ASOLO FSN95 旧タグ品

ASOLO FSN95 旧タグ品

2月に日本に帰った際に、ebayで購入して実家に届けていたASOLO FSN95を現物確認できました。
FSN95は2足目です。
同じ靴を2足持っているのは皆さん結構「装備あるある」だと思いますがどうでしょう(笑)

FSN95相場としてはかなり安価に調達できました。
この靴はたまにびっくりするくらい安い値段で出品されますよね。
おそらくミリタリー的な価値を知らない方が「ただの古い靴」として出品しているのだと思います。
GARMINのハンディGPS Foretrex101等も同様の感じで恐ろしく安い値段で出る事が稀にあります。

コンディションは比較的良好で、多少ソール減りはあるものの一番心配なソール剥がれは無く、手で引っ張ったり履いて屈伸等する程度では大丈夫でした。
アッパーも大きなスレやほつれ等は無く綺麗めです。
ASOLO FSN95 旧タグ品

ASOLO FSN95 旧タグ品

ASOLO FSN95 旧タグ品

ソール剥がれに関しては実際にサバゲレベルの負荷が掛かった時にどうなるかは分からず、まだ安心はできません。
今回大変安かったのもありますが、個人的にはそれよりも大事な購入動機がありました。
タグです。
FSN95には2種類タグは存在する認識です。
前回入手した個体のタグ(便宜上後期型と呼称します)
ASOLO FSN95 旧タグ品

ASOLO FSN95 旧タグ品

コンパスの絵が描いてあるタイプで、web等で検索すると基本このタグバージョンの画像しか出てきません。

今回入手した個体のタグ(前期型と呼称します)
ASOLO FSN95 旧タグ品

ASOLOの文字はほぼ同じですが、方角の記号が書いてあり、下に「FUSION 95 GTX」というもう1枚の小タグが付いています。

今までの考察で、FSN95は2001年9月には存在している=初期アフ時から適合というのは認識していました。
過去記事:「ASOLO FSN95 GTX

この時点でもタグにバリエーションがあるのは認識していましたが、詳細についてはまだ考察していませんでした。
靴ひもやパンツの裾で隠れてほぼ見えないので、そこまで気にしていなかった為です。

今回幸運にも前期型タグ品を手に入れられたので、この機会にタグの切り替わった時期を少し調べてみました。
まずは以前確認したバックパッカー誌2001年4月号のFSN95の受賞記事の写真です。
ASOLO FSN95 旧タグ品

ASOLO FSN95 旧タグ品

見事に靴紐が被っておりほぼ見えませんが、かろうじて下部の黒い小タグが見えます。
ASOLO FSN95 旧タグ品

この写真から、発売当初は今回入手した前期型タグデザインであったと思われます。
次に、2002年12月号に載っていた写真です。
ASOLO FSN95 旧タグ品

これも大部分靴紐が被っていますが、前述の小タグ、および縁の形と模様から前期型と判断できます。
古い個体サンプルを撮ったり、以前撮った写真を使い回している可能性もありますが、2002年末頃はまだ後期型タグに切り替わっていなかった可能性が高そうです。

ネットを徘徊していると、スペイン語のとあるアウトドア用品掲示板に写真がありました。
ASOLO FSN95 旧タグ品

2006年8月にアップされた画像です。
有難いことに靴紐が無く、明らかに後期型タグと判断できますね。
という事で、2006年夏には既に後期型タグに切り替わっていたと考えます。

今回はここまでで力尽きました。
今回の考察結果としては、タグデザインの切り替えは2002年末~2006年夏の間のどこか、といったところです。
なので、2000年代中頃までの装備を再現するには前期型タグの方が確実と思われます。
2000年代後半以降であれば後期型で何も問題はなさそうですね。
FSN95に関しては特にタグ新旧で相場は変わらないようなので、年代に拘るのであれば旧タグ品が出てくるのを待った方が良いかもしれませんね。
ソールの状態に関しては経った年数よりも保管状態の方が効いてきますし、ほぼすべての個体は遅かれ早かれリソールが必要になると思います。
それなりに金額は掛かりデザインも無視できないレベルで変わってしまいますが、ただモンベルに持ちこみさえすれば気軽にリソールできて実用性が復活できるのは大変ありがたいですよね。
性能そのものは特殊部隊お墨付きの事はあり素晴らしいので、ただのコスプレ用品として温存して靴箱で眠らせるより、いっそのことリソールしてバンバン履いてあげた方が結果として得かもしれませんね。

余談ですが、前回入手したFSN95のソールが少し剥がれが出たので、補修を試みました。
使用したのはボンドくつピタという商品です。
ASOLO FSN95 旧タグ品

剥がれた部分を手でこじ開けながら隙間に塗り込み、貼り合わせて乾燥させます。
乾燥後は柔軟性のあるゴム状になり、可動部でも剥がれず追従していました。
ASOLO FSN95 旧タグ品

FSN95の写真を撮り忘れてしまったので、上写真はこれまた年代物のトレッキングシューズである初代カメレオンです。
ASOLO FSN95 旧タグ品

これも全体的に綺麗なのですが、ソールとアッパーの間を指で強く開くとメリっと剥がれたので、塗ってみました。

これで剥がれた部分から亀裂のように剥がれが進行する事は防げそうですが、おそらくソール内部の接着剤も劣化しているはずなので、外側だけ補強しても中から剥がれてしまう恐れはあります。
接着式ソールのトレッキングシューズは本当に厄介ですよね。
完全な状態を求めるならメーカーが復刻してくれるのを祈るしかありません。
(メレルはたまに復刻モデル出しているイメージありますし、初代カメレオンならデザイン的にも歴史的にもワンチャン復刻ありそうな気がするのですが。)
FSN95は絶版になったのかなっていないのかイマイチはっきりしませんが、もし再販されたとしても品薄でプレミア価格になりそうですね。

2000年代装備の靴周りは手堅くいくならば下手に接着式ソールシューズには手を出さず、安心安定のデザートブーツの良コンディション&ベストサイズ個体を探した方がいいかもしれませんね。
ASOLO FSN95 旧タグ品

おしゃれは足元からではありませんが、靴はその装備への拘り度合いが如実に表れる箇所のひとつだと思っています。
今回書いたような劣化問題をクリアし、自分に合ったサイズで何種類もあるカラバリからお目当ての個体と巡り合うには根気と時間が必要です。
今後も靴周りはしっかり研究していきたいところです。

お読みいただきありがとうございました。




同じカテゴリー(装備)の記事
 初期アフバックパック UM21 PART2 (2022-01-13 13:43)
 初期アフバックパック UM21 PART1 (2021-12-25 13:05)
 56式弾帯カスタム 初期アフ風味 (2021-11-02 20:53)
 TCA PRC-148起動! (2021-10-23 13:04)
 TCA PRC-148可動レプリカ 受信専用加工 ファイナル (2021-10-18 18:33)
 TCA PRC-148可動レプリカ 受信専用加工続き (2021-10-17 00:35)

2021年03月30日 Posted by 4039  at 21:11 │Comments(0)装備フットウェア

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。