理想のザク探求

先日、HGUCでシャアザクのリバイブ版が発売されました。

腰アーマーが軟質素材を選べるという徹底っぷりで、劇中通りの超自然なシャアザクキックが決まる脅威の可動範囲です。

「ガワラ肘」が出来る点も素晴らしいと思います(他にガワラ肘出来るザクはMG Ver1.0くらい?)。

飽くなき可動構造の開発にはただただ頭が下がる思いです。
ただ、妙に長い腿とちっちゃいヒザ小僧、可動優先したが故か分割が微妙な腰アーマー、超ほっそり手首と、個人的にはあまり好きではないプロポーションです。
モールドが少なくスッキリなのも好みではありません。
素組みでグリグリ動かして遊ぶにはもってこいな感じですが、リアル系志向のアレンジにはちょっと合わなそうで、あまり食指が動きません。
先発にモールドびっしりのオリジンザクがいますので、差別化の意味でもつるっとアニメっぽい今回のアレンジは正解だとは思います。
ただオリジンザクも垂れ目頭部、太ましい脚とほっそり腕のアンバランスさ、超ミニスカ加減がどうにも好きになり切れないです。

RGザクも緻密なディテールと1/144とは思えないギミックは良いのですが、外装パーツが過剰なまでに分割されているのと、パーツが多くて作りづらい、組み上げた後ポロポロ部品が落ちてストレスが溜まる等、手放しで満足できるキットではないです。

そこで、多くのガンプラファンが一度は通るであろう「自分の理想のザク探求」を私もやってみました。
私の理想のザク像は以前の記事でも書きましたが、MG Ver1.0のザクです。

多感な少年期に出会い、大いに衝撃を受けたMG(マスターグレード)初期中の初期キットです。
90年代後半からしばらくは、各種ゲームや映像作品も基本この造形データが基になっていたようで、頭に刷り込まれています。
なのでまあMG Ver1.0を買ってきて組み上げれば理想のザク完成なんですが、ここは1/144に拘ってみたいと思います。
このMGザクをそのまま1/144にサイズダウンした形の08小隊レーベルのHGザクⅡ、所謂「08ザク」も理想に近いデザインです。

最初陸戦型ガンダムとのセットが販売され、後年単品も出てきました。
単品の方はF型とJC型が選べたりと、中々ツボを押さえた内容です。
ただ08ザクは90年代の発売で、今や旧キットのカテゴリです。
可動範囲や構造は今のHGUCに比べると絶望的です。
関節のポリキャップ丸見え&基本棒立ちしかできません。
素組みだとこんな感じです。

バズーカなんて昭和の超合金並の構え方しかできません。

手首も「君はプレステ1の世界から出てきたの?」とばかりの、最小限のポリゴン数で形作ったような造形です。

冒頭のシャアザクと08ザクで発売時期が25年近く違いますが、この辺りの年代と最新キットを比べると技術進化の凄さが際立つ感じがします。
むかーしむかしのキットと比べると、可動範囲とか構造云々の前に存在として別次元過ぎて比較できないですからね。

そこで、私の中では理想的なプロポーションである08ザクに、近年の各種ザクキットの部品を移植し自分なりに08ザクVer2.0を作ってみました。
一通り工作が終了し仮組みした時点です。

主な改修箇所は下記です。
胴体:腕付け根をオリジンザクに換装
頭部:中身をくり抜き、回転できるモノアイレールを新造
腕部:付け根、肘、手首間接をオリジンザクに換装、手首もオリジンザクに換装
肩部:肩に3mm軸を刺し接着し、左右アーマーはHGUCザク流用
脚部:スネの足首接続PCをHGUC旧ザクのものに変え、足首はHGUC旧ザクをそのまま流用、腿は付け根周りを切り欠き開脚、ガニ股可能範囲拡張
合わせ目消し等表面処理→各パーツ組立→洗浄→基本塗装→部分塗装→デカール貼り→ウォッシングまで終わったところです。

色々試行錯誤しながら紆余曲折したので苦労しましたが、最終的にまとめてみたら結構簡単な作業ばかりでした。
材料さえあれば、もう一個作るのはそこまで造作ないお手軽さです。
ただ色んなキットの部品を使いすぎなので、もう少しまとめたいところです。
今まではキット工作なんて基本の合わせ目消しやゲート処理、改造するとしても一部小パーツ程度で、作業の大部分は塗装やウェザリングでした。
ここまでの改造は初めてだったので非常に時間と労力を使いましたし、沢山勉強になりました。
納得いっていない部分もまだかなりありますが、とりあえず何とか五体満足で形に出来ましたので嬉しいです。



仕上げはジオニックフロントの説明書や攻略本等に載っているCGをイメージしました。

肩アーマーや各種白ラインは説明書表紙のこのザクをモデルにしています。

ジオニックフロントのMSデザインはミリタリー感が出まくっていて超ツボです。
ザクのプロポーションも私の理想のザクであるMG Ver1.0準拠なのもすごく嬉しい点です。
ジオニックフロントはもう20年近く前のPS2ゲームですが、作り込みも素晴らしくやりがいもあり、歴代屈指の完成度のガンダムゲームだと思います。
当時発売日に買ってやりましたが、まだ高校生だった私には少々難易度が高かったです。
華麗なプレイとは程遠いながらも何とか全面クリアした記憶はありますが、全面Sランク取るようなやりこみはしなかったと思います。
最近無性にやり直したくなったので、こっちで中古の正規品?か怪しいPS2を買ってジオニックフロントを調達しました。
PS2のガンダムゲームがどれも約100円だったので、10本程買い込みました(笑)
とりあえず懐かしみながらサクッと一週目クリアしましたが、フルボイスで演出が細かく、MSのグラフィックも当時としては作り込みがしっかりしていてちょっと感動しました。
特にBGMは今のガンダムゲームでもしょっちゅう流用されている程名曲です。
当時難し過ぎて諦めた隠し要素フルコンプを目指そうと思います。
ガンダムゲーなのに、アムロの乗ったガンダムを操作できた人はプレイヤーの1割もいないんじゃないかと思います(笑)
というか隠し要素でガンダム操作できるようになるという事すらしばらく知りませんでした。
私も当時ガンダム触れてませんので、20年越しに頑張ろうと思います。
オープニングムービーはなんと4分近くの長尺で、今の目で見ても十分見ごたえがあります。
高校生の時何十回も見ましたが、何度見ても最高にシビれるムービーです。
昔のガンダムゲームは、今に比べたらめちゃくちゃ力入ってたよなと思います。
今は一部を除き、安易なアプリゲームを乱発して荒稼ぎしている感じが否めません。
アプリゲームはリスクも少なく目先の収益は良さそうですが、永く人の記憶に残るような、ファンを生み出すゲームはできないと思います。
根強いファンを作る事がキャラクター商売の肝だと思いますが、今やガンダムゲームはガンダムファンを生み出す源ではなく、ファンから金を巻き上げる為のツールになっているように思います。
本格的なゲームを開発し、収益を上げながらファンを増やすというのは、今の時代には割りに合っていないのかもしれませんね。
ダムゲー最盛期にどっぷり浸かっていた身としては、ちょっと寂しく思います。
ゲーム開発のリソースを映像作品や漫画展開等にポイントを絞って注ぎ世界観を拡げ、新たなファンを獲得していく戦略なのでしょうか。
いずれにしても、20年前のゲームやる暇あったらゴーストオブツシマとかやるべきなんでしょうけど(苦笑)
もうすぐCODも新作出てしまいますし、まじで遊ぶ時間足りないですね!
今中国で一人暮らしでこのありさまですから、帰国したら今の1/5すらも趣味に充てられる時間が無くなると思います。
そうなると時間は食うし散らかるし塗料は臭いガンプラとは、また暫く遠ざかる事になりそうです。
息子がある程度大きくなったら引き込んでしまえば、一緒に遊ぶ口実の上で模活できそうですが(笑)
そんな感じでジオニックフロントに思いを馳せ、モチベーションを保ちながら各部を仕上げていきました。
「自分の中の理想のプロポーション×最低限不自由しない可動範囲を持ったザク」というコンセプトで取り組みました。
腕付け根と手首をオリジンザクから移植しボールジョイント化したので、ちゃんとバズーカも構えられます。

バズーカはHGUC高機動型ザク付属の物です。
キットのままだと悲惨な構え方しかできないので、頑張って改修した甲斐がありました。
上にも画像載せましたがキットのままだとコレが関の山ですので、雲泥の差ですね。

ガンプラ進化、特に可動構造の進化は本当にすごいですよね。
アニメでは辻褄合わない部分は都合よく死角や影になっていて物理的にあり得ないポーズを、外観イメージを損ねず再現させるという、まさに神業だと思います。
競合がいない独占市場であっても胡坐をかかず、飽くなき研究開発を続ける姿勢が、40年間にも渡ってファンを感動させ続けている秘訣なのでしょうね。
ザクマシンガンも自然に持てるようになりました。

ザクマシンガンはRGザクの物を使っていますが、プレバン限定の高機動型試験型ザクにのみ付属のマシンガンがMG Ver1.0に酷似した造形である事を知りました。

高機動試験型ザクは全く興味ない機体なのですが、このマシンガン欲しさに買ってしまいそうです(苦笑)
元キットはモノアイ非可動ですが、流石にモノアイ可動しないのは今日のガンプラ基準からすると話にならないので、手間を掛けて可動化させました。

ガワだけ08ザクで中身は一旦全部くり抜き、HGUCザクのモノアイレール構造を移植しました。

モノアイはレールに穴を空け、ビルダーズパーツのMSサイトを埋め込んで裏から銀色シールを貼っています。
レールを180度回転させれば消灯状態も可能です。

脚はここまで完全接地した状態で開脚できるようになりました。

開脚具合は21世紀のザクキットたちにそこまでヒケを取らないと思います。
ヒザは硬い動力パイプが稼動範囲を狭めているので、柔らかい物に換えるだけでもっと曲げられそうです。
RGのパイプに換えればディテールアップにもなり一石二鳥かもしれません。
前スカートアーマーが全く前に開かないので、脚を前に出す事がほぼ出来ません。
多少デザインを崩せばがっつり前に開かせられそうですが、今回はデザイン優先としキットのままにしました。
デザイン崩さず可動域を拡げる手法を考えようと思います。
色々まだまだ改善したい点はありますが、初のミキシングにしてはそこそこ満足の行く仕上がりになりました。
ノウハウ蓄積できたので改善再チャレンジしたいですが、中々08ザクが手に入らないのが辛いところです。
08ザクが発売した1996年当時私は小学生で、お小遣いで陸ガンとのセット品を駅前のプラモ屋で買ったのを覚えています。

子供がブンドドするにも不自由な可動範囲は、10歳そこいらの身でも閉口モノでした(苦笑)
今回、いい歳の大人になってこうして再会して、また全然違った楽しみと嬉しさを与えてもらいました。
何十年もそのままの形で売り続けられ、ファンから愛され続けるガンプラって本当に素敵だなと思います。
息子がもう少し大きくなって、自分が子供の頃作ったキットを作っている光景を見たらまた感慨深いでしょうね。
やっぱりザク系列が一番好きですし、いじってて楽しいと再認識しました。
バリエーション機も物凄い数あって、選択肢が多くてワクワクしますしね。
このままズブズブとザク沼にハマっていきそうです(笑)
当ブログで散々記事を書いている初期アフのように、各ジャンル「狭く深く」突き詰めるのが好きな性分なので、下手をするとこのままザク専門モデラ―になってしまうかもしれません(笑)
まあガンプラは装備と違って単価が安いので、色々手を付けていきやすいとは思っていますが。
お読みいただきありがとうございました。
いつもありがとうございます。
ここ最近のガンプラ記事。
最高です。
ガンプラは自分自身がやる時間も気力もいわんや技術もなく、「いいなあ」と思っているだけでした。
まるで作成を追体験しつつ面倒なところは全て省いて妄念だけを経験させてくれる本当に読み手に楽しい記事だと思います。
書かれるのは大変でしょうがこれからも楽しみにしています。
ガンダムはミリタリーじゃないだろ!と怒られるのではないかと日々ヒヤヒヤしていますが(笑)、
楽しんでくれている方がいてくれて何よりです。
当ブログより技術も知識も考察も遥かに上のブログは星の数程ありますが、
レベル低いからこその親近感的なモノを感じていただけたならば幸いです。
現在は余暇のほぼ全パワーをガンプラに動員していますので、
これからもしばらくガンプラ記事ばかりだと思います。
今後ともよろしくお願いします。