リアルソード 56式自動歩槍 PART3
リアルソード製56式自動歩槍紹介 第3回です。
過去2回は下記になります。
リアルソード 56式自動歩槍 PART1
リアルソード 56式自動歩槍 PART2
最初に、先日のGWに埼玉秩父のフィールド「ROCK254」の定例会に参加したのですが、
友人がゲーム中の56式射撃シーンを撮影してくれていました。
友人も私も米軍装備でいつもM4ばかり使っているので、AKが新鮮に映り興奮しています(笑)
RS 56式は全鉄製ということもあり、良い音が響くのでつい無駄にボルトを引きたくなります。
ノーマルマガジンで150発という大容量なので、動画後半のように弾幕を張るのも楽々対応できます。
使っていて、ふと56式がエアガンとして有利な形状をしているのではないかと思い、下記考察してみました。
56式等のAK47タイプは、アサルトライフルでは珍しく曲銃床です。(ちなみにAKM以降は直銃床です。)
56式(曲銃床)。ストックがバレルの延長線より下側に垂れ下がっています。

AKM(直銃床)。56式に比べてストックが真っ直ぐで、バレルの延長線上にあります。

曲銃床はストックがバレルの延長線に対し下側にあるため、射撃の反動が肩に真っ直ぐ伝わらず発生するモーメントが大きいため、銃口が上に跳ね上がりやすいという短所があります。
長所としては、ストックが垂れ下がっているので一般的に頬付け位置を下げられる=サイトを低い位置に付けられるので、照準線と弾道のギャップが少ないというところがあります。
連発で射撃するアサルトライフルでは反動制御の不利な曲銃床は不向きとされ、淘汰されています。
しかし反動が無く、実銃より射程距離が遥かに短いエアソフトガンでは、短所は短所にあらず、長所はより恩恵を受けられているのではと考えました。
具体的な例で照準と弾道の関係を簡単に計算してみました。
下の図は56式(曲銃床)とM4(直銃床)の照準線と弾道の略図です。
(絵で分かりやすくするため、縦軸と横軸の比率は違います)

銃口中心からフロントサイト頂点の高さは、実測でRS 56式:約50mm、マルイM4:約65mmでした。
弾は直進すると仮定して、30m先を狙点=照準線と弾道が交差する点と設定します。
上記設定で狙点30mから10m後方の40m地点での、照準線と弾道の高さの差aを算出してみます。
56式の方をa1として50mm:30m=a1:10m→a1=16.7mm、M4の高さ差a2は65mm:30m=a2:10m→a2=21.6mmとなります。
その差a2-a1=21.6mm-16.7mm=約5mm。
電動ガンの30m集弾性が無風の屋外で良くてせいぜい200mm程度でしょうか。
測ったことがないので感覚ですが、40mでは300mmくらい散るのでしょうか?
30mで狙点を設定した場合、曲銃床の方が直銃床に比べて20m~40mの間に照準と弾道の高さ差が-5mm~5mm分補正されているということですね。
しかし、しっかり狙ってもランダムで半径100mm以上散らばるところの、BB弾1個分に満たない5mmの照準ズレ補正、、、私は特に利点とは思えません。
ついでに実銃の距離でも考えてみました。(ただ10倍しただけです)
銃の形は同じなので、56式(=サイト高さ50mm)で300mを狙点とした場合、狙点の10m先の照準線と弾道の高さ差は1.6mm、100m先は16mmとなります。
射撃対象は基本的に人間でしょうから、100mでたかだか15mm程度のズレなど、的の大きさに対してほぼ無視できる値なのでしょうね。
上記は弾道を直線としたり諸々簡素化しまくった理論展開なので、実際の複雑な弾道等を考慮すると、今回の考えは実際とは全くかけ離れているのかもしれませんね。
以上、小学校の算数レベルでの考察でした。
一応上記考察で得られた見解をまとめると、
エアガンは反動が無いうえ、集弾性能を考慮すると曲銃床だろうが直銃床だろうが差は皆無。
実銃のアサルトライフルでは弾道管理のわずかな利点よりも、反動制御の点から曲銃床が淘汰された、といったところでしょうか。
ボルトアクションのスナイパーライフル等は単発ゆえ反動の制御は重要でなく、少しでも弾道管理が有利な曲銃床のものが現役なのでしょうね。
ごちゃごちゃ書きましたが、結論としてはRS 56式が曲銃床ゆえの利点は見出せませんでした(笑)
まあサバゲでは細かいことを考えず、姿形がカッコイイと思う銃を存分に使うのが一番ということですね!
強引にまとめたところで、前回に引き続き、私の56式のカスタマイズ内容詳細を書いていきます。
PART1の記事で、購入してすぐに下記カスタマイズを施したと記載しました。
・バレルクリーニング
・チャンバーパッキンをマルイ純正品に換装
・メインスプリングをBATON製85に換装
・バヨネットを基部から取り外し
・木製ストックを一皮剥き、オイルで再仕上げ
・メタル部分をペーパー掛けしエイジング
・防錆剤を塗布し防錆処理
上記実施後の実射性能は
・初速90m/s強
・サイクル約15rd/s (イーグルフォース社製 EA2250でドライブ)
・セミのキレは体感でマルイ箱だしのEG1000搭載機種と同じくらい
・弾道も非常に素直で、体感でマルイ箱だし電動ガンと遜色ないレベル
ここから各項目の詳細を順に書いていきます。
・バレルクリーニング
これはカスタムとは言えないかもしれませんね。
しかし基本的な整備といえど、インナーバレルのコンディションは実射性能に大きく係わる部分ですので、敢えて書かせていただきました。
私のバレルクリーニング方法は
1.無水エタノールをティッシュに浸し、クリーニングロッドに巻きつけ拭き取り1回
2.何もつけていないティッシュをロッドに巻きつけ乾拭きを2,3回
で終了しています。
無水エタノール。Amazonで約1000円で使いきれないくらい手に入ります。
以前はシリコンオイルを塗布したティッシュ+乾拭きでクリーニングしていましたが、
バレル内にシリコンオイルの油分が残り、しばらく弾道が不安定になるので困っていました。
そこで数年前に無水エタノール手法を知り、そこから無水エタノール派に改宗しました。
アルコール類使用時の注意点としては、チャンバーパッキンまで拭かないようにすることです。
チャンバーパッキンまでアルコールで脱脂してしまうと、パッキンが油切れになり劣化してしまいます。
奥まで入れすぎ防止のため、ロッドに目印を付けておくorその銃に合った目印のついたロッドの調達をお勧めします。
ちなみに私の56式は箱出しの状態でティッシュが黒くなるほど汚れていました。
どの銃でも、買ったらまず最初にバレルクリーニングはした方が吉だと私は思います。
・チャンバーパッキン交換
これもカスタムなんて言ったら鼻で笑われそうな簡単作業ですが、実射性能を大きく左右する部品だと思います。
箱出しでは鬼ホップで話にならなかったので、マルイ純正に交換しました。

私は内部パーツは基本マルイ純正至上主義です。
マルイ純正部品は、安価・安定供給・品質安定していると、バランスが取れています。
(ピストンヘッドだけは、社外製の穴あきで空気一方通行タイプが理にかなっているのかな?と思いますが)
あと後述しますが、スプリングも単品使いする場合は社外製を選ぶ必要がありますね。
56式のチャンバーパッキンを交換するためには、いわゆる通常分解が必要です。
1部を除き基本はLCTやE&L等と同じような構造なので、慣れている方にはとっつきやすいです。
しかも嬉しいことにRS 56式はカラー写真付きの分解解説書が同梱されています。
「しっかり分解整備して、大切に使ってね」というリアルソード社からのメッセージでしょうか。
素晴らしい気配りだと思います。
56式の分解には、鬼門といわれている部分が2箇所あります。
ひとつめは上ハンドガード&ガスチューブを外すための解除レバーが異様に硬いこと。
到底素手では回せないことがあるらしく、治具が同梱されています。
しかし私の個体はかっちり嵌っているが、治具を使わなくとも素手でギリギリ外せる丁度良い塩梅でした。
(私が馬鹿力という訳ではありませんよ 笑)
ふたつめはリアサイトの分解・組み立てです。
RS 56式はアウターバレルをレシーバーから分離するために、リアサイトを外す必要があります。
下写真のように、これも同梱される治具を使い、鬼のように固い板ばねと格闘し、これを曲げながら作業しなければいけません。
ここも購入前から知っていたのでビビッていたのですが、実際に現物で作業してみると、わざわざリアサイトを外さなくても六角レンチが入る程度の隙間があり、分解できてしまいました。嬉しい誤算でした。
上記二つの難関(私の個体はどちらも楽ちんでしたが)を突破すれば、あとはスルスルとバレルアッシー、メカボックスが取り出せます。
チャンバー自体がマルイと完全互換しそうな形状でしたが、パッキン交換のみで十分な性能が出ていますので、このまま使います。
不具合が出たらマルイ製に交換検討ですね。
・メインスプリング交換
初速や発射レート、燃費に大きく係わる重要な部品ですね。
箱出しでは初速が70m/sしかなく実用性に欠けるので、交換が必要でした。
メカボックスは基本マルイver.3と同じ構造です。(全長が異なるため、一部互換性なしです)
ver.3ボックスの分解手順は色々な方が素晴らしい解説を公開してくれていますので、割愛します。
デフォルトのメインスプリングは線径が細く明らかにヘナヘナだったので、BATON製85スプリングに交換しました。
マルイ純正ばねはピストンと一体でばね単品で使うには面倒なため、私はスプリング単品で使う場合はBATON製をよく使います。

BATON製スプリングはレートが豊富で非常に安価、しかもAmazonでプライム対象なので重宝しています。特に拘りが無ければゲームユースでは必要十分のスペックだと思います。
Amazonのレビューを見るとヘタリが比較的早いようですが、ヘタったら安価、安定調達を活かして他の箇所のオーバーホールを兼ねて交換すればよい話だと考えています。
初速が落ちる原因はメインスプリングのヘタリだけではないですしね。射撃中に破断さえしなければ問題ないです。
スプリングを変えても問題なく軽快に動き、1000発程慣らし適正ホップで初速は90m/s強で安定しました。一発オーケーで嬉しい限りです。
85m/s以下に下がるまではこのまま使い続けようと思います。
今回で終わらせるはずだったのですが、冒頭に余計なゴタクを並べてしまったためにまたも次回持ち越しです。
次回外装のカスタマイズを紹介して、RS 56式編はひとまず締めくくろうと思います。
追記:
この記事の続編は下記になります。
「リアルソード 56式自動歩槍 PART4」
カート式電動ブローバック ベネリM2 TTIカスタム風入手
カート式M870 新種登場 乖巧虎編
カート式ショットガン激趣870 黒パーツ化
カート式M870 新種登場 激趣編
カート式エアコッキングガン AKA M870 レビュー PART3
カート式エアコッキングガン AKA M870 レビュー PART2
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