はベストの左側マガジンポーチにEAGLEのオープンピストルマガジンポーチを着けていました。

これも残念ながらキットでは再現されていないようです。
ハイドレーションホースをベストのポケットに突っ込んでいるのは再限度が高く素晴らしいディテールだと思います。

ハイドレーションは全面にMOLLEがあり、フラップの先端にタブが付いているのでBHIの物がモデルでしょうか。

ラジオポーチは造形が崩れている事もあり判別不能ですが、おそらく2000年代に登場しているTAC-TかBHIあたりの物だと思います。
無線機はアンテナの形状からPCR-148だと思います。
まあcowboy氏はミリフォトではハイドレーションはベスト内蔵のポケットに収納、ラジオはベストのマガジンポーチに入れている認識ですが、これはこれで自然なセットアップだと思います。
ホルスターはcowboy氏はEAGLEのMk.Ⅵの旧型ストラップ仕様を使っていましたが、キットはサファリの6004を模しているようです。

EAGLE Mk.Ⅵ

左足もELCSの3MAGポーチをカスタムした?詳細不明のポーチを使用していましたが、キットでは一般的なM4マガジンポーチを装備しています(おそらくBHIかEAGLE品)。


頭部は官給三角巾にBOBSTERのゴーグル、RACALのアーバンと完璧な再限度です。
顔も似てますね。
M4はCQBRレングスのバレルにクレーンストック、M900、TA01と、実際のcowboy氏のミリフォトに見るセットアップとは全然違います。
しかもハイダーがCAR15のように妙に長いです。
1/35のM4なら別キットでも多く出ていそうなので、ここは氏のセットアップに近いM4に持ち替えさせたいところですね。
手首を切り離すのが大変そうですが。
あとはベストの下にABAのソフトアーマーを着ていればかなり点数高いですが、このポーズでは見えないので問題ないですね。
少し鉄板とは離れているアイテムがあるものの、初期アフODA隊員の特徴を見事に再現していると思います。
次です。

DCUハーフパンツにM24と思しきスナイパーライフルを携えています。
商品画像の左下に実際の映像が貼ってありますが、これは初期アフドキュメンタリー番組「Profile From The Front Line」に出てきたMIKE大尉でしょう。



この時のMIKE大尉の装備と下記写真を混ぜたような感じのキットですね。

56式弾帯+BALCSという王道ファッションに身を包んでいます。
装備的にBALCSは作例の通りウッドランドに塗るのがリアルだと思います。
BALCSは側面バックルの形状や背面ウェビングの数もしっかり再現してあります。
丈の感じも完璧ですね。
56式弾帯の腰紐は残念ながら結んでしまっていますね。
皆さんご存知だと思いますが、当時流行りの初期アフファッション的にはここは結ばないのがトレンドでしたね(笑)



惜しいところですが、キットで垂れ下がっている様子を表現するのは難しそうなので仕方ないといったところでしょうか。
ハイドレーションは官給品を模していると思われます。
ブーツはOAKLEYのアサルトブーツっぽいデザインで、ナイスチョイスですね。
DCUパンツのポケットに物を突っ込んでいるのもリアルでいいですね。
成形色だと何だか分からないので作例を見ると青く塗られていて、ますます何なのか分からなくなりました(苦笑)

ハゲちゃびんなのは塗るのが楽で助かりますが、重ね着しているBALCSをウッドランドに塗るのは至難の業ですね。。
精進します。
他にもあの人のオマージュと思しき頭部のキットがあったりして中々面白いです。


全キャラ紹介するのは果てしない&同じような内容ばかりで飽きるのでこの辺で終わりにします(笑)
今後実際に制作に着手したらじっくりご紹介できればと思います。
どのキットもかなりよく初期アフODAの特徴を捉えており、ミリフォトをただ見るだけでは再現出来ないような所も再現しているので、関係者の方はかなり初期アフODAに精通していたんだと思います。
せっかく何体も揃えたのでヴィネットにする事が野望です。
じっくり腰を据えて、コツコツとプラモスキルを鍛えつつ取り組んでいきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。