初期アフガンお宝映像考察 PART2

初期アフガンお宝映像考察 PART2

先日偶然見つけた初期アフガンのドキュメンタリー番組「Profiles From The Front Line」に登場する人物の装備考察PART2です。
前回までの記事はこちら
第一回:「初期アフガンお宝映像集発見!
第二回:「初期アフガンお宝映像考察 PART1

今回も前回に引き続き、第3特殊部隊グループのメンバーの詳細を考察していきます。
今回はこの方です。

初期アフガンお宝映像考察 PART2

Staff Sgt.(二等軍曹)のMIKE氏です。
前回紹介したMARK曹長のチームメンバーになります。
大きな体躯でマッチョなのに、朗らかな表情で物腰が柔らかな感じで、まるで「Mr.インクレディブル」の実写版のような印象を受けました。

先日インスタグラムでミリフォトを漁っている際、偶然下写真を見かけました。
初期アフガンお宝映像考察 PART2
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「あれ?もしかして」と思いインスタグラムの説明文を読むと、氏名は「Mike Duskin」と書いてあります。
本番組の隊員も「MIKE」で、輪郭といい髪の生え際といいかなり似ています。
そこでネットで「Mike Duskin」で検索したところ、同一人物という事が分かりました。
残念ながら2012年に凶弾に倒れ亡くなられたようです。ご冥福をお祈りします。

Mike氏の経緯参考URL:https://www.duskinandstephens.org/duskin/

上記のリンク記載の内容からわかりますが、今回密着した第3特殊部隊グループの部隊はODA361のようですね。つまり第2大隊チャーリー中隊のODAですね。
ODA3桁表記の意味は以前記事にまとめました。
参考記事:「ODA 3桁表示の意味

今回のMIKE氏もそうでしたが、後ほど紹介予定の第19特殊部隊グループの隊員についても同様に名前検索でヒットした方がいました。
なので、本番組の名前は全員本名の一部の可能性が高そうです。


それではMIKE氏の装備の詳細を見ていきます。

DCU
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腕にポケットを移動する定番カスタムですね。
腕に付けたポケットはサイズ的に多分胸ポケットだと思います(自信なし)。
ポケットのフタにはベルクロらしきものが縫い付けてあります。
左右で色が違うように見えますが、左側には星条旗パッチが付いています。角度によっては真っ黒に見えます。

よく見える角度だとはっきりわかりますね。
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ポケットの上に小さい四角いモノがあるように見えますが、IRリフレクターでしょうかね?
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シーンによっては付いて無いように見えます。よく見るとポケットの上にもタンカラーのベルクロが縫い付けてありそうです。
そこにIRパッチをベルクロで付けているのだと推測しました。

パンツはノーマルのままで、至って普通だと思います。


56式チェストリグ
初期アフガンお宝映像考察 PART2
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全編に渡り、56式チェストリグを愛用されています。
MIKE氏に限らず、この番組に登場する隊員の56式チェストリグ着用率が非常に高く、大人気アイテムです。
対して制式アイテムであるはずのELCSを着用している隊員は皆無でした。
ELCSはサバゲ使用ですら「着心地が悪い」「意外にポーチ付けられない」「PALSが硬すぎてポーチ着脱時に心が折れる」と散々な評価をよく耳にしますし、私自身も使っていてそう思うので、現場の隊員は更に不便を感じていたのかもしれませんね。
国家予算を投入して開発した最新ナイロン装備が、数十年前の木のボタンの布装備に負けたというのは面白いですよね。
日本でも3000円でお釣が来る程度でまだまだ流通していますので、初期アフガン装備の入門かつマストアイテムですよね。
私も2つ所有しており、その内1つは両脇のグレネードポーチを解いて切り込みを入れ、MOLLEポーチを付けられるようにカスタムしています。
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MIKE氏の56式には胸部左右ストラップになにやらバンド?ポーチ?のようなものが付いています。
初期アフガンお宝映像考察 PART2
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イメージとしては、何か既製品のホルダーのようなモノを取り付けているのでしょうかね。謎です。
日によっては付いていないこともあります。付け外しできるのか?別の56式なのか?謎は深まります。
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特徴的ですし、小物(ペンや無線機のPTT等)を引っ掛けたり保持できて便利そうなので、是非詳細を突き止め真似したいところです。

背中側の紐は結んでおらず、垂れ下がっている様子もないのでぶった切っているかもしれません。
たしかに無くても少しバタバタするくらいで、切ってしまってもなんら問題は無さそうですね。
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M4
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塗装もされておらず、キレイさっぱりプレーンなM4を使用しています。
マルイの箱出しでほぼ完成ですね。
ストックが所謂旧型ストック、ハンドガードもマルイ純正より細身のものだと思いますので、そこを交換すれば終了ですね。
アイアンサイト&レイル無しと、逆にサバゲ使用で不便を感じるほどですね(笑)

場面によっては照準器を搭載しています。
長さ的におそらくEOTechの551だと思われますが、551にしてはちょっと長い気もします。
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画面右にちょこっと見切れているのがMIKE氏のM4です。

また、インタビューで持っているM4にはサプレッサーを付けているようです。ナイツのものでしょうか。
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無線関係
初期アフガンお宝映像考察 PART2
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無線機はPRC148、ヘッドセットはRACALのアーバンヘッドセットだと思います。

携行方法は腰のベルトの背中側にポーチを付け収納しているようです。
色は黒、形状的にもおそらくTHALESのMBITRポーチだと思われます。
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その他

腕時計は十中八九CASIOのDW-6900-1Vだと思います。鉄板アイテムですね。
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DW-6900-1Vは日本未発売モデルですが、逆輸入品が安価で入手できます。
2011年頃に中国製からタイ製に変わったり、そのタイミングでモジュールが新しくなったりしていますが、外見は裏ぶたの刻印しか変わっていないので、余程のG-SHOCKマニアでもない限り気にする必要はないでしょう。
まだまだ絶版にはならなさそうですが、超実用的で1万円もしませんし、95年発売(97年NSN登録)~現在までの様々な年代、部隊で使われていますので、非常に潰しの利く腕時計です。
1個持っておいて損は無いと思います(非正規商流故ショップによって価格設定がまちまちなので、買う場合はじっくり選びましょう)。
G-SHOCKについてもいつかまとめて記事にしたいところです。

アイウェアは前回のMARK氏の際に言及した通り、MARK氏と同じモデルのOAKLEY M FRAMEだと思います。
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蝶番部がクネクネした特徴的な形状に見えますので、おそらく1994モデルと思われます。
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M FRAMEについては歴史をまとめた海外のブログ記事を発見したので、かなり勉強が捗りました。
M FRAME参考URL:https://www.revantoptics.com/blog/oakley-m-frames-through-the-ages/

腰のポーチはピストルマガジンポーチと思われます。
BHIのものでしょうか?詳細は分かりませんでした。
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ホルスターは黒のナイロンレッグホルスターです。
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ストラップが1本という事に注目しました。
BHIのオメガホルスターやサファリランドはすべて2本ストラップのようです。
私が確認できた1本ストラップのホルスターは、EAGLEのMk6ホルスターでした。
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ただ、BHIのストラップを1本抜いただけの可能性もありますので、中々特定は難しいですね。

セカンダリはかなり頑張って観察しましたが、イマイチわかりませんでした。
この画像を見る限り、確実にM9ではなさそうです。
スライドの光の反射具合からアールの大きいスライド上面、さらにエジェクションポートと思われる形状からガバメントだと推測しました。
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ただ、他の場面を見ると、グリップの形状や厚みからどうにもガバメントでは無いように見えてきます。
初期アフガンお宝映像考察 PART2

もしかしてまさかのグロックかも?等見れば見るほどわからなくなり、イマイチ釈然としませんでした。


MIKE氏の装備は56式チェストリグ、ノーマルハンドガードM4と、サバイバルゲームでもかなり戦い易そうな装備ですね。
ただ、完璧に再現しようと思うと胸部ストラップに付いている謎の物体を突き止めるのが必須になりそうなので、地味にハードルは高いです。
キャップの柄等、まだまだ考察したらキリがありませんので、ひとまずこのあたりにして次の登場人物へ進もうと思います。

お読みいただきありがとうございました。

追記:
この記事の続編は下記リンクになります。
初期アフガンお宝映像考察 PART3
初期アフガンお宝映像考察 PART4
初期アフガンお宝映像考察 PART5
初期アフガンお宝映像考察 PART6
初期アフガンお宝映像考察 PART7
初期アフガンお宝映像考察 PART8
初期アフガンお宝映像考察 PART9





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2017年12月04日 Posted by 4039  at 00:27 │Comments(0)装備初期アフガンProfiles From The Front LineODA

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