AK整備
約1ヵ月の日本帰国が終了し昨晩中国に入国し、14日間の強制隔離生活がスタートしました。
空港に着いたら全員の健康状態や個人情報を確認し、PCR検査用の検体を採取され、バスに乗せられます。
そのまま隔離先のホテルまで運ばれ、手荷物を全て消毒液でビッチョビチョに洗浄された後部屋に入れられました。
隔離用のホテルは複数あるようで選ぶ権利はありませんが、幸い海辺のリゾートホテルに当たったようで、広くてきれいな部屋でラッキーでした。
隔離中も日本語対応可能なスタッフが常駐しており、いつでもチャットや電話が出来るので安心です。
地図を見ると市街地から離れた場所のようなので、隔離にはうってつけなのかもしれません。
飛行機の中からホテルまでの全行程、つま先から頭のてっぺんまで全身防護服を着た人員で作業が行われ、人数もかなり豊富で迅速な対応でした。
中国から成田に着いた時は普段着にマスクのみか、それに手袋をしたくらいのスタッフの方が対応していましたので、この辺りの徹底ぶりは日本も見習うべきものがあると感じました。
日本での14日間待機は、日に一回厚生労働省からの自動LINEメッセージで「元気ですか?→はい」というアンケ―トをし、後は実質野放し状態です。
成田に入る際に「私は申告した住所から外出しません」という旨の誓約書を書きますが、その誓約を守らせるようなチェック機構等は皆無です。
なので、待機中に新幹線等に乗って全国津々浦々旅行したとしても、まず誰にもバレません。
万が一その人が変異型のウイルスを持っていて、運悪く空港の水際PCR検査で陰性が出てしまったら簡単に日本で蔓延してしまうと思いました。
日に2回程度スマホのGPSで位置情報を指定サイトやアプリに登録する、という誓約を追加するだけでも勝手に出歩く人は激減させられると思いますが、何か不都合があるのでしょうかね?
隔離中の食事はまだ2食しか食べていませんが、普通に食べられる味ですが食欲が出過ぎないいい感じの味でした(笑)
お酒は禁止、お菓子は頼めば配達で買えますがわざわざそこまでする気も起きないので、一ヵ月間日本で蓄えた脂肪を落とすいい機会かもしれません。
少々長くなってしまいましたが、そろそろ本題に入ります。
まとまった時間が確保できたので、我が家のAK達の現状確認と整備を行いました。
まずはリアルソード56式です。
過去のレビューやメンテ内容は記事にしてあります。
過去記事
「リアルソード 56式自動歩槍 PART1」
セミからフルに変えると何故かトリガーが引っかかって撃てなくなる症状が出ており、おそらくセレクターとトリガー周りの調整が必要と思われますが、まあセーフティ→フルであれば全く問題無いので今回はスルーしました。
メカボを開け、各部損耗確認しましたが問題無し、汚れもあまり溜まっておらずまだ開ける必要無かったかもしれません。
折角開けたのでシリンダー、ノズル、ピストンヘッドを洗浄しグリスアップして閉めました。
パッキンも特に劣化していませんでしたがついでなので新品に交換(マルイ純正品)しておきました。
バレルは毎回サバゲ後に綺麗にクリーニングしているので、汚れはゼロなのでそのままです。
あと、RS56式はストック内とトップカバー内両方にバッテリー端子があります。

直列配線なのでどちらにもバッテリーを繋ぐと大変なことになるので、どちらかはバイパスコネクタで繋ぐ形式です。
トップカバーにバッテリーを入れる事は絶対にないと思ったので、この部分をオミットしました(コネクタを切り取り、はんだ付け&被覆)。
所謂タミヤコネクタは結構電流を損失する要因だとどこかで聞いた事があるので、簡単なのでやっておきました。
気持ちサイクル上がったかな?と思いますが気のせいかもしれません。
電圧が落ちかけて来た頃だったら差が出るかもですね。
RS56式は一部マルイ系パーツの互換性がありません。
なのでちょうどオークション等で出ていた予備部品を買い集めておきました。
現状リアルソード社が息をしていない以上、いずれパーツ類が枯渇する可能性は非常に高いですからね。
運が良ければどこかの会社が販売を引き継いだり、同社のドラグノフのようにサードパーティがパーツを出してくれるかもしれませんが。

特にモーターホルダーは経年劣化?でボロボロに崩れ去るらしく、しかもマルイ互換品はポン付け不可能です(少し加工すればいけるようですが)。

※この画像は私の個体では無く、借り物です。
製造時期(シリアルNo.)によっても耐久性が異なるというウワサもあり、初期の頃は丈夫だそうです。
ちなみに私の個体はシリアル7000番台でかなり後発ロットだと思いますが、購入して3年以上経ち十回以上ゲームに持ち込んでブンブン振り回し3万発くらいは撃っていると思いますが、今のところビクともしていません。
どこか一時期のロットが「ハズレ」なだけなのか、もう数年したら私の個体も崩壊するのかは分かりません。
吸排気系、バレル周りはマルイ互換でいけそうなので調達はしていません。
あとはメカボ本体も予備があると尚安心ですが、ちょっと手を出す気になれない相場です。
外装もバラしたついでに木ストにワトコオイルを塗布し、一層深みのある色合いになりました。
ワトコオイルは質感いいですし香りも(個人的には)凄く良く、木スト自体の耐久性(耐食性、割れ欠け耐性)も上がるので超おススメです。
国内どこでも安価に手に入る上、色も沢山あって好きな仕上げに出来るのも素晴らしい点です。
組み上げた後、鉄部分にWD-40を塗布して完成です。
WD-40は実銃の工場でも使われているらしい防錆剤です。
日本国内でも普通に手に入るのでおススメです。
以前記事書いていますので、詳細は下記リンクからどうぞ。
「実銃で使われる防錆剤」
各部がスッと余計な力を入れずに噛み合い、組みあがるとガタ皆無でひとつの金属の塊のようになる様は本当に惚れ惚れします。
ここ数年の新品は触っていないので進化している可能性はありますが、ひと昔前のLCT等のAKには無い精度感です。
自分で分解整備しながら少しづつ改良を重ねていくと愛着が深まりますね。
外装はみすぼらしく劣化しないマテリアルのみで構成されているので、ジーンズのように使い込みたくなります。
私の所有銃の中でその対極にあるのが次世代M4で、使っていってボロボロになったらパーツ取りして新しく買い直しています。
なので好きは好きですが、愛着はそれほど無いです(苦笑)
そろそろトレポンに更新して、1丁を永く愛でる形式に変えたいところです。
余談ですが最近リアルソードの56式がオークションで高騰しており、一部で少し話題になっていますね。
おそらく取引成立せず再出品となっていたと思いますが、15万円まで上がっているオークションもありました。
確かに実銃並の外装、内部も工作精度はその他の海外メーカー品より高く、良いモノなのは疑いようがありません。
現状新品は流通せず、内部部品は専用品が多いので個体数は減る一方というのも相場上昇の傾向になるのは間違いないと思います。
ただ、上述したようにパーツ枯渇で性能維持が困難になる事を考えると、遊ぶ為のエアガンとしては大きなマイナス点です。
今は他のメーカーのAKも実銃並にリアルな外装素材&構造になっており、まともな外装と性能を持ったガスブロも出てきていますので、リアルさという点のみでリアルソード56式を選ぶメリットはあまり無くなってきていると思います。
値段が高騰して「高嶺の花」感が出るのは所有者として悪い気はしませんが、逆に「無駄に高くて、買う人の神経疑う銃」みたいにもなりそうで嫌です(苦笑)
定例会等では盗難の警戒も必要になってしまいますしね。
次です。
10年以上前から持っているLCTのAKMをちょこっといじりました。
ストックを同社のAKM63の物に換えました。
AKMのストックはどうも個人的に頬付けしにくく、更に合板の合わせが弱く油断するとすぐ亀裂が入るのが気に入りませんでした。
そこで、頬付け部の抉りが大きく単材ストックであるAKM63の物にしました。
AKM63はAMD65の兄貴分(フルサイズ版)です。

AMD65は有名なのに、何故かこっちはマイナーですよね。
現地でもストックが割れたりして交換していた事例はあったと思いますので、リアル系装備でもまあ不自然ではないかなと思います。
そのままでも味のある仕上げでしたが、より愛着を感じるべく、こちらもフォアグリップ共々ワトコオイルで仕上げました。
ビフォー
アフター
ハンドガードとストックは別々の個体に付いていた想定なので、敢えてオイルの色味を変えました。
メカボはまだ未調整なので、いずれ調整して実戦投入しようと思います。
ただ、固定ストックのフルサイズAKとなると56式とキャラが被るので出番は少なそうです(苦笑)
こんな変なカスタムAK欲しがる人もいないでしょうから、手放しても大したお金にならないでしょうしね。
次です。
LCTのAMD-65です。
ストックに特注でチークレストを取り付け、バレルをリアルサイズに切り詰めています。
チークレストは割と錆びやすいので、WD-40を塗りパラコードを巻いてみました。
LCTのAMD-65はなぜか実銃と微妙にバレル長が違く、一度知ってしまうと無視できないくらいのちょうど気持ち悪い長さです。
実銃

LCT

どちらの加工も千葉のガンズグローバさんでやってもらいました。
AK好きにはたまらない素敵なお店ですよね。
お近くの方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
木製ストックと一緒に木製フォアグリップを手に入れたので装着し、光学機器は外しシンプルな姿に戻しました。
このAMDやAKM63等のハンガリーAKはレシーバーが黒染めのようなので、LCTの製法はリアルと言えると思います。
ロシアのAKMは塗装仕上げなので、LCTやE&Lの仕上げは実はリアルじゃないというのは結構有名ですよね(めちゃくちゃカッコイイですが)。
リアルさと黒染め特有の色落ち具合を矛盾せず愉しむには、ハンガリーAKはもってこいだと思います。
米軍特殊部隊であればしっかり使用例がありますしね。


実際ヨーロッパ系AKは本家よりも造りが丁寧な機種もあるらしいので、米軍特殊部隊員も好んだ可能性はありそうです。
LCTのAMD65、AKM63はセレクター部の刻印もAKM等の流用ではなくちゃんと実銃を再現していて芸が細かいです。
ワイヤーストックもフォアグリップもガタつき一つなく、大変出来が良いです。
銃身は短く、エアガンでは無用のでっかいハイダー付いてないバージョンも実銃で存在するようなので、外せばゲーム的にも使いやすいです。
実際グリーンベレー密着ドキュメンタリー「INSIDE THE GREENBERETS」でもハイダー無しAMD65と思われるライフルが登場しています。

パーツを搔き集めればもう一丁くらいLCTベースのAKが組めそうですが、いつか気が向いたら組もうと思います。
以上が我が家のAK達でした。
元々は銃が好きでこの趣味を始め色々手に取ってきましたが、今は集めている装備に合う銃しか手を出さないようになってしまいました。
AKは昔から好き&装備的にも何かと潰しが効く銃なので、末永く大切にしていこうと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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海外勤務の体験レポ、非常に参考になります!私は職場で海外出張者の管理に携わっているのですが、空港から放り出された出張者の扱いを検討したり色々めんどくさくて…。日本では「人権侵害だ!」とやたら騒ぎ立てる自称人権派がうるさいんでしょうね。
初歩的な質問で申し訳ないのですが、ワトコオイルを使用する際はやはりペーパー掛けされているのでしょうか?オイル仕上げ済みのストックがあるのですが色味が薄く、上からワトコを塗布できれば楽だなと思っておりまして…。
余談ですが、知り合いのルーマニア人が「現役」時代に受けた検定射撃の際、200m先のマンターゲットを1発で撃ち抜いたそうです。やはり東欧製AKは精度が良いみたいです。
長文失礼しましたm(_ _)m
なかなか大変なお仕事に就かれているんですね!
お疲れ様です。
56式もAKMも最初に塗る前はペーパー掛けして元々塗られているニスを削り落としました。
一度ワトコオイルを塗り、後日塗り重ねる際はペーパー掛けはしていません。
元々塗ってあるのがオイルであれば、その上からワトコオイルを塗っても浸透して仕上げられると思いますよ。
東欧AKの貴重なエピソードありがとうございます!
今後ともよろしくお願いします。
ワトコオイルを入手してチャレンジしてみます。失敗したらペーパー掛けでリアタックですね。
RS56式の真実も参考になりました。リアルなAKも一筋縄ではいかないものですね…。記事を見ていたら、仕舞い込んであるGHKのAKMを引っ張り出したくなりました。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m