初期アフミリフォト考察④ ODA365スナイパーごちゃごちゃ装備



先日とある装備仲間の青年から「初期アフ相談」があり、トップ画のミリフォトの装備を分析しました。
せっかくなので考察を記録しておこうと思います。
前回に引き続き「初期アフミリフォト考察シリーズ」に数えようと思います。

相談の内容は「右から二番目の人の装備がごちゃごちゃ過ぎて何だかわかりません」というものでした。


その時は携帯の画面で見たのでザザッとしか答えられませんでしたので、改めて解像度の高い画像をPCでじっくり観察した結果を書いていこうと思います。

あるサイトによれば、ODA365の2003年の写真らしいです。
ドキュメンタリー番組「Profiles From The Front Line」ではODA361が登場しましたが、下1桁しか違いませんので中隊まで一緒ということですね(3rd SFG 第2大隊チャーリー中隊)。


番組中でODA361はアフガニスタン南東部のOrgun州に派遣されていたようですので、この写真のODA365も同地域にいた可能性が高いですね。

4人中2人がボルトアクション式のスナイパーライフル(M24?)を所持しているところから、スナイパーチームだとは思います。
皆さん大きめの荷物を背負っているようですので、数日間の任務なのでしょうかね?
スナイパーチームの任務は勉強不足で何も知りませんが、重要な施設周辺や幹線道路の監視や、敵の侵攻ルートに待ち伏せて狙撃とかするのかな?と想像しています。
送り迎えはヘリなんですかね?
スナイパーというと「山猫は眠らない」のように、「敵地奥深くに単独潜入して、重要人物を暗殺する仕事人」みたいなイメージがゲームや映画で植え込まれていますが、実際はどんな任務が多かったんでしょうか。
スナイパーは男子なら思春期に必ず一度は憧れる職業だと思いますが(笑)、本当の具体的な仕事内容ってどんななんでしょうね。

そんな感じでスナイパーに思いを馳せつつ、右から2番目の隊員を観察していきました。
ユニフォームはDCU上下、靴はおそらく官給デザートブーツで、ジャケットはポケットを腕に移動しているカスタムが施してありますね。
右胸にネームテープが見切れており、「・・・LES」のように見えます。


おそらく苗字だと思いますが、最後が「LES」のアメリカ人の名前がひとつも思いつきません(苦笑)

ヘッドギアはベースボールキャップですね。
まあここまでは楽勝ですね。

次にメインの羽織り物を分析しました。
ポーチがいくつか見えます。


フラップの形状から、3CのELCSのものだと判断しました。
下腹部に2つ付けているポーチはELCSの花形ポーチ「POUCH,M-4 AMMO(3MAG,30RD)W/FRAG&MULTI-PURPOSE GRENADE」ですね。



このポーチはRIGHTとLEFTがあります。
下写真で言うと上がRIGHT、下がLEFTです。


今回の隊員は右側にLETF、左側にRIGHTを付けていますね。
膨らみ方からして右側のMULTI-PURPOSE GRENADEポーチはグレネードでは無い物が入っていそうです。
ポーチの上にニョキッと黒い柄のような物が見えており、多分ポーチから飛び出ているのだと思います。


一体何なんでしょう?いつか答えを見かけた時に閃けるよう、心に留めておきたいと思います。

左側も結構潰れているっぽので、中身は定番のM18では無さそうですね。


胸部はM4ポーチを左右に2個ずつ付けていると思われます。



ELCSはそっくりな形で1MAG用と2MAG用がありますが、この写真からでは判別は出来ないと思います。
まあ1MAGは使い道の無い産廃だと思うので、全部2MAGだと推測します。

ポーチの位置、傾きと真ん中を繋いでいるバックルの位置、色からベストもELCSだと思われます。
ポーチの上に僅かにMOLLEパネルの輪郭が見える部分もELCSと符号しています。



次に、左胸に見える黒い線に注目しました。


最初アンテナだと思ったのですが、クネクネ具合からおそらく背中から延びてきているハイドレーションチューブだと思われます。
ちょうど左胸の右側のM4ポーチの手前に飲み口らしきものが見えますね。


この飲み口の周辺が非常にごちゃっとしているのですが、飲み口のすぐ左にも黒い物体が見えます。


これは、「M4ポーチのフラップにRACALアーバンのPTTを挟み、ヘッドセットはM4ポーチにねじ込んでいるけどちょっとはみ出てる」状態なのではないかと思いました。
RACALアーバンは下写真の物です。


ポーチもヘッドセットも持っているので、実際にねじ込めるか実験してみました。


そこまで無理なく入りました。


なので、写真の隊員もM4ポーチにヘッドセットを仕舞いこんでいたと考えても不思議ではありませんね。

さらに無線機の本体ですが、彼と彼の左隣の隊員の間に見える物体に注目しました。


PRC-148のブレードアンテナが垂れ下がっているのでしょう。


そして根元はこの隊員に向かって延びていますので、おそらくELCSのベルトの背面にTHALESのポーチあたりを付けて携帯しているのではないかと推測します。


そう考えると、腰背面から左の脇腹を通って左胸のPTTまでコードが延びている事になり、まあ自然な配線取り回しかなと思います。

バックパックの黒いストラップのせいで一見とても複雑に見えますが、実は鉄板のELCS装備だったということですね。


次にバックパックを観察しました。
腰は太いナイロンテープ(おそらく2インチくらい?)+真ん中にファステックスが見えます。
長さ調整部はファステックスからダランと垂れ下がっています。
胸は腰の半分くらいの細さですね。
これも左胸あたりにファステックスが付いています。

次に肩部に注目しました。


黒いナイロンテープの下に、タンカラーっぽいパッドが縫い付けられているようです。
これらのヒントから、3CのUM21のパトロールパックだと推測しました。



上記の特徴が一致することと、年代考証的に合致する装備である事が推測の根拠です。

考察してみた結果、この隊員はSPEAR盛り盛りの鉄板初期アフODA装備だったという事になりますね。
ちなみに3rd SFGは3CのSPEARを装備している所しか見た事がないので、カラー考察的にも矛盾はありません。

是非真似したいのですが、3CのELCSとUM21はどちらも現状初期アフグリーンベレー装備で手に入りづらさトップクラスだと思います。
めったに見かけませんし、出てきても超高額です(ウッドランド相場の軽く4,5倍はします)。

とはいえ初期アフODA装備を志す身としては、3C SPEARは避けては通れない道だと思いますので、いずれ挑みたいと思います。

いつもさらっと見過ごしていたミリフォトだったので、今回のようにじっくり観察するきっかけを与えてくれたので、相談してもらって逆に感謝しています。
これからも暇を見つけてこのような細かい所をフォーカスして観察、記録していこうと思います。

お読みいただきありがとうございました。




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2018年12月22日 Posted by 4039  at 01:01 │Comments(2)SPEAR ELCS初期アフガン初期アフミリフォト考察

この記事へのコメント
お疲れ様です。
写真1枚で結構な情報が詰まっているものですね。丁寧な分析で凄いです。
LESで終わる名前なら、CharlesとかTHALESとかでしょうか。「…KES」のようにも見えたので、もしやEkesやBelaskesなのかとも…。
写真を撮った人達も、まさか15年後の日本でこんなに話題になっているとは思いもしなかったでしょうね。

私自身は装備に興味があるものの自分で揃えるには至っておらず、装備系の詳しい方のブログを見て楽しんでいる次第です。これからも面白い記事をよろしくお願いします。
Posted by m14gbbshooterm14gbbshooter at 2018年12月22日 10:43
コメントありがとうございます。

お褒めいただき恐縮です。

確かにKに見えてきました。
ネームテープまでドアップにされて議論される事になるとは、夢にも思わなかったでしょうね(笑)

ありがとうございます。
私も下手の横好きですが、浅い知識なりにこれからも色々書いては行こうと思いますので、よろしくお願いいたします。
Posted by 40394039 at 2018年12月22日 19:37
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