1/144 61式戦車

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HGUC地上戦セットに付属している61式戦車を組みました。
1/144 61式戦車

陸上自衛隊の61式戦車では無く、地球連邦軍の61式戦車です。
ガンダムが始まったのは放送された1979年で、陸自の61式登場から20年近く経っていますので流石に一般的に広く知られていた存在だったと思います。
SFとはいえ戦争が題材なので、ある程度実在兵器の知識を持った関係者も多かったでしょうに、なぜ同じ「61式」にしたんでしょうかね。
創作なので60式でも62式でも全然良かったわけですからね。
何か意図があって敢えて同じにしたのかもしれませんね。

ガンダム界の61式戦車は他のMS達と同様、登場当初から地味に各作品に出演してはリファインされ、MS IGLOOでは詳細設定と共に非常に近未来的なデザインに生まれ変わりました。
1/144 61式戦車

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1/144 61式戦車

このキットはMS IGLOOの設定に準拠した造形になっています。
スケールはHGUCに合わせて1/144と小さく、ごちゃごちゃと一杯アイテムが入った地上戦セットに入っていてオマケみたいな感じですが、単品で売られていてもなんら不思議ではない完成度です。
1/144 61式戦車

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個人的にはザクがオマケで、この61式とワッパこそがこのキットの本命だと思います。
わりと真面目にもう一つのセットに入っているホバートラックと一緒に単品発売して欲しいです。
セット内のザクも陸戦型ガンダムも今や旧バージョンになってしまっており、このセットの存在価値自体が落ちてしまっていますしね。

61式を実在の戦車と比較すると化け物級です。
1/144 61式戦車

ドイツの超重戦車マウスとほぼ同じ大きさみたいです。
でも同スケールのMSやマゼラアタックと並べるとかなり小さい印象です。
1/144 61式戦車

ジオン脅威のメカニズムの前では、超重戦車級でも歯が立たないわけですね。

ちなみにセット内のワッパは細々と加工を施し、色塗って台座にグフ君たちと一緒に飾っています。
1/144 61式戦車

1/144 61式戦車

こういうキットもMSとはまた一味違った楽しさがあって中々良いものです。
そして今回、61式戦車の方も組んだ次第です。

工作内容は下記です。
・砲口開口
・砲身パーティングライン処理
・後部バスケット肉抜き(下部はメッシュ風に加工)
・機銃下部の余肉除去
・搭乗員設置
・アンテナ取り付け
どれも大した事はしていませんが、如何せんモノが小さいのでそれなりに神経を使いました。
スモークディスチャージャーも微妙な造形だったので作り直したい気持ちが湧きましたが、泥沼に嵌りそうなのでやめました。

ミリタリー好きとしては、砲口が埋まっているのはどのガンプラであっても許されませんよね(笑)
というわけでピンバイスで下穴を空けた後、デザインナイフを穴に突き立てくるくる回し縁を薄くしました。
1/144 61式戦車

このあたりはバンダイが手を抜いた訳では無く、金型強度や部品強度を考えると物理的に開口状態で成形するのは不可能なんだと思います。
ただ、実物ちゃんと見たこと無いので何とも言えませんが、同じ1/144スケールのワールドタンクミュージアムは61式より小口径の砲もちゃんと開口してるっぽいので、もしかしたらバンダイの技術ノウハウの問題なのかもしれません。
1/144 61式戦車

もしくはコストや品質保証上の問題も絡んでいるのかもしれません。
こういう部分を一度ガンプラ設計者と一晩がっつり飲みながら色々聞いてみたいものです。
メーカーの限界の壁は、ユーザーの真心と手間で超えていくのが筋というものでしょう。
しかし、前にも書きましたがトリガーガードを省略したりするのは一言モノ申したくなります。
1/144 61式戦車

これは技術的な問題では無く、明らかに部品数削減(こうすればサーベル握り手と銃持ち手が共用出来る)が目的であり、バンダイの中の人の「銃器愛」が足りていませんよね!
まあ、きっとコストかつかつでしょうから、中の人涙を飲んで省略したのかもしれませんが。
同色ランナーにトリガーガードにちょうど良い寸法の出っ張りをちょこっと出しておいて、「ここを切り出して接着すればトリガーガードになるよ。でもそれやるなら持ち手は自分で用意してね。」という配慮をしてくれたら、細かい配慮に逆に感謝したのになと思います。

少々脱線しましたが話を戻します。
砲身側面には目立つパーティングラインが入っていたので処理しました。
砲身根本裏面にヒケ逃げ孔がありますが、まあ組んだら見えないのでスルーしました。

素組みしてみて一番いただけなかったのは砲塔後部のバスケット部です。
右が素組み品です。
1/144 61式戦車

ここは設定画や1/35キットの方は上段は手すりで下段はメッシュ張りです。

1/35キットの写真
1/144 61式戦車

1/144キットは、成形品そのままでは空間であるはずの場所に肉が埋まり、上述の砲身穴同様「プラモの都合」丸出しで流石に野暮った過ぎると感じました。
真鍮線等で新造出来れば一番精巧になりそうですが、細い線の持ち合わせが無かったのと、なるべく手抜きで済ませたかったのでキットの部品を加工してみました。

上段は肉抜きし、手すり部は削り込んで細く丸みを帯びさせました。
1/144 61式戦車

結構力を加えても折れなかったので、ガシガシ作業できました。
上段肉抜きは細いピンバイスとデザインナイフ、ペーパーやすりがあれば案外時間も掛からず簡単に出来ましたのでおススメです。手すり肉抜きやるだけで出来上がりの印象が一気に変わると思います。

下段は肉抜きしてメッシュ張りなんて出来そうも無かったので、苦肉の策でデザインナイフの先端で抉って細かい穴を無数に開け、メッシュっぽい質感を試みましたが、なんとも言えない微妙な感じになってしまいました(苦笑)
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もうちょっと慎重に作業し規則的に穴を並べるべきでした。

機銃下部も成形の関係でがっつり補強の為の肉が付いているので、削り落としました。
1/144 61式戦車

これも細かいところですが結構目立つ位置にあるので必須工作だと思います。
取り付けはキットのままだとなんか味気ないので、動きを出す為に斜め上に向けてに装着しました。

搭乗員はビルダーズパーツのMSフィギュアの下半身をぶった切って使いました。
1/144 61式戦車

1/144の人形を塗るのは本当に疲れますし、まだまだ技術不足で残念な仕上がりです。
人形を乗せる為、ハッチ部品は砲塔への嵌合部を除去し開けた状態で接着しました。

アクセントとしてアンテナを取り付けました。
1/144 61式戦車

戦車模型にアンテナを付けると、なんか一気に臨場感というか実在感が生まれる気がします。
公式設定ではMS IGLOOの61式にはアンテナ無いみたいですが、オリジン(の映像版)の方で出てくる61式には付いているので、その設定画を参考に2本取り付けました。
模型工作では定番の延ばしランナーです。
適当な長さに切ったランナーの両端を指で引っ張りながら、真ん中をろうそくやライターで炙ると「みょーん」とランナーを細長く延ばせます。
結構気持ち良くてクセになる作業です。

塗装色は悩みましたが、成形色に近い色だと「作った感」が薄くなりそうという卑しい考えでタンカラーに塗りました(笑)
タンカラーのスプレーを敢えてムラっぽく塗り部分的に下地を残し、クレオスのウェザリングカラーを複数色使いスミ入れやウェザリングを行いました。

オマケのような小さいキットですが、HGUC地上戦セットにおいてはむしろザクがオマケで61式が本命と言っていいくらい良く出来たキットなので、ちゃんと向き合って作ってみました。
とはいえ同スケールのMSに比べればかなり作業量は少なく、乾燥時間を除けば丸1日くらいの作業量でサクッと作れました。
2輌付属するので素組み品で全体像をチェックしながら作業できるので良いですね。
1/144 61式戦車

もう1輌も気が向いたら仕上げようと思います。
1/35の方も是非作ってみたいのですが、価格もビッグスケールになるので中々手が伸びない今日この頃です。

お読みいただきありがとうございました。




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2021年04月23日 Posted by 4039  at 20:53 │Comments(0)ガンプラ

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